東京都議選(2日投開票)の選挙戦最終日となった1日、公明党の山口那津男代表は東京都調布市で演説し、米軍横田基地(東京都福生市など)の軍民共用化を含む東京都予算が44年ぶりに都議会の全会一致で承認されたことを念頭に「共産党は日米安全保障条約は憲法違反だ、自衛隊は憲法違反だといっている。
なぜ予算に賛成したのか。筋が通らない。共産党に憲法を語る資格はない」と批判した。

また、2020(平成32)年の東京オリンピック・パラリンピックの成功に向け「都政の主役である都知事知事と議会をしっかり結び合わせて都政を前に進め、都政と国政を結ばなければならない」と訴えた。
演説の詳細は次の通り。

今回の都議選は、昨年誕生した小池(百合子)都知事のもとで都政を誰が前に進めていくか。
知事1人で都政を前に進めるのはできない。議会と知事がしっかりかみあって、その議会の責任を誰が担うかだ。

小池都知事はまだ誕生して1年たっていないが、公明党は3つの挑戦という政策を提言し、そのすべてを実現できた。
他の政党で、都知事と力を合わせ、都民が納得する政策を実現したという話は聞いたことがない。
都議会公明党だからこれができた。

その中身は何か。まずは身を切る改革として議員報酬削減だ。それに先だち、都知事が自分の報酬を半分に減らした。
その前の歴代知事は政治とお金の問題で都民の不信感を生んでしまった。期待を担うことができなかった。
ならば、都政は議会も知事も自ら襟を正し、身を切る姿勢を示すため、都知事が(自らの)報酬を半分に減らした。
この半分に減らした報酬に比べ、議員の報酬が高くなってしまった。このままでは都民が納得できるはずがない。
そこで都議会公明党は真っ先に自らの覚悟を示し、報酬を2割減らす提案をした。

議会なので、他の政党が違った意見を持つのは当然だ。
都議会自民党は、「公明党だけ勝手に言うな」と上から目線で反対した。
民進党は3割でどうだ、と言った。しかし皆が言いっぱなし、やりっぱなしでまとめることができなければ、議会はだめだ。
これを最終的に1本にまとめ、合意を作り出す。その力が必要だ。
都議会公明党は他の政党を説得し、最終的に公明党の案にすべての政党が賛成してこれができあがった。この力が大事だ。

公明党は党をあげて教育の負担を減らそう、未来に羽ばたく人材をちゃんと育てられるチャンスを広げようとしている。
国も今年、(学費を)返さなくてもいい奨学金を初めてつくった。

東京都の私立高校生の授業料の実質無償化は、簡単にできたわけではない。
公明党都議会は手分けし、大阪や横浜に調べにいった議員もいる。
都庁の役人は「財源がないからできない」とあっさり言った。
それならば、財源をしっかり探し出そうと東京都の予算をくまなく調べ、あそこにまだ法律的に使われていない予算があるじゃないか、こちらにもあるじゃないかと、財源を集め、100億円近いを財源を用意したのは公明党だ。
都庁の役人も財源でそれ以上、文句を言えなくなった。

何度も都知事と協議を重ね、年収760万円未満の家庭を対象に、私立高校生の授業料の実質無償化を実現した。
これによって何人の私立高校生が助かったか。5万1000人の生徒がこれで助かった。
予算に全ての政党が賛成すると、自分たちがやった、自分の成果だと言いたがる。しかし事実は違う。
できなかったことを都議選で証明したってしようがないでしょう。できることをやらないといけない。
できたことを言わないといけない。誰がやったのか。よその自治体に調べに行った議員はどこの議員か。
財源を探しだし、100億円近い財源を用意したのはどこの政党ですか。
都知事と交渉を重ね、これを実現したのは都議会公明党しかいない。
この無償化のことを都議選で語るのなら、都議会公明党のおかげだといわないといけない。

ここ調布市は、東京オリンピック・パラリンピックの会場としても期待されている。
それを世界から、全国の国民の皆さんを迎え、立派にやりとげるためには、この調布市の整備をもっと磨き上げていくことが大事だ。

http://www.sankei.com/politics/news/170701/plt1707010040-n1.html
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※続きます