安倍総理大臣は、12日午前、九州北部の記録的な豪雨で被災した大分県日田市を訪れ、
川の増水で、鉄橋が流されたJR久大線の現場などを視察しました。

安倍総理大臣は、九州北部の記録的な豪雨による被害の状況を視察するため、12日朝、自衛隊の航空機で大分空港に到着したあと、
3人が死亡し、今も250人余りが避難している大分県日田市を訪れました。

そして、市内を流れる花月川の増水で、全長およそ80メートルの鉄橋が流されたJR久大線の現場を視察しました。
安倍総理大臣は、鉄橋が流される前の写真などを見ながら、JR九州の青柳俊彦社長らから、線路が流出した状況や、当時の川の水位などについて説明を受けました。

このあと、安倍総理大臣は、市内の避難所を訪れ、避難生活を続ける人たちに、
「われわれも、復旧にしっかりと力を入れたい。どうぞお体に気をつけてください」などと声を掛けて回りました。

安倍総理大臣は、午後、福岡県東峰村と朝倉市の現場や避難所を視察することにしています。

官房長官「暑さ対策が喫緊の課題」
菅官房長官は、午前の記者会見で「現時点で死者は25名で、有明海で発見された死者4名の関連を確認中で、
いまだ、安否が確認されていない方に関する情報は、福岡県朝倉市を中心に23名程度ある」と述べました。

また菅官房長官は、安倍総理大臣の視察について、「今後の災害応急対策、復旧対策にいかすため、みずから被災地を訪問している。
政府としては、できることはすべて行うという強い決意で、安否不明の方の捜索・救助活動などに全力であたっている」と述べました。

また菅官房長官は、避難生活を送る人たちへの支援について「暑さ対策が喫緊の課題で、朝倉市内の3か所の避難所に、12日中に簡易エアコンを設置すべく作業を進めている。
また、福岡県では、健康上の配慮が必要な被災者をホテルなどで受け入れることを決定し、大分県では調整中だ」と述べました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170712/k10011055391000.html