栞子「オナニーバトル、ですか」
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
栞子(二つの玉が飛んでいる)
栞子(街灯の灯りに照らされて、夏の暑さに揺らぐ陽炎の下をゆっくりと、ゆっくりと二つの玉が……)
栞子(飛んでいくそれに対峙しているのは、一人の女学生だった。ピンクと赤の入り混じった髪色をし、端には団子を結わえた彼女は、息切れを起こすこともなく静かに笑っていました)
「虹ヶ咲の子、だよね?」
栞子(女学生は言う。笑うように、歌うように言う)
「生徒会の子だっけ? 出入りしてるだけだったかな? 見たことあるよ」
栞子(その女学生の下半身は裸だった。飛んでいる玉は酔っ払いの金玉だった)
栞子(それが私と、上原歩夢との──オナニーバトルとの出逢いでした) 海未「技でも何でもない、単純な破廉恥で潮を噴いてしまう……ガードも分散も何も出来ていない」
海未「あなたはっ……何故この場に立っているのですかっ……」フルフル
栞子「……!」
海未「ダブルス1を見て、私は感動したんです。優木せつ菜……彼女の心意気からは、モノノフの志を感じました」
海未「腕が上がらず、骨は折れ……それでも勝つ為に思いを込める。素晴らしい試合でした……っ!」
海未「穂乃果だって、歩夢だって……あんな熱と疲労の中、最後まで健闘を称えあった!」
海未「それなのに……っ! あなたは、何を信じてこの決勝の、シングルス1の舞台に立っているんですかっ……!!」
栞子「私は……」 栞子(海未さんの怒りは最もだ。私はこの場所に立つべき人間じゃない)
栞子(ほんの少し前にオナニーバトルを初めて、周りの皆に連れられてここまで来ただけの……何の思いも、志もない人間です)
栞子(きっと海未さんは闘いたかったんです。この決勝の場で、チームの勝利を全力で争う強者と……)
栞子(その神聖な舞台を、土足で踏み荒らした素人が私だ──)
海未「っ……」
海未「……無礼な振る舞いをしてしまい、申し訳ありません。これで、終わらせます……」スッ
かすみ「しお子! ガードして!」
愛「ラブアローシュートが来る!」
栞子『私にオナニーバトルの適性があるかどうか、試してみたいです!』
栞子『自分だけのオナニー道を見つけてみたいんです』
栞子(私は……オナニーバトルの適性が……) スパァンッ!
海未「『ラブアローシュート』!」
栞子(私は──)
栞子「ッ……!!!」グッ
海未「なっ……!」
海未(耐えた……!? ろくにガードも知らない栞子が、ラブアローシュートを!?)
栞子「私は……もう、そんなことどうだっていいんです!」
栞子「適性とか、才能とか、志とか……そんなことは! 私はオナニーバトルがやりたい! だからここに立って、あなたと闘っているんです!!」グチュウウウッ
海未「っ……!」ビリッ
海未(雰囲気が変わった……!? それにこの、荒々しいまでに破廉恥な快楽は……ッ!) 栞子「うぁぁぁぁぁぁっ!!」グチュグチュ
海未(型もスタイルもない、獣のようなオナニー。しかし、それが……それこそがオナニー本来の姿なのかもしれません)
海未(型にはまらず自由で、野生的なそれこそが……)
海未(しかし──)
海未「まだ、青い」クチュチュッ
栞子「か……はっ!」ビクンッ
海未「全国までにもう少し……基礎を固めてください。そうすれば──」グッチュグッ
栞子「……!」プシャッ
海未「化けるかもしれませんね……」
審判「ゲームセット! ウォンバイ音ノ木坂! 園田 5-0!」 栞子「はぁ……はぁ……」
栞子「ぅあ……」グスッ
栞子(勝てなかった……皆が繋いでくれたのに。必死に……必死にここまでやってきたのに……)
栞子(私はこんなにも無様に……!)
海未「……大変、申し訳ありませんでした」
栞子「うみ、さん……」
海未「あなたはこの場に立つべきではない、と言ったこと……撤回します。志など無いと言っていましたが……あなたの真っ直ぐな思いは、初心を思い返させてくれました」
海未「……いい、バトルでした」スッ
栞子「……! はい……!」スッ
ヌチャッ
地方大会Aブロック
優勝 音ノ木坂学院
準優勝 虹ヶ咲学園 ーーー
ーー
ー
歩夢「みんな、お疲れ様だったね」
歩夢「せつ菜ちゃんの病室にはまた明日お見舞いに行くとして……今日は解散しよっか」
愛「そうだね。打ち上げは皆揃ってからやりたいし!」
エマ「彼方ちゃん、今日はまだ家に帰らなくても大丈夫?」
彼方「大丈夫だよー。何かあった?」
エマ「救護室で目が覚めた時、隣のベッドに東條さんがいて……少し話したんだ」
エマ「東條さん、目覚めてすぐに『せつ菜ちゃんの技を忘れないうちに、別のコートで練習する』って言ってた」
エマ「あんな強烈な快感を食らったばかりなのに……私はまだまだ甘いんだなって思ったよ。だから、練習付き合ってもらえないかな、って」
彼方「……そういうことなら全然いいよー。彼方ちゃんがたーっぷりお相手してあげるんだぜー」
果林「もう……無茶しちゃ駄目よ?」 かすみ「かすみんは新作コスメ見に行きたいなー。しず子としお子も行くでしょ?」
栞子「私は……遠慮しておきます。今日は真っ直ぐ帰りたい気分なので」
しずく「そうですか……? では、今日はここで……」
栞子「……」トボトボ
栞子(海未さんは良いバトルだったと言ってくれたけど、今日の私は全然駄目だったとしか思えません)
栞子(全国大会まで1ヶ月半ほどの猶予しかない……もっともっと強くならなければ……)
不良A「あれー? お嬢さん一人?」
不良B「僕たちとデートしない?」
栞子「!?」
栞子(考え込んでいた私は、声をかけられるまで気付きませんでした……自分が裏路地を歩いていることに。そして、二十人ほどの不良に囲まれていることに……!) 栞子「す、すみません……通してください」
不良C「なになに? 冷たいなー」
不良D「もういいよ面倒くさい、拉致ってヤっちゃいますか? ヤッちゃいましょうよ」
栞子「ひっ……!」
栞子(嫌だ……怖い。誰か……誰か助けて……)
「何してんの、あんた達」
栞子(声が、聞こえました。不良達が邪魔で姿を見ることが出来ませんが、女性の声だということだけははっきりと分かりました)
不良A「あん? 誰よお姉さん?」
不良B「もしかしてお姉さんも俺らとヤりたいとか?」
「ヤりたい? あーそうそう、殺りたい殺りたい。今日は死ぬほどイラついてんの」
栞子(シュルシュルと衣擦れの音が聞こえる。服を脱いでいる……いや、下だけを? まさか、世に聞く露出狂……!?) 不良E「……なに、お姉さんオナニーバトルでもやるつもり?」
不良F「二十人相手に一人でオナニーバトル? 死ぬ気じゃん?」
「御託はいいから。まさかビビってるってわけじゃないわよねぇ?」
不良A「……上等じゃん? 無様にアクメキメた後に、輪してやんよォ!」シコシコッ
不良A「あ……が……」ビュクビュク
不良B「馬鹿な……一人相手に……一度もイかせられず全滅なんて……」ドビュッ
「大丈夫? この辺バカが彷徨いてるから、さっさと帰った方がいいわよ」
栞子(何もなかったかのように、バトルなんて起こらなかったかのように。目の前の、小柄なツインテールの少女は言いました。中学生でしょうか……歳下に助けられるなんて)
栞子「は、はい……助かりました」
「そのバンド……あんたもオナニーバトラー? なら。あれぐらい一人で切り抜けなさいよ……オナニーバトルは男の方が弱いんだから」 「ま、いいや。さっさと帰りなさい」
栞子「待ってください!」
「……ん? あによ」
栞子(素人とはいえ二十人を同時に相手し、一度もイかず勝利を収める……この人も間違いなく、歩夢さんクラスのオナニー力の持ち主です……)
栞子(私は強くなりたい、強くなるしかない……! 貪欲に、無理矢理にでも……!)
栞子「私に……オナニーバトルを教えてください!」
ーーー
ーー
ー
歩夢「……あ、もしもし。久しぶり」
『久しぶり。そっちも今日大会だったんだよね? どうだった?』
歩夢「音ノ木坂に負けた。全国行きのチケットは貰ったけどね」
『やっぱり学校数が多いところはいいなぁ! 東京だけで四校でしょ? 羨ましい話なのだ』
歩夢「……そんなこと言って。そっちも全国出てくるんでしょ?」 千歌『当たり前だよ。全試合5-0でストレートだったのだ』
四皇『哄笑』 高海千歌 二年生
歩夢「かのんちゃんもBブロックの方で勝ち上がった、って言ってたから……二年ぶりに揃うね」
千歌『来た来た、電話。一年生と二年生だけで、創立二年目でUTX打ち破ったって偉そうに言ってたよ』
歩夢「あはは……じゃあ、また全国で」
千歌『うん……また、全国で』ピッ
歩夢「全国かぁ……」 ーー
審判『ゲームセット! ウォンバイ函館聖泉女子!』
聖良『悪いですが……北海道最強の座は渡しませんよ』
理亞『オナニーバトルを舐めないで!』キッ
ーー
悠奈『ぱー! 神津島も出ることが出来るなんて思わなかったよ!』
摩央『21世紀枠ってのが気に入らないけどね……』
ーー
ツバサ『……今回は敗北を喫したわ』
ツバサ『ただ、二度目の敗北は許されない! 私達はUTX! 最強であり続けなければいけないの!』
英玲奈『あぁ……もう負けたりはしない』
あんじゅ『分かってるわよぉ。オナニーバトルで生徒を集めているのに、私達が負ければ学校の名が落ちる……下手をすれば廃校なんだからぁ』 ーー
かのん『……全国か。一年も待たせちゃったな』
可可『すみれ、全国ではもっと頑張るデス』
すみれ『私は毎回勝ってるでしょ!? 唯一負けたのだって、オニナッツが「マンカスチーズの匂いが致しますのー」とか言って相手にクンニした反則負けで……』
千砂都『はいはい、とにかく練習だよ練習ー。まずは丸を作ってね』
恋『私達は新参者ですからね、精一杯努力しなければいけません!』
ーー
歩夢「きっと強い人が多いんだろうなぁ……」
歩夢「ふふっ、楽しみだなぁ……!」
そして舞台は全国へ──。
完 完?
とりあえず一旦終わるってことだよね
続きも待ってるから このスレでオナニッツを使わずにどこで使うんだ!!
安価20個くらいつけたいところがあったけど自重しました面白かったです 令和4年度スポーツSS大賞だろこれ
全国大会編楽しみに待ってるわ、乙 お前この前栞子がオナニー神に取り憑かれたの書いたやつだろww 面白かったw
ラ板しばらく離れようと思って見納めしていたらこのスレ見つけた。心置き無く他界できるわ、では インスタントデスゲームの人なん?
違うにしろ同じ鮒寿司として尊敬する 栞子が冷静で丁寧口調だから狂った世界観とのギャップでくそ笑える 普通に考えたら美少女が下半身露出してオナニー始めたら男側はご褒美すぎる光景なのに
そんな反応は全くしないでバトルに突入するの狂ってて面白い なんていうか…その、何?ってなったけど
スポ根アニメみたいになってて感動した
俺も腕折りながらオナニーバトルしてくる 随所に出てくるジャンプネタたまらんな
めちゃ面白い 一切登場してないのに狂人エピソードが増える薫子さん… >>114
>>武道の心得がある者に素人の振りをして近付き、不意をついて一方的にボコボコにした後肛門を見せ付けバカにするのが趣味
最悪で草 乙
恥ずかしながらこのスレのおかげで鮒寿司の読み方を知った
全国編もぜひ頼む ギャグのようなタイトルとシリアスのような冒頭からスポ根もの ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています