2018/02/02-18:08 時事
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018020201057&;g=pol

【モスクワ時事】ロシア政府は１日、北方領土の択捉島の旅客用空港に関し、空軍も利用できる軍民共用空港とするよう命じる政令を出したと発表した。択捉島への空軍駐留を視野に入れているとの見方もあり、今後の日ロの領土交渉に影響を与える可能性がある。
　軍民共用となるのは、２０１４年に完成した空港で、滑走路は約２３００メートル。昨年９月に実施された北方領土の元島民らの初の空路墓参でも利用された。
　ロシア軍は戦略原潜の主要拠点であるオホーツク海を防衛するため、北方領土と千島列島の軍事拠点化を加速。１６年には北方領土の国後、択捉両島に最新鋭の地対艦ミサイル「バル」と「バスチオン」を配備した。北方領土には陸軍を中心に約３５００人が駐留しているとされる。
　ロシア軍は、千島列島中部のマトゥア島（松輪島）に海軍基地を建設する動きも見せている。