南米でも「壁」問題勃発 エクアドルに隣国ペルーが激怒
朝日新聞:2017年7月12日22時49分
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 エクアドルが隣国ペルーとの国境の一部に突然、壁の建設を始めたことにペルー政府が反発している。
中止要請にもかかわらず建設が進んでいるとして、ペルー側が駐エクアドル大使を召還する外交問題に発展している。

 ペルーの有力紙によると、壁が建設されているのは、ペルーと国境を接するエクアドル南西部の町ウアキジャス。
5月に建設が始まった壁は高さ約4メートルで、長さは約2・5キロにわたる。
商店が集まる国境周辺では両国の住民が日常的に行き来しており、ペルー側は6月上旬から建設中止を要請。
今月10日、大使召還に踏み切った。

 両国は、国境を巡って武力衝突を繰り返した歴史があり、1998年に最終的な和平協定を結んだ。
ペルー側は「壁建設は協定に反する」と訴えているが、エクアドル側は「壁は国境につくる公園の一部」と反論している。