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 河野太郎外相は19日、初来日した韓国の康京和外相と東京都内の外務省飯倉公館で会談した。

 慰安婦問題の「最終的で不可逆的な解決」をうたった2015年の日韓合意について、河野氏は「着実な実施が重要だ」と強調。これに対し、康氏は合意の検証作業の現状を説明するにとどまった。北朝鮮への圧力継続や、未来志向の関係構築に向けた協力では一致した。

 慰安婦合意をめぐり、文在寅大統領はこれまで「わが国の大多数が情緒的に受け入れられないでいる」と指摘。韓国は交渉過程などについて検証中で、年内にも結果を発表する予定だ。

 北朝鮮の核・ミサイル開発に関し、両外相は日韓、日米韓で緊密に連携し、圧力をかけ続ける方針を確認。中国にさらなる役割を求めていく必要があるとの認識を共有した。河野氏は、北朝鮮への圧力を強化するため、日中韓3カ国の首脳会談を早期に開催するよう呼び掛けた。

 韓国大統領府高官は先に、日中韓会談開催が遅れるならば、文大統領が単独で来日することも検討する意向を明らかにした。だが、河野氏は会談後、大統領来日は議題にならなかったと記者団に説明した。

 康氏は来年2月の平昌冬季五輪に合わせた安倍晋三首相の訪韓を招請した。