歩夢「…ねぇ、愛ちゃん」

愛「うん…?」

歩夢「ごめんね」

愛「…なーにもう。いいってば、別に」

歩夢「……もう少し、いい?」

愛「ん…うん」ギュ

シーツの擦れる音
重なる肌 伝わる鼓動
鼓膜に触れる息遣い
素肌を這う指先 混じり合う汗
交わす唇

瞼を閉じて、理想の人物を思い描く

私はそんな事をして今日も…自分の心の穴を埋めるために…自分のためだけに

頼み事ならなんだって聞いてくれるそんな女の子を利用している

拒んでくれればこんな関係にはならなかったのに

だなんて考えてしまっている自分は、本当にどうしようもない