http://www.sankei.com/west/news/171213/wst1712130040-n1.html
2017.12.13 11:32更新

慰安婦を「性奴隷」と記した碑文や像を公共の場所に展示することを決めた米カリフォルニア州サンフランシスコ市のエドウィン・M・リー市長の急死を受けて、姉妹都市提携の解消を週内に決定する準備を進めていた大阪市は13日、情報収集と対応に追われた。

 吉村洋文市長は同日午前10時半ごろ市役所に登庁し、報道陣の問いかけに「また説明します」と答えるにとどまった。

 大阪市によると、吉村市長は姉妹都市の市長としてサンフランシスコ市側に哀悼の意を伝える。週内としてきた姉妹都市の解消を決定するタイミングについても、吉村市長を交えた幹部会議を早急に開き、対応を協議する方針だ。

 吉村市長は、在米中国系民間団体が設置した慰安婦像と碑文がサンフランシスコ市に寄贈され公共物となった11月下旬、年内の解消を宣言。大阪市は、解消を通知した後、年内の一定の期間にサンフランシスコ市側の像と碑文の撤去などの対応がなければ、解消手続きを終えることを想定していた。

 リー市長の急死によりサンフランシスコ市側の意思決定に「政治空白」が生じることも予想され、一連の手続きが想定より遅れる可能性もある。