侑「繚乱!仁慈我鎖鬼(にじがさき)!!」
仁慈我鎖鬼(にじがさき)学園
東京・お台場にある、自由な校風と専攻の多様さで人気の高校。
各分野で活躍する人材が全国から集まることで有名なこの学校にはひとつだけ……
─── 他の学校とは違う"ある文化"が存在する。 🚪ガチャ!
かすみ「侑先輩! 目が覚めたんですね!」
侑「かすみちゃん! それに璃奈ちゃんと菜々ちゃんも! よかった……」
璃奈「侑さん……よかった……!」
菜々「……話は天王寺さんから大体は聞いてあります」
菜々「裏繚乱と名乗る仮面の人物の目撃通報、及び取り締まりの協力に感謝します、天王寺さん」
璃奈「……私だけじゃ止められなかった……それに侑さんも巻き込んじゃった、私の方こそありがとう」
璃奈「……それに、私も同じ罪を償わないといけないから……」
璃奈「あの人達と同じ、この仮面を持つ裏繚乱の人物として……」スッ…
かすみ・歩夢「っ!?」
菜々「……羽の模様の仮面……あなたが報告にあった天使と名乗る裏繚乱の人物……という事ですか?」
璃奈「うん……」
かすみ「え……ということは、かすみんを襲ったあのロボット使う人っ!?」
璃奈「……ごめんなさい。謝っても許されることでは無いとは分かってる……」
かすみ「あなたが……」
侑「かすみちゃん許してあげてっ! 璃奈ちゃんは勘違いしてただけなのっ!」
侑「それに私を守ろうとしてくれた! あの仮面の人たちを止めようと頑張ってくれたの! だから……」
菜々「そうは言っても、罪が無くなる訳ではありません」
菜々「違反薬物の使用。学園外での不正なイデアの使用。イデアを使った暴力行為。これらの行為は即退学を余儀なくされる重罪です」
侑「そんな……」 璃奈「いいの、侑さん。私はそれくらいの事をした、覚悟は出来てる」
侑「でも! 方法は少し間違ってたかもしれないけど璃奈ちゃんはただ、悪い人達から皆を守ろうとしただけなのに……!」
侑「そんなのってないよ……」
璃奈「侑さん、ありがとう……ごめんなさい、スクールアイドルの約束、出来そうに無い」
侑「璃奈ちゃん……」
かすみ「……かすみんは、許しますよ?」
侑「っ! かすみちゃんっ!!」
かすみ「侑先輩がそこまで言うなら……悪い人じゃなさそう、ですし……実際に侑先輩を守ってくれたみたいで……勘違いしてたなら、まあしょうがないです」
璃奈「かすみ、ちゃん……ありがとう……」
侑「菜々ちゃん! お願い! かすみちゃんも許してくれたし、璃奈は反省してるし、だから……!」
菜々「……そうは言っても、中須さんだけでなく、天使と名乗る人物によるイデアでの暴行被害報告は、これまでにいくつか受けているんです」
侑「……っ」
菜々「……その全てが、報告後にイデアの不正使用が判明して退学になった生徒から……ですが」
侑「え?」
菜々「天王寺さん、あなたの行った行為は学園の規則に反しています。ですが、それが善か悪かの判断は私には出来ません」
菜々「なので問いましょう。あなたはこれから、そのイデアに、何を望みますか?」
璃奈「何、を……?」
菜々「仮面を捨てた今、あなたが望む想いの形を、あなたの言葉で教えてください」 璃奈「私は……繋がりを求めて、強さを求めた。弱い自分を隠そうと仮面を着けて力を使ってた」
璃奈「だけど、それが間違ってる事だって分かった。そして別の方法で繋がりを作る方法を教えて貰った」
璃奈「だから……もし許されるなら……」
璃奈「私は、スクールアイドルがしたい」
璃奈「素顔の私で、皆と繋がりたい。そして、もし力を使うなら、大切な人を守る為に使いたい」
菜々「……なるほど、それがあなたの想いですか」
菜々「では、その仮面を渡してください。仮面の人物である証拠品として、預かります」
侑「そんな……菜々ちゃんっ!」
璃奈「……はい」
🔥ボワッ!!
侑「えっ……?」
菜々「……どうやら仮面が燃えてしまったようです」
菜々「これでは、証拠不十分により天王寺璃奈さんを仮面の人物である天使とは言いきれなくなってしまいます」
菜々「……今後、天使と名乗る人物が見つかった際は容赦しません。二度と現れない事を、私は望んでいます」
侑「菜々ちゃん……っ!!」パァァァ 菜々「……ですが、今回の騒動を経てやはり、私はスクールアイドル活動は行うべきでは無いと判断します」
璃奈「え……」
かすみ「どうしてですかぁっ!?」
菜々「……危険だから、です」
侑「っ!」
菜々「はっきりしたでしょう。裏繚乱は高咲さん、そして中須さん、あなた達二人を明確に狙っていた」
菜々「スクールアイドル活動を始めた、お二人を……」
かすみ「そんなの、ただの勘違いなんじゃ……」
菜々「これを勘違いや、偶然と捉えるのはあまりにも楽観的です」
侑「……どうして偶然じゃないって言い切れるの? スクールアイドル活動が危険だって思う理由は、何なの? 教えてよ、菜々ちゃん……」
菜々「……この学園でスクールアイドル活動を行った人は、例外なく不幸な結末を迎えるからです」
かすみ「不幸な……結末……?」
侑「どういうこと……?」
菜々「私が知っているのは去年の事だけですが、スクールアイドル活動を行おうとした人々は全て……」
菜々「それが、人による仕業なのか、はたまた説明の付かない現象なのか……生徒会ではそれを判明することは叶いませんでした」
菜々「なので、不幸を繰り返さないためにも、この学園ではスクールアイドル活動を行う事は禁止となったのです」
侑「そんな……」
菜々「……残念ですが、どうか諦めてください」
菜々「これからも活動を続ける限り、あなた達には不幸な出来事が続くでしょう」
菜々「今回は大目に見て助かったと言えます。ですが、今後の事は保証出来ません……」
菜々「特に、侑さん……イデアの使用できないあなたが一番危険なんです……」
侑「……っ」 侑(……そう、だよね。私はいつも守られてばかりで、だから、かすみちゃんや璃奈ちゃんにも余計に危険な目に合わせちゃって……)
侑(……菜々ちゃんだって、いつも私を守ってくれようとしてたのに……)
侑「……私、は……」
かすみ「なーんだ、それなら諦める必要はないじゃないですか」
侑「ぇ……?」
かすみ「それなら、かすみんが侑先輩をその不幸から守ってしまえば解決。それだけです♪」
璃奈「私も同じ気持ち。これからも侑さんを守る。その為に私はイデアを使う」
侑「かすみちゃん……璃奈ちゃん……いいの?」
かすみ「何を今更行ってるんですかぁ! 侑先輩の方が、スクールアイドルやる為にいつも無茶するくせに!」
璃奈「誘ったのは侑さん。私の笑顔を取り戻す約束をしてくれた、だから私はずっと侑さんを隣で守る」
かすみ「そうですよ! もうかすみんの夢は、かすみんだけの夢じゃないんです! 侑先輩が一緒に居てくれなきゃ、絶対絶対ダメなんですからねっ!」
侑「かすみちゃん……璃奈ちゃん……ありがとう……っ!」
侑「……歩夢も、また私が無理しちゃっても、許してくれる?」
歩夢「言ってもどうせ聞かないでしょ……本当は嫌だけど……」
歩夢「……でも、そんな諦めきれない目をした侑ちゃんの願い、断れるわけないよ……」
侑「歩夢……! ありがとうっ!」 侑「菜々ちゃん、ありがとう! 私たちのことを守ろうとしてスクールアイドル活動を禁止って言ってくれてたんだよね」
侑「でも、ごめん。やっぱりスクールアイドル活動は諦められない……」
菜々「……そう言うと、思っていました」
菜々「そこまでして諦めないというのなら仕方ありません」
菜々「……"認めましょう"、スクールアイドル活動を」
侑「っ!! 菜々ちゃん……!」
菜々「……ですが、今ではありません」
🔥🔥🔥ボワワッ!!
侑・歩夢・璃奈・かすみ「っ!!?」
彼女の放つ強烈な炎の熱風が髪を揺らした。
冷たく、力強い威圧感。だけどそれだけじゃない複雑な想いが込められた熱風。
彼女のその姿に全員の注目が集まる。
菜々「……力を、示してください」
菜々「これからもあなた達に、多くの困難と不幸な出来事が訪れるでしょう」
菜々「それら全てを覆す力を……! 今のあなた達では到底足りません」
菜々「更なる力を付け、部員を増やし、そして時が来たら……」
菜々「私に、繚乱を申し込んでください」
菜々「その勝負に勝利した時、あなた達のスクールアイドル活動を認めましょう───」 5~6人くらい集めたレイドバトルになりそうだな…… ・・・
栞子「よかったのですか会長、あんな約束をしてしまって」
菜々「あれ程言って聞かないのであれば、仕方ありません。勿論これからも止めるつもりではありますが」
栞子「それなら今すぐにでも繚乱を行う方が……どれだけあの方達が力を付けようと、会長に適うとは思えません」
菜々「……そうとも限りませんよ?」
栞子「え?」
菜々「侑さ……高咲さんは、繚乱だけでは測れない、不思議な力を持っていますから」
栞子「……会長にとって、侑さんは特別なんですね」フフッ
菜々「っ!///……それよりも、私たちのやるべき事をやりましょう」
菜々「捕らえた仮面の人物の様子は? 彼女らには問い質すべき事が沢山あります」
栞子「……それが、二名は薬物の過剰摂取による後遺症のようなもので、意思疎通が出来ない状態です」
栞子「そして一名は……」 菜々ちゃんも栞子ちゃんも呼び方はたまに侑さんになるのはいいですね 傷の仮面「だから知らないってば! なんで私が仲間の天使に危害を加えるわけ!?」
生徒会「とぼけても無駄ですよ、自分の行なったことを認めてください!」
栞子「どうやら記憶の混濁が生じているようで……」
菜々「………」
菜々「すみません、私の事は分かりますか?」
傷の仮面「……? あんた確か……生徒会長の?」
菜々「私と戦った事を覚えていますか?」
傷の仮面「はぁ? なんで私があんたと……」
菜々「では、あなたは先程まで何をしていたのかを思い出すことは出来ますか?」
傷の仮面「私は……あっ! そうっあいつっ! あの仮面を着けたやつに襲われて……!」
菜々「仮面を着けた……?」
菜々「っ!! 少し、失礼」バッ!
傷の仮面「ちょ、触んないでよっ!」グッ
菜々(体に炎の外傷が無い……それに、仮面の焦げも消えている……!)
栞子「会長……?」
菜々「これは……やられました」
菜々(明らかに入れ替わっている……じゃあ、私が戦ったあの傷の仮面は一体……?) ・・・・・
── 次の日・侑ホーム🎹 ──
侑母「悪いわねーかすみちゃん。あの子たちまだ寝ててね」
かすみ「いえいえ! 大丈夫ですよ〜お義母さん♪ かすみんが起こしてきますね♪」
🚪ソロ~
かすみ「えへへっ♪ かわいいかすみんが、侑先輩を起こしに来ましたよ〜♪」(小声)
かすみ「名付けて、『朝からかわいいかすみんに起こされてきゅんきゅん大作戦』です☆」
かすみ「さてさて、侑先輩のかわいい寝顔を見させてもらいますよぉ〜♪」ニシシ
🛌……zzZ
かすみ「むむむっソファいっぱいにお布団被っちゃって……」
かすみ「もう〜侑先輩ったら恥ずかしがり屋さんなんですからぁ〜♪」
かすみ「侑先輩♡ 朝ですよ〜えいっ!」
バサッ!
侑・璃奈「……zzZ」スゥスゥ
かすみ「なっ!? なななななんでりな子が侑先輩と一緒に寝てるの〜〜っ!!?」ガーン!! 璃奈「……んぅ……ゆう、さん……すき……♪zzZ」ギュゥ~♡
侑「えへへ〜……ときめき〜♪zzZ」ムニャムニャ
かすみ「こ、こんなに密着して抱き合ってぇ……羨ましいぃ……いや悔しいっ!」
かすみ「侑先輩の隣はかすみんって決まってるんですぅ〜っ!」モゾモゾ
〜間〜
侑母「侑ー? そろそろ朝ごはん冷めるわよー……って」
璃奈「……ずっと、離さない……♡zzZ」ギュゥ~♡
侑「う、う〜ん……?」ムニャムニャ
かすみ「……えへへぇ……かすみんが隣ですよぉ……♡zzZ」ギュゥ~♡
侑母「あらあら、両手に花?」
侑母「ふふっ三人とも幸せそうに寝ちゃって……これじゃあ起こすのも気が引けるわね……あ、そうだ」
📱パシャ!
侑母「歩夢ちゃんに送ってと」📱
壁<ガタンッ!!?💥
侑母「ふふふっ♪ 鍵は空けておくからよろしくねっと……これでおっけーね♪」📱 ・・・・・
── 裏路地 ──
?「……ハァ……ハァ……っ……」
?「あはっ、強いね……君……」
愛「アタシは愛、宮下愛。ねぇ、君の名前も教えてよ?」
「………」スタスタ
愛「あっ! ま、待ってよ!」
愛「その凄い強さに、ポニーテール……」
愛「君、ニジ学の"怪物"なんでしょっ!?」
愛「こんなに強い人と戦うの初めてなのっ! だから……」
💥ドスッ!
愛「ぁ……」クラッ
愛「ま……って……」ガクッ…
愛(……あはは、愛さん……初めて、負けたかも……)
愛(あんな強い人……いるんだ……)
愛(絶対……絶対次は勝ちたい……っ! 負けたくない──)
──── TO BE CONTINUED🙌 ということだ
1番印象悪いから変えてくれないかなとか思うとゾッとする
ジャニ辞めたことにして一切名前出ないのに体調不良を理由になった人ともアンチだと思ってたんでしょ? 前回の仁慈我鎖鬼! ドンッ!
天使「私は天使。悪を裁く執行者」
かすみ「聞いて、ください……っ! 絶対、なにか勘違いしてるんですっ!」
─天使と名乗り、仮面を着けて、薬を使って弱い自分を誤魔化していた私、天王寺璃奈。
─だけど、関係無い侑さんや、かすみちゃんを巻き込んで、傷つけちゃって……
璃奈「ごめん、なさい……」ポロポロ
璃奈「私は、自分勝手にイデアを使って、他の大切な人を傷付けただけ……!」ポロポロ
侑「それは違うよ」
璃奈「……ぇ?」
侑「私は、璃奈ちゃんは本当に優しくて強い子だって知ってるから♪」ニコッ
─侑さんは許されない事をした私を許して、別の道を教えてくれた。
─仮面に隠した、私の素顔を見てくれた……!
侑「イデアは想いを形にすると書いて、想形(イデア)」
侑「璃奈ちゃんのイデアは、大切な人をくっつけて、悪い人を引き離す。凄く優しくて、強いイデアだって思ったの!」ニコッ
侑「璃奈ちゃんなら絶対にときめくスクールアイドルになって、いつか笑って……いや絶対! 笑顔を取り戻せる!」
侑「みんなにも見せてあげよう、笑顔の……いや、素顔の璃奈ちゃん見せちゃって!」
─だからこの仮面も、薬も、もう必要ない。
璃奈「私は、スクールアイドルがしたい」
璃奈「素顔の私で、皆と繋がりたい。そして、もし力を使うなら、大切な人を守る為に使いたい」
─ここが、私の好きな場所♪
─そんな、トキメキを探す私達の物語は、今日も繋がっていく……! ・・・・・
── 園芸部🌷 ──
かすみ「こほん。それでは第二回スクールアイドル同好会(仮)のミーティングを始めましょう〜☆」
侑「わー!」👏パチパチパチッ!
璃奈「わー」👏パチパチ
歩夢「だからここ、園芸部の部室なんだけどね……」アハハ
かすみ「と、その前に、かすみんずっと気になってたんですけど……」
侑「? どうかしたの?」キョトン
かすみ「りな子、ずっと侑先輩にべったりしすぎっ!!」
璃奈「……?」チョコン
かすみ「なに当たり前のように侑先輩のお膝の上に座って会議参加してるのっ!」
かすみ「侑先輩も何か言ってくださいよぉ!!」
侑「え? いや、それが……」アハハ
かすみ「もうっ! おーりーてーっ!!」グググッ!
かすみ「な、なにこれ全然離れない……って! まさかイデアを使って侑先輩とくっついてるっ!!?」
璃奈「………」ギュゥー⚡
侑「あはは……さっきからずっとこれで……」 かすみ「ぐぬぬぬ……! もうっ歩夢先輩からも何か言ってあげてくださいよぉ!」
歩夢「え? うーん……」
歩夢「えっと……璃奈ちゃん? あんまりくっつき過ぎたらその、侑ちゃんも疲れちゃうから、ね?」
璃奈「……うん、ごめんなさい。侑さん、私、重かった?」チラッ
侑「全然! 璃奈ちゃんすっごく軽くて……ちゃんと、ご飯食べてる……?」
璃奈「うん。前は食べれない日もあったけど……今は侑さんのお義母さんが作ってくれる料理、温かくて美味しいから」
侑「そっか、良かった♪ お母さんも何時でも家に居ていいって言ってたからね」ナデナデ
璃奈「本当……? でも、迷惑じゃ……」
侑「璃奈ちゃんが一人で寂しい想いしてる方が心配だよ!」
璃奈「……ありがとう♪ じゃあ、これからも毎日侑さんの家に泊まる……♡」ギュッ
侑「うん! もちろんいいよ♪」ニコッ
かすみ「何しれっと図々しいこと言ってるんですかぁっ!!?」 かすみ「ちょっとっ! 歩夢先輩いいんですかっ!? りな子とんでもないこと言ってますよぉ!!」
歩夢「……うーん、でも璃奈ちゃんの両親の事とか聞くと、あんまり強く言えないというか……」
かすみ「うぐっ……だから歩夢先輩も、りな子には控えめなんですね……」
歩夢「それに、なんだか妹が出来たみたいな感じで放っておけないというか……侑ちゃんもそうだよね?」ネッ?
侑「うんうん! 璃奈ちゃんみたいな妹がいたら絶対毎日が最高だよ〜!」
璃奈「……妹?」
侑「うん!」ニコッ
璃奈「………」
ギュッ!!⚡
侑「わわっ! 璃奈ちゃん……? なんかくっつく力が強いような……?」
璃奈「………」ギュゥゥゥ⚡
侑「あれ? なんだかちょっと怒ってる……? 私なにかしちゃった……?」
璃奈「……別に」プイッ
かすみ「あー……そういえば、侑先輩はこういう人でしたね……」
侑「???」キョトン かすみ「こほん。では気を取り直して、ミーティングを始めましょう!」
かすみ「改めて、生徒会にスクールアイドル同好会を認めさせるために必要な事の確認です!」カキカキ🖊
ホワイトボード『"打立生徒会"!』ドンッ!
歩夢「……かすみちゃん、字、間違えてない? "打倒"だと思うけど……?」
かすみ「え? そ、そんな事はいいんですっ!」
かすみ「スクールアイドル同好会を認めてもらうには、あの生徒会長に繚乱で勝たなくてはいません!」
侑「菜々ちゃんに、勝たないといけない……」
璃奈「生徒会長の力は強大。間近で見てその力の差を強く感じた……」
かすみ「……ま、まぁ〜実際に繚乱したらかすみんが勝てるとは思いますけどねぇ〜……できるならばしたくはありませんが……」
かすみ「では、打倒生徒会をするために必要なことは何でしょう? はい、りな子!」ビシッ!👉
璃奈「……強さ?」
かすみ「正解です! じゃあ次、歩夢先輩!」ビシッ!👉
歩夢「え? 部員を集める……とか?」」
かすみ「それも正解です! じゃあ最後に侑先輩! どんな部員を集めるならどんな部員がいいですかっ?」ビシッ!👉
侑「スクールアイドルに興味があって……繚乱にも強い、トキメキを感じる人っ!」ニコッ
かすみ「大正解です!☆」ニコッ
歩夢「……そんな人、なかなか見つからなそうな……」
かすみ「にひひ……♪ そこはかすみんにおまかせを!」シュバッ!
侑「かすみちゃん、何か当てがあるの?」
かすみ「もっちろんです!」
かすみ「誘いましょう、ニジガクの"三大罪"を……!」 ・・・・・
── 裏庭🌲──
かすみ「こちらがニジガク三大罪の一人、彼方先輩です!」
彼方「……すやぴ」💤💭
歩夢「ね、寝てる……?」
璃奈「この人がニジガク三大罪、"怠惰"の近江彼方……!」
侑「ねぇ、そのニジガクの三大罪って何なの?」
璃奈「三年生の中で繚乱最強と噂の三人。そのあまりの強さから、安易に繚乱に挑んだり、関わる事が無いように、戒めとして三大罪と呼ばれているらしい」
侑「へぇーそんなに凄い人なんだ……!」✨
彼方「………」💤💭スヤスヤ
歩夢「……こんなに無防備に寝ててなんか、そんな風には見えないような……?」
かすみ「そこが彼方先輩の恐ろしいところなんですよ!」
かすみ「なんでも色んな伝説があるらしく、これまで全ての繚乱を寝た状態で勝ってきたとか!」
璃奈「私も聞いた事がある。一見無防備に見える寝ている姿も、それは余裕の現れ。いつでも寝ていても相手を葬れる力がある故の怠惰な姿」
璃奈「他にも、寝ている姿に挑んだ瞬間にやられて、その早すぎるイデアを見た人は一人もいないとか、あまりの強さに生徒会すらも関わらないようにしてるとか、本当に噂が絶えない人らしい」
侑「凄い凄い! ときめいちゃう〜!!」✨✨