すみれ「かのんにバレてしまった」
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かのん「あ、すみれちゃん」
すみれ「あら、かのんじゃない。そっちもディスカッション終わったの?」
かのん「一応、ね…w」
すみれ「ろくに終わらないまま抜けてきたんでしょ。知らないわよ、最後のグループ発表で質問攻めに合っても」
かのん「大丈夫、大丈夫。過去問とやらがあるから」ヘラヘラ すみれ「まったく、高校の時と違って学科違うんだから、助けてあげられないわよ?」
かのん「うーん、そうなんだよね〜私もすみれちゃんと同じ学科にしとけば良かった!」
すみれ「友達で学科決めるんじゃないわよ」コツン
かのん「あたっ?!あっ!ハイボールじゃん!もうお酒飲んでる!!」 すみれ「だってやることやったらあとは自由時間なんだもの」グビ
かのん「ズルい!私も買ってくる!ねぇ、すみれちゃんとこの部屋行っていい?確かセーフだよね?」
すみれ「その辺に割とルーズだったわね、確か。でも寝る場所空いてるかは分からないわよ?」
かのん「大丈夫でしょ、5人一部屋で割と広めな部屋だったし」 〜〜〜
ワイワイガヤガヤ
かのん「…………好き勝手集まってるね」
すみれ「そうね、じゃあかのんの部屋行く?」
ワイワイガヤガヤ
かのん「私の荷物、隅に追いやられてる……」ヨイショ
すみれ「皆んな似たようなこと考えてるからでしょ、布団さえ持ってくれば寝れるんだし」 かのん「えー、寝る場所ないじゃん。他の部屋探さないと」
ガラッ
かのん「ここも一杯」
ガラッ
かのん「ここは…うーん、もうちょい人数少ないとこがいいなー」
すみれ「逆にこんだけ集まってる部屋があるってことは偏ってんだから空き部屋もありそうだけど」
かのん「たしかに…あっ、ここ誰もいないじゃん!」 すみれ「広々と使えそうね」
かのん「でもたった2人だから枕投げしても楽しくないよ?」
すみれ「いや、やらないわよ。広いと枕投げするって思考が分からないわ」
かのん「枕投げするならあと3人くらいは連れてこないとだね、でもすみれちゃん友達少ないだろうからやめとこっか」 すみれ「憐れみの目で見るのやめてくんない?大学でもちゃんと友達くらいいるわよ、今日はアンタに合わせてあげてんの」
かのん「すみれちゃんやっさしー!」
すみれ「本当調子いいんだから、よいしょっ」ボフン
かのん「え、布団敷くの早くない?汚れちゃわない?」
すみれ「広いんだから先敷いても問題ないでしょ、にしても汚れるような物食べるつもり?」 かのん「こんな早くから準備するから、私襲われちゃうのかもって…///」キュルン
すみれ「………」
かのん「なんか言ってよ!!///」
すみれ「アホくさ」
かのん「ねぇー!もっと優しくしてよー!」グリグリ
すみれ「ああ!もう!私の分は終わったわよ!先飲んでるから!」プシュッ かのん「うぅ…ひどい…可可ちゃんに言い付けてやる」シクシク
すみれ「私全然ひどくないし、可可は今テスト期間中で通知切ってて返事こないと思うわよ?」
かのん「ちっ」
すみれ「…こんなところにいいものが」ガサゴソ
かのん「あっ?!私のピスタチオ!高いんだからまだ食べないで!!」 〜〜〜
かのん「あー、早く夏休みになんないかなー」グテー
すみれ「年中夏休みみたいなもんなのに」グビ
かのん「違いますー、バイト沢山入れるから稼ぎ時なんですー」グビグビ
すみれ「あんま飲みすぎると明日先生に怒られるわよ?」
かのん「ぶー、すみれちゃんみたいにお酒強かったら良かったのになー」
すみれ「私だって酔うわよ」
かのん「じゃあ私酔ってない?」ヒック
すみれ「意味わかんないし、もう酔ってるわよアンタ。歯磨いてそろそろ寝ましょうか」 〜〜〜
すみれ「電気消すわよ」
かのん「おねがーい」
カチッカチッ
かのん(……頭フワフワする…すみれちゃんと2人きりだからって舞い上がっちゃったな)ウトウト
かのん(すみれちゃん…こんなに近いのに、遠い…)ウツラウツラ チチ…チュンチュン
かのん「んっ…」
かのん(あー…めざましより早く起きちゃったかも…もぉー損した)パチ
かのん「へっ?!///」ドキッ
かのん(すみれちゃんっ、近いっ///)
すみれ「んぅ……」ギュ
かのん(…わ!今すみれちゃんの腕の中にいるんだ///)ドキドキ
かのん(あったかい…ずっとこうしていたい………)ドキンドキン すみれ「んぅ……くぅく……」スースー
かのん「…………」ズキ
かのん「……かのん、って呼んでよ………」ギュ
かのん(………それにしてもすみれちゃん、顔が良すぎるよ……こんなに間近で見るの、初めてかも…)チラ
かのん(………キスしたい…)フラッ
かのん(イケナイのに、すみれちゃんごめん…可可ちゃん、ごめん…)
かのん「んっ……」チュ ジリリリリリリ!!!!
かのすみ「「!!」」ビクッ!
かのん「ん、あっ…!///」カアッ
すみれ「…?!んっ?!えっ?///」カアッ
かのすみ「「…………///」」
〜〜〜
かのん(どーしよ…気まずい、『マンマルと間違えて寝ぼけて〜』なんてバレバレな嘘ついちゃったし……)
かのん(私のキモチがバレちゃったら……もう今までみたいな関係に戻れないのかな…)ズーン すみれ「あー…あの、かのん。喉乾いたし自販機に飲み物買いに行かない?」ドギマギ
かのん「そ…そーだね、なんか乾燥気味だったし?行こ行こ」スクッ
かのん(平常心、平常心。フツーに接しないと…)
かのん「あ、私大きいお札と50円玉しかないや。ねぇー、すみれちゃん奢って〜」
すみれ「はぁー?なんでよ、昨日私のストゼロ勝手に飲んだでしょーが!」
かのん(よしよし、いつも通りいつも通り)フゥー すみれ「なんかいつもアンタに奢らされてる気がするのよねー…っと、私も小銭ないわね。お札は…あっ!」
ヒラッ
かのん「あれ?何か落とし……」ヒョイ
すみれ「ちょっ!ダメっ!!!」
かのん「えっ、なになにw凄く慌ててんじゃんwヤラシイお店の名刺とかでしょー、可可ちゃんには黙っといてあげるから」プクク かのん(どれどれ………って、コレ私がスカウトした時の名刺!!)
すみれ「返してっ!!///」バッ
かのん「えっ…その名刺、えっ?すみれちゃん…?」
すみれ「〜〜〜っ、アンタにだけは見られたくなかったわ!///」
かのん(あの時の名刺、未だに持ってたんだ……) すみれ「ちょっと、何ニヤニヤしてんのよ!言っとくけどね、スカウトされたのが嬉しくてとかじゃないならね、勘違いすんじゃないわよ?!」
かのん「……典型的なツンデレじゃん」ニマニマ
すみれ「〜っ、アンタの飲み物はナシ!///」
かのん「えぇ〜、買ってよ〜!ねぇ〜すみれちゃーん」
おしまい これで終わりなのか
全部めちゃくちゃ好みで良かったありがとう また書いてください かのんはこの出来事ですみれへの叶わぬ想いに一区切りつけられたんだよ… ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています