三浦一成市川市議(自由民主党)が女子中学生にわいせつを行なったと児童買春容疑で逮捕

6月26日、千葉県市川市議会議員、三浦一成容疑者(28)が、中学1年の女子生徒(13)に現金を渡してわいせつな行為をしたとして、警視庁少年育成課が児童買春・ポルノ禁止法違反(児童買春など)の容疑で逮捕した。

逮捕容疑は、1年前の2016年9月8日、市川市堀之内3丁目にある三浦容疑者の自宅で、18歳未満と知りながら、当時中学1年生だった女子生徒に現金3万円を渡してわいせつな行為をしたなどの疑いだ。

警察によると、三浦容疑者は女子生徒と無料対話アプリ「カカオトーク」で買春の約束をしていたとのこと。

女子生徒の行動を不審に思った母親が警視庁に相談して事件が発覚した。

また今年2月には、三浦容疑者宅の捜索で自宅パソコンから18歳未満の少女のわいせつ画像7点も見つかったと報じられている。

三浦容疑者は、帝京大学法律学部を卒業、2015年4月の統一地方選挙で初当選し、現在1期目の市川市議会議員、逮捕当時会派は自由民主党に所属していた。

容疑については「覚えていない」と否認しているようだ。
三浦議員が総務委員会副委員長や議会運営委員になったのは逮捕1週間前という事実…

現職の市議会議員逮捕を受けて、さすがに市議会としても対応せざるを得なくなっている。

7月4日に行われた市議会では、当時三浦容疑者の所属していた会派の代表から報告があったようだ。

三浦容疑者は保釈後、会派代表との話し合いを持ち、総務委員会副委員長などの辞任願を提出。

会派代表からは、さらに「議員辞職」の意思も問いただしたが、「裁判があり、その結果をみてから判断させてほしい」と述べ、当面、議員辞職しない意向を繰り返したとされる。

市議会からは三浦容疑者に各派代表者会議に出席して説明責任を果たすようを求めていたが、弁護士から「捜査中であり、出席できない」との連絡が議会事務局に入り、本人は姿を見せなかったようだ。

市川市議会としての三浦容疑者への対応については市川市議会のホームページに掲載されている。

http://www.city.ichikawa.lg.jp/cou01/1541000002.html

わいせつ事件そのものについては三浦容疑者個人の問題ではあるが、市議会の中での役職については気になる事も多い。

三浦一成容疑者は、各会派から1名が送り出され議会運営についての決定を行う要職である議会運営委員会の委員であるほか、常任委員会の中でも所管事項が幅広い総務委員会では副委員長職にもついていた。

なぜ1期目の彼をこうした要職につけていたのかと考えさせられる。

さらに調べると、三浦容疑者が総務委員会副委員長になったのも議会運営委員会の委員になったのも、逮捕直前の6月19日だという事が分かった。

国会の中では大臣の任命責任などが問われる事が多いが、なぜか市議会の中では任命責任については触れられていない。

市川市議会では、議員任期4年間を半分に切って、2年ごとに委員を改選する仕組みを取っている。

2015年5月からの任期のため、ちょうどこの6月議会で委員会の改選が行われたのだ。

副委員長を決めるのは基本的に委員会に所属する委員全員による選挙であり、今回の総務委員会の場合は選挙にもならず委員の全会一致で三浦容疑者が副委員長になったという。

副委員長になったのが19日、逮捕されて事件が発覚したのが26日という事で、他の議員達からすれば「知らなかった」という事かもしれないが、そんな事が通るなら国会における任命責任など全てが「知らなかった」という事になるだろう。

地方議会の実態としては、基本的には市長与党的な立場を取っている会派の中で、任期がそれなりに来たら議長、副議長でさえ順番に役職を回しているというのが実態だ。

しかし本来的な「べき論」で言えば、誰が「この総務委員会を運営する副委員長としてふさわしいのか」で選ぶべきであり、今回のケースで言えば、委員全員が「三浦議員がふさわしい」と選んだという事になる。

任命責任という意味では、この委員全員の責任ということになるだろう。