日曜桜坂劇場「トモリ倶楽部」[字]『幼馴染はもう古い!?最高の女子高生カップル決定戦』先輩・後輩・同級生、最もときめく組み合わせは?
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港区 お台場
ともりる「毎度おなじみ流浪の番組、トモリ倶楽部でございます」
ともりる「近頃多様性なんて言葉をよく耳にしますが、最近では幼馴染というのも多様化しているようで――」
ともりる「本物の幼馴染を指す“リアル幼馴染”なんて言葉も出てきているそうです」
ともりる「これってつまり偽物の幼馴染もいるっていう――」
かおりん「いやいやトモさん」ヌッ
ともりる「ぷふっ……トモさん?」
かおりん「トモさん。まだ幼馴染なんて言ってるんですか?」
ともりる「ええ?」
かおりん「それはちょっともう遅れてますよ」
ともりる「遅れてるってなにが?」 あかりん「幼馴染の時代は終わったってことですよトモさん」ヌッ
ともりる「ヌッっと出てくるね、あかりんも」
あかりん「ふふ……」
かおりん「特にこのお台場じゃ今幼馴染なんて言ってたら笑われますからね」
ともりる「そうなの?」
あかりん「そうなんです」
かおりん「そんな疑り深いトモさんのために、ちょっとインタビューしてきたので」
あかりん「おぉ」
かおりん「その目で確かめてください」
ともりる「はいはい」 かおりん「心の準備はいいですかトモさん」
ともりる「えっ、なんか準備する必要ある?」
かおりん「いやわかんないけど」
ともりる「……ね、サングラスもう外していい?」
ナレーター〈果たして幼馴染は本当に時代遅れなのか、お台場の現役女子高生に聞いてみると……〉
虹ヶ咲学園前
――Q.幼馴染は時代遅れですか?
高3・Kさん「そうね、今どき流行らないと思うわ💙」
高3・Eさん「スイスにはそもそも幼馴染っていう意味の言葉は存在しないよ💙」
高1・Rさん「幼馴染はもう過去のもの。璃奈ちゃんボード『レガシー』💙」
高3・Mさん「璃奈が言うならそうってことさ💙」 かおりん「というわけでね、幼馴染は過去のものなんだって」
ともりる「へぇ~」
あかりん「トモさんはさぁ、幼馴染についてはどう思ってる?」
ともりる「え、呼び方そのままなの?」
あかりん「トモリ倶楽部だもんこれ。がさらじじゃなくて」
かおりん「がさらじは今なっちゅんぴだから」
ともりる「ぴーなっちゅね」
あかりん「で、どう? 幼馴染」
ともりる「やっ、正直なんとも思ってないよ」 かおりん「じゃあトモさんも幼馴染に興味なしってことで」
ともりる「う~ん……まあそこまで関心はないよね」
かおりん「今日はね、幼馴染の専門家とリモートで繋がってるので」
かおりん「なぜ幼馴染が時代遅れと言われるようになってしまったのか、ちょっと聞いてみたいと思います」
ともりる「うん」
かおりん「もう聞こえてるかな? もしもーし」
あぐぽん〈あっ、もしもしこんにちはー。幼馴染以外は大したことじゃない! 大西亜玖璃です〉
かおりん「今幼馴染は時代遅れになってるっていうのはどうしてなんでしょうか?」
あぐぽん〈ん? 幼馴染は時代遅れじゃないです〉 かおりん「でもお台場の女子高生はみんなそう言ってるのよ」
あぐぽん〈はぁ? そんなわけないよ〉
あかりん「いや、でもインタビューでみんな言ってたよ」
あぐぽん〈……それヤラセじゃないの?〉
かおりん「トモリ倶楽部にヤラセは一切ないです」
あぐぽん〈えぇ? ほんとのこと言ってみろ前田!〉
かおりん「はーい、じゃあありがとうございましたー」ブチッ
ともりる「あ、切っちゃった」 かおりん「でね、今回は幼馴染に代わるあなたにふさわしいヒロインを我々で決めようってことで」
ともりる「どうやって決めるの?」
かおりん「えー、前田が後輩のしずくちゃん、トモさんが同級生のせつ菜ちゃん、あかりんが先輩の彼方ちゃんとして――」
かおりん「あなたがときめくようなセリフを考えて発表します。で、一番ときめかせた人が優勝と」
ともりる「その判定は私たちでするってこと?」
かおりん「ううん、公平を期すために番組ADがジャッジします」
AD「公平さに定評のあるADです。よろしくお願いします💙」
かおりん「はい。まずは参考までに女子高生の意見をちょっと見てもらいましょう。トモさん心の準備は?」
ともりる「だから大丈夫だって」 虹ヶ咲学園前
――Q.あなたにふさわしい相手は?
高1・Kさん「もちろん後輩です! 大きいリボンをつけてる子なんていいんじゃないですかぁ?💙」
高1・Sさん「後輩ですね。中でも演劇部の生徒は適性があると思います💙」
高2・Aさん「やっぱ後輩でしょ! 犬を飼ってる子なんかは特にいいぬぇー……なんつって!💙」
高2・Lさん「後輩に決まってるわ! しずくはランジュも認める理想のヒロインよ!💙」
ナレーター〈どうやらお台場の女子高生の多くが後輩を支持している様子……〉
ともりる「へー、今は後輩が人気なんだね」
あかりん「圧倒的だなぁ」 かおりん「だからといって後輩が有利ってわけじゃないからね。ADが公平に審査するから」
かおりん「先輩もこうへい(後輩)も公平に、ちゃんとやるんで」
ともりる「あっはははは!」
かおりん「じゃあ最初のお題の発表です。ズドン!」
かおりん「えー『特殊能力を持つあなたと手を繋いでしまい、自分がレズだとバレてしまったときの一言』!」
あかりん「え? なに特殊能力って」
かおりん「これはね、手を握るだけで相手がレズかどうかわかる能力なんだって」
ともりる「うわぁ、もう最初っからわけがわからない……」
ナレーター〈わけがわからなくてもセリフをひねり出しましょう。それでは第一回戦です〉 かおりん「まずは先輩彼方ちゃんからどうぞ!」
あかりん「はい……『ありゃ~バレちゃったかぁ……とりあえず、一旦すやぴしよ?』」
ともりる「ほぉ~……」
あかりん「正解がわからん!」
かおりん「すやぴっていうのはなんかの隠語かな?」
あかりん「おいやめろ前田」
かおりん「じゃ次は同級生せつ菜ちゃん!」
ともりる「ふー……はい。『こうなったら仕方ありませんね……私、あなたのことが大好きなんです!』」
あかりん「あら」
ともりる「ちょっと大胆にやってみたけど」
かおりん「なるほどねー……最後は私、後輩しずくちゃん」
かおりん「『このことは誰にも内緒ですよ? だから……お口にチャック、しちゃいますね♡』チュッ」 ともりる「キスはずるいだろ前田!」
あかりん「そーだそーだ!」
かおりん「ずるくないずるくない。では判定どうぞ!」
AD「ん~……佳織里さんですね💙」
かおりん「イェーイ!」
あかりん「わかった。次からはうちも本気出すわ」
ともりる「ちょっと負けられないなぁこれは」
かおりん「はい、次のお題は『つまらないダジャレで大爆笑しているあなたへの一言』!」
あかりん「つまらないってさっきのこうへいみたいなやつ?」
かおりん「それはもう忘れていいよ」
ナレーター〈一回戦目は見事前田が勝利。続く第二回戦は……?〉 かおりん「では彼方ちゃん、どうぞ!」
あかりん「『あなた、ちょっと笑い疲れたんじゃないかなぁ? 彼方ちゃんとすやぴ休憩しない?』」
ともりる「またすやぴだ」
かおりん「いいの? あかりんの本気がこれで」
あかりん「ええ? いやお題が悪いんだよ」
かおりん「おおっと」
ともりる「それじゃせつ菜いきまーす」
かおりん「はいどうぞー」
ともりる「『もう、いつまで笑っているんですか? それより、もっと私とおしゃべりしてほしいです……』」 あかりん「かわいい」
ともりる「拗ねちゃってね」
かおりん「おうおう、しずくちゃんも負けないぞ~?」
ともりる「どうかなぁ?」
かおりん「『先輩はダジャレを聞くとこんな顔をするんですね……ならこうしたらどんな顔をしてくれるんですか?』チュッ」
ともりる「お前キスやめろよ!」
あかりん「2回はダメでしょ」
かおりん「あかりんだって2回すやぴしたじゃん」
あかりん「すやぴはキスと違って健全なんだよ!」 かおりん「知らん知らん! 判定!」
AD「これは難しいですね……💙」
ともりる「公平にね、公平に」
AD「……決めました。佳織里さんです💙」
かおりん「よーし!」
あかりん「これおかしいんじゃない?」
ともりる「おかしいよねぇ」
~間~
かおりん「さあいよいよ最後のお題ですが、なんとこれに勝利すると3ポイントゲット!」
ともりる「ポイント制だったんだ」 かおりん「現在のポイントは前田が2ポイント、トモさんとあかりんが0ポイントだから逆転のチャンスだよ」
あかりん「ほんとに逆転できるの?」
かおりん「ときめくセリフを考えればいけるいける。頑張って!」
ともりる「頑張ってじゃないんだよ」
かおりん「じゃあ最後のお題はこれです!『あなたに手料理を振る舞ったときの一言』!」
ともりる「……それ私勝ち目ないんじゃない?」
かおりん「大事なのはセリフだから。どんなに料理がクソでも大丈夫!」
ともりる「クソって言わないで!」
ナレーター〈このまま連勝中の前田が逃げ切るのか? 運命の第三回戦です〉 あかりん「いくよ?『彼方ちゃんの料理、美味しかった? よかった~。それじゃあ……食後のすやぴ、しよっか?』」
ともりる「最後まですやぴでいくんだね」
あかりん「ここまできたらもうね」
ともりる「じゃ次は私か。『わあ、完食ですね! その……料理に込めた想いも、伝わってたら嬉しいです……』」
あかりん「おお~、いいじゃん」
かおりん「でもアレ完食したら普通に死ぬよね」
ともりる「大事なのはセリフだって言ってたやろ!」
かおりん「では皆さんお待ちかね、しずくちゃんですよ」
あかりん「待ってるかなぁ……」 かおりん「『お粗末さまでした……っと、いけない。大事な物を忘れていました。甘~いデザートですよ、先輩♡』チュッ」
あかりん「まあわかってたよ」
ともりる「真面目に考えてる私がバカみたいだよね」
かおりん「私だって真面目だから!」
ともりる「はい、じゃあ判定判定!」
AD「私が一番ときめいたのは……佳織里さんです!💙」
かおりん「うおっしゃー!」
ともりる「おめでとー」
あかりん「よかったねー」 かおりん「あのね、ふたりとも心がこもってないね」
ともりる「うん」
かおりん「そんじゃ一応私が優勝ってことで、早速報告しよう!」
かおりん「もしもーし! 聞こえるー?」
あぐぽん〈……なに?〉
かおりん「あなたにふさわしいヒロインが決まりました!」
あぐぽん〈幼馴染の歩夢ちゃんだよね?〉
かおりん「ううん、後輩のしずくちゃん」
あぐぽん〈は? それってそこの3人で決めたの?〉 ともりる「私とあかりんは違うよ」
あかりん「うちらは関係ないから」
あぐぽん〈ふーん……そのスタジオどこ? 行くよ、今から〉
かおりん「いや来なくて大丈夫……」
あぐぽん〈必ず行くからそこで待ってろよ前田〉
かおりん「おぉ、やっべー……ボコられる前にとっとと撤収!」
あかりん「骨は拾ってあげるよ」
ともりる「じゃ、お疲れ様ー」
NEXT あつまれ ラブライブ!のモリ ともりる「私たち――」
りるみもきゃんえも「ラブライブ!のモリガールです!」
ナレーター〈次回はラブライブ!の“モリ”が大集合〉
ナレーター〈シリーズの垣根を越えて4人が大“盛り”あがり〉
えもりん「あれっ? モリですか?」
あいきゃん「Aqoursにモリいなかったから林で勘弁して……」
みもりん「でも小さい林ってもうほぼ木じゃん」
ともりる「あはははっ!」
――――――
――――
―― 虹ヶ咲学園・階段
しずく「……うん、たまにはこういうのもいいかな」
歩夢「『トモリ倶楽部』……?」
しずく「ひゃんっ!?」パタン!
歩夢「わっ、びっくりしたぁ……」
しずく「あ、歩夢さん、いつからそこに……?」
歩夢「たった今だけど……」
しずく「そう……ですか」
歩夢「ねぇ、そのノートって――」
しずく「これはなんでもないんです! すみませんでした!」ピュー
歩夢「……?」
この物語と番組はフィクションです♡
来週のこの時間は前田佳織里主演「トックリ 新作スペシャル」をお送りするつもりでしたが
予定を変更して日曜桜坂劇場「ニョウ」をお送りします。 お粗末さまでした。
【前回の日曜桜坂劇場】
日曜桜坂劇場「ときめきさがし」[字][解][デ]最近ときめき欠乏症の先輩。新しいときめきを求めて同好会のみんなと色々試してみるものの…
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1678627801/ >>15
レインボーブリッジと首都高に囲まれてる区域だけが港区だったはず ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています