花帆「さやかちゃん!明日から1泊2日の新入生オリエンテーション楽しみだね!」さやか「もうっ、遊びじゃないんですからね?」
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~部室~
さやか「花帆さん、何を見ているのですか?」
花帆「・・・・・・・・・・・・ん?さやかちゃん?新入生オリエンテーションのしおりだよ。さやかちゃんも見る??」ピラッ
さやか「わたしは教室で配布された時にひと通り見ていますから大丈夫ですよ」
花帆「ええっ!?さやかちゃん、この内容全部覚えたの!?」
さやか「まさかそんなわけないじゃないですか」ハァッ
花帆「えっ?ちょっ・・・さやかちゃん、もしかしてオリエンテーション楽しみじゃなかったりする??」
さやか「わたしももちろん楽しみですよ。ただし、花帆さんほど浮かれてはいませんけど」
花帆「そっかぁ~、それならよかった!」ニコッ
花帆「ふっふふ~ん・・・・・・」ニコニコ
さやか「花帆さん、しおりは携行するわけですし、所持品の確認と出発時間など必要なことだけおさえておけば何度も見る必要ないんじゃないですか?」
花帆「ええっ!?だって、しおり見ているだけでも楽しくならない??」
さやか「ん~、小学生の頃のわたしなら同意できたかもしれませんね」
花帆「そっかぁ~!さやかちゃんもわかってくれるんだ・・・・・・って、小学生!?」ギクッ
花帆「それってあたしが子供みたいだってこと!?さやかちゃんひど~い!」ウエーン
さやか「花帆さんもわたしと同じく高校生になったのですから、相応の行動をしないといけませんよ」
花帆「子供だっていいもんっ!」フンッ
さやか「花帆さん、明日は起床時間が早いわけですし、そろそろ片付けしてあがりましょうか」
花帆「は~い、それもそうだね」
ガラッ
さやか「あ、綴理先輩、乙宗先輩お疲れ様です」
綴理「さや、かほ、おつかれ」
梢「花帆さん、村野さん、今日は練習に参加できなくて申し訳なかったわ」
花帆「梢センパイ、今日は何かあったんですか?」
梢「ええ、部活動の全部長が集まるミーティングがあったのよ」
さやか「それは大変でしたね」
梢「そんな立派な話し合いというわけでもないのだけれどね」
さやか「先輩、わたしと花帆さんは明日明後日で新入生オリエンテーションがあるので宿泊してきます。部活は休ませてもらいますね」
綴理「いいな~、たのしそう」
梢「去年わたくし達も行ったじゃないの、綴理」ハァッ
綴理「そうだっけ?」
梢「2人共楽しんできてね」ニコッ
さやか「はい、ありがとうございます」
花帆「はいっ!」ニコッ
綴理「あ、そういえば・・・・・・去年のオリエンテーションは色々あったよね、こず」
梢「ちゃんとオリエンテーションがあったこと覚えてるじゃないの、綴理」
綴理「ボクの部屋のとなりの部屋の子たちがね、さわいで廊下に正座させられてたんだよ~」
梢「ああ、わたくしも後からそのようなことがあったと聞いたわね」
花帆「立たされるなんて、何か悪いことでもしたんですか??」
綴理「旅行感覚で気持ちがたかぶってしまったから、みんなでやりはじめちゃったんだって~」
さやか「ええっ!?」ビクッ
梢「そ、そうだったの!?・・・・・・立たされた理由までは知らなかったわ・・・・・・」
花帆「や・・・やる??」キョトン
綴理「うん。そうだよ、かほ」
さやか「ま、まさか・・・・・・その、まさかじゃないでさよね??」ワナワナ
綴理「うん、そのまさかじゃないかな」
梢「・・・・・・・・・・・・まずいわね」ウーン
花帆「どうかしたんですか?梢センパイ」
梢「去年のわたくしのルームメイトは真面目な子ばかりだったから何もなかったのだけれど、そういうコトに及ぶケースが例年たくさんあると先輩方からお聞きしたことがあるわ・・・・・・」
綴理「大部屋だもんね~、つい騒ぎたくもなっちゃうよね~」
さやか「綴理先輩、わたしは誘われてもちゃんと断りますから。約束します」キリッ
綴理「さすがさや、えらいえらい」
梢「・・・・・・・・・・・・」ウーン
花帆「梢センパイ??さっきからどうしたんですか?」
梢「・・・・・・・・・・・・花帆さん、今から職員室に行って新入生オリエンテーションの辞退を申し出ましょう。わたくしも一緒に先生を説得するわ」
花帆「え~っ!?あたし楽しみにしてたんですよ!!」
梢「仕方がないの、花帆さんを守るためだから・・・・・・」
花帆「そんなぁ~・・・・・・オリエンテーション行きたいなぁ~」
綴理「こずが変なこと言ってる」
さやか「全員参加の行事ですし、辞退はさすがに出来ないのではないでしょうか・・・・・・」
梢「そ、そうよね・・・・・・全寮制の学校なんだから、家庭の事情で宿泊行事を辞退するなんて理由にならないわね・・・・・・」
梢「わたくし、少し気が動転していたようね・・・・・・失礼したわ」ハァッ
花帆「じゃあ、あたしオリエンテーションに行ってもいいですか!?」
梢「も、もちろんよ・・・花帆さん。しっかり勉強してきてね」
花帆「はいっ!!」ニコッ
梢「ん?花帆さん・・・・・・、それはオリエンテーションのしおりかしら?」
花帆「はい、そうです」
梢「わたくしに見せてくれる?」
花帆「はい、どうぞ」スッ
梢「ありがとう」
梢「・・・・・・・・・・・・」ジーッ
花帆「梢センパイ、そんなに真剣に見てどうかしたんですか?」
梢「花帆さん、ペンを貸してくれるかしら」
花帆「えっ?・・・・・・はい、どうぞ」スッ
梢「ありがとう」
梢「・・・・・・・・・・・・」カキカキ
花帆「ん~?何を書き込んでるんですか??」
梢「はい、花帆さんありがとう。ペンをお返しするわね」スッ
花帆「いえいえ」
梢「あと、しおりも返すわ」スッ
花帆「ありがとうございます。何を書いてたんですか??」
花帆「え~っと・・・・・・入浴禁止??」
梢「そうよ。その日程だと、花帆さんのクラスは20:15から入浴の予定のようだけれど、花帆さんは1日くらい入浴を我慢するのよ?いいかしら?」
花帆「ええっ!?入っていけないんですか??」
梢「そうね。花帆さんを守る為なのよ」
梢「あと、就寝時は具合が悪くなったと先生に申し出るの。そして、別室で眠らせて貰えるようお願いすること。分かったかしら?」
花帆「ええ~っ!?そ、そんなことできるのかなぁ・・・・・・」ウーン
梢「スクールアイドルには演技力も求められるの、その為の練習だと思ってくれるかしら?」
花帆「そ、そういうことなら・・・・・・や、やってみます・・・・・・」
綴理「かほ、こずはかほが誰かにやられちゃうのが怖くて心配なんだよ」
花帆「ええっ!?や、やられちゃう??」ビクッ
梢「つ、綴理!?な、何を言うのよ!!」
さやか「それなら、わたしと花帆さんは班が一緒ですし、泊まる部屋も一緒なので、わたしと花帆さんが常に一緒に行動していれば大丈夫ですね」
綴理「さすがさやだね、名案だ」
梢「村野さん、それは確かに素晴らしい案ではあるけれど、村野さん自身は信用に足るのかしら?」
さやか「も、もちろんですよ」
綴理「こず、さやは大丈夫だよ」
梢「そ、そう・・・・・・。疑って悪かったわね、村野さん」
さやか「い、いえ・・・・・・」
綴理「さや、かほ、楽しんできてね」
花帆「はいっ!」ニコッ
さやか「わかりました」
梢「花帆さん、村野さん。くれぐれも過ちをおかさないようにね」ニコニコ
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