ランジュ「やっぱり特別なカードはいつもひとりぼっちなのね…」花丸「所詮人間はひとりずら」
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でもあの子たちはいつも一緒なのよ!?
あなただってルビィやヨハネと一緒じゃない!
アタシには…誰もいないのよ…!! ランジュ「…そう、よね…」
花丸「人間は1人で生まれて1人で死んでいく孤独な存在ずら」
ランジュ「……」グスッ…
花丸「でも、だからこそ──自分で自分を愛してあげなきゃいけないんじゃないかな?」
ランジュ「…?」
花丸「ランジュさんは、自分が嫌い?」
ランジュ「ランジュは完璧よ!何でも誰よりも上手くできるわ!」
花丸「うん」
ランジュ「…でも、自分自身は嫌いよ。どんなに上手く歌えたって、どれほど華麗に踊れたって、いくら尊敬されたって、多くの人を魅了できたって──ランジュは誰からも愛されない」
ランジュ「思惑も打算も下心も無しに、ランジュを対等に愛してくれる人は、いない」
ランジュ「ランジュは、そんなランジュが…大っ嫌いよ…」
花丸「………ふうん」
ランジュ「………」 花丸「ランジュさん、マルはね?今のランジュさんがどうして愛されないのかわかるよ」
ランジュ「そんなのランジュだってわかってるわよ!ランジュが人の心を理解できないのに、何でも上手く出来すぎるからっ…!」
花丸「…違う、と思うずら」
ランジュ「じゃあどうしてっ…!」
花丸「………『人は所詮一人で生まれ、一人で死んでいく孤独な存在。だからこそ自分がまず自分をいたわり、愛し、かわいがってやらなければ、自分自身が反抗する』…有名な尼さんの言葉ずら」
ランジュ「…どういう…」
花丸「ランジュさんがお友達になりたいのは、例えばスクールアイドルとしてステージに立ってキラキラしているような…そんな子、ずら?」
ランジュ「…うん…」
花丸「そういう子達はね、例えばルビィちゃんや善子ちゃんだけど…みんなきちんと自分自身を愛しているずら」
ランジュ「そんな!2人とも自惚れているようには見えないわ!」 花丸「ううん、そういう事じゃないずら。そうずらね…自分自身を信じている、と言い換えてもいいかもしれないずら」
ランジュ「………」
花丸「マルもね、スクールアイドルを始める前は、どこかで自分自身を信じきれないところがあったんだ」
花丸「スクールアイドル、ルビィちゃんならきっとできるって思っていたのに、マルはできないって。そう決めつけていたずら」
花丸「でもね、ルビィちゃんに手を引いて貰って、挑戦して、初めてステージに立てた時─マルは自分で自分を愛するという事を初めて実感できた」
ランジュ「それは、素敵なことね…」
花丸「そこでマルは初めてわかったずら」
ランジュ「何が…?」
花丸「マルが、みんなからどれだけ愛されていたのかを」 ランジュ「どう、して…」
花丸「多分、多分だけど…自分自身を愛せるようになって初めて世界を素直に捉える事ができるようになって──ようやく見えたずら」
ランジュ「でもそんなの…そんなのランジュには無理よ…無理なの…!」
花丸「……ランジュさんは、マルの事好き?」
ランジュ「…えぇ、花丸のこと、ランジュは大好きよ…」
花丸「…マルもランジュさんのことが大好きずら!」
ランジュ「…!?」
花丸「もちろん、ルビィちゃんも善子ちゃんもAqoursのみんなも大好き!でも、それと同じくらいランジュさんのことだって大好き!」
ランジュ「………」 花丸「だからね、ランジュさん。ランジュさんが好きなマルを信じてみてもらえないかな?」
ランジュ「信じるって…何を…」
花丸「ランジュさんが、愛されるに足る存在だって!」
ランジュ「花丸を信じて、ランジュが愛されるに足る存在なんだって信じる…?」
花丸「そう!そうしたらね、きっと見えてくるよ!」
ランジュ「見えてくる…」
花丸「うん!ランジュさんが自分自身を愛する事ができた時、ランジュさんを愛してくれる人の事がきっと見えてくるずら!」
ランジュ「それって─」
花丸「ふふっ♪ほら、答えはもうすぐそこに来ているずらよ」 栞子「ランジュ!!一体どこへ行ったのかと思えば…!」
ミア「まさか沼津に来ているなんて思わなかったよ…」
歩夢「ランジュちゃん、心配したんだよ…」
かすみ「まぁ、かすみんはランジュ先輩がいなくなればライバルが減っていいな〜?なんて思ってましたけどね!」
しずく「へぇ〜…『うえぇぇ〜ん!ランジュ先輩がいなくなっちゃいました〜!!!』なーんて半泣きで大慌てしてたのは誰だったっけ?」
璃奈「そういうしずくちゃんも、私にランジュさんのスマホのGPSを探せないか聞いてきた」
せつ菜「1人で黙ってAqoursの聖地巡礼なんて、ズルいですよ!私もランジュさんとヌーマーズへ行ってみたかったです!」
愛「だから愛さん言ったでしょ?探すならまず沼津からってね!」
ランジュ「みんなまさか…ランジュの事を探しに来てくれたの…?わざわざ沼津まで…?」
果林「当たり前じゃない?だって私たちはライバルで──」
エマ「同じ同好会の仲間なんだもん!」
彼方「さ、早く帰って彼方ちゃんとすやぴしようぜ〜」 ランジュ「……ありがとう、花丸。ランジュね、花丸の言っていたことが、少しだけわかった気がするの」
花丸「うん」
ランジュ「ランジュは、ランジュの事を信じてくれるみんなのことを、信じてみようと思うわ!」
ランジュ「そうして、ランジュが自分自身を愛する事ができた時─もう一度、お話を聞いてくれるかしら?」
花丸「もちろん!その時は、沼津の美味しいものをたーっくさん用意して待っているずら!」
花丸「お肉だけじゃなく、お魚もランジュさんの大好物にしちゃうから、覚悟してきてね!」
ランジュ「…うん!じゃあ、またね!花丸!」
終わり 突発で書き始めたから適当でごめん
駐輪場に立ちっぱなしで書いたから物理的に疲れた… /. ノ、i.|i 、、 ヽ
i | ミ.\ヾヽ、___ヾヽヾ |
| i 、ヽ_ヽ、_i , / `__,;―'彡-i |
i ,'i/ `,ニ=ミ`-、ヾ三''―-―' / .|
iイ | |' ;'(( ,;/ '~ ゛  ̄`;)" c ミ i.
.i i.| ' ,|| i| ._ _-i ||:i | r-、 ヽ、 / / / | _|_ ― // ̄7l l _|_
丿 `| (( _゛_i__`' (( ; ノ// i |ヽi. _/| _/| / | | ― / \/ | ―――
/ i || i` - -、` i ノノ 'i /ヽ | ヽ | | / | 丿 _/ / 丿
'ノ .. i )) '--、_`7 (( , 'i ノノ ヽ
ノ Y `-- " )) ノ ""i ヽ
ノヽ、 ノノ _/ i \
/ヽ ヽヽ、___,;//--'";;" ,/ヽ、 ヾヽ 補足というか蛇足なんですけど、このランジュは「完璧だから愛されない」でも「完璧でないランジュは必要とされない」という矛盾の中で苦しんでいたランジュなんだと思います
だから、完璧だとかそうでないとかでなく、鐘嵐珠という人間それ自体が愛されていいんだと花丸は伝えたかったんですね
それにはまず、自分自身を愛せていないといけないと。自分自身が信じられなければ愛されていることそれ自体に気づけないよ、と
そういう話を書こうとし思った結果出力されたものがこれでした
お粗末様でした ※栞子さんはべつにランジュが嫌いなのではなく、ランジュの扱いが少し変なだけです※ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています