花丸「善子ちゃんのバカ!イキリ堕天使!」善子「なんですって!?」
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善子「ふふふふ〜ん♪」
ルビィ「善子ちゃんずいぶんご機嫌だね」
善子「え〜、そんなことないわよ〜!るるるる〜♪」
ルビィ「ふーん」
善子「でもぉ〜、そうねぇ〜。何があったかは気になるでしょ?でしょ!?」
ルビィ「うっざ」
善子「気になる!?気になるわよね!?」
ルビィ「別に。それより花丸ちゃん、今度の週末さ〜」
善子「くっくっくー!そんなに言うならとくべ〜つに話してあげてもいいわよ!ぎらんっ!」
ルビィ「わっ!も〜、うるさいなぁ……善子ちゃんがそこまで話したいならのならさー、聞いてあげるけどさー、下らないお話だったら承知しないからね?」
善子「ええ!心して聞きなさい!なんとね!」
ルビィ「うん」
善子「ヨハネ再来週にハワイに行くことになったの!じゃじゃ〜ん!」
ルビィ「えっ?」 ルビィ「ハワイ?」
善子「ええ!そうよ!」
ルビィ「あの太平洋の真ん中に浮かんでるやつ?」
善子「そうよ!」
ルビィ「ビーチがきれいなところ?」
善子「もっちろん!羨ましいでしょ!」
ルビィ「うん。いいないいな〜!ルビィも連れてって!」
善子「ダメよ。家族旅行だもの!あんたはダイヤにでも泣きつきなさい」
ルビィ「えぇ〜?だってお姉ちゃん絶対そういうのやろうとしてくれないじゃん」
花丸「……」 善子「だったら諦めなさい。あんたは一生この沼津とかいうせっまいド田舎に囚われているのがお似合いよ!」
花丸「……」
ルビィ「ぶー、ルビィもハワイ行きたーい。善子ちゃんのケチ」
善子「むふふふふ〜!格が違うのよ、格が!ハワイって知ってる?翠色の透き通る海に、星の砂浜!そこにそこに舞い降りし漆黒の堕天使!うぅ〜!まさにヨハネにお似合いなのよ〜!」
花丸「……海と砂浜だったら内浦にだってあるずら」
善子「だーかーらー!格が違うのよ!格が!」
花丸「……」
ルビィ「花丸ちゃん知ってる?ハワイってね、すごいんだよ!なんか白いビーチがぐわぁ〜ってあって、人がいっぱいいて、オシャレなお姉さんがたくさん
花丸「取り消すずら」
ルビィ「えっ?」
花丸「取り消すずら!さっきの言葉!善子ちゃん!!」
善子「はぁ?」 善子「ちょっと。なに怒ってんのよ」
花丸「うるさいずら!だいたい善子ちゃんが!
善子「あ、わかった。さっては嫉妬ね」
花丸「ずら!!?」
善子「むふん、ヨハネだけがハワイにいけるからって妬いてるのね!まったく、素直じゃないわね〜」
花丸「はぁぁ!?違うし!はわいなんかに行けたって全然羨ましくなんかないし!!」
善子「はいはいはいはい、ずら丸ってばほんっと子供ね〜。ま、外の世界を知らないとなるとそういう反応したくなるわよね〜」
花丸「くっ、ぐぬぬぬぬ〜〜!!善子ちゃんの……善子ちゃんのバカ!イキリ堕天使!」
善子「なんですって!?この〜〜〜っ!!家がビンボーだからどこにも連れてってもらえないくせに!!」
花丸「んなっ!!?」 善子「ずら丸ってばビンボーだからどこにも連れてってもらえないんでしょ!!だからそーやって強がっちゃって!べーだ!庶民は一生このド田舎に籠って暮らせばいいのよ!」
花丸「別に一生どこにも行きたいとも思わないずらー!善子ちゃんのバカ!」
善子「ぐぬぬぬ〜!!そうやって外の世界を知ろうとしないからずら丸はいつまでたっても子供なのよ!!」
花丸「元不登校の善子ちゃんよりは数億倍ましですー!!」
善子「なによ!!そっちだって中学時代ろくに友達作って来なかったくせに!!」
ルビィ「はいはいストップ。善子ちゃん、言い過ぎだよ。花丸ちゃんも素直に羨ましいって言えばいいのに」
善子「ふん!」
花丸「マルだって!そんな心にも思ってないことぜぇ〜ったいに言いたくないずら」
善子「いいわよ!そんなこと言うならあんたたち二人には絶対お土産買ってきてあげない!」
花丸「別にもともと頼んでないずらー!」
ルビィ(え、ルビィも?)
善子「ふん!あっかんべー!」
花丸「べーだ!」
ルビィ「……」 〜二週間後〜
ルビィ「あ、善子ちゃんからLineだ」ピロン♪
善子:くっくっくー!見なさい!今のヨハネは砂浜を舞う天使なのよ!」
善子:ヨハネが写真を送信しました
ルビィ(あー、そっか。善子ちゃんハワイ行くって言ってたっけ。いいなぁ……)
花丸「どうかしたの、ルビィちゃん?」
ルビィ「あれ?花丸ちゃんのところには来てないの?」
花丸「何が?」
ルビィ「善子ちゃんから。ハワイ満喫してるんだって」
花丸「……ふーん」
ルビィ「来てないの?」
花丸「マルのところには来てないし、そもそも全然興味もないずら」
ルビィ「え〜?」
花丸(……)
スッスッ
ルビィ:花丸ちゃんには送らなくていいの?
善子:いいの。あんなやつ。どーしてもって言うならみせてあげてもいいけど
ルビィ(うっわぁ。めんどくさ……) 善子:それよりどう?すごいでしょ!
ルビィ:うん
善子:来てみたくなったでしょ!
ルビィ:お土産よろしくね善子ちゃん
善子:え〜?もー!しょうがないなぁー!
ルビィ:うざ
花丸「ルビィちゃんルビィちゃん?」
ルビィ「えっ、なあに?」
花丸「はい、ぴーす!」
ルビィ「わっ!」
パシャリ
花丸「えへへ。マルも自撮りを覚えたんだ〜」
ルビィ「どしたの急に」
花丸「りあじゅー女子高生の証ずら♪はい、これ善子ちゃんに送っといて!」
ルビィ「えっ」
花丸「?」
ルビィ(うっわぁ。こっちはこっちでめんどくさ……) ルビィ「自分で善子ちゃんに送りなよ〜」
花丸「イヤずら。だって善子ちゃんおらと話す気ぜんっぜんないし」
ルビィ「それは花丸ちゃんが善子ちゃんにケンカ吹っかけたからじゃん」
花丸「おら悪くないもん。善子ちゃんが悪いんだもん。善子ちゃんが……沼津のことバカにするからだもん」
ルビィ「それはそうかもだけどさ〜……」
花丸「……」
ルビィ「ん〜……あのね花丸ちゃん。海の向こうってね、滅多に行くことが出来ないんだよ?飛行機ってすっごく高いんだって」
花丸「そんなことくらい知ってるもん」
ルビィ「うん。だからきっとね、善子ちゃんは『すごいね〜』って言って欲しかっただけなんだと思うよ?」
花丸「……」 ルビィ「善子ちゃんもハワイ行くってなって舞い上がってただけなんだからさ、許してあげなよ」
花丸「……でも
ルビィ「それに花丸ちゃんだってほんとは羨ましかったんでしょ?」
花丸「ずら!!?マ、マルは!!別に沼津があれば」
ルビィ「ほら!見て見て花丸ちゃん!善子ちゃんが食べてるハンバーガー!大きくって一人じゃ食べきれなさそうだよね〜」
花丸「そ、そんなものくらいじゃ!おらは別に!!」
グゥー…
花丸「……/////」
ルビィ「えへへ、花丸ちゃんのお腹は素直だね♪」
花丸「ぅぅ〜……/////」
ルビィ「えへへ、いつか二人で遠くにお出かけする時には、た〜くさん美味しいものを食べてこようね!」
花丸(……////)
コクリ
ルビィ「うん!」 ***
善子「っ、だぁ〜……!!やっと着いた〜!!」
善子(っていうかハワイ遠っ!荷物重っ!づ〜か〜れ〜たぁぁぁぁ〜〜〜!!)
善子(足も首も腰もいたくなるしで体爆発するかと思ったしそれと帰りの荷物ほんっと重すぎ!!全部全部お土産買い過ぎたせい
ルビィ「おーい!」
善子「うげ!!?」
ルビィ「よ〜し〜こ〜ちゃ〜ん!」
善子(でた!妖怪お土産ねだりオバケ!それに……)
花丸「……////」ギュッ
善子「……」
花丸「……」
善子「……なによ」
花丸「べっつに」
善子「あっそ」
花丸(……)
善子(……) ルビィ「よーしーこちゃん!お土産は!?」
善子「ちょっと!勝手にバッグ漁らないで!」
ルビィ「お土産……あった!わぁ〜……!クッキーたくさん!」
善子「あ、それ!クラスのみんなに配ろうと思ってたやつ……」
ルビィ「えへへ、毎日食べても食べきれないよぉ〜♡」
善子「……」
善子(……ま、いっか。たくさんお土産買ってきたし、少しくらい)
善子「で……」
花丸「……」
善子「……なによ。何しに来たのよ」
花丸「べっつに」
善子「あっそ」
花丸「……」
善子(……)
花丸(……)
善子「……」
花丸「……」
善子「……あ、あのさずら丸!」
花丸「あのね善子ちゃん!!」
善子「!?」
花丸「!!?」 ◇———◇
ルビィ:善子ちゃん善子ちゃん
善子:なに?
ルビィ:お土産よろしくね
善子:しつこい。わかってるわよ
ルビィ:ルビィの分もだけど、花丸ちゃんの分も
善子:は?あいついらないって言ってなかった?
ルビィ:ルビィがスタンプを送信しました
ルビィ:ルビィがスタンプを送信しました
善子:なによその顔
ルビィ:ルビィがスタンプを送信しました
善子:意味わかんないことやめて
ルビィ:ひねくれバカ
善子:は!?
ルビィ:自意識過剰うざぼっち
善子:ちょっと!バカとか言っちゃダメなんだからね!そんな口の悪いこと言ってるとダイヤに言いつけちゃうわよ!
ルビィ:うるさいだまれ
善子:は!!!?
◇———◇ 花丸「あ……」
善子「な……こほん。なによ、何か用?」
花丸「いや、えっと……善子ちゃんの方こそ」
善子「別に。私のはたいしたことないし」
花丸「そ、そっか」
善子「ええ」
花丸(……)
善子(……)
花丸「……マ、マルのも、別に」
ルビィ「……」
花丸「!?」 ルビィ(……)
花丸(う……/////)
ルビィ「……」
花丸「別に……たいしたこと、あるずら////」
善子「はぁ?」
花丸「ご、ごめんなさい!」
善子「えっ」
花丸「す、素直にいってらっしゃいって言えなくて、ごめんなさい、ずら」
善子「あ、いや……そ、そう」
花丸「う、うん」
善子(……)
花丸(……)
善子「わ、私の方こそ……ビンボーとか言って、ごめん」 花丸「えっ?えっと、そっちはそんなに、気にしてないずら」
善子「そっか。それと、ん」
花丸「?」
善子「お土産。あんたの分も買ってきたから……あ、ありがたく受け取りなさい!」
ジャラン!
花丸(わっ、綺麗なペンダント。可愛い……)
花丸「あ……ありがと、ずら」
善子「ん!そ、それと……、さ」
花丸「?」
善子「は、初めて外国で海に行って……それで、沼津の海も意外に悪くないかも、って思った」
花丸(えっ) 善子「だから……ま、また今度!ヨハネに沼津の海を案内すること!あんたこの辺りのこと自信あるんでしょ!!/////」
花丸「……」
花丸(ずらぁ……!!)パァァァ!
善子「な、何よその顔!!意味わかんないんだけど!!//////」
花丸「よしこちゃん!」
善子「だからなんなのよ!!?////」
花丸「えへ、だったら明日は海岸デートだねっ!」
善子「な!!!?/////」
次の日めちゃくちゃデートした ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています