PKO日報保管 会議2日前、稲田氏に報告 陸幕幹部が事前説明
東京新聞:2017年7月19日 夕刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201707/CK2017071902000260.html

記者団の質問に答える稲田防衛相=19日午前、防衛省
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 南スーダン国連平和維持活動(PKO)部隊の日報の隠蔽(いんぺい)問題で、稲田朋美防衛相が、非公表方針が決まった二月十五日の緊急会議の二日前にも、
陸上自衛隊側から、電子データが保管されていた事実などについて報告を受けていたことが十九日、複数の政府関係者への取材で分かった。
二回にわたり報告を受けていたことが判明し、説明責任を果たすよう求める声が一層強まりそうだ。

 稲田氏は十九日、自身も出席した二月十五日の緊急会議に関し「隠蔽を了承したとか、非公表を了承したとかいう事実は全くない」と述べた。

 複数の関係者によると、二月十三日の報告は十五日の会議の「事前説明」との位置付けで、陸上幕僚監部の高級幹部が行った。
昨年十二月二十六日に統合幕僚監部で電子データが見つかったのとは別に、陸自でもデータが保管されていたことを報告した。

 陸自では岡部俊哉幕僚長に一月十七日、データが見つかったことが報告され、事実関係の公表の準備を始めた。
しかし同二十七日、陸海空三自衛隊の運用を担う統合幕僚監部の防衛官僚が「今更陸自にあったとは言えない」と陸幕の担当者に伝えていた。
稲田氏への事前説明では、こうした経緯も報告したとみられる。

 二月十五日の会議には、稲田氏や岡部氏、事務方トップの黒江哲郎事務次官ら関係する幹部が出席。
事実関係を公表するか、対応を協議し、陸自のデータは隊員個人が収集したもので公文書に当たらないなどとした上で「事実を公表する必要はない」との方針を決定。
稲田氏も了承した。

 陸自に日報が保管されていた事実が報道で表面化したのは一カ月後の三月十五日。
稲田氏は翌十六日の衆院安全保障委員会で、民進党議員から一連の報告を受けていないのか問われ「報告はされなかったということだ」と否定し「徹底的に調査し、改めるべき隠蔽体質があれば私の責任で改善していきたい」と述べた。



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