また、CDアルバムランキングでも16万枚と、2位以下にクアトアブルスコアをつける圧倒的な首位を獲得。女性キャラクターが上半期1位となるのは、昨年の『マクロス』に続き2年連続。マクロスは複数グループが集まったコンピレーションとなるため、単独グループでの制覇は、μ's以来8年ぶりとなった。
結束バンドの強さはCDだけではない。デジタルアルバムランキングでも6.4万DLを売り上げ、なんとオリコン上半期1位を獲得してしまったのだ。キャラ名義の作品がオリコン上半期1位を獲得するのは、いうまでもなく史上初。これまでのレジェンドクラスの作品ですら成し遂げたことのない、歴史的大快挙を成し遂げたのだ。
それどころか、一般タイアップを含めてもオリコン上半期1位を獲得したアニソンはごくわずか。近年では、昨年のAimerが鬼滅効果でデジタルシングル上半期1位を獲得したぐらいであり、それをキャラクターが成し遂げたということが、いかにすごいことかは火を見るより明らかだ。
一方で、デジタルアルバムはCDやデジタルシングルと比べると需要が極端に少ない。上記の通り、2位は2万DLに届いておらず、大物クラスでも1万DLを超えれば大ヒットとなるのが現状だ。とはいえ、そんな売れにくい媒体で2位にトリプルスコアをつけた勢いはすさまじい。昨年の上半期1位はAdoの3.9万DLであるため、いかに規格外のヒットであるかがわかる。
そして、ストリーミングでもアルバムとしては異例のトータル1億再生を達成。CDに換算して8万枚分の売り上げが合算ランキングに加わっている。合算ランキングでの30万の売り上げの半数がデジタルアルバムとストリーミングによるデジタル成分で占めており、CDが売り上げのほとんどを占めるこれまでのキャラ名義では考えられないような売れ方となったのだ。
史上初の快挙を成し遂げた最強のバンドは、キャラクター名義によるアルバムの売上でも歴史を塗り替えた。これまで最高だったヒプノシスマイクを抜き去り、売上歴代1位に立ったのだ。CDが売れなくなりつつある今、けいおんが記録した20万ですら超えられない壁となっていたが、ぼざろはそれすらあっさりと乗り越えていった。
それほどまで、『ぼっち・ざ・ろっく!』は規格外の社会現象となったのだ。きららアニメのバンドアニメの先輩である『けいおん!』と同様に、放送前の期待感は全くなかったが、放送が始まると徐々に人気が火が付いていった。彼女たちが奏でる本気の音楽が、多くの人々の心を動かしたのである。最初は全く無名であった4人のキャラクターたちが、邦楽の歴史に名を刻んだ瞬間であった。
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