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2017年12月13日

頭の中ではユーミンの曲が流れていたのだろうか――。今月10日、安倍首相は経済同友会の小林喜光代表幹事らとゴルフを楽しんだ後、夫婦で東京・丸の内の帝国劇場を訪れ、松任谷由実の舞台「朝陽の中で微笑んで」を観賞。舞台終了後、夫妻はパレスホテル東京の中華料理店「琥珀宮」でユーミンと食事を楽しんだ。

 安倍首相はバブル時代の大ヒット映画「私をスキーに連れてって」の監督の馬場康夫氏(ホイチョイ・プロダクションズ社長)と成蹊大からの“お友達”。映画では、「BLIZZARD」「恋人がサンタクロース」「サーフ天国、スキー天国」といったユーミンのヒット曲が挿入歌として流れるが、昭恵夫人も例年、ユーミンの誕生日会に招かれている。

「昭恵夫人は、4年前から“名誉会長”として『私をスキーに連れてかなくても行くわよ』というイベントを主催しています。森友学園の“名誉校長”だった昭恵夫人は今年3月、国有地取得問題が国会で本格的に追及され始めていたにもかかわらず、スキーイベントに参加しました。今シーズンも参加すると聞いています」(イベント関係者)

昭恵夫人は、7日にベルギー大使館で開かれた同国の勲章授与式で挨拶に立ち、「今年は本当にいろいろなことがあり、つらい一年でした。そんな中で、最後に立派な勲章をいただき、頑張ってきてよかった」と涙ながらに語り、ヒンシュクを買った。

 政治評論家の山口朝雄氏が言う。

「昭恵夫人に“いろいろあった”のは、自身の交友関係に起因する問題が次々と発覚したからでしょう。首相夫人の肩書で華やかな場所に顔を出しておきながら、都合が悪くなると、一切の説明責任を放棄。たしかにメディアや国会から逃げ回ることが大変だったのかもしれませんが、本はといえば、身から出たサビ。それを棚に上げて“つらい”とは言語道断です」

 その昭恵夫人の涙もどこまで本物か疑わしい。10日のユーミンの舞台を観賞後、安倍夫妻はユーミンと一緒にニッコリ。これからスキーに出かけても満面の笑みで滑走を楽しむのだろう、きっと。