キナコ「プリキュアに変身して世界を救うッス!」千砂都「ま、またぁ!?」
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お久しぶりッス!ユイガオカ王国のキナコッス!
お話に入る前に前作の設定を振り替えるッス!前作を見てないけど、長くて見るのがめんどくさいっていう人間はこれを参考にするッス! 【プリキュア】
▼嵐 千砂都 / キュアサークル
結ヶ丘女子高等学校 音楽科に通う二年生ッス!
ダンスの大会で優勝したことがあるくらい好きなことに全力で、一度決めたことは何でもやり通す性格ッス!
プリキュアに変身した時の名前は、キュアサークル。丸が大好きな千砂都らしい名前ッスね!
▼澁谷かのん / キュアディーバ
結ヶ丘女子高等学校 普通科に通う二年生ッス!
歌を歌うことが大好きな女の子で、親友の千砂都の為にプリキュアになったけど、本当は凄く怖がりッス!
プリキュアに変身した時の名前は、キュアディーバ。イタリア語で歌姫って意味らしいッス!
▼唐可可 / キュアシーワン
結ヶ丘女子高等学校 普通科に通う二年生ッス!
かのんと同じクラスに留学してきたちょっぴり怖がりで臆病な泣き虫な女の子ッス!
だけど誰よりも友達思いで、泣きそうになりながらも敵に立ち向かうッス!
プリキュアに変身した時の名前は、キュアシーワン。シーワンは中国語で希望って意味ッス!
▼平安名すみれ / キュアサターン
結ヶ丘女子高等学校 普通科に通う二年生ッス!
高飛車な性格で勝気な性格な反面、面倒見のいいお姉ちゃんみたいな面も見れる人ッス!
プリキュアに変身した時の名前は、キュアサターン。そのまんま、土星という意味ッス!
▼葉月恋 / キュアウィッシュ
結ヶ丘女子高等学校 音楽科に通う二年生ッス!
控えめな性格で、でも礼儀正しくて綺麗でお淑やかな女の子ッス!
プリキュアに変身した時の名前は、キュアウィッシュ。そのまんま、願うという意味ッス! 【ユイガオカ王国】
▼キナコ
キナコはユイガオカ王国からやってきた妖精ッス!
自分のことを妖精妖精って周りに言っていたら千砂都にT.M.Revolutionが好きなことにされてしまったッス!
https://imgur.com/a/SGmWsJj
▼メイ
ユイガオカ王国からやってきた妖精ッス!
いつもムッとした態度を取っているけど、本当は寂しがり屋さんで、とっても優しい子ッス!
https://imgur.com/a/NpRhopx
▼シキ
ユイガオカ王国からやってきた妖精ッス!
発明が大好きで、ユイガオカ王国に居た頃は自分の研究室を持っていてずっとそこに篭っていたッス!
https://imgur.com/a/j51mKAA
▼ナツミ
ユイガオカ王国からやってきた妖精ッス!
友達思いの優しい子で、いつもキナコを甘やかしてくれたッス!キナコの大切な友達ッス!
https://imgur.com/a/cl8UVQb 【ドントライク】
キナコ達が住んでいたユイガオカ王国を滅ぼした悪い奴らッス!スターズコレットというキナコ達が大切に扱っている道具を奪い取って、今度は地球まで滅ぼそうとしていたッス!
▼サニパァ
敵だということを忘れてしまうほどフレンドリーな性格ッス!だけど、攻撃はひとつひとつが物凄く重くて、油断していると直ぐに蹴り飛ばされてしまうッス。笑顔のまま、プリキュアを盾にして、その盾にしたプリキュアを他のプリキュアに殴らせるくらいには気が狂ってる奴ッス!
▼ナイトセクシー
ナスに似てるッス!ナイトセクシーはとにかく煽るのが上手くて、その煽りにプリキュア達はいつも混乱して動きが遅くなってしまうッス。サニパァと違って、物理じゃなくて、魔法で戦うッス。力を溜め込むと強い魔力持ってるッス。
▼ウルサイナー
おっきな怪物ッス!ドントライクの奴らが発明した変なゴミのようなものを捨てると、ドントライクが生まれるッス。戦い方は締め付けたり、投げたり、殴ったり、上からのしかかったり。ウルサイナーによって攻撃の仕方が違うから注意ッス!
▼エーデル
ドントライクの中で一番強い敵ッス。エーデルの、『バタフライ・ウィング』という技はユイガオカ王国を丸々滅ぼしてしまえるくらい強烈な技ッス。エーデルとドントライクの皆はプリキュアの力で浄化されて、消えてしまったッス。 何か質問があれば随時キナコに質問して欲しいッス。答えられる範囲であれば、設定の補足や物語の詳細を教えるッス。
それでは遅くなったけど、お話に入るッスね! 【 1 】
ミーンミンミンミン… ミーンミンミンミン…
千砂都「……暑いねぇ……」
可可「そうデスね……あつあつデス……溶けちゃいマス……」グデッ…
すみれ「……かのん、暑いからくっつかないで……」
かのん「やだよ〜……すみれちゃん冷たくて気持ちいいもん……」
すみれ「気持ち悪い……」
ガチャッ
恋「皆さん暑い中お待たせしてしまってすみません!」
千砂都「いいよいいよ。じゃあ学校行こっか」
恋「はい!」 千砂都「(私達はプリキュアとしての力を失ったけど、そのまま友情は変わらなかった)」
千砂都「(プリキュアじゃなくなったら、私達はどうなるんだろうって思ってたけど、……そんな心配要らなかったみたい)」
かのん「そういえば可可ちゃん、そのバッグに付けてるマスコット、もしかして……」
可可「あ、気が付きマシた?キナコ達と離れ離れになっちゃったのが寂しくて……キナコ達をモチーフにしたマスコットを作ってみたんデス!」ジャーン!
千砂都「凄い!それ手作りなの?」
可可「はい!頑張りマシた!」ムンッ
すみれ「でも指……絆創膏だらけよ……」
可可「み、見ないでくだサイ!これは何でもないデスから!」サッ 恋「それにしても凄く可愛く作れていますね!」
かのん「ほんとほんと!最初キナコちゃん達が帰ってきたのかもって思ったもん!」
千砂都「……キナコちゃん達、今何してるんだろう……」
全員「「「「「………………」」」」」
千砂都「ご、ごめん……しんみりさせちゃった……」
かのん「ううん、寂しいのは私達も一緒だから。あ、もう学校着いちゃった……」
すみれ「千砂都、恋、また昼休みね」フリフリ
千砂都「うん、また」フリフリ
千砂都「……それじゃ、私達も教室に行こっか」
恋「はい!」 ----
音楽科 教室
千砂都「(……キナコちゃん達、どうしてるんだろう……)」
千砂都「(もう会えないのに、ずっと考えちゃってるな……)」
担任「皆さん、夏休みは充実出来ましたか?」
担任「ええっと、今日からこの結ヶ丘女子高等学校の音楽科に、転入してきた子が居ます。どうぞ」
「み、皆さん……初めまして……」
恋「……っえ?」
「結ヶ丘女子高等学校、音楽科へ転校してきました」
千砂都「嘘でしょ……まさか……」
マルガレーテ「──ウィーン・マルガレーテです」
ちされん「「……ま、まさか……この子……」」プルプル
ちされん「「(ユイガオカ王国を滅ぼしたエーデルだ!!)」」バーン! 千砂都「(な、何で……なんで!?エーデルは私達が浄化したんじゃなかったの!?)」グルグル
恋「(な、何故ここに!?というか何故結ヶ丘の制服を着てこの教室に居るのでしょうか!?)」グルグル
ちされん「(ど、どうなってるの〜っ!!!)」グルグル ----
休み時間
千砂都「………………」ズンズンズン…
机バァンッッ
千砂都「……ねぇ、私達のこと、分かる?」
恋「…………」アワアワ
マルガレーテ「……サークルに、ウィッシュ……」
千砂都「や、やっぱり……間違いないみたいだね……」
恋「い、一体何故ここに!?エーデルは私達が浄化したはずではなかったのですか!?」
千砂都「キナコちゃん達が国に帰ってから、何事も無く平和な夏を過ごしてたはずなのに、どうしてエーデルがここに居るの!?」
千砂都「ま、まさかプリキュアとしての力を失った私達を倒しに……!?」
マルガレーテ「違うわよ。そもそも、私にも貴女達を倒せる力はもう残ってないわ」 恋「だったら何故……?」
マルガレーテ「……話せば長くなるし、場所を変えない?」
千砂都「……分かった。それなら空き教室に行こう。屋上の隣の」
恋「で、ですがこの後授業が……」
千砂都「授業なんていつでも受けれるよ。とにかく今はエーデルの話を聞かないと」
マルガレーテ「ちょっとサークル。エーデルって名前はもう捨てたの。……普通に呼んでくれない?」
千砂都「……それなら私も、もうサークルじゃないから名前で呼んで。私は千砂都、こっちが恋ちゃん」
マルガレーテ「……千砂都に、恋ね。分かった」 ----
空き教室
マルガレーテ「ここは?」
千砂都「私達がプリキュアしてた時集まってた教室だよ」
千砂都「エーデル──」
マルガレーテ「……」ムッ
千砂都「……じゃなくて、マルガレーテちゃん。マルガレーテちゃんと戦う前の日はここに飛ばされたんだ」
マルガレーテ「戦う前の日、……ああ、私があの子と遊んでた時ね」
恋「あ、遊んでいたんですか?」
マルガレーテ「ふ、ふん……私は別に……弱いものいじめなんて……」
千砂都「でも、ユイガオカ王国は貴女が滅ぼしたんでしょ?」
マルガレーテ「!……っ、あれ……?それもそうね……それならどうして私はあの時あの子の持っていたスターズコレットを奪わなかったのかしら……」ムム…
???「それは私が居たからです」
恋「な、なんですか今の声!?」
千砂都「マルガレーテちゃんの鞄の中から聞こえたような……」
マルガレーテ「……ああ、この子ね」スッ…
謎の生き物「……」コロンッ
千砂都「も、もしかして……」
恋「もしかして……この子……」
マルガレーテ「ええ。ユイガオカ王国の妖精よ」
マルガレーテ「……まずはこの子と出会ったことから話すわ」 ----------------
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「……っぐ……ひっく……」
ずっと、暗いところで泣いていたの。
私はもう、消えてしまったと思っていたのに。
気が付けば上も下も分からないところで泣いていた。
何が悲しいのか、何が私をここまで泣かせるのか、分からなかったけど、涙は止まらなかったの。
そんな時、何処からか声が聞こえたの。
「私と一緒にここから抜け出しましょう」
「だ、誰!?……誰が居るの!?」
そこに居たのは、可愛らしいぬいぐるみのような妖精さんが、ひとり。
「名前は、トマリ。トマリです。ユイガオカ王国の、妖精です。私とパートナーになってくれれば、貴女はここから出られます」
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---------------- トマリ「…………」ポツン
千砂都「それが……この子?」
マルガレーテ「ええ。この子の手に触れた途端、辺りが明るくなって、気が付いたら私はこの学校の制服を着て、道に倒れていたのよ」
恋「ユイガオカ王国の妖精さんということは……キナコさん達と知り合いなのですか?」
千砂都「あ、たしかに。ねぇ、ええっと……トマリちゃん?……ユイガオカ王国って、ちゃんと復活したの?」
トマリ「キナコ……ユイガオカ王国……」ボフンッッ
冬毬「……残念ですが、ユイガオカ王国を復活させるという願いは叶っていません」フルフル
千砂都「……え?」 冬毬「スターズコレットの願いが叶う基準は、ユイガオカ王国の住民を全て集める、ということでしたよね」
冬毬「しかし、プリキュアの方々が集めてくださったユイガオカ王国の住民は、ひとり足りていなかったのです」
冬毬「それが私……トマリです」
冬毬「私はユイガオカ王国が支配された時、逃げる前に力を失ってしまいました。力を失ってしまった私は、どうしようも無く辺りを彷徨い、エーデルの身体の中へ取り込まれる形で眠っていました」
冬毬「エーデルが浄化されるまで、私は真っ暗な世界でずっと眠っていました。キナコさん達が気が付かなかったのも、その所為でしょう」
冬毬「エーデルが浄化された後、エーデルは私と同じ、真っ暗闇で泣いていました。エーデルには後悔があったのです」
冬毬「後悔があるものは、成仏が出来ないように、完全に浄化することは出来ません」
冬毬「……そこで、私はエーデルに、一緒にここから出ようと提案しました。パートナーが居れば、出ることが出来るのです」
冬毬「かつてのエーデルが、現在のウィーン・マルガレーテになったのは、プリキュアの皆さんが浄化してくださったお陰です」
冬毬「もしもプリキュアの皆さんが浄化をしていなかったら、エーデルは、マルガレーテではなく、再びドントライクのエーデルとしてまた世界を滅ぼそうとしていたことでしょう」
冬毬「そして──」
千砂都「ちょちょちょ、ちょっと待って?」 千砂都「ユイガオカ王国は、復活してないの?」
冬毬「……はい」
千砂都「そんな……それじゃ、キナコちゃん達は……」
冬毬「……そこまでは私にも分かりかねます。私に分かるのは、ユイガオカ王国にはまだ力が戻っていないということだけです」
マルガレーテ「……その、キナコというのはあのキツネの子でしょう?」
恋「は、はい……キナコさんはキツネ、メイさんはネコ、シキさんはイヌ、ナツミさんはウサギに似た妖精さんです」
マルガレーテ「さっき見たわよ」
千砂都「そうだよねぇ……キナコちゃん達がユイガオカ王国から人間界に来れるわけ──って、はああぁっ!?!?」
マルガレーテ「だから、さっき見たってば」
恋「キナコさん達をですか!?」
冬毬「私も妖精が居たことを確認済みです」
千砂都「ど、何処に居たの!?私キナコちゃん達を探しに行かないと!」ガタッ
マルガレーテ「もうプリキュアでも無いのにどうして探す必要があるのよ!」
千砂都「そ、それは……」
マルガレーテ「……っ、ご、ごめん……変なこと言ってしまって……」ハッ
千砂都「……ううん、いいんだ。私の方こそごめんね」 ドタドタドタドタ!
冬毬「何者かの足音がします」
恋「な、なんですか一体!」
バタン!!
かのん「た、大変!キナコちゃん達見つけた!」
可可「メイもシキもナツミもデス!」
すみれ「どういう訳かこの子達が教室に居たのよ!」
キナコ「!」ハッ
キナコ「千砂都!千砂都〜っ!」パッ
千砂都「わっ、き、キナコちゃん!?」
キナコ「会いたかったッス会いたかったッス〜!」ギューッ スリスリ
シキ「恋、久しぶりシキ」トテトテ
恋「シキさん!元気そうで良かったです!」パアァッ
メイ「何だかんだあったけど、もう一度可可達に会えて良かったメイ!」 「ふたりはプリキュア」というアニメを娘たちと一緒に見ています。
ここでふと気になったのがタイトルの「ふたりは」というところです。
うちには娘が3人いて、プリキュアごっこをするときに2人の役柄を
取り合っていつも喧嘩しています。
なぜ、二人でなくてはならなかったのか疑問です。
学校で仲のよい3人組や4人組など、やはりプリキュアになれずに
仲間はずれにされるなんてこともあるかも知れません。
せめて、「みんなはプリキュア」という題名にすれば
よかったのではないか、と思います。
みんなはプリキュア。お父さんもプリキュアです。
(埼玉県・自営業37歳男性) ナツミ「それよりも、ユイガオカ王国の状況を教えないと千砂都達が困惑する──」
ナツミ「──ナッツーっ!?!?!?」ドンガラガッシャーン!
千砂都「もう!今度は何!?」
メイ「ななななな!!なんでメイ!?!?」
シキ「な、なんで……ここに……」
キナコ「エーデルが居るッスか〜っ!?!?」
マルガレーテ「…………」
かのん「な、なんで……!?エーデルは私達が浄化したんじゃなかったの!?」
可可「く、可可達襲われちゃうデスか!?」アワアワ
すみれ「……ん?そこの女の子は誰?」
冬毬「…………」サッ…
マルガレーテ「ちょ、背中に隠れるんじゃないわよ!」
冬毬「私はただ通りかかっただけの一般人です……怪しいものではありません……」
マルガレーテ「だいぶ怪しいでしょ!」 可可「そ、それで……エーデルさんはどうしてここに……?」
マルガレーテ「……毒気が抜けて生まれ変わったの。……それだけよ」
すみれ「は?毒気?」
マルガレーテ「う、うるさいわね!別にもう貴女達を倒そうとかそんなことは考えてないわよ!」
千砂都「うん。そこのところはちゃんと私と恋ちゃんが話を聞いてるから、取り敢えず敵じゃないってことは分かってて欲しいな」
マルガレーテ「……あと、……エーデルじゃなくてマルガレーテって呼んで」
かのん「マルゲリータ?」
マルガレーテ「……っ、」キッ
可可「ひ、ひいぃぃっ!?」ビクッ
メイ「こ、怖いメイ!」ガクブル
マルガレーテ「……っふん……」プイ 恋「な、何だか一気に騒がしくなりましたね……」
ナツミ「……もしかして、トマリ……?」
冬毬「!」ピクッ
キナコ「えっ?」
シキ「この子が?」
冬毬「貴女には、関係ないでしょう……」フイ
マルガレーテ「ちょ、貴女ね。そんな態度……」
冬毬「…………っ……」キュッ
マルガレーテ「……ごめんなさい。少しだけ席を外してもいいかしら」
千砂都「うん、出て直ぐのところに屋上があるから、二人で風に当たっておいで」
マルガレーテ「ええ。行くわよ」
冬毬「……はい……」
パタンツ 今年のプリキュアつまらなすぎて
去年でも全然マシだったんだなと痛感 恋「……それで、キナコさん達はどうして人間界に戻って来れたのですか?」
キナコ「……キナコ達は、ユイガオカ王国に戻った後、とても大事なことに気が付いたッス」
キナコ「ユイガオカ王国は復活していなかったッス。なんでかって言うと、ユイガオカ王国の妖精さんがひとりだけスターズコレットに帰っていなかったッス」
メイ「メイ達がどうして気が付いてから人間界に来るまで時間が掛かっていたかって言うと、メイ達はプリキュアを再び変身させる為に力を全部使い果たしてしまったからメイ」
シキ「シキ達がこの姿で十分に動けるようになったのは中々時間が掛かってしまったシキ。人間界でいう夏休みが丸々終わってしまうくらいには時間が掛かったシキ」
ナツミ「それでナツミ達はその取り残されたひとりの妖精を探す為、また人間界にやってきたナツ。……ただ、目的はそれだけではないナツ」
キナコ「……オモンナーの襲撃ッス」
千砂都「お、おも???オモンナー??」ポカーン…
キナコ「オモンナーは、ドントライクが管理していたウルサイナーとは違って、誰の心にも潜んでいる闇が溢れて出来たものッス」
キナコ「何処から現れてくるのか分からない。ただ敵を監視しておけばいい、ということじゃないッス」
キナコ「その為にも、千砂都達にはもう一度プリキュアとして、この世界を守って欲しいッス」
すみれ「──私は反対」
キナコ「……えっ……?」 まとめサイトでみて好きだったけどまさか続編がリアルタイムで見れるとは すみれ「だって、それって……私達がオモンナーになることだって有り得るってことよね」
すみれ「………………」
--
キュアサターン「シーワン!?ちょ、ちょっと!大丈夫なの!?」スッ
キュアシーワン「っ!!」ギロッ
キュアサターン「し、シーワン……!?……あんた、まさか……っ」ゾッ
エーデル「その人は敵よ、倒しなさい」
キュアシーワン「おりゃああぁっ!」ブンッ
キュアサターン「っ!」サッ
キュアサターン「ちょっと!シーワン!目を覚ましなさいよ!私はあんたと戦いたくないわ!」
キュアシーワン「……っ、」フーッ フーッ
--
すみれ「……私は、もう……味方と戦いたくない。……あんな怖い思いは、もうしたくないの」ギュッ
可可「……すみれ……」 千砂都「気持ちはわかるけど……でも、オモンナーを放ったらかしにしてたらそれこそ私達プリキュアだった身としては責任重大なんじゃないかな……」
かのん「……私もそう思う。また何か悪い奴が暴れてるんだったら倒さないといけないもんね」
恋「そうですね……」
すみれ「それに、何なのよあのマルガレーテって奴!どういう風の吹き回しなのよ!」ダンッ
千砂都「すみれちゃん」
すみれ「分かってる……わかってるけど、いきなり信用しろなんて言われても無理……」
キナコ「…………すみれ……」
千砂都「……大丈夫。すみれちゃんがやらなくても、私達が居るから。またキナコちゃん達と会えて嬉しいよ」ナデナデ
千砂都「すみれちゃんは、気持ちの整理が着いたらまた一緒に戦って欲しいな」
すみれ「…………ん……」コクリ
かのん「でもまだオモンナーがどんなのか見てないから分かんないよね〜……あ、それにスパスタパクトってどうなるの?あれがないと変身できないよね」 【更新】
ユイガオカ王国の妖精、トマリのキャラデザを更新するッス!
https://imgur.com/a/WS142YC シキ「スパスタパクトはエーデルの攻撃を受けて消えてしまったシキ。だから、またスパスタパクトが現れた時のような希望が、千砂都達に訪れないといけないシキ」
千砂都「それって、どうすればいいの?」
キナコ「また敵を前にした時、誰かを守りたいって気持ちがないといけないッス!」
キナコ「千砂都はキナコを、かのんは千砂都を。可可とすみれと恋は、千砂都達を助けたいと願ってプリキュアになったッスよね!」
キナコ「つまり、プリキュアになるには、『誰かを守りたい』という強い気持ちが無くてはいけないッス!」
恋「誰かを、守りたい気持ち……ですか」
ナツミ「そうナツ。プリキュアにとっては一番大切なものナツ!」
くぅすみ「「………………」」 ----
屋上
マルガレーテ「ちょっと、どうしたのよ?」
冬毬「…………」キュッ…
冬毬「…………会いたくないんです、キナコさん達と」
マルガレーテ「……どうして?」
冬毬「……私は、ユイガオカ王国には必要ないんです。……キナコさん達は、私が居なかったことを王国に帰るまで気が付かなかった」
冬毬「……それって、私、……皆さんに忘れられている存在、ということですよね」
マルガレーテ「………………」
マルガレーテ「……忘れられるのは、怖い?」
冬毬「は、はい……?怖いに決まってるじゃないですか!マルガレーテは怖くないのですか!?」 マルガレーテ「私は怖くない」
マルガレーテ「……と思ってたわ。……エーデルの姿だと、ずっとそう思ってた」
マルガレーテ「ただプリキュアを倒せたらそれでいいって思ってたわ」
マルガレーテ「……それに、トマリは完全に忘れ去られていたわけではないじゃない。あのウサギの子、トマリの名前呼んでいたでしょ?」
冬毬「!」
冬毬「……あの人は、別に……」フイ
マルガレーテ「……もしかして、あの子と何かあったの?」
冬毬「…………ええ。昔ですが」 冬毬「……あの人は、私の恩人なのです」
冬毬「あの人と出会ったのは、私がまだ小さい時でした」
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トマリ「…………」トボトボ…
トマリ「…………」グゥゥ…
トマリ「……おなか、すいた……」
プリキュアが誕生する前、ドントライクがユイガオカ王国にやって来て、ユイガオカ王国を荒らして行ったことがありました。
両親はまだ幼かった私を守るためにその襲撃を止めようと、全力で立ち向かいましたが、力を失い、スターズコレットに眠ったままの状態でした。
そんな私はひとりぼっちで、行く宛てもなく途方に暮れていました。
トマリ「……お父さん……お母さん……」ウルッ…
「大丈夫ナツ?もしかして、迷子になったナツ?」
トマリ「……へ……?」クルッ
ナツミ「初めまして。ナツミというナツ!一緒にナツミの家でご飯食べていくナツ!」
その時に出会ったのが、ナツミさんでした。 ナツミ「トマリは可愛いナツ!トマリは可愛くて良い子だからなんだって出来るナツ!」グッ
ナツミさんは、私を実の妹のように可愛がってくれました。何度も元気付けてくれて、何度も励ましてくれて、色々なところに連れて行ってくれました。
そんな平和な日常も束の間、再びドントライクがユイガオカ王国へ襲撃に現れました。
前回の襲撃とは全く違っていて、ウルサイナーだけでなく、サニパァ、ナイトセクシー、それからエーデルがあちらこちらで暴れ回っていました。
ナツミ「トマリ!良いナツ?ナツミは今からユイガオカ王国の住民全員に避難を呼び掛けてくるナツ。トマリは後ろを振り替えずに逃げて欲しいナツ」
トマリ「そ、そんなことできません!……ナツミさんはどうなってしまうんですか!?」
ナツミ「トマリ。絶対大丈夫。ナツミは後でトマリを追い掛けるナツ」
トマリ「でも……っ!」
ナツミ「……お姉ちゃんを信じるナツ」
トマリ「!……っ……」ウルッ…
ナツミ「さぁ、早く行くナツ!」
トマリ「……っ!」ダッ
ナツミさんは最後の最後まで私を妹のように守ってくれました。私は、そのナツミさんの気持ちを無駄にしたくなくて、一心不乱に走りました。
ウルサイナー「ウルサイナー!」バシーンッッ
トマリ「っ!!」
ですが私は逃げた先に居るウルサイナーに襲われてしまい、そこで力を失い、近くに居たエーデルへと取り込まれました。
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---------------- マルガレーテ「……それで、私に呼び掛けたのね。ナツミという子を、捕まえて、他の妖精も引き摺りこんで欲しいって」
冬毬「……ええ。今考えたらとても酷いことをしてしまいました。……折角頂いた恩を、仇で返してしまいました」
マルガレーテ「そんなの、今からでも──」
ドォォォォォォォォォォォォン!!!
マルガレーテ「っ!?何の音!?」
冬毬「この感覚……っ、オモンナーです……!」ゾッ
マルガレーテ「オモンナー!?何よそれ!?」
ガチャッ…
千砂都「マルガレーテちゃん!トマリちゃん!無事!?」
マルガレーテ「千砂都!」
オモンナー「オモンナー!」バシーンッッ!!
かのん「う、うわぁ……派手に暴れ回ってるよアレ!」
冬毬「あ、ぁあぁ……」ガクガク
キナコ「皆でトマリちゃんを守るッス!」
メイ「まだ力が足りなくて人間にはなれないけど、メイ達だってやれば出来るメイ!」
シキ「ナツミの妹。守らないという選択肢はないシキ」
冬毬「み、皆さん……」
ナツミ「……大丈夫。お姉ちゃんを信じるナツ」
冬毬「!」ハッ
冬毬「…………お姉ちゃん……」ポソッ キラーン!
千砂都「! こ、これって……」
キナコ「これはキラーキューンッス!プリキュアの新しい変身アイテムッス!」
キナコ「千砂都!かのん!クゥクゥ!すみれ!恋!」
キナコ「プリキュアに変身して世界を救うッス!」
千砂都「ま、またぁ!?」
すみれ「……っ、もう!こうなったらヤケよ!」スッ…
可可「すみれ……ええいっ、可可も腹を括るデス!」スッ…
恋「マルガレーテさん、トマリさん達を連れて安全な場所へ隠れていてください!」スッ…
マルガレーテ「えっ、で、でも!」
かのん「戦う力が無い貴女がここに居ても危険だし足でまといにしかならないでしょ!」
千砂都「大丈夫、私達本気のエーデルを倒したことがあるくらい強いんだから」ニッ
マルガレーテ「……千砂都……」
マルガレーテ「……分かった。後は頼んだわよ」タッ
千砂都「……それじゃ、皆、行くよ!」
「「「「「プリキュア!スーパースタート!!」」」」」 キュアサークル「世界も笑顔もま〜んまる!キュアサークル!」
キュアディーバ「民衆を導く真実のアリア!キュアディーバ!」
キュアシーワン「キラキラ笑顔で照らす軌道!キュアシーワン!!」
キュアサターン「銀河に散らばる無数の惑星!キュアサターン!」
キュアウィッシュ「受け継ぐ願い!キュアウィッシュ!!」
「「「「「スーパースター!!プリキュア!!」」」」」ドォォォォォォォォォォォン!!!
キュアサークル「行こう皆!」タッ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています