都議選惨敗を受けて、自民党は最近の支持率の低下を真剣に受け止めるようになるだろう。衆院解散はすぐにはないと思うが、内閣改造はすぐにもあり得るとみている。

為替市場では米長期金利の上昇を受けて、足元では円が最弱通貨になっているが、個人的には、円高方向のポテンシャルが高まっているとみている。

都議選の結果を受け、アベノミクスの運営が困難になる可能性もあり、政治的な不安定はリスク要因として、市場に認識され、円高のモメンタムに結びつきやすい。

さらに、日本と欧州連合(EU)では経済連携協定(EPA)交渉が行われているが、週末にドイツで開かれるG20でも、保護主義反対を掲げる日欧間の団結が強まりそうだ。

米国は焦燥感に駆られ、結果的に、日米間の2国間交渉の進捗が促される可能性があるとみている。2国間交渉の進捗は円高圧力を醸成しやすい。
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