小泉進次郎「日本は2度目のチャンスに不寛容」経験値を積み上げにくい空気感に物申す
平将明衆議院議員による、月曜カフェスタトーク・エピソードUしーずんT。今回のゲストは、衆議院議員の小泉進次郎氏。準レギュラーの築地魚河岸三代目・生田よしかつ氏と、アシスタントの大澤咲希氏とともに、今注目されている「こども保険」に迫ります。本パートでは、話題の特区から、小泉氏が感じている「日本はチャンスをもらいにくい国」について語りました

中略

小泉 この2人で特区をやっていたときは、なにか「グイグイ行こうぜ!」って感じでやりがいがありましたよね。
「もう一度チャンスを与えてくれる環境」として日本はかなり遅れている

平 今日は「こども保険」の話もしたいと思いますが、実は安倍(晋三)総理のときに石破(茂)大臣、平副大臣、小泉進次郎大臣政務官で地方創生と国家戦略特区をやっていたんです。とくに国家戦略特区とか、平と小泉でグイグイやっていたんですよ。
それで今、加計学園の件があって、「特区ってなにかおかしいんじゃないの?」「総理の意向がどうのこうの」とかいって、僕らから見るとどんどん論点がズレてきていますね。「総理の意向があったらなんなんだよ」って僕は正直思うわけですよ。
例えば、特区というのは岩盤規制でしょ。安倍政権ができたときに総理がダボス会議で「岩盤規制を、私はドリルの刃先になってこの2年間で穴を開けていきます」と言って、そのドリルの刃先になって岩盤規制に穴を開ける政策オプションが国家戦略特区なんですよ。
だから各役所規制省庁、例えば文科省とか厚労省とかね。「ああ、これはもう時代が変わったから変えましょうっ」て自主的に変えてくれるんだったら、特区を使う必要はまったくなくなるんです。
各規制省庁が「こんなの絶対ダメですよ」っていうけど、「いやいや本当にそうなの? 違うんじゃないの?」「じゃあ場所限定でやってみようよ」っていうのが特区なんです。だから、総理の意向っていうと、いろんな答弁の積み重ねがあるから、どこまで言っていいかわからないけど、特区諮問会議が司令塔で決めるわけですよ。特区諮問会議で。
その特区諮問会議の議長は総理だから。特区諮問会議の意向は間接的には議長である総理の意向であるので、総理の意向というのがだめなら、特区諮問会議の意向って言い換えれば終わるような気がする。なにかズレてるよね、最近の。
小泉 そもそも特区っていうのは、役所が抵抗してにっちもさっちもいかないから、特例的に施行的にもね。やっぱりトライアンドエラーっていうのは大事ですよね。「やってみよう」ってことですから。
生田 そうだよね。とりあえずやらなきゃね。
小泉 日本は1回チャレンジして失敗したときに、もうやらせないという抵抗力がすごく強く働くじゃないですか。だけど、何度も何度もトライして失敗を繰り返して。その経験値とかいろんなものを練り上げていくのがもっと必要です。それがなかったらイノベーションが生まれないですよね。

生田 だから、会社経営なんかもそうだよね。今の制度だと、借金して命かけて商売やるじゃん。それで失敗したら立ち直れないだろ。
小泉 アメリカはドナルド・トランプさんが大統領になったじゃないですか。日本だとたぶん無理ですよ。トランプ大統領って、何度も自分の事業は失敗している。けれど、それでも大統領になるというのはアメリカの失敗に対する許容量ですよ。これは大きいですよ。もちろん、トランプ大統領の言っていることとかやってることの良し悪しの部分はいろいろありますよ。
生田 それは置いといて。
小泉 置いといて。日本では自分の事業とか、過去のことで失敗をした人に対して、もう一度チャンスを与えてくれる環境とか世の中の空気とか。これは、日本はかなり遅れてますよ。

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