http://www.buzznews.jp/?p=2110548

自民党の菅原一秀衆議院議員がブログでフジテレビ系「バイキング」のコメンテーターに対し「視聴率目当てで叩けばいいとの発想で当てずっぽうのことを言っていた」などと厳しく批判しています(画像は菅原議員のブログより)。

これは8月22日の夜に更新されたブログ記事の中で同日の「バイキング」に納得できなかったとみられる菅原議員が不快感を露わにしているというもの。

番組では「世間を騒がせた議員たちは国会閉会中何をしている?」として「国会議員の夏を徹底調査」と題し、安倍首相や小泉進次郎議員がそれぞれ地元でお祭りに参加するなど地域の人々と交流するのがスタンダードだ、と紹介した後に、「精力的に地元を回る一般的な国会議員」の例として菅原議員に密着取材していました。

菅原議員は地元で少人数での暑気払いの会に参加した後に街頭演説に向かい、その後車内で浴衣に着替え盆踊り大会に参加するとまたスーツに着替え別の会合に出席、最後に事務所で打ち合わせをするといった多忙な日々を送っているとして紹介されていましたが、季節柄盆踊りを計60箇所回る、時間がないため盆踊りを1周してすぐに別の会場に移動するなど一晩で7箇所を訪問することもあるなどと語っていました。

更に会合では一人ひとりの名前を呼びかける、街頭演説は27年間ほとんど毎日欠かさずに行っている、1日20件の行事を回るのが夏の日常などとしており、取り上げ方自体は地元活動を熱心に行う国会議員というトーンでしたが、コメンテーターらがこうした活動に批判的な見方を示したのです。

政治評論家の有馬晴海氏や衆議院議員・横浜市長を務めた中田宏氏は地元回りの重要性については一定の理解を示すなど自身らの知識や経験を交えながら国会議員にとって避けて通れない活動だ、との認識を示していましたが、坂上忍氏は「精力的だが違和感を感じる」「顔出してるだけじゃん」「いい人ぶってるだけじゃん」などと否定的な見方で、こうした議員の活動を良しとする地元の住民に対しても「ちょっとどうなんだろう」と疑問を呈していました。

またその後別の議員がSNSで地元活動を積極的にアピールしている事例が紹介された際には「イヤミなんだよ」「なりふり構わずというか」といった形で国会議員の地元活動を評価することはなかったようです。

こうした形で番組が進行したことに、密着取材を引き受けて協力した形の菅原議員が「代議士」というタイトルでブログを更新、地域の人々から「この27年間、本当に鍛えていただいた」と語り地元活動の重要性に触れると、その意義についてこう語っています。

菅原「どんなに新聞やインターネット情報、国会図書館や役所の資料を読み込んでも、国民の生の声のなかに羅針盤がある。なぜか?盆踊りも新年会も、その会場には自分の支持者だけでなく、ライバル陣営や敵方がいて、国民全体の生の声や反応が皮膚感覚でわかるからである。良いことばかりでない。それを体感した27年だからこそ、今がある。」

そして番組を批判。

菅原「ろくろく勉強もしていないコメンテーターが何もわからず、視聴率目当てで、政権や国会議員を叩けばいいとの発想で当てずっぽうのことを言っていたが、これも国民の声だとすると、あえて甘んじて受けよう。しかし、もっと研鑽を積んでほしい。常に人と人は立場を超えてもイーブンでなければならない。しかも、子どもたちとのラジオ体操が洗脳だとのコメントには驚いた。これは、強く抗議をしなければならない。密着取材させてほしいとのオファーから受けたのに、他の議員の行動が撮れなかったからなのか、真摯に地元の方と向き合い、何年も同じく活動しているのに、これでは支持者にも申し訳が立たない。これでは、情報操作や印象操作と呼ばれても仕方あるまい。きちんと抗議していく。」

菅原議員が「強く抗議しなければ」と語っている「洗脳」という言葉が飛び出した場面ではこんなやり取りが交わされていました。

坂上「(菅原議員のスケジュールを見ながら)まぁねぇ、ほんとトップアイドルよりも忙しいんじゃないかっていうぐらいのスケジュールですけど有馬さん」

有馬「あの、例えば6:30小学校ラジオ体操ってありますね。小学生相手でしょって話があるんですが、実はその、菅原さんは平成3年に区会議員で、国会議員も今15年ぐらいなんです。ってことはね、10歳の子がもう25歳なわけですから、小学校の頃から、言葉は悪いんですけどてなづけると」

坂上「ラジオ体操で洗脳してんでしょ」