衆院解散総選挙が来月10日公示、同22日投開票で実施されることが決定的となり、メディアは選挙モードに突入している。
そんな中、水面下でアピールしまくっているのが、舛添要一前東京都知事だ。

舛添氏といえば、セコすぎる政治資金の私的流用が発覚し、昨年6月に引責辞任。
その後、しばらく表舞台から姿をくらませたが、今年6月に著書『都知事失格』(小学館)を出版し、活動を再開させた。

8月には『有吉ジャポン』(TBS系)で久しぶりのメディア出演を果たし、100円のカップ麺をすするなど生活の困窮ぶりをこれでもかとアピール。
知事時代の月給に加え、退職金も満額もらったのだから、そこまで金に困っていることはありえないのだが、これも舛添氏の戦略なのだろう。

「全盛期の舛添氏は『このままだと俺が総理になっちゃうよ〜』と軽口を叩くこともありましたが、もう政界再挑戦は考えていないようです。
ただ、本人は国際政治学者として以前のようにメディア出演して、小銭を稼ぎたい。
ゆくゆくは講演会で全国を回り、政府系団体で顧問などの特別職につきたい。
そのためには次期総選挙は格好のアピールの場。テレビ各局に“営業”をかけているそうです」(スポーツ紙記者)

事実、舛添氏は20日に、Twitterで「今日から選挙について解説やコメントを書いていく」と宣言。
ソッコーで「書かんでええバカ」とリプライされたが、それにもめげず「新聞は全国紙も左から右まで多様であり、どの新聞に影響を受けるかによって投票態度が変わる。

問題はテレビで、新聞ほどの多様性がなく各局大同小異で流れを作りがち。
活字より映像のほうがインパクトが強くポピュリズム的」とつづった。
テレビ局に「自分という“毒薬”を使え」と間接的に言っているように聞こえなくもない。

とはいえ、都民の舛添氏への嫌悪感は尋常ではない。
使う側にも覚悟がいるだろう。

テレビ各局にとって選挙特番は総力戦。
「舛添要一」という禁断の果実に手を出すのは、いったいどの局か……。

http://www.cyzo.com/2017/09/post_34567_entry.html