希望の党が3日発表した衆院選の第1次公認候補には、憲法改正や安全保障関連法に反対してきた人物もいる。秋田1区で公認された元民主党参院議員、松浦大悟氏(47)は昨年の参院選に共産、社民両党との野党統一候補として出馬し、安保法制廃止を掲げて戦った。

民進党秋田県連代表だった松浦氏は昨年4月28日、共産、社民両党の県組織や市民団体「安保法制(戦争法)廃止、立憲主義の回復を求める秋田ネット」(あきた立憲ネット)と共闘・政策協定に署名した。

 その内容は「安保法制(戦争法)の廃止と集団的自衛権行使容認の閣議決定撤回を目指す」「『緊急事態条項』を設けるなどの安倍政権による憲法改悪を阻止する」など。「辺野古新基地問題など民意を無視した政策決定への反対」などについても4者が随時協議するとした。

 安保法制を「戦争法」と併記したのは共産党などの要望とみられる。松浦氏は安保法制に反対する若者グループ「SEALDs(シールズ)」(昨年解散)とも共闘した。

 松浦氏は秋田放送アナウンサーを経て平成19年の参院選で秋田選挙区から無所属で立候補し初当選。その後、旧民主党に入り、1期務めた。25年に民主党から、昨年は民進党から参院選に出馬したが落選した。現在は離党している。参院議員在任中は性的少数者(LGBT)問題などに取り組んだ。

 一方で希望の党は、民主党政権で首相補佐官を務め、秋田1区から出馬予定だった前職、寺田学氏(41)=比例復活=を比例代表東北ブロックの単独候補とすると発表した。

http://www.sankei.com/smp/politics/news/171003/plt1710030091-s1.html
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