東京都議選を前に、安倍首相を悩ませる問題が続出。
「魔の2回生」にとどまらず、自民党の幹部にも疑惑が浮上。さらに、頼れる「首相の女房役」の発言にも異変が見られ始めた。

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不祥事連発…自民党「魔の2回生」
29日発売の週刊新潮が、新たな音声を公開した。
自民党に離党届を提出した豊田 真由子議員と、元秘書の男性とのやり取りを録音したとされるもの。
前回同様、今回も、狭い車内で「豊田劇場」が開幕。
赤ちゃん言葉から、ミュージカル女優をまねた歌唱まで披露し、1人2役をこなしてみせた豊田議員。
さらに、自分の名前に「様」づけ。
極めつけは、元秘書の存在を完全に否定。男性は、埼玉県警に被害を相談している。

さらに週刊新潮は、金子 めぐみ総務政務官の疑惑も報道。
運転手とみられる人物に指示を出し、小さな子どもを見送る金子議員。誌面では、自分の子どもを保育所に送るために、税金で運用されている公用車を使っていると報じている。
この報道に対し、金子政務官は、「私的な目的のために公用車を呼び出し、使用したというような事実はございません」と反論している。

自衛隊の政治的利用とも取れる発言
この2人は、いずれも衆議院当選2回、不祥事が連発している、いわゆる自民党「魔の2回生」。

しかし、安倍首相の悩みの種といえるのは、自身が選んだ閣僚にも。
自衛隊の政治的利用とも取れる発言から2日。29日朝、防衛省に姿を現した稲田防衛相は無言を貫いた。
野党・民進党は29日、稲田防衛相を罷免し、臨時国会を早期に召集するよう要求。
民進党の山井国対委員長は、「稲田大臣の今回の問題発言に対する認識、これは安倍総理、甘すぎると言わざるを得ません」と述べた。
安倍政権の足元を揺るがしかねない不祥事疑惑が次々と。

加計学園からの闇献金200万円疑惑
2日後に迫った東京都議選への影響も懸念される。
その都議選における自民党の司令塔ともいえる、東京都連会長の下村博文元文科相にも疑惑が。週刊文春は29日、下村氏が闇献金を受けていたと報じた。

疑惑の根拠は、下村氏の事務所が作成したとされる内部文書。下村氏が文科相だった2013年と2014年、加計学園からパーティー券購入の名目で、それぞれ100万円の献金を受けたとしながら、政治資金収支報告書には記載がなかったというもの。
下村氏は、緊急会見を開き、「加計学園からの闇献金200万円という記事は、事実に反します」と疑惑を否定。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170630-00010003-houdouk-pol