彼方(24)「いらっしゃ…ありゃ、しずくちゃん?」
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彼方「はい、お冷だよー」
しずく(22)「ありがとうございます」
彼方「珍しいねぇ、しずくちゃんが…お仕事は?」
しずく「今日は久しぶりにオフになったんです、でも実際お休みを頂いてもやることがなくて…退屈で」
彼方「イブだというのに…」
しずく「言わないでください…みんな予定があるみたいでしたし…」
彼方「なるほど~、それで消去法でウチに」
しずく「…まさか、消去法じゃないですよ。彼方さんにも会いたかったですし」
彼方「え~ほんと~?」
みたいなの読みてえ しずく「もうっ!本当ですよ!」プンスカ
彼方「冗談だよぉ~。さてと、注文決まったら呼んでね~」スタスタ
しずく「はい……ふぅ、危なかった…危うく本当のことを言ってしまうところだった……」
「彼方さんに会いたいからバイトしてる時間でも来たんです」
しずく「そんなこと言ったら絶対調子に乗るもの……まあ、そういうところが可愛いんだけど」ボソッ
しずく「それにしても……今日もかっこいいなぁ……」ジーッ ───
「はい、特製ドリンク2つとお水のお代わり持ってきたよ~」コトッ
しずく「ありがとうございます。あ、そういえば」
彼方「ん?どうしたのかな~?」
しずく「この前かすみさんが言ってたんですけど、彼方さんって妹がいるらしいですね?」
彼方「うん、いるよ~。それがどうかした?」
しずく「どんな子なんですか?」
彼方「そうだなぁ……すごく頑張り屋さんの優しい女の子だね」
しずく「へぇ……そうなんですか」
彼方「しずくちゃんみたいな感じの子だと思うよ~」ニコッ
しずく「え!?そ、それはどういう意味でしょうか!?」カァアアッ
彼方「ほら、しずくちゃんっていつも頑張ってるイメージあるから」
しずく「えっと……その……はい///」
彼方「照れてるところも可愛いね~♪」ニコニコ
しずく「も、もう!揶揄わないでください!!」ポカポカッ
彼方「いたっ!ごめんごめん!」
願いは叶えてやった。ではさらばだ。 彼方「そ・れ・で〜、ご注文はお決まりかな〜?」
しずく「えっと、じゃあ…あ!」
彼方「ん〜?」
しずく「…ギムレット、少し甘めでお願いします」
彼方「少々お待ちを〜」
シャカシャカシャカシャカ…
彼方「♪〜」
しずく(………)
彼方「はい、こちら彼方ちゃん特製甘々ギムレットで〜す」コトッ
しずく「えっ…私は少し甘めって…」
彼方「まぁまぁ、飲んでごらんよ?美味しくなかったらお代は頂かないからさ〜」
しずく「彼方さんがそう言うなら…」コクッ
彼方「どうかな?」
しずく「…美味しい… 彼方「良かった〜」
しずく「なんというか…このカクテル、確かに私が思っていたよりずっと甘いんです」
しずく「…でも、その甘さが心地よいというか…」
彼方「…遥ちゃん、私の妹もね?しずくちゃんみたいにすっごく頑張り屋さんで優しいから、たまに頑張りすぎたり気を遣い過ぎて疲れちゃう事もあるんだ〜」
しずく「そんな、私なんて…」
しずく(クリスマスイヴの夜に会いたい、なんて勝手な理由で彼方さんのバイト先に押しかけるワガママな人間だから…)
彼方「そういう時は、彼方ちゃんがいーっぱい甘やかして、遥ちゃんの疲れを癒してあげちゃうんだぜ〜」
しずく(…妹さん、いいな…)
彼方「そういうわけで、彼方ちゃんは甘やかしが必要な人を甘やかしてあげるのは得意だし〜…今日はなんだかしずくちゃんを甘やかしてあげなきゃーって思ったんだよね〜」
しずく「そう、ですか…」
彼方「そうそう!だから今夜はいーっぱい、彼方お姉ちゃんに甘えちゃってもいいんだぜ〜?」
しずく「…ギムレットのカクテル言葉は『遠い人をおもう』…」
彼方「うん…」
しずく「…私の今の気持ちです」
彼方「そっかぁ〜…」
しずく「彼方さん、今夜だけ、私を目一杯甘やかしてくれませんか…?」
みたいなね この大人な感じいいな最後にメリークリスマスとか言いながら乾杯して欲しい ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています