イラク首相「ISは終わった」 ヌーリ・モスクを奪還
6/29(木) 21:37配信 朝日新聞デジタル
 イラク政府軍は29日、過激派組織「イスラム国」(IS)が最大拠点としてきた北部モスル中心部にあるヌーリ・
モスクを奪還したと発表した。ISの最高指導者アブバクル・バグダディ容疑者が説教をするなど、ISによる支配を
象徴する場所だ。イラクのアバディ首相は奪還を受けて、「ISによる偽りの国家は終わった」と宣言した。

 ヌーリ・モスクは1172年に建てられ、傾いた塔で知られる。だが、政府軍によるモスル奪還作戦で市中心部の旧
市街に追い詰められたIS戦闘員が21日、自らの手で爆破した。現在はドーム部分など一部だけが残っている。

 ISは3年前の2014年6月29日、広報担当者による音声メッセージで、「カリフ制国家」の樹立を宣言。同7
月にはバグダディ容疑者がこのモスクの金曜礼拝に姿を現し、説教する様子を映した動画をインターネットなどで発信
した。(ドバイ=渡辺淳基)
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170629-00000104-asahi-int