侑「ベイビー、ちゃん……?」
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○――――――
ミア『ベイビーちゃん』
――――――○
侑「ミアちゃん、どうして私をベイビーちゃんって呼んだんだろう……?」
侑「もしかして、作曲のアドバイスだったのかな?」
侑「ベイビー……赤ちゃん……」
侑「!」
侑「赤ちゃんみたいに無垢な心で音楽と向き合えば、良い曲が作れる……ってコト!?」
侑「そうとわかれば!」 △▲△
侑「ばぶぅ」
同好会「「「「???!!!」」」」
歩夢「侑ちゃん?」
かすみ「どうしちゃったんですか!?」
侑「ばぶばぶばぶ、ばぶばぶば」
エマ「作曲作業中?音楽科でテストがあるんだね?」
璃奈「どうして」 こんなんでりなちゃんが心にダメージ負ってないか心配 愛「さ、曲作ろ!作曲だけに!」
侑「きゃっきゃっ」
彼方「ツボはそのまま、笑い方も赤ちゃんになってるねー」
しずく「すばらしい演技力です!」
果林「迷走してるわね」
せつ菜「でも、可愛いです!!!」 侑「あーあー」
かすみん「どうしたんですかね?」
愛「エマっち」
エマ「『赤ん坊がいる。そこには当然母親がいて然るべきだ。母よ、どなたか我が母になってくれる者はおらぬのか』だって〜!」
璃奈「どうして」 愛「愛さんがやったげるよ!これでもまあまあ自信あるんだよ!ママだけに!」
侑「きゃっきゃっ」
しずく「愛さん。ここは私にやらせてください。桜坂しずく、立派に侑先輩の母親役を演じてみせます」
かすみ「ずるい!」 果林「かすみちゃんは赤ちゃん役のほうが向いてるんじゃないかしら?」
かすみ「むきーっ!かすみんだって、おかあさ……ママくらいできますけど!?」
彼方「うんうん。かすみちゃんもできるもんねー」ナデナデ
かすみ「彼方せんぱ〜い!」ギュウ
果林「やっぱり赤ちゃん側じゃない」 エマ「ねえ侑ちゃん。間を取って、私にしない?」
侑「だー」
璃奈「何て言ってるの?」
エマ「私にやってほしいって〜!」
侑「あうあー」ジタバタ
歩夢「ちがうみたい」 エマ「……」
せつ菜「本当はなんと?」
エマ「みんなに、順番にやってほしいんだって」
しずく「なぜ嘘を」
エマ「だって、侑ちゃんをひとりじめしたかったんだも〜ん」プクー 彼方「気持ちはわかるよー」
歩夢「私も……」
侑「ばぶ」
エマ「『歩夢はガチ感あって怖い』」
歩夢「もうっ」ポムポム
果林「おそらく、話し合ってもキリがないわ。くじで順番をきめましょ」
同好会「「「「はーい」」」」 ◆◇◆
せつ菜「結果発表です!!!」
1.愛
2.歩夢
3.璃奈
4.彼方
5.かすみ
6.果林
7.せつ菜
8.しずく
9.エマ 愛「やった!愛さん1番!」
しずく「悪くない順番です」
彼方「神に感謝」
璃奈「私は別に参加しなくてもいいのに」
果林「侑が全員にやってほしいって言ってるから、ね?」
璃奈「……がんばる」 エマ「私は最後か〜」
かすみ「誰もエマせんぱいの後にはやりたくないですからね」
せつ菜「私はその方が燃えますけどね!!!」
歩夢「あはは」
侑「ばぁぶ」
エマ「『はよ』」 果林「本当にそんな言葉遣いなの?」
エマ「意訳だよ〜」ニコニコ
かすみ「意訳が過ぎますよ……」 愛「よし!宮下愛、行きます!」
侑「だあ!」
愛「やっぱり、赤ちゃんを楽しませるのが1番!聞いててねゆうゆ!愛さんのダジャレ100連発!」
侑「あ」
愛「布団が吹っ飛んだ!アルミ缶の上にアルミ缶!ゆで卵をゆでた孫!」
侑「きゃっきゃっ」
愛「ダジャレを言うのは誰じゃ?鱒食う時はマスクを外せ!あの星が欲しい!」
侑「きゃいきゃい」 どうしてもSSでシラミを書きたくない努力に泣けますよ
あなたはシラミアンチの鑑だ ・・・
侑「」ピクピク
エマ「笑い疲れちゃったみたいだね〜」
果林「いつもの愛と侑じゃない」
歩夢「次は私だねっ」 歩夢「まずはこれに着替えてね」
歩夢「次にこれを咥えてね」
歩夢「あとはこれをかぶって……」
歩夢「かわいい!」
侑「ばぶ」
エマ「形から入るのは大事だよ侑ちゃん」 侑「ばぁぶ」
エマ「でも、私たちもこっちのほうがやりやすいもん」
侑「ぶー」
エマ「よしよし。いいこいいこ」
歩夢「エマさん、私のばん……」
エマ「あ〜!ごめんごめん!」 歩夢「えへへ。ねえ侑ちゃん、ママのこと好き?」
侑「あーあー」ニギニギ
歩夢「うふふっ。そうなんだ」
歩夢「せつ菜ちゃんとどっちが好き?」
侑「ばぶばぶば」
エマ「『ヒトリダケナンテエラベナイヨー』」
歩夢「☺」
侑「!」 侑「おぎゃー!おぎゃー!」
かすみ「あー!」
彼方「怖くて泣いちゃったねー」
歩夢「ええ……」ションボリ
愛「りなりーの番だよ!」
璃奈「えっ」 璃奈「私、どうしたらいいかわからないよ」
璃奈「母親って、娘にどう接するものなの?」アタフタ
しずく「璃奈さん……」
果林「璃奈ちゃん。こういう時は、自分がしてほしいことをやってあげると良いわよ?」
璃奈「……わかった」 璃奈「璃奈ちゃんボード『いないいない』……」
璃奈「ばあ」
侑「」
璃奈「私がお母さんなら、娘には笑顔でいてほしい」
璃奈「だから、泣かないで?」ナデナデ
侑「……」ウルウル 侑「おんぎゃー😭」
璃奈「あわわ」
璃奈「彼方さん早く替わって……」チラッ
璃奈「!」
同好会「「「「🥲😭😢」」」」
璃奈「みんな泣いちゃった」 彼方「赤ちゃんが泣いてる時はー。すやぴさせれば良いんだよ〜」
彼方「彼方ちゃんが添い寝をして、すぐに夢の国へ連れて行ってやるぜー」
果林「オチが見えたわね」
かすみ「ですね」
彼方「すや……ぴ……」
果林「やっぱりね」
歩夢「あはは……」
かすみ「次はかすみんですね!」 かすみ「ほら、ゆう子!いつまでも泣いてるんじゃありませんっ!」
侑「うっ、うっ」
かすみ「泣いてばかりいると、泣き虫おばけに連れて行かれちゃいますよ?」
侑「!」
侑「あう!」ピタッ
せつ菜「おお……!」 エマ「泣きやんだね」
璃奈「すごい」
しずく「でも、ママというよりは……」
果林「オカン……ね」
かすみ「そんなの可愛くないですぅ!」 オカンは草
もともと和室だし、夜お手洗いに行くのも怖い感じだったりしたんだろうな >>58,62
笑ってないでしょ
口が中途半端なところで切れてるからそう見えるだけ >>64
愛さんも同じように口隠せば笑ってるように見えるはずよな 笑顔判定士の僕が判定するけど他の子と違って眉毛が笑顔だから笑ってるよ 果林「さて。私の番だけど?」
侑「あう?」
果林「侑はママと遊びたい?それとも、もうおねむかしら?」
侑「だー」
エマ「遊びたいって〜!」
果林「そ?」ニコッ 果林「それじゃあ、近くの公園まで行きましょっか」
侑「ぶう」
エマ「『帰ってこれなさそうだからいや』だって」
果林「な!」 侑「ばあぶ……」
せつ菜「侑さん、眠そうですね」
せつ菜「そうだ!私が子守唄を歌って差し上げます!」
侑「あ、あ」
エマ「『ときめいちゃうー!』」
せつ菜「それでは……」スーッ せつ菜「はーしりだーしーたー♪」
侑「う〜」
エマ「『きれいな声だから眠たくなってきちゃった』」
しずく「あ」
かすみ「でもこの曲ってたしか……」 せつ菜「おおおおおいええええええええいいいいい!!!!!」
侑「あぎゃ!」
侑「👀」ギンギン
しずく「ですよね」 しずく「桜坂しずく、行きます!」
侑「ばぶ」
エマ「『がんばって』」
しずく「まず侑先輩は夫の連れ子です私とは血がつながっていないわけですねそれでもどことなく私たちは似ているんです赤ん坊にもかかわらず妙に強い意志を含んだ瞳を持つ侑先輩は今日も私の指を強く握るのですそういう時は大抵おなかが空いているのですが時々私つまり母親の危機を察知しているんですねこの間も強く握られた直後にお部屋の観葉植物が倒れてきましてね侑先輩のおかげで私は助かったわけですああそうですそもそも侑先輩がどういった赤ちゃんなのか決めていなかったですねまず出生時の体重は2753gですこの数字の意味ですか特にありませんそっちのほうがなんだか逆に深いというか意味がないという意味があるわけですねでもこの出生時の体重を義理の母親である私が把握している理由については今後伏線として回収されてもいいかもしれませんそれはそうと」 愛「うわ……」
璃奈「すごい」
歩夢「あ」
侑「すぅ」
果林「ねちゃったわね」 エマ「やっと私の番だね〜!」
エマ「もう眠っちゃってるのはざんねんだけど、ぎゅってしてあげるね」ギュウ
侑「!」
侑「だあだあ」
エマ「あれ?そうなの?」
かすみ「なんて言ってるんですか?」
エマ「おなかがすいちゃったんだって」 しずく「侑さんは赤ちゃんとしてはどの段階の設定なんですか?」
せつ菜「割と元気ですし、もう離乳食も食べられるくらいを想定しているのでは?」
果林「彼方、この間授業で教わった離乳食をつくりましょうよ」ユサユサ
彼方「んー?……彼方ちゃんに、おまかせ……」スヤスヤ
侑「ばーぶ!」
エマ「まだ生まれて間もないつもりなんだ」
侑「あう!」コクコク 歩夢「ということは……」
璃奈「おっぱいを飲むんだよね」
エマ「なんだ、そんなことなら」ゴソゴソ
かすみ「え、エマせんぱい?!」
せつ菜「なんで脱ぎ始めてるんですか!!??」
エマ「なんでって……おっぱいをあげようと思って」 歩夢「ダメですよ!」
愛「さすがにそれは!」
エマ「?」
しずく「みんな見てるのに、恥ずかしくないんですか?」
エマ「赤ちゃんにおっぱいをあげるだけなのに、どうして恥ずかしいの?」
果林「ええ……」
ガラガラッ🚪 ランジュ「じゃまするわ!スクールアイドルフェスティバルなんだけど!」
栞子「上原さん、先日提出いただいた書類について確認が……」
ランしお「「!?」」
侑「あ(ガチ)」
エマ「いらっしゃ〜い!」 栞子「ななな、なにをしているんですか!!!」
ランジュ「きゃあ!侑、その格好とっても可愛いわ!」
せつ菜「こ、これは……その……」
侑「せつ菜ちゃん。私から説明するよ」
歩夢「もどったね」
侑「実はかすかすしずしずで……」 ・・・
ランジュ「そういうことだったのね!」
栞子「ミアさんがそんなことを」
侑「ねえ、2人はあのアドバイスどう思う?」
ランジュ「そもそも、それはアドバイスなのかしら?」
栞子「赤ちゃんはまだ適性が分からない存在です。音楽科に転科したばかりで何も分からない高咲さんを揶揄したのでは」
侑「!」 侑「三船さん!今なんて?」
栞子「失礼な発言でしたよね!申し訳ありませんでした」
侑「いや大丈夫。そうじゃなくて、何かひらめきそうな感じがして……」
栞子「赤ちゃんの時点では、適性が分からない……ですか?」
侑「それだ!」 ○●○
「高咲さん、お願いします」
侑「はい!」
ミア「ふーん。とりあえずテストには間に合ったんだ」
ミア「お手並み拝見といこうじゃないか。ベイビーちゃん」
〜🎹 侑(どこに向かうかまだわからないけど)
侑(面白そうな未来が待ってると!)
ミア「……いいじゃん」ニコッ
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