フィンランドを訪れている安倍総理大臣は日本時間の10日夕方、ニーニスト大統領との首脳会談に臨み、弾道ミサイルの発射を繰り返す北朝鮮や、双方の隣国であるロシアへの対応などで緊密に連携していくことで一致しました。

フィンランドを訪れている安倍総理大臣は日本時間の10日夕方、ニーニスト大統領とおよそ1時間にわたって会談しました。

会談の冒頭、ニーニスト大統領が、記録的な大雨で九州北部などで被害が出ていることについて、お見舞いを伝えました。

これに対し、安倍総理大臣は謝意を示したうえで、「今回の訪問を契機に、安全保障や北極などさまざまな分野で両国の戦略的な協力関係を一層発展させていきたい」と述べました。
そして、両首脳は、北朝鮮の核・ミサイル開発、東シナ海や南シナ海情勢など、法の支配に基づく国際秩序は深刻な挑戦を受けているとして、法の支配の徹底や北朝鮮に対する圧力強化などで協力していくことで一致しました。

また、両首脳は、双方の隣国であるロシアへの対応や北極圏での環境保護の分野などでも緊密に連携していくことを確認しました。

会談のあと両首脳はそろって記者発表に臨み、安倍総理大臣は、「日本人がフィンランドを身近に感じるのはサンタクロースやムーミンが長年、日本の子どもたちに夢を与え続けてくれたからだ。今後もこうした交流を続けつつ、戦略的パートナーシップを一層発展させていきたい」と述べました。

7月10日 20時27分NHK
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170710/k10011052861000.html?utm_int=news-politics_contents_list-items_002