http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS29H5Y_Z20C17A6PP8000/

2017/6/29 22:46

 自民党の竹下亘国会対策委員長は29日、民進党の山井和則国対委員長と会談し、野党が求める臨時国会の召集や閉会中審査について「(7月2日投開票の)東京都議選後に判断したい」と伝えた。山井氏が29日、記者団に明らかにした。

 学校法人「加計学園」(岡山市)の獣医学部新設を巡る疑惑解明のため、野党は憲法の規定に基づき臨時国会の召集を要求している。政府・与党は、召集に慎重姿勢を示している。

 山井氏は記者団に「全く不誠実だ。安倍晋三首相が『国民に丁寧に説明する』と言ったのはなんだったのか」と述べ、政府・与党の対応を批判した。山井氏によると、竹下氏は会談で、菅義偉官房長官が「各方面と協議したうえで検討する」と竹下氏に伝えていたことを紹介した。

 菅氏は29日の記者会見で臨時国会の召集について「憲法上、期日に規定はなく、合理的な期間のなかで内閣が判断する。内外の諸課題に対応するなかで与党とも相談しながら検討していきたい」と述べるにとどめた。