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10月28日の読売テレビ系「ウェークアップ!ぷらす」に出演した立憲民主党の福山哲郎幹事長が「市民って誰ですか?」「議員の主戦場はデモではなく国会ですよ?」などと疑問を呈される場面がありました。

番組には福山幹事長と希望の党・玉木雄一郎衆議院議員が揃って生出演していましたが、番組の中で中央大学法科大学院の野村修也教授は「よく出てくる市民との間の民主主義の回復って言葉がありますが市民って誰ですか?」と質問。

福山幹事長は「国民一般ですね」と答えましたが野村教授は民主主義政党についてこのように指摘、再度疑問を呈します。

野村「本当の意味で民主主義っていう点でいけばね、国民がもし仮に、9条の中に自衛隊を明記して欲しいって声が多くなったら、それをやっぱり受け止める政党であるというのが、民主主義政党なんではないんですか?」

これに対して福山議員は「比例の結果を見てもその数が圧倒的に多いとは思わない」「9条3項の憲法改正に不信感持っている国民が多いからこそ我々はこれだけの票を頂けた」と自信を見せましたが、もし9条明記を求める国民の声が多くなったら受け入れるのか、という点については答えませんでした。

そのためか野村教授はその後も「国民を分断するような運動体は望ましくない」として多くの声を受け止める仕組みづくりを要望。立憲民主党への信頼がまだ十分とは言えないことを窺わせていました。

野村「やっぱり福山さんにお願いしたいのは、市民という言葉の元でですね、国民を分断するような形の運動体みたいなものを推進していくっていうのは、やっぱりあんまり望ましくないんじゃないかな、っていうふうに思うんですよね。で、そういうことをされるって意味ではないってことはよくわかってるんですけれども、やっぱりあの、多くの方々の声をしっかりと受け止める、そういった仕組み作りというのをお願いしたいな、っていうふうには思いますよね」

立憲民主党への不信感が寄せられていたのはこれだけではありません。読売新聞特別編集委員の橋本五郎氏は福山幹事長が「これだけの票を頂けた」と自信を見せた際「わずか54議席だということは厳粛に考えなければ」「あんまり勝った勝ったと言うんじゃ」と苦言を呈し、福山幹事長が「私、勝った勝ったとは先程から一度も申し上げてない」と反論する場面があった他、国会議員の「主戦場は、外ではなくて、デモではなくて、国会なんですよ?」と釘を差し、「どういう意味ですか?」と聞き返した福山幹事長にこう説明していました。

橋本「要するに外での運動じゃなくて、国会議員がやることは、国会が主戦場だと思って勝負しなければ。それがね、まぁ言っちゃ悪いけど前はデモがそのまま流れ込んできたような委員会にね、というようなことをやってはいけないと私は思いますよ?」

衆院選で排除発言の被害者が団結して議席を伸ばしたという印象を与えた立憲民主党でしたが、これからが正念場という現実を垣間見せたやり取りだったと言えそうです。