http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201706/20170629_11016.html

 仙台市選管は市長選(7月9日告示、23日投開票)の啓発に、ゆるキャラ「仙台弁こけし」を起用する。定番のポスターやテレビCMに加え、顔出し看板、着ぐるみまで、あの手この手で投票を呼び掛ける。2013年の前回市長選の投票率は過去最低の30.11%を記録。投票率アップに向けた決意は緩くない。
 仙台弁こけしは、無料通信アプリLINE(ライン)で利用者が送り合う「スタンプ」と呼ばれるイラストとして14年に誕生した。「んだ」「なにすや」などの仙台弁を話し、ご当地キャラとして人気を集める。
 ポスターは仙台弁こけしが若者と一緒に「イグスペ(行きましょう)」と投票を呼び掛けるデザイン。市有施設や町内会の掲示板のほか、市バス・地下鉄の車内にも貼り出す。テレビCMでは、若者を意識し仙台弁こけしがラップに挑む。
 選挙期間中は仙台弁こけしの着ぐるみが地下鉄に乗り込み、乗客に選挙をPRする。顔の部分がくりぬかれた仙台弁こけしの顔出し看板をせんだいメディアテーク(青葉区)、八木山動物公園(太白区)など市内10カ所に設置し、「仙台の顔を選ぼう」と訴える。
 いずれも市民らが撮影した写真をツイッターなどの会員制交流サイト(SNS)で拡散してもらい、選挙の盛り上げを狙う。
 市選管の伊藤裕光参事は「投票率向上が課題の若年層にアピールできる上、仙台弁で中高年にも親しみやすいキャラクター。ぜひとも投票率アップにつなげたい」と期待している。