歩夢「ど、どうしよう、侑ちゃんが猪に襲われて大怪我を…」エマ「大丈夫、栞子ちゃんなら治せるよ」
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せつ菜「そうですよ歩夢さん、栞子さんが掬った水はどんな怪我や病気も治す癒しの水になるということをお忘れですか?」
彼方「この前彼方ちゃんが寝ぼけて駅のホームから転落して死にかけた時もお世話になったんだぜ」
歩夢「お願い栞子ちゃん…」
栞子「はい、お任せください」スッ
侑「…」ドクドク
栞子「出血が酷いですね…ですがこの水で」
バチャッ
歩夢「え…?」
栞子「す、すいません、足元がふらついて水をこぼしてしまいました…」 かすみ「も、もう〜しお子ってばしっかりしてよ」
栞子「す、すいません、急いでやり直します」スッ
侑「あ、…ゆむ…」
栞子「…」バシャッ
エマ「え?」
栞子「す、すいません、緊張して手が震えて…」
歩夢「…」
愛「あ、あはは…もうしおってぃってば、こんな時に体を張って笑いを取らなくていいよ〜そういうのは愛さんの役目だよ」
せつ菜「ゆ、侑さんの呼吸が弱くなっています、早くしないと!」
栞子「だ、大丈夫です、今度こそ…」 ひどいやつだな!しお虐待して楽しいか!?おれはたのしい! 栞子「…」スッ
栞子「…」
歩夢「あ、おはよう栞子ちゃん」
歩夢「え、今日の放課後?ごめんね、今日は侑ちゃんとお洋服を見に行く約束をしていて…」
歩夢「美味しい?よかった、この卵焼き侑ちゃんも大好物なんだよ」
歩夢「私も侑ちゃんのこと大好きだよ、ずっと一緒にいようね」
栞子「…」
栞子「…」
バシャッ
せつ菜「な、何をしているんですか栞子さん!?」 栞子「残念ながら侑さんはもう死んでいます…」
歩夢「え…?」
エマ「嘘…」
かすみ「先輩!先輩!!」ユサユサ
せつ菜「侑さん!!」
歩夢「いや…嫌ぁぁぁぁぁぁ!!!!」
栞子「そ、そもそも…この辺りには猪の目撃情報が相次いでいるのに、丸腰で出歩く、ゆ、侑さんが悪いんですよ…」
彼方「な、何言ってるの栞子ちゃん?」
栞子「う、上原さん、元気を出してください、私がずっとそばにいますから」スッ
パシーン!!
歩夢「…触らないで」
栞子「え…あ…」 数日後
栞子(あれから上原さんは一度も話しかけてくれません…)
栞子(これが私の望んだ結末なの?)
栞子(私は、上原さんと仲良くなりたかっただけなのに)
せつ菜「栞子さん!大変です、侑さんが生き返るかも知れません!!」
栞子「え?」
せつ菜「ヨハネさんが冥界の女王にお願いをして、侑さんを生き返らせてくれるように説得したそうです!!」
栞子「…」
栞子「そう、ですか…」
せつ菜「ただ、一つ条件があるそうです、本当に侑さんが生き返ることをみんなが望んでいるか見極めるために、学校中の生徒が侑さんのために涙を流せば生き返らせてくれるそうです」 接点ないやつのために時間取られて泣けるわけないんだが 当日
かすみ「大丈夫ですよ、学校中のみんなにあれだけお願いしたんですから」
愛「そうそう、愛さんもゆうゆのために涙枯れるくらい泣いちゃったよ!」
彼方「遥ちゃんもここの生徒じゃないけど泣いてくれたよ〜
だからきっと大丈夫」
歩夢「うん…みんなありがとう」
善子「あ、あの…」
かすみ「あ、ヨハ子!冥界の女王様は侑先輩のこといつ返してくれるって?」
愛「ゆうゆが帰ってきたらウチのお店でパーっとパーティーだね!」
善子「侑は戻ってこないわ…」
エマ「え…?」
善子「交渉は失敗したわ、確かに殆どの生徒が侑のために涙を流した、だけど…1人だけ、泣かないで笑っている生徒がいたらしいの、だから…」
歩夢「嘘…」
しずく「歩夢先輩…」
歩夢「嘘…嘘だよ!!嫌だ!侑ちゃん!!」
果林「歩夢…」 栞子「ふ、ふふ…」
栞子「これで、歩夢さんは私のもの…」
栞子「ふふふ…そう考えると、笑いを堪えるのが大変です」
栞子「いけない、いけない、みんなの前では悲しい顔をしないと…」
栞子「…」
栞子「…」ニヤリ
その頃、冥界
果南「侑を返してくれない?」
冥界の女王「駄目だ、奴はもう」
バシーン!!
冥界の女王「あ…」ヒリヒリ
バシーン!!
果南「まだ足りない?次はコレもんだよ?」スッ
冥界の女王「ひぃっ!!や、止めて、ぶたないで…返す
返すから…」
果南「最初からそうすればいいんだよ、まったく…」
果南「ほら、帰るよ侑」
侑「う、うん…」
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