先日、仙台市でいじめと体罰が原因で、1人の中学生が自ら命を絶ちました。哀しいことです。
仙台市では、この3年間で3人の中学生が自死しています。

今回から2回に分けて、いじめ問題をなぜ日本の教育界は解決できないのか。
どうしたら解決することができるのかを書いていきます。

2007年一月、当時の安倍内閣の元で、文部科学省は、いじめに対する定義を見直しました。
それが、現在も、いじめに対しての政府による公式な定義とされています。
それは、「『いじめ』とは、『当該児童生徒が、一定の人間関係のある者から、
心理的、物理的攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているもの。』とする。
なお、起こった場所は学校の内外を問わない」です。実に、明確な定義に見えますが、実は全く意味不明の定義です。
それどころか、こんなに人を馬鹿にした定義は存在しないでしょう。

具体的に一つひとつ見ていきましょう。まずは、「心理的攻撃」です。
これは、具体的に何を、どんな状況を指しているのでしょうか。
だれかに、「死ね」、「学校に来るな」、「ここにいるな」などと言う、あるいは、ネットに実名を出して書き込むことは、
確かに、それを言われた子どもにとって、重大な「心理的攻撃」になるでしょう。
でも、これはいじめというより、立派な犯罪です。すでにこうした行為によって逮捕された子どもたちもいます。

しかし、たとえば、シカトと言われる無視、悪口や陰口を言う。これは、どうなのでしょうか。
これも、いじめにあたる「心理的攻撃」なのでしょうか。私たち、大人の社会でも、これは日常的に存在することです。
これを読んでいるあなたも、だれかを無視したことはあるでしょうし、だれかの悪口や陰口を言ったことはあるはずです。
私もあります。これは、倫理的、道徳的には、重大な問題がありますが、いじめなのでしょうか。

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http://www.zakzak.co.jp/soc/news/170628/soc1706280017-n2.html