せつ菜「もしあの3日間が無かったら、今の歩夢さんとの関係も友達のままだったのでしょうね……」
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【DAY1】
せつ菜「皆さん!今日も練習お疲れ様でした!」
歩夢「お疲れ様〜!」
かすみ「今日もかすみん頑張っちゃいました〜!!」
エマ「今日も遅くなっちゃったね〜。早く帰らないと。」
ガヤガヤワイワイ
歩夢「あれ?せつ菜ちゃん今日も残っていくの?」
せつ菜「はい!まだ生徒会の仕事が残っているので!」
侑「あんまり無理したらダメだよ?なんか私に手伝えることある?」
せつ菜「そう言ってくださるのは嬉しいのですが、侑さんこそ体を大事にしないとダメですよ?最近忙しそうですし。お気持ちだけもらっておきますね!」
侑「うーん、本当に忙しくなったらちゃんと頼ってよ?」
せつ菜「心配してくれてありがとうございます!」 同好会の部室にただ一人残る私。
最近は学校のイベントが重なって生徒会の作業量がいっぱいいっぱい。
そんなわけで、最近は練習後も作業をしなくてはなりません。
もちろん生徒会室で作業をしても良いのですが、いったん離れることで気分転換になるかなぁと。
それと、もう一つ密かな楽しみが……
さてさて、今日も作業の続きをするためにパソコンを開きます。
せつ菜「えっと、昨日作ったファイルは……」カチカチ
早速作業を始めます。時間は夜の7時。最終下校時間です。
といっても、形骸的な制度で決まりを守っている生徒は少ないですが。
チラッ
チラッ
何度も時計を見てしまいます。ぜんぜん作業に集中できません。
そして、心待ちにしていたその時が来ました。 ガチャッ
歩夢「せつ菜ちゃん、一人?」
せつ菜「あれ、歩夢さん? また来たのですか?」
歩夢「えへへっ せつ菜ちゃんいるかなーって思って。」
せつ菜「もう、最終下校時刻はとっくのとうに過ぎていますよ。」
歩夢「もーそのセリフいい加減聞き飽きたよ〜。」
歩夢「それに、せつ菜ちゃんが言えることなのかな?」
せつ菜「それを言われると苦しいです……」
私が部室で生徒会の仕事を始めてからというもの、歩夢さんがこっそり部室に戻ってきてくれるようになりました。
私はこの秘密の2人だけの時間がとってもとっても、どうしようもなく好きなのです。
みんなに内緒で私に会いに来てくれる歩夢さん。
私の大好きな歩夢さん。
でも、歩夢さんはそんな気はさらさらないようで…… 歩夢「今日も宿題しようっと!」
せつ菜「家でやればいいじゃないですか……」
歩夢「家だと集中できないの!」
歩夢「それとも、私がいると嫌なの……?」
せつ菜「いえ、そんなことはないですけど!」
歩夢「じゃあ別にいいよね?」
せつ菜「もう!勝手にしてください!」
歩夢さんは授業で出された課題を消化するために部室で勉強をしているようです。
歩夢さんと一緒に過ごす時間が目的で部室に居座る私とは大違いです。 もちろん、最初は作業をする目的でしたよ?
けれど、歩夢さんが来るようになってからは目的が変わってしまいました。
歩夢さんがいるとドキドキして集中できません。
とはいえ、歩夢さんが来なくともソワソワして集中できないのですが。
まさに本末転倒。最近の私は歩夢さんに振り回されてばかりです。
歩夢「?」
歩夢「!」
歩夢「……?」
歩夢「?????」
どうやら歩夢さんは数学の宿題をしているそうです。
問題が難しいと曇った顔。解けたときには晴れ晴れしい顔。
コロコロ表情が変わる歩夢さんは本当に可愛いです。ついつい、見とれてしまいます。
歩夢「なんか私の顔についてる?」
せつ菜「いえっ!……何でもないです……」
どうやら歩夢さんに気付かれてしまったようです。恥ずかしい…… >>3
>私はこの秘密の2人だけの時間がとってもとっても、どうしようもなく好きなのです。
>みんなに内緒で私に会いに来てくれる歩夢さん。
>私の大好きな歩夢さん。
>でも、歩夢さんはそんな気はさらさらないようで……
典型的な「愛され歩夢推し」で草 >>4
>歩夢さんは授業で出された課題を消化するために部室で勉強をしているようです。
>歩夢さんと一緒に過ごす時間が目的で部室に居座る私とは大違いです。
愛され歩夢推しってなんで
◯◯→歩夢の好意的な感情ばかり描写するんだろう 私はソファーで作業をしていますが、歩夢さんはいつもミーティング用の机に座ります。
もう少し近くに座ってくれたらな……なんて。
歩夢さんはただ勉強する場所が欲しいだけ。それは理解しているはずなのに。
歩夢さんともっともっと仲良くなりたい。どうしてもその思いがついつい溢れてしまいます。
歩夢「それじゃあもうすぐ帰らないと!それじゃあね、せつ菜ちゃん!」
歩夢さんはいつも1時間ほど課題に手を付けると帰ってしまいます。きっと門限が厳しいご家庭なのでしょう。
せつ菜「気をつけて帰ってくださいね。」
歩夢「それはお互い様だよ!」
せつ菜「ありがとうございます。それではまた明日!」
歩夢「うん!また明日!」
私の毎日に彩を加える1時間が終わってしまいました。
それでも、その悲しさを悟られないようにいつもの笑顔で歩夢さんを見送ります。
ガチャン >>5
>もちろん、最初は作業をする目的でしたよ?
>けれど、歩夢さんが来るようになってからは目的が変わってしまいました。
>歩夢さんがいるとドキドキして集中できません。
>とはいえ、歩夢さんが来なくともソワソワして集中できないのですが。
>まさに本末転倒。最近の私は歩夢さんに振り回されてばかりです。
まーたせつ菜ちゃんが歩夢のことに恋してる「愛され歩夢推し」展開で心底ウンザリ >>5
>どうやら歩夢さんは数学の宿題をしているそうです。
>問題が難しいと曇った顔。解けたときには晴れ晴れしい顔。
>コロコロ表情が変わる歩夢さんは本当に可愛いです。ついつい、見とれてしまいます。
>歩夢「なんか私の顔についてる?」
>せつ菜「いえっ!……何でもないです……」
>どうやら歩夢さんに気付かれてしまったようです。恥ずかしい……
このSS書いてる「愛され歩夢推し」とこのSS読んでる「愛され歩夢推し」ってさぞかし心地良いんだろうね
当然のようにせつ菜視点でせつ菜ばかりが歩夢を意識する描写が如何にも典型的な「愛され歩夢推し」 ドアが閉まり、再び部室に静寂が訪れます。
私はソファーから立ち上がり、つい先ほどまで歩夢さんが座っていた椅子へ……
せつ菜「少しくらい、良いですよね……?」
そういって、私は椅子に座ります。
何とも言えない多幸感が全身を駆け巡ります。
せつ菜「さっきまで歩夢さんがここに……」
ほのかに感じる椅子のぬくもりは歩夢さんが残したものか私の幻想か。
そんな区別がつかなくなるほど、私の心はここに在らず。
そして冷静になり、満足感が罪悪感や嫌悪感に変わる頃……
せつ菜「私も帰りますか……」 >>8
>私はソファーで作業をしていますが、歩夢さんはいつもミーティング用の机に座ります。
>もう少し近くに座ってくれたらな……なんて。
>歩夢さんはただ勉強する場所が欲しいだけ。それは理解しているはずなのに。
>歩夢さんともっともっと仲良くなりたい。どうしてもその思いがついつい溢れてしまいます。
もう少し近くに座ってくれたらな……
「愛され歩夢推し」がニヤニヤしながら書いてて「愛され歩夢推し」がニヤニヤしながら読んでると思うとキモすぎる
せつ菜視点で歩夢は勉強することが目的だと思ってる描写が如何にも「愛され歩夢推し」 >>12
>ドアが閉まり、再び部室に静寂が訪れます。
>私はソファーから立ち上がり、つい先ほどまで歩夢さんが座っていた椅子へ……
>せつ菜「少しくらい、良いですよね……?」
>そういって、私は椅子に座ります。
>何とも言えない多幸感が全身を駆け巡ります。
>せつ菜「さっきまで歩夢さんがここに……」
>ほのかに感じる椅子のぬくもりは歩夢さんが残したものか私の幻想か。
>そんな区別がつかなくなるほど、私の心はここに在らず。
>そして冷静になり、満足感が罪悪感や嫌悪感に変わる頃……
>せつ菜「私も帰りますか……」
流石に引くわ
挙げ句の果てにせつ菜ちゃんを変態化させる「愛され歩夢推し」 こんなことを、歩夢さんが練習後に部室に来るようになってから毎日繰り返してしまっています。
良くないことだと分かっているのですが。
どうしても歩夢さんを少しでも近くで感じたいのです。
歩夢さんに……いえ、同好会の皆さんにもこんな変態的な行動を知られるわけにはいきません。
それは十分に理解しているはずなのに、気が付くと体が勝手に歩夢さんを求めてしまう。
本当に私は倫理観の無い人間です。
そんな罪悪感にまみれながら、今日もほとんど作業が進まなかったファイルを保存して帰路に就く。
続きは家に帰ってからやることにします。
どうせ学校で作業が進まないことは分かっていましたから。 >>12
>ドアが閉まり、再び部室に静寂が訪れます。
>私はソファーから立ち上がり、つい先ほどまで歩夢さんが座っていた椅子へ……
>せつ菜「少しくらい、良いですよね……?」
>そういって、私は椅子に座ります。
>何とも言えない多幸感が全身を駆け巡ります。
>せつ菜「さっきまで歩夢さんがここに……」
>ほのかに感じる椅子のぬくもりは歩夢さんが残したものか私の幻想か。
>そんな区別がつかなくなるほど、私の心はここに在らず。
>そして冷静になり、満足感が罪悪感や嫌悪感に変わる頃……
>せつ菜「私も帰りますか……」
くどいようだけどここの心情描写がまじでキモすぎる
これじゃせつ菜ちゃんがただの変態
しかもせつ菜ちゃんに罪悪感や嫌悪感を覚えさせる描写がただただ「愛され歩夢推し」が気持ち良くなる展開で心底呆れる >>17
なんか必死っすねwwwなんでそんなに必死なんすかw >>16
>こんなことを、歩夢さんが練習後に部室に来るようになってから毎日繰り返してしまっています。
>良くないことだと分かっているのですが。
>どうしても歩夢さんを少しでも近くで感じたいのです。
>歩夢さんに……いえ、同好会の皆さんにもこんな変態的な行動を知られるわけにはいきません。
>それは十分に理解しているはずなのに、気が付くと体が勝手に歩夢さんを求めてしまう。
>本当に私は倫理観の無い人間です。
>そんな罪悪感にまみれながら、今日もほとんど作業が進まなかったファイルを保存して帰路に就く。
くどい
でもくどければくどいほど「愛され歩夢推し」が気持ち良くなる時間を引き伸ばすことができる
書き手も読み手も >>18
あーあ
「愛され歩夢推し」他のみんなは我慢してたのに構っちゃった 【DAY2】
ガチャッ
歩夢「せつ菜ちゃん、ひとり?」
せつ菜「あれ、歩夢さん? また来たのですか?」
歩夢「えへへっ せつ菜ちゃんいるかなーって思って。」
せつ菜「もう、最終下校時刻はとっくのとうに過ぎていますよ。」
歩夢「も〜!」
頬を膨らませながらいつものように部室に入る歩夢さん。今日は何の科目の課題でしょうか。
視線をパソコンに戻し、作業を再開します。
せつ菜「今日は何の宿題ですか?また数学ですか?」
歩夢「今日はね〜」
せつ菜「えっ!?」ビクッ
とても驚いてしまいました。だって、私のすぐ横に歩夢さんが居たんですから。 せつ菜視点で心情描写を優先的に書いてて、引け目を感じさせるような変態行為が如何にも「愛され歩夢推し」の愛され欲を満たす構文となってる
せつ菜ちゃんが好きで、歩夢のことは好きじゃない人ならただただ嫌気の差す描写と化してる 先ほどまで歩夢が座ってた椅子に座らせてせつ菜ちゃんを座らせる描写がトラウマレベルで引いてる 歩夢「なんでそんなに驚いているの?」
せつ菜「だって歩夢さん、いつもあっちの机で勉強をしているじゃないですか。」
いくら平静を装おうとしても心臓が言う事を聞いてくれません。これが高血圧ってやつでしょうか?
歩夢「せつ菜ちゃんは私が近くにいるとヤダ?」
小首を傾げながら私に質問する歩夢さん。破壊力凄すぎです……
せつ菜「いえ、そんなわけないじゃないですか……」
歩夢「じゃあ今日はここに座ろっかな〜!」
ポムッ
歩夢さんは私のすぐ隣に座りました。それはもう肩が触れ合うほどに。
せつ菜「ああああ歩夢さん!?」
歩夢「どうしたの?そんなに慌てて。」 >>24
「愛され歩夢推し」効いてないフリご苦労様
もっと責任感じた方が良いと思うよ >>26,27
すごいね、アンチかと思ったけどここまで真剣に読んで考察してるの見るとそうとう好きなんだな >>28
>歩夢「せつ菜ちゃんは私が近くにいるとヤダ?」
>小首を傾げながら私に質問する歩夢さん。破壊力凄すぎです……
>歩夢「じゃあ今日はここに座ろっかな〜!」
>ポムッ
>歩夢さんは私のすぐ隣に座りました。それはもう肩が触れ合うほどに。
>せつ菜「ああああ歩夢さん!?」
>歩夢「どうしたの?そんなに慌てて。」
ずっとせつ菜視点でずっと歩夢に振り回されるせつ菜ばかりが描写される始末
この時点で歩夢は意識してるかどうか定かではない無自覚の可能性もあるという不透明な状態が「愛され歩夢推し」を更に気持ち良くさせる描写と化してる せつ菜「いや、ちょっと近くないですか……?歩夢さん側のスペース、また一人座れそうなくらい空いていますし……。」
歩夢「空いてないよ?」
せつ菜「えっ……でも……」
歩夢「空いてないよ?」
せつ菜「そうですね……ごめんなさい。」
歩夢「ふふっ」
せつ菜「……」
今日の歩夢さんはなんだかおかしいです。
歩夢「せつ菜ちゃん、手が止まっているよ?大丈夫?」
せつ菜「いえ、ちょっと考え事をしているので!」
歩夢「よかった!私のせいで作業が止まっちゃっているのかと思っちゃった!」
全くその通りですよ、歩夢さん。あなたはどこまで私の心をかき乱せば気が済むのですか? >>30
この人ってなんだかんだ読んだ上で批判するからね
おそらく"愛され"がどう良いものなのか理解はあるんだと思う
それが歩夢だから気に入らないだけで >>36
批判するほうは後出しだから何とでも言えるわ
要するに本人が叩きたければいくらでも口実作って叩ける NG入れればどうってことないから気にしないで続けて >>35
>全くその通りですよ、歩夢さん。あなたはどこまで私の心をかき乱せば気が済むのですか?
せつ菜の心をかき乱す描写ばかり続けてる自覚はあるんだね
挙げ句の果てにせつ菜に変態行為させた自覚も当然あるよね? せつ菜「歩夢さんは今日何の宿題をするのですか?」
歩夢「宿題はねーもう全部終わってるよ。だから今日は特に勉強をしに来たわけじゃないんだ。」
せつ菜「では何をしに来たのですか?自主練とか?」
歩夢「なんでだろうね〜。癖で来ちゃったのかな?」
せつ菜「なんですかそれ……」
でも、特段用事もないのに私に会いに来てくれたという事実はとても嬉しいです。
いえ、歩夢さんは部室に来ただけで「私に会いに来た」という解釈そのものが自己中心的かもしれませんが。
それでも、どっちでも良いのです。歩夢さんにこうして会えるのであれば。 >>32
音威子府村ってあんまり見たことないからどこの地域表示かと思ってたけどもこりんなのね >>34
せつ菜カプはさすせつか相手がせつ菜に振り回される役ばかりと昔よく言われてたのをおうむ返しにしてるだけ >>40
>いえ、歩夢さんは部室に来ただけで「私に会いに来た」という解釈そのものが自己中心的かもしれませんが。
>それでも、どっちでも良いのです。歩夢さんにこうして会えるのであれば。
せつ菜視点で自己中心的というワードが「愛され歩夢推し」を気持ち良くさせる
せつ菜に変態行為をさせたり
罪悪感や嫌悪感を覚えさせたり
引け目を感じさせたり
自己中心的だと思わせる
せつ菜ちゃんがただひたすらに惨めな立ち位置
惨めじゃなくなる時は歩夢に受け入れられたときであろう
そしてせつ菜ちゃんを喜ばせることで更に心地良い気分になる「愛され歩夢推し」 歩夢「せつ菜ちゃんはさっきから何を考えているのかな〜。」
歩夢さんがただでさえ密着している体に体重を掛けてきます。
その感じる重さが、またも私を興奮させます。
それは歩夢さんが「ここ」に確かに存在している証拠のように感じられました。
私も気が付かれない程度に歩夢さんに体重をかけてみます。
歩夢「ちょっと押し返さないでよ〜」
気が付かれてしまいました。
歩夢「せつ菜ちゃんって好きな人いる?」
せつ菜「えっ?」
歩夢「そんなに動揺しているってことは、いるってことかな?」
せつ菜「いや、いませんよ……。私にそういうのは速すぎます。」
せつ菜「それに、せっかく部室に来たんですから勉強とかしたらどうですか?」
歩夢「さっきから全然集中できていないせつ菜ちゃんに言われたくないな?」 >>45
>歩夢さんがただでさえ密着している体に体重を掛けてきます。
>その感じる重さが、またも私を興奮させます。
>それは歩夢さんが「ここ」に確かに存在している証拠のように感じられました。
>私も気が付かれない程度に歩夢さんに体重をかけてみます。
興奮させます……
歩夢は未だにせつ菜に気があるのか無自覚なのか明らかにしない
そしてせつ菜視点だから下心があるとわかってて攻める「愛され歩夢推し」の為の構文 せつ菜「それってどういうことですか!?」
歩夢「ほら」
そういって歩夢さんは私の目の前にある真っ暗な画面を指さしました。
随分と操作していなかったためにスリープ状態になっていたようです。
これは言い訳ができない。
せつ菜「歩夢さんのせいじゃないですか!」
私は恥ずかしさを紛らわすために歩夢さんから離れるようにソファーに座り直しました。
私と歩夢さんとの間に5センチほどの隙間ができる。これで一安心。
本当はずっと歩夢さんと触れ合っていたかったけど、あのままだと私の頭がパンクしてしまいます。 歩夢「そっか……せつ菜ちゃんはやっぱり私の事が嫌いなんだね……」
せつ菜「なんでそんなことになるんですか!?」
歩夢「だってこれが心の距離でしょ……5センチもあるよ?」
せつ菜「5センチってだいぶ近いと思いますけどね!」
歩夢「嫌いってところは否定しないんだ……」
歩夢「じゃあもう帰るね……せつ菜ちゃんも私がいない方が良いでしょ……」ホロホロ
せつ菜「あー嘘です!遠い!あまりにも遠いですね!ごめんなさい!!」
そういって私はまた歩夢さんにくっつくように座り直しました。
せつ菜「だから……泣かないでください……」
せつ菜「そして……私が歩夢さんを嫌いになることなんて絶対にないですから……」 せつ菜視点だから歩夢好き好き描写を常に書けててさぞかし心地良いことだろう
歩夢が無自覚の可能性もあるという現状がミソ
それを展開的にまだ明らかにする訳にいかないのではなく、まだ明らかにしたくない
引き伸ばしたいというのが「愛され歩夢推し」の本音 >>53
>歩夢「嫌いってところは否定しないんだ……」
>歩夢「じゃあもう帰るね……せつ菜ちゃんも私がいない方が良いでしょ……」ホロホロ
>せつ菜「あー嘘です!遠い!あまりにも遠いですね!ごめんなさい!!」
>そういって私はまた歩夢さんにくっつくように座り直しました。
歩夢の小悪魔のようなキャラ作り
そしてせつ菜に謝らせる
>せつ菜「そして……私が歩夢さんを嫌いになることなんて絶対にないですから……」
そして極めつけはせつ菜→歩夢の心情描写による好意の断言 歩夢さんの方を向こうとした瞬間、
歩夢「せつ菜ちゃんのそういう所大好きだよ〜!」
歩夢さんが強い力で私に抱き着いてきました。
歩夢さんの汗とスプレーが混ざった良い香りが鼻腔を駆け巡りましたが、今の私は歩夢さんを泣かせてしまったことがパニックでそんな余韻に浸る余裕はありませんでした。
せつ菜「あの……これハンカチです。良かったらこれで涙拭いてください。」
歩夢「ありがとうせつ菜ちゃん。でも大丈夫だよ。」
せつ菜「どうして……て、あれ?」
歩夢さんの目にはしずく一つありませんでした。」
歩夢「ウソ泣きだよ?せつ菜ちゃん引っかかった?」
せつ菜「ええええ……」
歩夢「しずくちゃんに教えてもらったんだ〜!」
せつ菜「ひどすぎます!」 >>58
>歩夢さんが強い力で私に抱き着いてきました。
>歩夢さんの汗とスプレーが混ざった良い香りが鼻腔を駆け巡りましたが、今の私は歩夢さんを泣かせてしまったことがパニックでそんな余韻に浸る余裕はありませんでした。
>せつ菜「どうして……て、あれ?」
>歩夢さんの目にはしずく一つありませんでした。」
>歩夢「ウソ泣きだよ?せつ菜ちゃん引っかかった?」
歩夢が優位的な立ち位置であり自信がなければ絶対にできない言動 >>56
必死検索したけど単発IDだよ?
ただの対立煽り? 歩夢「だってひどいのはせつ菜ちゃんでしょ?私から距離置こうとして!」
せつ菜「それはそれ、これはこれです!」
歩夢「それはこれ!」
せつ菜「はぁ、分かりました。もう好きにしてください……」
本当に歩夢さんにしてやられました。
そのままたわいもない話をして、気が付けばいつも歩夢さんが帰る時間。
歩夢「今日は仕事の邪魔しちゃってごめんね?」
せつ菜「いえいえ、良いんですよ。」
歩夢「でも、久しぶりにせつ菜ちゃんと二人っきりでゆっくり話せて楽しかった!」
せつ菜「私もです!」
歩夢「じゃあ、また明日ね!」
せつ菜「はい。さようなら」
歩夢「バイバイーイ」
ガチャッ 歩夢が自分に自信がなければできない言動を示し続けてる
この優位的な立ち位置と振る舞い方
そして変態行為に及んだ惨めなせつ菜
「愛され歩夢推し」を表してるとも言える内容 歩夢さんが帰ってしまいました。
極度の緊張からの解放で全身の力が抜けます。
せつ菜「はぁ……」
上半身を横に倒します。歩夢さんがさっきまで座っていたその場所に。
せつ菜「なんだか、膝枕されているみたいですね//////」
そんな恥ずかし妄想をしているうちに瞼がだんだん重くなってきて……
せつ菜「いやいや、ここで寝たらまずいです……早く帰らないと!」
いつものように作業中のファイルを保存します。
いや、保存しなくとも問題ないレベルで何も進んでいませんが。
また、いつも通り家で続きをすることにしましょう。
帰り道で歩夢さんに追いつけたらな、なんて小さな期待を胸にしまいつつ、急いで帰路に就きました。 >>66
>せつ菜「はぁ……」
>上半身を横に倒します。歩夢さんがさっきまで座っていたその場所に。
>せつ菜「なんだか、膝枕されているみたいですね//////」
二度目の変態行為キタ━(゚∀゚)━!
「愛され歩夢推し」めちゃくちゃ気持ちよさそう 【幕間1】
正直、自分にびっくりだよ。
ちょっと冷たくされたくらいで、もしかして自分は嫌われているんじゃないかって涙があふれだしてきて。
もう涙は流さないって決めたのに。
思い切って抱き着いて、見えないところで何とか涙を拭いたけど、バレてないよね。
こんな面倒くさい女だってばれたらそれこそ嫌われちゃうよ。
そもそも女の子同士って言う時点でハードル高いのに。
あ〜なんだかせつ菜ちゃんを今まで以上に意識しちゃってるよ……
明日からどうしたら良いの……? >>1及びこれからSS書こうとする人にお願いがある
ワッチョイつけてくれないだろうか 【幕間2】
あの日以降、歩夢さんは練習後に部室に来なくなりました。
私の気持ち悪い行動がバレてしまったのかなと焦りましたが、普通の練習の時にはいつも通りに話してくれるので杞憂のようです。
きっと歩夢さんも忙しいんだろう。早く帰って来いと親御さんに言われたのだろう。
それでも、毎日毎日部室で、歩夢さんが来てくれるのではないかと期待してしまいます。
そして、いつも歩夢さんが帰っていた時間が過ぎたことを確認して、私も家に帰ります。
もちろんそんな状況ですから作業は一向に進みません。
結局家で続きをやることになります。
でも、私がいないときに歩夢さんが来たら……
だから、私は部室に今日も居座ります。 >>73
自分としては(音威子府村)に餌をあげてる>>51,70お前の方こそ自重してもらいたいんだが >>75
気持ち悪い行動……
わかってて書いてるからねこの>>1 【幕間3】
うーん、、、
せつ菜ちゃんと二人っきりで話すのが気まずくて最近全然部室にいけてないよ……
まぁ、家でやった方が宿題ははかどるんだけどさぁ……
せつ菜ちゃんも全然その件に触れてこないし……
やっぱり一人の方が作業が進むから嬉しいのかな……
でも、このままだとどんどんせつ菜ちゃんとの距離が離れちゃう気がするよ……
明日、勇気を出して練習後に部室に行ってみよう!
……(優木だけに、なんちゃってね……) この後の【DAY3】は半分くらいできているのですが、完成させてから投稿したいので今日の深夜か明日の夜にまた再開したいと思います。
いつもは連投規制と即死の間をかいくぐるようにSSを書いていたので、今日はとてもやりやすかったです。
こんな簡単に即死ラインを超えたSSは今回が初めてです。
皆さんありがとうございました! 連投規制だけは浪人買わない限りどうにもならないからな
続き楽しみに待ってる >>83
>いつもは連投規制と即死の間をかいくぐるようにSSを書いていたので、今日はとてもやりやすかったです。
>こんな簡単に即死ラインを超えたSSは今回が初めてです。
ここの効いてないアピールは正直いらんかったと思う
意識してないと思わせてくれた方が読者はありがたかった筈だよ 二人とも内心不安いっぱいなのが恋してる感じでいいね 甘酸っぱいあゆせつはなんぼあっても困らんからね
続き待ってるぞ "愛され"で叩かれてるのに余計に愛され歩夢で煽られそうな書き込み>>50>>69をするもんじゃって一体 >>94
日付跨いでID変わったの忘れてた
>>1です 椅子に座らせて、罪悪感を感じさせるのは確かにちょっと引いたけれど
公式すなわちアニメで好きなキャラがそんなことしてて監督ないし脚本家を批判したくなる気持ちはわかる
だが二次創作でこれだけ叩こうとする姿勢は流石に理解できない >>72
中立風荒らし擁護からのワッチョイ誘導とか粘着バレバレすぎて草 >>99
もこりんの対立煽り雑すぎない?
既に厨二表記割れてるぞ? 【DAY3】
歩夢さんとの夜の密会は私が生み出した幻想だったのでしょうか。
そう思ってしまうほど、歩夢さんは全然部室に来てくれません。
でも、自分から「なんで来てくれないのですか?」なんて恥ずかしくて聞けません。
パソコンで作業をしているふりをしていますが、意識は完全にドアへ向かっています。
多分今日も来てくれないのでしょうね……
そんなあきらめかけていたその時……
ガチャッ
歩夢「せつ菜ちゃん、一人?」
せつ菜「ああっ、歩夢さん!?」
歩夢「もう、そんな驚いちゃてどうしたの?」
せつ菜「だって最近、全然来てくれてなかったから……」 歩夢「ふーん、寂しかった?」
せつ菜「べっ別に……」
歩夢「寂しくなかったんだ」ショボン
せつ菜「寂しかったですよ!もう、その演技やめてください!」
歩夢「まぁこれくらいで許してあげよう!」
せつ菜「何をですか!?」
その後、歩夢さんはまたソファーに座りました。私の隣に。
ノートパソコンを閉じる私。
歩夢「あれ?今日は生徒会のお仕事はしなくていいの?」
せつ菜「今日はもう良いです。なんだか今日は歩夢さんとゆっくりお話ししたい気分です。」
歩夢「せつ菜ちゃん、今日はなんだか素直だね。」
せつ菜「そんなことないですよ」ツーン
そんなときでした。事件が起きたのは。 ドーン!という大きな音。近くに大きな雷が落ちたようです。
せつ菜「ひぃっ……」
バチン
そして数秒後に停電。
雷も真っ暗な空間もとても苦手です。
どうしようどうしよう……
辺りは真っ暗。電気もつかない。雷を合図に、外は大雨が降りだしたみたいです。
強風に乗った大粒の雨粒が窓ガラスに打ち付けられ、大きな音が私をさらなる不安へと陥れます。
あまりの恐怖と驚きで体が震えてしまいます。
「――!」
「――ちゃん!!」
「せつ菜ちゃん!!!」
歩夢「せつ菜ちゃん!!!!」
いくら真っ暗とはいえ、肩が触れ合うほど近くに座っていた歩夢さんが今の私の状況に気が付かないはずがないですよね。
せつ菜「ごめんなさい……私暗いところも雷も苦手で……」
歩夢「だいじょうぶ。だいじょうぶ。」
歩夢「きっとすぐにどこか行っちゃうよ。」
そういって歩夢さんは私の頭をゆっくり撫でてくれました。
せつ菜「ズピッ……ごめんなさい……ズズズ……」
あまりの恐怖で泣いてしまいました。 歩夢「ほら、せつ菜ちゃん。」
そう言って、歩夢さんは小さくこわばり硬くなっていた私の体を自分の方へ倒しました。
せつ菜「あの……えっ……これって……」
歩夢「今は何もしゃべらなくていいよ。」
せつ菜「はっ……はい……」
あろうことか歩夢さんに膝枕をしてもらっている状況になってしまいました。
歩夢「だいじょうぶ、だいじょうぶ、」
歩夢さんはただひたすらに私の頭をさすって、なんとか落ち着かせようとしてくれています。
歩夢さんの優しい声が、私を少しずつ、安心させてくれます。
歩夢「だいじょうぶ、怖くないよ。」
停電が復旧する気配も、雷が鳴りやむ気配も全くありません。
でも、歩夢さんが近くにいるだけで少しずつ、私のパニックも収まってきました。 せつ菜「ありがとうございます……少し落ち着いてきました……」
歩夢「そっか。良かったね。」
それでも歩夢さんは手を止めません。
歩夢「もうちょっと、このままでいる?」
せつ菜「はい、お願いします……」
歩夢さんの甘い誘惑についつい乗ってしまいます。
せつ菜「いざ落ち着くと、とっても恥ずかしいですね、これ。」
歩夢「まぁ、今日くらいはいいんじゃないかな。」
せつ菜「誰にも言わないでくださいよ?」
歩夢「分かってるよ〜」
まさかあの日に妄想した膝枕が現実になるだなんて。
本物の歩夢さんは想像よりも暖かくて、やわらかくて……そしてとても良い香りでした。
今までで一番歩夢さんに近づけたような気がしました。
もちろん物理的な意味だけではなく、精神的にも。 せつ菜「歩夢さんは雷とか暗い場所とか怖くないんですか?」
歩夢「それは大丈夫かな。それより私はお化け屋敷が怖いかな。」
せつ菜「ホラーハウスもあるよ〜ってあんなに楽しそうに歌っているのにですか!?」
歩夢「あまりに本格的なところだと泣いちゃうこともあるよ。でも、せつ菜ちゃんがいれば大丈夫かも。」
せつ菜「そんな、こんな頼りない私なんかがいたところで……」
せつ菜「今日だって私、歩夢さんに迷惑かけてばかりで……」
歩夢「うんん、せつ菜ちゃんが何をしてくれるかとかじゃなくて、」
歩夢「せつ菜ちゃんがいるだけで私は安心できるんだよ。」
せつ菜「それは……私も同じです。」
歩夢「ふふっ、私たち似た者同士だね!」 せつ菜「歩夢さん、お願いがあるのですが」
歩夢「いいよ〜!」
せつ菜「ちょっと、お願いする前に返事しないでください!私が変なことを頼んだらどうするんですか?」
歩夢「せつ菜ちゃんはそんなことしないでしょ?」
せつ菜「//////」
せつ菜「まだちょっと怖いので……手を……つないでほしいです。」
歩夢「ふふっ。せつ菜ちゃんは甘えん坊だなぁ。」
せつ菜「今日だけはもういいんです。恥ずかしいところをいっぱい見られちゃいましたから。」
歩夢さんが差し出してくれた左手を両手で握ってみる。 せつ菜「あっ……手汗すごいですね……すみません……」
そういって手を離そうとしましたが、歩夢さんがぎゅと握り返してきました。
歩夢「大丈夫、お互い様だから……」
自分の手汗で気が付きませんでしたが、歩夢さんの手もだいぶ湿っていたようです。
それは恐怖からくるものなのか、それとも、私と同じ理由からくるものなのか。
歩夢さんに頭を撫でられながら、歩夢さんと手をつなぐ。歩夢さんの膝の上で。
全身で歩夢さんを感じる。こんな幸せがあっていいのでしょうか。
停電が怖くて早く復旧してほしいのに、停電が少しでも長引いてほしい。
おかしな話です。でも、停電だったら無理やり家に帰るのは危険なはず。しかも外は大雨。
ずっと歩夢さんと一緒にいられる……そんな不純な気持ちが私の心の中を蝕みます。
あれ……? せつ菜「そうだっ!連絡しないと!」
歩夢「えっ?あっ、そうだね。」
てっきり私たちは親への連絡を忘れていました。
慌てて歩夢さんの膝から起き上がり、惜しいことをしたなと後悔の念に駆られます。
早く連絡をしないと。でも……
せつ菜「あの……」
せつ菜「えっと…………」
せつ菜「歩夢さん……こんなこと言うのは迷惑かもしれないですが、私、今日は歩夢さんともっと一緒にいたいです……」
歩夢「もう、せつ菜ちゃんったら……」
歩夢「じゃあ、停電と大雨がおさまるまで同好会の先輩の寮に避難させてもらってる、っていう事にする?」
せつ菜「歩夢さんったら悪い子ですね。」
歩夢「せつ菜ちゃんも共犯だよ?」
せつ菜「なんかその響き、とても良いですね!」
歩夢「も〜悪いことってわかって言っているの〜?」 せつ菜「もちろん!歩夢さんが怒られるときは私も一緒です!」
歩夢「じゃあせつ菜ちゃんが怒られるときには私も一緒に怒られてあげるね」
せつ菜「それはダメです!私が頼んだんですから……」
スマホを開くと、あまりにまぶしくて目が潰れそうになりました。
それもそうですね、真っ暗闇の空間にずっと居たのですから。
電話だと電池がもったいない気がして、メッセージを送信しました。 無理に帰ってくるより安全な場所にいる方がいい。
もし状況が好転したら早く帰ってくること。
10時を過ぎたら無理して帰らないこと。
そんな返信がすぐに帰ってきました。
日頃の行いが良いおかげか、信頼してもらえているな―と思いました。
自分で言うものではないですが。
お母さん、お父さん、ごめんなさい。
今日、私は初めて悪いと分かっている嘘をつきました。
確信犯です。間違った意味での。
同好会の部室で大好きな人と少しでも同じ時間を過ごしたいだけなんです。 歩夢「停電が復旧して雨が止むまで帰らなくていい、だって。」
せつ菜「私もそういわれました。」
せつ菜「私たち、悪い子ですね。」
歩夢「せつ菜ちゃん、そういうの好きだよね。」
せつ菜「なんか、そういう共通の秘密?みたいなやつってかっこよくないですか?」
歩夢「わからないでもない気がする」
辺りは相変わらずの暗闇。轟音。
それでも、歩夢さんと一緒にいればどんな事でも乗り越えられるような気がします。
歩夢「また膝枕しなくて大丈夫?」
せつ菜「いえっ……もう大丈夫です///」
せつ菜「でも、手はもう一度握ってもらってもいいですか……?」
歩夢「はい、どーぞ!」
せつ菜「ありがとうございます//////」 やっぱり歩夢さんの手は安心します。
それと同時に、私も歩夢さんを安心させられるような人間になりたい。そう強く感じました。
そのためには、勇気を出せるようにならないといけません。
せつ菜「あ、歩夢さん。」
歩夢「なに?」
せつ菜「えっと……」
歩夢「あ、トイレ?」
せつ菜「違います!!……けどそろそろ行きたいなと思っていたので後で一緒に行ってもらえると嬉しいです……」
歩夢「そのくらいお安い御用だよ〜」
せつ菜「それで、ですね……」
ついつい不安で手が震えてしまう。
見かねて歩夢さんがもう片方の手を添えてくれる。何も言わずに。
歩夢さんのそんな優しいところが本当に好きです。 せつ菜「その……私も歩夢さんを安心させられるような人間になりたいです!」
せつ菜「それで……お互い支えあっていけたらすごく素敵だろうなって!」
せつ菜「私には歩夢さんが必要なんです!!」
せつ菜「今から少しずつ頑張りますから……だから良かったら私と――」
その瞬間でした。部屋の電気が一気に明るくなり、視界が真っ白になりました。
せつ菜「まぶしぃ……」
歩夢「暗いところに慣れてたからね……」
電気が復活したところで、校内放送が流れました。
校舎に残っている生徒は南棟へ移動とのことです。
せつ菜「歩夢さん、南棟へ移動しましょう!」
歩夢「えっ……でも今大事な話が……」
せつ菜「ちょっと目の前に歩夢さんが居る状況で続きを話すのは無理かもしれません///」
歩夢「手はそのままなのに?」
せつ菜「それはそれ、これはこれです。」
歩夢「ふーん。」
歩夢「じゃあ行こっか。」 余裕ありそうに見えていっぱいいっぱいな歩夢の内心を想像すると2人ともほんとかわいい 南棟は普段部活や同好会の合宿に使われる建物で、部室がある南棟からはすぐです。
雨と停電のせいで帰れなくなってしまった生徒たちが多く、今晩だけ解放するそうです。
合宿用の建物なので布団はもちろんの事、このような事態に備えて非常食も蓄えてあります。
家族には自分で必ず連絡して学校に泊まる許可をもらえと何度も何度も口酸っぱく注意されました。
残っている生徒数に対して学校に残っている先生の数が少なく、一人一人の家に電話をかけている余裕が無いんだそうです。
ちょっと助かりました。まぁ、いつかはバレる噓でしょう。
その時に謝れば良いのです。いまは歩夢さんとの時間を大切にしたいのです。
部屋も好きに使っていいとのことだったので、歩夢さんと二人で1つの部屋を使うことにしました。
非常食を食べ、布団をひいて、電気を消します。 せつ菜「夕方のままでいいですか?」
歩夢「え?あ、うん。私はどっちでも大丈夫だよ。」
歩夢「せつ菜ちゃんってこの小さい電球の事『夕方』って言うんだ。」
せつ菜「一般的な呼び方じゃないんですか?」
歩夢「違うと思うな?」
せつ菜「じゃあ歩夢さんは何て呼ぶんですか?」
歩夢「うーん、電球?」
せつ菜「なんかしっくりこないです!」
歩夢「たしかに……」ショボン
せつ菜「歩夢さん、お願いがあるのですが。」
歩夢「しょうがないなぁ」
そういって歩夢さんは私の布団の中に手を入れてきました。
せつ菜「ありがとうございます//////」
心が読まれていたことに照れながら、歩夢さんの手を握りました。 せつ菜「歩夢さんの手、本当に安心します。」
歩夢「私も、せつ菜ちゃんが握ってくれるとなんだがリラックスできる気がする。」
せつ菜「それじゃあwin-winですね。」
歩夢「だねっ!」
せつ菜「……」
歩夢「……」
せつ菜「…………」
歩夢「…………」
せつ菜「あのっ……さっきの話の続きですけど……」
歩夢「うん。いつでも待っているよ。だから、せつ菜ちゃんの好きなタイミングで話してくれたらうれしいな。」
歩夢「もちろん今日でもいいし、明日でもいいし、1年後でも、10年後でも。」
せつ菜「10年後も私と一緒にいてくれるんですか?」
歩夢「それはせつ菜ちゃん次第かな〜」
せつ菜「む〜!」 せつ菜「でも、ありがとうございます。」
せつ菜「今日はいろいろあって……この気持ちは嘘ではないですがいったん整理したくて。」
せつ菜「勢いに任せて突撃するのはちょっと違うかなって。」
歩夢「私、突撃されちゃうの?」
せつ菜「言葉の綾ですよ。」
歩夢「せつ菜ちゃんは真面目だなぁ。」
せつ菜「では、歩夢さん。」
歩夢「うん。」
せつ菜「おやすみなさい。」
歩夢「おやすみ。」
――
―――
―――― 【DAY3645】
菜々「ってことがあったんですよ〜」
歩夢「も〜菜々ったらちょっと飲みすぎじゃない?色々ペラペラしゃべりすぎ!!」
しずく「で、結局その後はどうなったのですか?」
菜々「結局あの後すぐに私から告白して……えっと、あれ、あの時ですよ。ほら、同好会の……」
歩夢「ストップストップ!もー本当に恥ずかしいからその話はダメ!!」
歩夢「しずくちゃんも変なこと聞かないで!!」
しずく「じゃあ代わりにビールもう一本開けてもいい〜?」
歩夢「この話を掘り進めないんだったら、まぁしょうがないかな……」
しずく「わーい!同じやつ2本お願いしまーす!」 しずく「私は歩夢さんに買収されたから、続きはりな子、お願い!」
璃奈「がってん!」
歩夢「も〜!!!」
璃奈「菜々さん、その時の何か面白い話はないの?」
菜々「たくさんありますよ〜!」
菜々「結局あの後、朝起きたら歩夢が私に抱き着いていたんですよ。もう可愛すぎます!」
歩夢「それは菜々が知らない間に私の布団に入ってきたからでしょ!」
菜々「それはそれ、これはこれですぅ〜」 栞子「それにしても、どうして付き合い始めた日ではなく、この日が一番印象に残っているのですか?」
歩夢「それは……やっぱりお互いの気持ちが通じた日だからかな。なんとなくだけど。」
菜々「そうですね。なんとなくですが、停電の中の暗闇で体を寄せ合ううちに、」
菜々「歩夢も私と同じような気持ちを持っているんじゃないかなって、思ってしまったんです。理屈とかはないですが。」
歩夢「まぁ、そう確信したところでその後うまく進むかって言うと、そんなことは全くなかったけど。」
菜々「本当にそうでしたね!ハハハ!」
歩夢「もう、笑い事じゃないよ!!」
菜々「ふふっ。ごめんなさい。」 菜々「でも」
菜々「もしあの3日間が無かったら、今の歩夢との関係も友達のままだったと思います」
菜々「そのくらい、私たちにとっては重要な時間でした。
歩夢「それは私も同意かな。」
歩夢「多分あの日に部室に行かなかったら、菜々への恋心を心の奥底にしまったまま高校を卒業していたと思う。」
栞子「歩夢さんも、恥ずかしいと言っている割には結構しゃべりますね」
歩夢「もー、栞子ちゃんが口車に乗せるからでしょ〜!!」
栞子「簡単に乗る方も悪いです。」
かすみ「そーだそーだ!!もっと乗っちゃえー!」 しずく「何はともあれ、来週はとうとうお二人の結婚式ですね。」
菜々「もう、今から心臓がバクバクですよ……」
歩夢「じゃあ膝枕してあげようか?」
しずく「惚気てますな〜」
かすみ「当日は同好会の先輩たちにもたくさん会えそうで、楽しみ!」
栞子「たしか、全員出席予定でしたっけ?」
菜々「今のところはそうですね。」
しずく「まぁ、同好会から生まれた夫婦(?)ですから、みなさんお祝いせずにはいられないでしょうね。」
菜々「まぁ、私たちは2例目ですけどね……」
歩夢「まさか先を越されるとは思わなかったよ。」
かすみ「まさかあの二人が、ねぇ……」 歩夢「さて、もういい時間だしそろそろ解散にしよっか!」
しずく「え〜もうちょっと飲みたいですぅ〜!」
かすみ「ほらほら、二人は来週に備えて体調崩すわけにはいかないんだから!」
かすみ「わがまま言わないの!」
しずく「は〜い!」
璃奈「歩夢さん、菜々さん。今日は誘ってくれてありがとう。とても楽しかった。」
歩夢「こちらこそ、来てくれてありがとうね!」
菜々「式の当日は忙しくて一人一人とゆっくり話せそうにないですからね。」
璃奈「主役は大変だもんね。」 この日はこれで解散になり、その1週間後の【DAY3652】、あれからちょうど10年後。
私と歩夢は無事入籍しました。
あれから3652日、全く同じ日は一日もなくて。
日々変化する世の中に必死に食らいついていたらこれだけの日数がたっていました。
そんな荒波の中で、私は歩夢を安心させられるような、強い人間になったのでしょうか。
今でもその答えはわかりません。
でも、歩夢がプロポーズを受けてくれたことは私の大きな自信です。
きっとこれからも怖いことや辛いことがたくさんあって、つまずきそうになることはあるかもしれないけど、
歩夢が私を支えてくれたように、歩夢には私がいる。
そんな二人三脚で、お互いがすぐ隣で支えあいながら前に進んでいけたら……
そんな夫婦生活を目指していきたいと思います。
完 ここまで読んで下さりありがとうございました!!
連投規制対策で今まで5分おきに投下していたのですが、なんか4分おきでも規制かかりませんでした。もっと短くできればなと思っているのですが……加減が難しいです。
以下、過去作です
璃奈「胡蝶の夢」
http://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1649592941
歩夢「侑ちゃんが効率厨になっちゃった?!」
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1646404642
侑「みんなとデートでサイゼ行ってみた」
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1645077841 明日はお台場・有明に聖地巡礼に行ってきます!
次回もあゆせつモノを書きたいですが(読み手としてもあゆせつが一番好きです)、
今日ちょうどOPのCDを買いに行く途中にあなゆうモノの良さげなストーリーが浮かんだので、
そっちを先に書くかもです。
それではまたどこかでお会いしましょう!
改めて、最後まで読んでくださりありがとうございました! あゆせつはこういう両片想いで焦れったいのが似合うカプだと思う 過去作全部雰囲気違ってて面白いね
あなゆうも楽しみにしてる 愛され歩夢推しとやらが叩かれる理由が申し訳程度にわかった気がする
せつ菜推しの自分としては、エロ爺思考のせつ→ぽむの描写が多かったのでその点だけは不愉快極まりなかった
SSそのものは読み応え十分の上に地の文もめちゃくちゃ丁寧で完成度は高いと思う ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています