恋「かのんさんって……『副』会長なのですよね?」かのん(えっ!?)
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恋「自分から『副』会長に志願したのですよね?」
かのん「い、一応そうだけど……」
恋「でしたら私の言う事をきっちり守ってお仕事に励むべきだとは思いませんか?」
かのん「えっ!?」
恋「聞いてなかったのですか?私の命令は絶対。言いつけをきちんと守って欲しいと言っているのですっ」
かのん(えぇぇぇ!!)
かのん「わ、私が……恋ちゃんの言うこと聞くの!!?」
恋「はいっ!」
かのん「えぇ〜……」
恋「……?何か文句でもあるのですか?」
かのん「も、文句ってわけじゃないけど、その……普通、逆じゃない?」
恋「逆?」 かのん「だって私と恋ちゃんの関係で言ったら、私の方がどう考えても保護者だもん。恋ちゃん思考が赤ちゃんだし」
恋(なっ……!!?/////)
恋「っ……!!!/////」プルプル
かのん「?」
恋「うっ……あ、赤ちゃんだなんて失礼ですーっ!!」
かのん「えっ?」
恋「失礼です失礼です失礼です〜っ!!この部屋の中では私が『上』でかのんさんが『下』なのですっ!!だから赤ちゃんなのはかのんさんの方なのですっ!!」
恋「余計な口ごたえしないで下さいっ!!これは生徒会長命令ですーっ!!」
かのん「なっ……!!?ち、違うもん!!恋ちゃんに命令されるために生徒会入ったんじゃないもんっ!!それに他人に命令とかしちゃダメなんだからね!!」
恋「とか言いながらかのんさんだって毎日!」
かのん『いーい、恋ちゃん!ゲームは一日一時間だからね!』
恋「とか!」
かのん『恋ちゃんテレビ近すぎ!ちゃんと離れて見ないと眼、悪くなっちゃうよ!!』
恋「とか!!」
かのん『恋ちゃん!ちゃんとピーマンも残さず食べて!じゃないと大きくなれないよ!』
恋「とかあれダメこれダメ色々言ってきてますーっ!!」
かのん「それは全部恋ちゃんが悪いんじゃ〜ん!!恋ちゃんがしつけが必要なことばっかしてくるからぁ〜!!」 恋「だからたまにはいいのですっ。この部屋の中でくらい私の方が上の立場に立つことも許されるはずですっ!」
かのん(むぅぅぅ……)
かのん「……けどっ、だからって私が恋ちゃんの言うこと聞かなきゃいけない理由には
恋「そんなの私が生徒会長でかのんさんが『副』会長だからに決まってますっ!」
かのん(えぇぇぇ!?)
かのん「そ、そういうために生徒会に私は入ったわけじゃないんだからね!あくまで恋ちゃんの『補佐』をするためだけだもん!!」
恋「ですが世の中の組織というものでは常に新入りの人がベテランの人に付き添い学ぶシステムになっていますっ!!結女の生徒会だってそれに倣うべきですーっ!!」
かのん(むぅぅぅ……!!)
かのん「で、でもっ
恋「だいたいかのんさんには生徒会役員としての実績が圧倒的に足りていませんよね?この一年間生徒会長を務めてきた私に比べて」
かのん(うぐっ!?) 恋「それにかのんさんには生徒会役員としての資質だって足りていません。定期試験の点数だって私に比べてまだまだですし」
かのん(うぐぐぐっ!?)
かのん「うぅぅ……って恋ちゃん自分の得意分野で勝負しようとしてくるのズルいよ〜!!」
恋「では他に何で勝負をすると言うのですか?」
かのん「え、えっと、スクールアイド
恋「それは生徒会とは何も関係ありませんよね?」
かのん(うぐぅっ!?)
恋「……」
かのん「え、えっと……」
恋「ではやはりかのんさんはしばらく私の言うことに従いながらお仕事を進めてもらうということで。いいですね?」
かのん「む、むぅぅ……」
恋(むふっ♪) ***
かのん「……」
恋「〜♪」
かのん「……」モミモミ
恋「はわぁ〜♪」
かのん「……」モミモミモミ
恋「ん〜、かのんさんの肩揉みは気持ちいいです〜♡」
かのん(……)
かのん「………ってどーして私が恋ちゃんの肩揉みやらされてるのーっ!!」
恋「はい?」 かのん「こんなの絶対おかしいよ〜!!だって恋ちゃんの肩揉むのってどう考えても生徒会の仕事じゃないも〜ん!!」
恋「生徒会の仕事ですっ。私が仕事だと言ったらそれはもう仕事なのですっ。かのんさんは私の言うことさえ聞いていれば良いのですっ」
かのん「むぅぅぅ〜!!」
恋「それよりかのんさん、言いあいをしたら少し暑くなってきました」
かのん「う、うん」
恋「……」
かのん「……」
恋「むぅぅぅ〜!!」
かのん「え゛!?」 恋「暑いと言ったら扇ぎの準備ですっ!!さっさとうちわを持って下さいっ!!」
かのん「えっ……!?ちょ、ちょっと待ってよー!そういうのって普通は代わりばんこにとか!!」
恋「でも私は会長でかのんさんはあくまで副会長なのですっ!!」
かのん「でもっ!!」
恋「では言うこと聞いてくれないのならかのんさんをクビにしますっ」
かのん(えええ゛!!?) 恋「……」
かのん「……」
かのん(うっ。せっかく恋ちゃんと一緒にいられるチャンス手に入れられたのに、クビは困るよぉ……)
恋「……かのんさん?」
かのん「ひぃっ!?」
恋「私の命令に従えないのなら……わかりますよね?」
かのん「……」
恋「……むふっ♪」
かのん(む、むぅぅぅ〜!!恋ちゃんのくせに〜っ!!)プクー
恋(〜♪) 恋「〜♪」
かのん「……」
恋「ん〜、気持ちいいです〜♪」
かのん「はぁ……」パタパタ
かのん(うぅぅ、恋ちゃんのくせに……!!)
恋「かのんさん」
かのん「なあに?」
恋「私……少しお腹が空いてきてしまいました。少しおやつが食べたいですっ」
かのん「ダメ。おやつの時間はもう終わったでしょ?夜ご飯食べられなくなっちゃうよ」
恋「私に口ごたえするのですか?」
かのん「えっ!?」 恋「私、かのんさんより上の立場の生徒会長なのですよ?」
かのん「うっ、うぅぅ……」
恋「……」
かのん「……」
恋「じーっ……」
かのん「っ……!!あーもうわかった!!購買で何か買ってくるからちょっと待ってて!!/////」
恋「はいっ!できればイチゴのお菓子でお願いしますっ♪」
かのん(うぅぅ〜っ!!!くやしいよぉ〜!!) ***
かのん「はぁ……えっと、このイチゴのチョコレート二つ下さいっ」
かのん「えっ?二個で300円?えっと、副会長権限でちょこっと安くなったり、とかは………し、しないですよね。ですよね、あはは……」
チャリン
かのん「はぁ……」
かのん(ううっ、これでまた今月もお小遣いピンチに……)
かのん「……」
かのん(うぅぅぅ、だからどーして私がこんな目に……)
かのん(むぅぅ、ただ恋ちゃんの力になりたいって思っただけなのに……)
かのん「……」
かのん(こうなったら……下剋上!!下剋上してやるっ!!)
かのん(私が恋ちゃんの『保護者』だってこと、恋ちゃんにわからせてやるんだから!!)
可可「あれ、かのん?」
かのん「可可ちゃぁぁぁ〜ん!!!」ダキッ すみれ「どうしたのよ、もしかして生徒会のお仕事?」
かのん「そうなんだよぉぉぉ!!もう恋ちゃんのお世話がたいっへんで!!」
すみれ「はぁ……?」
可可「それで、可可に何か用事デスか?」
かのん「うん!あのねあのね、可可ちゃん!!私に勉強教えて!!」
可可「はい……?」
かのん「恋ちゃんの点数超えるために、勉強教えて!!お願いっ!!」
可可「は、はぁ。可可は別に構いマセンが……」
………
……
… ***
恋「むふっ♪」
かのん「……」
恋「やりました!またまた音楽科で一位です〜!」
かのん「そ、そうだね。すごいね恋ちゃん……」
かのん(ふ、普通に負けた……)
かのん(あーあ、ここで勝って生徒会長の座を大人しく私に明け渡してもらうつもりだったのに……)
恋「かのんさん、かのんさん!」
かのん「なあに?」
恋「ゲーム!ゲームしましょう!」
かのん「ゲーム……?」
恋「はいっ!私試験期間中はずーっとゲームを我慢して勉強に励んできたのですっ!」
恋「だからそのご褒美にですっ!ねっ、ねっ!ちょっとくらいならいいですよね!?」
かのん「う、う〜ん……」 かのん「……」
恋「むむむ……」
かのん「……」ピコピコ
恋「う、うぅ……」
かのん(……あ、勝てそう!)
恋「ふぇっ!?」
かのん(いける!いっけー!!)
恋「ま、待ったですっ!!」
かのん「え゛!!?」 恋「今のかのんさんの動き、待ったですっ!!1ターンの猶予を下さいっ!!」
かのん「えぇ〜?」
恋「私は生徒会長でかのんさんは『副』会長なのですっ!!それくらいのハンデはつけるべきですーっ!!」
かのん「む、むぅぅ〜!!」
かのん(そんなのただの接待じゃーん!!)
恋「出来ないと言うのなら今すぐかのんさんをクビに
かのん「わかった!!わかったよ〜!!」 かのん「……」
恋「お、おぉ〜!」
かのん「……」ピコピコ
恋「むふふふふっ……♪とうっ!」
恋「やりました!私の勝利です〜!」
かのん(むっ、私が手加減してあげてただけじゃん……)プクー
かのん「むぅぅ……」
千砂都「あれ、二人で何してるの?」
恋「あっ、千砂都さん」
かのん「ちぃちゃぁぁぁ〜ん!!」ダキッ 千砂都「わっ!?」
かのん「聞いてよちぃちゃぁぁ〜ん!!恋ちゃんが私にイジワルしてくるの〜!!」
恋「なっ!?」
千砂都「そうなの?」
恋「ち……違いますっ!!これは接待の練習で!!」
千砂都「接待……?練習??」
恋「いつかかのんさんが偉い人とゲームをやっても文句を言われないように、私が直々に鍛えていたのですっ!!」
かのん「とか言って恋ちゃんが気持ちよくなろうとしてただけじゃ〜ん!!」
恋「なっ!!?ち、違いますーっ!!練習ったら練習なのです〜っ!!/////」
千砂都「よ、よくわからないけど……恋ちゃん、ダメだよ?かのんちゃんのことイジメちゃ」
かのん「そうだよ〜!!生徒会長だからとか言って私にイジワルばーっか言ってきちゃってさ!!」
恋「い、イジワルしていたわけではないですーっ!!////これは……っ!!生徒会長である私から、『副』会長であるかのんさんへの!!」
千砂都「う〜ん、会長とか副会長とか考えすぎない方がいいと思うけど」
恋「ふぇっ!?」 千砂都「Liella!もそうだけど、上とか下とか存在しないよ。みんながみんな、助け合って頑張るだけだよ」
千砂都「恋ちゃん、違う?」
恋「ぅ、ぅぅぅ……/////」プクーッ
千砂都「かのんちゃんが恋ちゃんに毎日あれこれ言ってるのは、かのんちゃんが保護者だからじゃなくって、恋ちゃんのことを想ってのことなんだよ」
恋「私のことを……?」
千砂都「うん。恋ちゃんのことを。上とか下とかじゃないんだよ?」
恋「ぅぅ……/////」 千砂都「だから他人に命令とか言うこと聞かせようとか考えちゃダメ。いーい、恋ちゃん」
恋「はぅ……」
千砂都「わかった?」
恋「はいっ。ごめんなさいですっ……」シュン
かのん「ふぅ〜……えへへ、よかった。恋ちゃんがわかってくれて!」
可可「と言うかそもそもLiella!のグループ内の立場で言ったら可可はかのんの方が上な気がしマス。かのんが一応リーダーなので」
すみれ「確かに」
かのん「確かに」
恋(ふぇっ!?) かのん「……」
恋「……」
かのん「……」
恋「うっ……」
かのん「恋ちゃ〜ん………?」
恋「ひぃっ!?」
かのん「むふふふふふ……♪」
恋(ふ、ふぇぇぇ〜!!?) 恋ちゃんこんなんでどうやって生徒会長やれてたんや… ***
恋「……」
かのん「……」
恋「……」
かのん「……恋ちゃん?」
恋「ひっ!?」
かのん「ほら、食べてよ。せっかくナポリタン作って来たんだから」
恋「ぅ、ぅぅぅ……」
かのん「食べて!ピーマンまで全部残さず食べて!!」
恋「ぅぅぅ〜!!?/////」
かのん「むぅ……」
恋「ぅぅ……」
恋(ピ、ピーマン多いですっ。緑ばっかり……)
恋「……って納得がいかないです〜っ!!」
かのん「えっ?」 恋「どーして私がかのんさんの命令に従う羽目になっているのですーっ!!こんなの絶対おかしいです〜!!」
かのん「おかしくないもん!!部室では私が『上』!!そういうルールだもん!!」
恋「ふぇぇぇ!!?」
かのん「だって恋ちゃんはただのメンバーだけど私はLiella!の『リーダー』だもん!!下の人は上の人の言うことを聞くってルール、先に言いだしたのは恋ちゃんの方だからね!!」
恋「むぅぅ〜!!で、ですが!!」
かのん「でも恋ちゃんも私にうちわで扇がせたり肩揉ませたりさせてきたよね?」
恋「ふぇぇぇ!!?」
かのん「恋ちゃんが私にいろいろ命令してきたんだからさ、私にも恋ちゃんに命令をする権利があると思わない?」
恋(ぅ、ぅぅぅ〜……!!?)
かのん「だから……ほらっ♪」
かのん「私、恋ちゃんにピーマン食べて欲しいなぁ〜」
恋「むぅぅぅ〜!!!」
恋(む、無理やり食べさせようとするなんてズルいですーっ!!) かのん「……」
恋「うぅ。いただきますっ……」
かのん「はい。召し上がれ」
パクッ
恋「あむっ……」モグモグ
かのん「むふっ♪」
恋「はぅぅ……」
かのん(むふふっ、なんか恋ちゃんを私の思うがままに扱うのって、ちょっと気分いいかもっ♪)
恋「……」モグモグ
かのん「ん〜、美味しい?」
恋「うぅぅ。ピーマンはもうこりごりですっ……」
かのん「えへへへ。じゃあ次はゴーヤチャンプルーでも作ってこようかな〜」
恋(ふぇぇぇ!!?)
バタン!
メイ「うぃ〜っす。恋せんぱ……じゃなくって、生徒会長。クラスの人が生徒会に書類提出したいって
かのん「あ、後で恋ちゃんと二人でやっとくからそこ置いといて〜♪」
恋(えっ?) かのん「ふぅ〜……さてと!そろそろ生徒会のお仕事にもど
恋「んっ!!」
かのん「えっ?」
恋「生徒会の仕事においては私が上でかのんさんが下の立場ですっ!!」
かのん(え゛!!?) かのん「うっ……れ、恋ちゃ
恋「恋ちゃんじゃなくって生徒会長ですーっ!!」
かのん「ううっ……か、かいちょっ
恋「かのんさん!!正座!!」
かのん「ひぃっ!!?」ビシッ!!
恋「……」
かのん「あ、あはははは……」
恋「……」
かのん「れ、恋ちゃん……?何するつもり……?」
恋「う、うぅぅ……かのんさんにはお仕置きですーっ!!」
かのん「え゛!!?」 恋「私にさんざんイヤなことさせた罰ですーっ!!生徒会の仕事の間は私の言うことだけを聞いてもらいますっ!!」
かのん「なっ……!!?ズ、ズルいよ!!自分が上の立場の時だけ調子に乗って!!」
恋「ズルくないですっ!!元はと言えばかのんさんが勝手に私の保護者面してくるのが悪いのです〜っ!!」
かのん「む、むぅぅぅ〜!!!じゃあいいもんっ!!スクールアイドルやってる間は私の言うこと聞いてもらうだけだからね!!」
恋「うるさいですっ!!とにかく今は私のターンですっ!!大人しく命令に従って下さい〜っ!!」
かのん「うぅぅぅ〜!!恋ちゃんのわからずや〜!!」
恋「かのんさんが私の嫌がることばっかしてくるからです〜っ!!」
千砂都「……」
千砂都(二人とも、そんなに命令されるのが嫌いだったら、他人にも命令なんてしなければいいんじゃない……?) スバラシイカノレンノヒト
副会長かのんでかのれん増えて欲しい ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています