獣医学部新設めぐる文書 取り扱い不適切で幹部を厳重注意

7月5日 20時24分

松野文部科学大臣は国家戦略特区での獣医学部新設をめぐって、文部科学省の職員が作成した文書の取り扱いが不適切だったなどとして、事務次官ら幹部3人を、4日付けで口頭での厳重注意としました。

国家戦略特区での「加計学園」の獣医学部新設をめぐっては、文部科学省の職員が個人の備忘録として作成したメモなどが、省内のメールや共有フォルダで共有されていたことが明らかになるなど、公文書の定義や管理、保管の在り方が議論となりました。

これについて、松野文部科学大臣は個人で保管すべき文書を複数の職員が共有していたことや、本来流出することのない文書が外部に出ていたことなどを挙げ、文書の取り扱いが不適切で監督責任が果たされていないとして、戸谷事務次官ら幹部3人を4日付けで口頭での厳重注意としました。

文書の管理や保管をめぐって、政府は職員の間で共有された文書やメールを公文書と認定して保管する場合の基準を明確にするとともに、保存期間の徹底など公文書管理の適正化に向けて、今年度中にガイドラインを見直すことにしています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170705/k10011044501000.html