「自公連携」の象徴とされる東京12区では、前国土交通相で公明前職の太田昭宏氏(72)が、「必勝区」として臨んだ共産の前職、池内沙織氏(35)らを破った。午後8時の投票締め切りからほどなく「当選確実」と報じられると、東京都北区の事務所に集まった支援者らから拍手が上がった。太田氏は「自公政権に信頼を寄せて頂いたことを受けて、しっかりと連携のもとでがんばっていく」と述べた。

7月の都議選で、公明は地域政党「都民ファーストの会」と選挙協力。自公に溝が生まれるなかで、自民は惨敗した。今回は関係修復をアピールする機会と位置づけられた。公示前には安倍晋三首相、公示後も菅義偉官房長官や野田聖子総務相ら閣僚が応援演説に立つなど、自民から全面的な支援を受けた。

 太田氏は国交相在任時の実績を示しつつ、安全保障や外交政策、少子高齢化対策の充実を訴えた。「政治は結果。自公政権の安定が日本を再建させる」と自公の蜜月ぶりも強調した。
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