劉暁波(リウシアオポー)氏の死去から一夜明けた14日朝、民主派団体が中国政府の香港出先機関「中央駐香港連絡弁公室」前に設けた仮設の献花台に出勤前の香港市民らが立ち寄り、記帳した。

【写真】香港にある中国政府の出先機関名が書かれたプレートに花を貼り付けて中国政府に抗議の意思を示す男性=14日午前、香港、益満雄一郎撮影

 献花台には劉氏の写真や、妻の劉霞(リウシア)氏に対する自宅軟禁をやめるよう求めるパネルなどが置かれている。記帳した会社員の男性(47)は「中国の人権問題を直視してきた人を失った。当面、中国の人権問題は改善されないだろう」と惜しんだ。

 献花台は13日夜、中国の民主化を求める「香港市民支援愛国民主運動連合会」(支連会)が設置。出先機関の名称が書かれたプレートには支連会の関係者が花を貼り付け、中国側に抗議の意思を示した。

 劉氏の早期出国を求めて10日から座り込んでいた支連会の何俊仁主席は13日夜、「私たちは劉氏を忘れない。共産党がどんな独裁政治をしようとも、劉氏が残した思想を消し去ることはできない」と訴えた。(香港=益満雄一郎)

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