元政策秘書の男性への暴行・暴言問題で自民党を離党した豊田真由子氏=埼玉4区、無所属=が6日、埼玉県新座市内で会見し、衆院選について、「志を断ち切りがたく、もしチャンスをいただけるなら、引き続き地域、国のために働きたい」と出馬の意欲を固めた経緯を説明した。豊田氏と記者団との主なやりとりは以下の通り。

 −−3日に新座市役所に来て「(出馬について)まだはっきり決まっていない。検討中だ」と言っていた。この3日で何が変わったのか

 「3日間で変わったというより、あの時点でも出馬するか、しないかを関係者と相談しながら考えているところと申し上げた。9月下旬に復帰して、地元のおわびということで、すべてのお宅にお伺いするつもりだったが、まったくそんな状況でなく、限られた方としかお目にかかれなかった。そういった地元の方とか支援者、街頭での一般の方を含めて、自分が考えていたより、たくさんの方に『もう一回頑張れ』と励ましの声をいただいた。もちろん、厳しいご意見をお持ちの方、何も言わずに通り過ぎる方でおしかりの気持ちをお持ちの方がたくさんいることも重々承知している。

 その一方で、こんな私を見捨てずに『もう1回頑張れ』『応援しているから』と言ってくださる方が多くいることを非常に重く受け止めました。地元に久しぶりに戻ってきて、どこに行っても5年間の自分の活動の記憶、お目にかかった方が思い出されて、自らが地域と国のために貢献したいという志をここで断ち切りがたく、もしチャンスをいただけるなら引き続き地域、国のために働きたいという思い。

 冒頭で申し上げるべきでしたが、元秘書の方、関係者の方、国民の方にご迷惑をおかけ、お騒がせしたことを深くおわび申し上げます。

 (衆院が)解散してしまったので判断せざるを得ない状況で、自らの中にも葛藤があった。地元の方から背中を押されてここに出てきたというのが正直なところです」

 −−これまでは自民党の支援を受けていた。運動員、支援者はどういう人が中心か

 「純粋に『豊田真由子を応援したいんだ』『こいつは国と地域のために頑張ってくれるだろう』と信頼してくださる方が集まってきて、今も手伝ってくださっている。組織の名のもとに、たくさんの団体や党員の方が支えてくださった形とは違う形になると思う。本当に草の根の、組織選挙とは違う形になっている。普通なら出ない状況かもしれません」

 −−普通なら出馬しないと。なぜこの状況で出馬するのかを改めて聴きたい

 「落下傘候補としてこの地域にきて、『お嫁に来ました』と思っている。この地域に骨を埋める覚悟で、朝から晩まで『そこまでくるのか、やるのか』ということを自分がやりたくてやっています。お嫁にきた以上、さっさと割り切って断ち切れないほど、自分の思いが強いということですかね。地域に対する思いが強くて、『きちんと仕事をしてお返しをしないと』と思っている」

http://www.sankei.com/smp/politics/news/171006/plt1710060127-s1.html