東京都議選は終盤に差し掛かり、7月2日の投開票に向け、各党はラストスパートに入った。自民党は、内閣支持率下落で苦境に陥る中、若手議員の不祥事に稲田朋美防衛相の失言が重なり、議席維持へ危機感を募らせる。一方、小池百合子都知事率いる地域政党「都民ファーストの会」は、都議会第1党を視野に攻勢を強めている。

「下村氏に加計献金」と週刊誌報道=本人は否定

 「逆風は否定しようがないが、党自身がまいた種だ。真摯(しんし)に、謙虚な姿勢で向き合いたい」。自民党の小泉進次郎衆院議員は28日、初の街頭演説でこう訴えた。知名度の高さを当て込んで党が送り込んだが、厳しい空気を肌で感じたのか、まず反省から口にせざるを得なかった。
 学校法人「加計学園」の獣医学部新設をめぐり世論の批判を浴びる中、告示直前に豊田真由子衆院議員の秘書(当時)に対する暴行が発覚。稲田氏は27日に「防衛省、自衛隊としてもお願いしたい」と発言、撤回に追い込まれた。安倍晋三首相も街頭演説を避ける状況だ。
http://www.jiji.com/sp/article?k=2017062801095&;g=pol