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山尾志桜里議員の不倫疑惑で揺れる民進党内で不穏な動きがあるのではと感じさせる発言を、有田芳生参議院議員がTwitterで行っています(画像は有田議員のTwitterより)。

有田議員は9月7日の午後、このようにツイートし民進党内でマスコミに情報を流している議員がいると批判しています。

有田「昨日の夕刻あたりからテレビ局に「山尾離党検討」情報を流している議員は、匿名に隠れず、顔と名前を出して、堂々と語るべきだ。」

山尾議員については9月7日に各メディアが一斉に民進党内の声を紹介していますが、「離党は避けられないという声がある」「議員辞職を求める者もいる」などと報じられ、山尾議員自身も「議員辞職促され対応を検討している」「思い詰めている」などと伝えられています。

有田議員の言葉は前原誠司新代表体制が発足したばかりであるにも関わらず水面下で党内対立・勢力争い・足の引っ張りあいといった状況が強まっているのではないかと感じさせますが、前原代表に何らかの報告をすると見られている山尾議員はどのような幕引きを図るのでしょうか。

しかし、山尾議員の問題がどのように展開しようと、前原代表の求心力低下は避けられそうにありません。新執行部人事で早くもつまづきを見せたという点以外にも、管理能力に疑問符がつかざるを得ない点が浮上しているためです。

9月6日のフジテレビ系「直撃LIVE グッディ!」で政治評論家の田崎史郎氏は山尾氏の不倫疑惑について、民進党内では1月頃から噂があった、と明かしていました。

田崎「打診する前に前原さんは山尾さんに『ずっと噂があるけれども男性関係のことはどうなの?』って聞いて、『絶対にありません』と山尾さんが言われたんで、それで決めて打診してるんです。どうも党内で聞くと今年の1月くらいからこの噂はずっとあって、民進党のある程度の方はご存知だった。(安藤「どんな噂なんですか?」)どうもその、民進党と関係の深い弁護士さんとどうもお付き合いしてるみたいだっていう噂ですね」

しかし、山尾議員は前原代表からの聴取に対してこれを強く否定していたことが週刊文春に民進党幹部の話として紹介されています。

週刊文春(民進党幹部の話として)「前原氏の事情聴取に対して山尾氏は『そのようなことはない』と猛反論。代表代行での執行部入りを強く求めた」

結局、山尾議員の執行部入りの話は流れましたが、一度は幹事長への抜擢を内定していたとされる前原代表の決断が民進党の党勢回復期待を失速させたのは否めません。

また山尾議員が今後不倫疑惑を認めるような展開となれば、山尾議員が前原代表に対し事実と異なる説明を行っていたことになること、また前原代表が9月5日の時点でも山尾議員について「有為な人材なので活躍の場をしっかり探していきたい」などと語っていた甘さへの注目も増すと見られ、党内からの批判のみならず前原民進党への支持率にも暗雲が立ち込めていると言えそうです。