かすみ「侑先輩の事が好きです……付き合ってください!!///」
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広いステージ、静まり返る会場。
会場の誰もがそのときを待っている。
『──見事、No.1 Cutest♡スクールアイドルコンテストに輝いたのは……!!!』
スポットライトが、一人の少女を照らす。
『エントリーナンバー123番! 中須かすみさん、おめでとうございます!!!』
かすみ『っ!!!』
かすみ『やりました……やりましたよ侑せんぱーーいっ!!!』
かすみ『えへへぇ……♡ かすみんが、かすみんがNo.1かわいいスクールアイドルです!!』
かすみ『あの……先輩に伝えようと思っていたことがあるんです……///』
かすみ『侑先輩……///』
かすみ『かすみん、私、私は……っ!///』
かすみ『侑先輩の事が好きです……付き合ってください!!///─────』 ──
────
かすみ「……んん……せんぱ〜い♡」ムニャムニャ…
かすみ「……んぅ?」パチリ
かすみ「………」
かすみ「……夢??」
かすみ「って、わひぁーーっ!! もうこんな時間!!」
かすみ「遅刻しちゃうーーっ!!!」ドタバタ ──放課後・部室🌈──
かすみ「こ〜んにっちは〜☆」ガラッ
侑「かすみちゃん、早いね」
かすみ「はい! 今日のかすみんも身だしなみ完璧でまさに無敵ですからっ!」エヘン!
侑「本当だ、今日もバッチリ決まってるね」
かすみ「ふふん♪ 侑先輩、かわいいって思ったら、かわいいって言っていいんですよ〜?」
侑「うん! かわいいYO!」
かすみ「えっへへ〜今朝は遅刻したかいがありました♪」
侑「遅刻しちゃったんだ、あはは……」 かすみ「侑先輩こそ早いですね?」
侑「今日は珍しく授業が早めに終わってね」
侑「意気揚々と部室に来たけど誰もいなかったんだ〜」アハハ
侑「だから今は他のスクールアイドルの動画を見ててね〜」
かすみ「侑先輩は本当にスクールアイドルが好きですね〜」
かすみ(……あれ? これってもしかしてチャンス?)
かすみ(今部室にいるのはかすみんと侑先輩の二人きり……ならば!)
かすみ「侑先輩♡」チョイチョイ
侑「?」
かすみ「かすみん、きゅんきゅんさせちゃう悩殺ポーズを考えてみたんです! 見てください!」
侑「本当!? 見る見る!!」✨✨
かすみ(むふふ♪ そんなに目を光らせちゃって、本当にスクールアイドルの事になると止まらないんですから♪) かすみ「それじゃあいきますよ〜?」
侑「うん!」ワクワク
かすみ「どうですかっ☆」キャピン(かわいいポーズっ☆
侑「うわ〜〜っ!! かわいいよかすみちゃん!!」✨✨
かすみ「えへへ、かすみんに〜悩殺されちゃいました?☆」
侑「もうかすみちゃんの事で頭がいっぱいだよ〜!」
かすみ「えっへへぇ〜♪ 先輩はもうかすみんにメロメロですね〜♪」
侑「うん! だってもう私、今はかすみちゃんの事しか考えられないもん♪」ニコッ
かすみ「っ!///」ドキッ!
かすみ「も、もう……/// すぐにそういうこと言うんですから……///」ドキドキ 侑「ねえねえかすみちゃん! もっとかわいいかすみちゃんを見せて!」✨✨
かすみ「しょうがないですね〜侑先輩ってば本当にかすみんの事が大好きなんですね〜?///」ニヤニヤ
侑「もちろん、いつも最っ高にかわいいかすみちゃんが大好きだよ♪」ニコッ
かすみ「っ!!///」ドキドキ
かすみ「ほんと、侑先輩ってずるいです……!///」
かすみ(こっちがドキドキさせたかったのに……///)
かすみ(侑先輩、やっぱり好きだなぁ……かすみんの事いっつも褒めてくれるし……///)
かすみ(いっそのこと告白……いや、でも!///)
かすみ(告白するかすみんもかわいいと思うけど、どちらかと言うと先輩にかっこよく告白されてみたい、なんて……///) しずく「こんにちは」ガラッ
侑「あ、しずくちゃんこんにちは!」
侑「あれ? 今日は三つ編みなんだね!」
しずく「はい、実は今度演じる役が三つ編みの子で」
侑「うわ〜〜っ! いつものストレートなしずくちゃんもいいけど、三つ編みのしずくちゃんもかわいいね!!」✨✨
しずく「そ、そうでしょうか……///」テレテレ
侑「うんうん! 舞台はいつやるの? 絶対見に行くよ!」
しずく「っ!/// 来週の週末です、是非見に来てください♪」
侑「楽しみだな〜♪」
かすみ「むぅ……」 かすみ(そうでした……侑先輩って……)
侑「あ、そういえばしずくちゃんにオススメしてもらった映画見たよ!」
しずく「っ! どうでしたかっ!?」
侑「ヒロインの子の演技が凄かったね! ずっと引き込まれちゃって…」
しずく「分かります!あのヒロインの表情と仕草!本当に役に入り込んでいるというかまさに現場にいるかのような感覚にこちらも入ってしまうというか、なんでも女優さんはあの役を演じるためにあえて同じような環境作りをしたそうで、私そのインタビューを見て尚更感動してしまって…」ペラペラ
侑「♪」ニコニコ
しずく「ハッ!ご、ごめんなさいっ……つい熱が入りすぎてしまって……///」カァァァ
侑「ううん、熱心に語るしずくちゃん、私大好きだよ♪」ニコッ
しずく「ふぇっ……///」
侑「しずくちゃんのお話を聞いたらもっと私も引き込まれちゃった! 詳しく聞かせて!」ニコッ
しずく「……はい♪///」
かすみ(にぶちんさんで天然タラシ……)
かすみ(侑先輩は、そういう所があるんですよね……///)ムスッ ──
──ストレッチ中💪 ──
かすみ「どう思う? りな子〜」グッグッ
璃奈「うん。確かに侑さんはそういう所あると思う」グイー
かすみ「りな子もそう思うよね! なんかさ、侑先輩って、ホストさんみたいじゃない?」
璃奈「ホストさん……?」
かすみ「なんかこう、スーツ姿で接客してるみたいな?」
璃奈「……確かに想像できる」
かすみ「でしょでしょ! それなのに、たまーにすっごくかわいい所もあったりして……本当にずるいよねっ!!」
璃奈「かすみちゃんは本当に侑さんが好きなんだね」
かすみ「え〜? だって侑先輩ってかっこいいし〜かすみんの事を一番かわいいって言ってくれるし〜いつも褒めてくれるし〜大好きって言ってくれるし〜♡」
かすみ「かすみんにここまで言わせたんだから……」
かすみ「こういうのをなんて言うんだっけ?……責任取って??」
璃奈「……あまりその言葉は使わない方がいいと思う」 璃奈「でもやっぱり鈍感さんには、ちゃんと言葉と行動で伝えるしかないと思う」
かすみ「やっぱりそうだよね……ありがとうりな子!」
璃奈「お役に立てなら良かった。璃奈ちゃんボード『(˙꒳˙ )/ヤッピー』」
璃奈「でも、なんで私にその話を? しずくちゃんの方がそういう話好きそう」
かすみ「あー確かにしず子絶対こういう話好きだよね……」
かすみ「でも、しず子もなんか侑先輩狙ってるっぽくない?」
かすみ「部活を通して仲良くなって〜ワンチャンドロボウ猫……とか考えてそうじゃない?」
璃奈「かすみちゃん……」
かすみ「?」
璃奈「ブーメラン乙」 ──
────
かすみ「侑せんぱ〜い♡」ギュッ♡
侑「わっ、もうかすみちゃん急に抱きついたら危ないよー?」
かすみ「えへへ〜侑先輩を見つけて、つい嬉しくなっちゃって♡」
かすみ(かわいいかわいい後輩キャラかすみんで、先輩をきゅんきゅんさせちゃいます♪)
かすみ(名付けて、あまあまかわいい後輩大作戦ですっ!♡)
かすみ「侑先輩侑先輩! かすみん、今日はストレッチを頑張ったんです! かすみんの頭、なでなでしてくださ〜い♪」
侑「ふふっ♪ 偉い偉い♪」ナデナデ
かすみ「うぇへへ〜♡」 侑「じゃあそろそろ、みんなに声掛けて帰る支度しよっか」
かすみ「あ〜ん先輩もっともっと〜♡」(袖クイッ
かすみ(うんうん、いい感じです! まさに甘えん坊なかわいい後輩って感じ!)
侑「ふふっ♪ もう、かすみちゃんったら♪」ナデナデ
かすみ「でへへ〜♡」
かすみ(あれ? でもこれって……)
侑「かすみちゃんは本当になでなでが好きだね♪」ナデナデ
かすみ(これ、いつもと変わらないのでは……?)
かすみ(かすみん、普段からこんなでしたね……)
侑「♪」ナデナデ
かすみ(……つまりかすみんは普段から最高にかわいい後輩って事ですね!!)ドヤッ! 侑「あっ、かすみちゃん」
かすみ「?」
侑「ちょっとじっとしててね?」ズイッ
かすみ「っ!///」ドキッ!
かすみ(せ、先輩っ!?/// 近い……///)ドキドキ
かすみ「〜〜っ///」(目をつぶる
侑「はい♪」
かすみ「ふぇ?///」
侑「糸くず、ついてたよ?」ニコッ♪
かすみ「っ……///」
かすみ「侑先輩……そういう所……///」ワナワナ
侑「え?」
かすみ「そういう所ですよーーっ!!!///」 ──
────
侑「じゃあみんな、気をつけて帰ってね!」
9人「はーい!」
かすみ(結局、侑先輩をドキドキさせる事は出来ませんでした……)
かすみ(それどころか、なんだか返り討ちにあってるような……///)
侑「かすみちゃん」
かすみ(はぁ……どうしたら侑先輩はかすみんの事を……)
侑「おーい」トントン
かすみ「え?」クルッ
侑「あっ、やっとこっち向いた」ニヘラッ♪
かすみ「っ!!!?///(顔近っ!!///」ドキッ!
かすみ「な、なななんですか先輩っ!///」
侑「このあとさ、時間ある?」
かすみ「え?」
侑「二人きりで話したいことがあって……」
かすみ「二人、きり……?///」
かすみ(わざわざ二人きりだなんて、もしかして侑先輩ってばかすみんに〜?♡)
侑「かすみちゃんに、大事な話があるんだっ!」ギュッ(手を握る
かすみ「ほぇっ!?/// だ、大事なお話……ですか?///」ドキドキ
かすみ(え、ほんとうのほんとうにもしかしてっっ!?///)ドキドキドキ ──
────
かすみ「それでその、大事なお話って……///」ドキドキ
侑「うん、かすみちゃん……私ね……」
侑「かすみちゃんに……」
かすみ「………///」ドキドキ
侑「かすみちゃんに出て欲しい大会があるんだっ!」
かすみ「はいっ! 喜んでっ!!///」
かすみ「……え?」
侑「よかった〜! 絶対かすみちゃんなら出たいって言ってくれると思ったんだ!」
かすみ「………」
かすみ(ですよねー……なんとなく、分かってましたよ?) 侑「あ、本当に今さっき入った情報でね? こういう大会なんだけど……」📱スッ
かすみ「え? これって……」
侑「No.1 Cutest♡スクールアイドルコンテスト……かすみちゃんにピッタリだと思って!」
侑「すっごく大規模に開催するみたいで、今までにない大きなステージで踊るチャンスなんだ!」
かすみ(夢で見た、大きなステージ……!)
侑「面白い開催方式で、知名度問わずにスクールアイドルなら全国どこからでも参加出来るっていう……」
侑「あのラブライブと同じくらいの注目度が期待されてるんだ!」
侑「参加すればかすみちゃんの夢に絶対近づけると思う!」
かすみ「かすみんの……」
侑「日本一かわいいスクールアイドルになって、みんなにかわいいを届けるかすみちゃんの夢、私も一緒に見て応援したいんだっ!」
かすみ「侑先輩……♡」
かすみ「もちろん出ます!!」
侑「よかった♪ 明日から練習頑張ろうね!」 かすみ「でもでもかすみん、出るからには優勝をめざしますよ!」
侑「優勝……ライバルも多くて一筋縄では行かないと思うけど、かすみちゃんなら夢じゃないと思う!」
かすみ「もちろんですっ! かすみん、かわいいだけは譲れないので!!」
かすみ(そして、この大会で優勝して、一番となったかすみんが侑先輩に告白……///)
かすみ(最っ高の告白タイミングじゃないですかっ!♪)
かすみ「かすみん、全力で頑張るので! 侑先輩、見ていてくださいっ♪」 ───これは最高にかわいいかわいいかすみんの
ドキドキして、きゅんきゅんさせちゃう恋物語♪
すべては、ここから始まります♪─── きりがいいので今日はここまでとします。
続きはまた明日の22時頃に、なんとか2期放送前には完結を目指します。 かすみんが普通に可愛くていいね
正夢になって欲しいが… もんじゃかと思ったらやはりもんじゃだった。ゆうかす成分が切れていたので助かる ──
────
侑「ワン、ツー、スリー、フォー! ワン、ツー、スリー、フォー!」👏
侑「かすみちゃん、いい感じだよ!」
かすみ「はいっ♪」
大会に向けた練習を始めてから数日。
いつもの練習にも、より一層熱が入って、かすみんは気合いバッチリです! かすみ「侑先輩っ! 前のステップ、出来るようになったので見ててくださいっ!」
侑「えっもう?」
かすみ「いきますよ〜? ほっ、はっ、とっ……ジャーン!」
侑「すごい! すごいよかすみちゃんっ! もう踊れるようになるなんて!」
かすみ「まぁ〜かすみんにかかればこんなのちょちょいのちょいですよ〜♪」ドヤドヤ
侑「……居残り練習して頑張ってたもんね♪」
かすみ「えっ!? こっそりやってたのに見てたんですかっっ!?」
侑「あ、やっぱりそうだったんだ」
かすみ「え?……あ”ぁ”っ!! 騙しましたねっっ!」プンプン!
侑「あははっ、ごめんって」
侑「でも、かすみちゃんならそうなのかなって」
かすみ「え?」
侑「私はかすみちゃんが努力家だってこと、ちゃんと知ってるから♪」ニコッ
かすみ「っ!!///」ドキッ! かすみ「う、うぅぅ〜〜///」
侑「よしよし♪ 大会もあるもんね、頑張ってえらいえらい♪」ナデナデ
侑「でも、それなら私も一緒に残ったのに」
かすみ「……嫌です///」
侑「え、どうして……?」
かすみ「だって……///」
かすみ「そんなの……侑先輩を驚かせたかったからに決まってるじゃないですか……!///」
侑「かすみちゃん……!」
かすみ(それに、侑先輩に不格好な姿は見られたくありませんし……///)
侑「普段からそうやって人を楽しませようとする姿、流石かすみちゃんだねっ!」
かすみ「……にぶちんさん///」ムスッ ──
────
かすみ「はぁー……」グデーー
かすみ(侑先輩との二人きりの時間も増えてきて、その分アタックもしてるのにやっぱり侑先輩、全然気づいてくれない……)
かすみ(あの人の好きにはスクールアイドルしかないのかなぁ……)
かすみ(にぶちんさんにも限度があるよ……)
かすみ「………」チラッ🕓
かすみ(侑先輩、遅いなぁ……いつもならこの時間には練習に来るのに)
かすみ「……!」💡ピコーン
かすみ(あっそうだ! それなら、かすみんが迎えに行けばいいじゃん!)
かすみ(お迎えに来てくれるかわいい後輩……きっと侑先輩もきゅんきゅんしちゃうよね♪) ──音楽科・廊下🎼──
かすみ(音楽科の廊下ってどこからか楽器の音が聞こえてきて、なんだか楽しいですね……♪)トコトコ
かすみ(……ん? ピアノの音……)
かすみ(あっ! 侑先輩みっけ♪)
侑「……♪」🎹
かすみ(ピアノを弾く侑先輩……かっこいいなぁ……///)
かすみ(でも、なんだか苦戦しながら弾いてる? 練習中の曲なのかな?)
かすみ「侑先輩♡」ヒョコッ
侑「わっ!? かすみちゃん、もうーびっくりしたよ〜」
かすみ「えへへ♡ かわいいかすみんが、お迎えに来ましたよ♪」
侑「え? あっごめんっ! もうそんな時間だったんだね」 かすみ「随分熱心に弾いてましたね?」
侑「うん。今度ね、ちょっとしたピアノのオーディションがあってその練習」
かすみ「オーディション……ですかっ!?」
侑「音楽科の先生にまずは色んな実績を積めって勧めてもらってね」
侑「合格したら発表会で披露出来ることになってて……私の夢にも少しでも近づけるんじゃないかって」
かすみ「侑先輩の夢……」
侑「あ、オーディションの事はまだ誰にも言ってないから……」
侑「私とかすみちゃんだけの秘密ね?」ニコッ♪
かすみ「っ!/// ひ、秘密……ですか///」
かすみ(侑先輩とかすみんの二人だけの秘密……/// なんだか嬉しいですね……えへへ///) かすみ「でも、どうして秘密にするんですか?」
侑「うーん、まだまだ課題曲の練習が全然でね……とても人には見せられないよ」
かすみ「そんなことないですっ!」
かすみ「一生懸命ピアノを練習する侑先輩、とってもかっこよかったですよ!」
侑「そうだったかな……? かすみちゃん、ありがとう♪」ニコッ
侑「……あ」
かすみ「?」
侑「これってなんだかこの前のかすみちゃんと同じだね?」
かすみ「同じ?」
侑「上手になってから、みんなに見せて驚かせたいっていうの」
侑「かすみちゃんと一緒に過ごす内に、移っちゃったのかな♪」
かすみ「っ!!/// えへへ、侑先輩はもう、かすみん色に染まっちゃったんですね♪」
かすみ「もっと、もーーっとかすみん色に染めてあげますからねっ♡」 ──
────
──休日🛍 ──
かすみ(今日は侑先輩と二人っきりでデート!!)
かすみ(髪型、完璧っ!)
かすみ(服装、バッチリ!)
かすみ(メイク、OK♪)
かすみ(笑顔、かわいすぎっ!)ニコッ
かすみ(あとは待ち合わせ時間も30分前から待機するだけ♪)
かすみ(この日の為に準備を進めてきた完璧なかすみんはその辺も抜かりはありませんっ!)テクテク
かすみ(こんな完璧な女の子とデートできるんだもん、侑先輩だってきっと今日はかすみんにメロメロに〜……)テクテク
侑「あっ、かすみちゃん早いね」
かすみ「えっ侑先輩っ!!?」
かすみ「もしかしてかすみん遅れちゃってましたかっ!?」
侑「ううん、まだ時間30分前だよ?」
かすみ「あれ?」
侑「あははっ楽しみすぎてちょっと早く来すぎちゃったんだ♪」
かすみ「そ、そうでしたか……///」
かすみ(侑先輩も、楽しみにしててくれたんですね……♪) 侑「かすみちゃんも……」
侑「……」ジーーー
かすみ「え、どうかしました?/// そんなにじーっと見つめて……///」
かすみ「え、かすみんどこか変ですかっ!? また糸くずついてたりっ!!?」アセアセ
侑「あ、ううん。今日もかすみちゃんはバッチリかわいいなって」
かすみ「そ、そうですか……よかったぁ……///」ホッ
侑「でも、なんだか今日はいつもよりかわいく見える」
かすみ「……へ?///」
侑「えっと、なんていうかいつもより気合入ってるというか……ちょっとドキッとしちゃった」
かすみ(ドキッと……?/// 侑先輩が……?///)
侑「どうしたのかすみちゃん? あ、おなかでも痛いのっ!?」
かすみ「あ、いえっ!/// 全然大丈夫ですっ!」
かすみ「そうですかそうですか〜えへへっ♡ 頑張ったかいがありましたっ♪」
かすみ「今日はかわいいかすみんと、いーっぱいデート楽しみましょうね♡」
かすみ(もしかしてだけど、本当に、ほんのちょーっとですけどっ!)
かすみ(かすみんの、努力の効果が出てるのかな……?///) ──
──洋服店👒──
かすみ「侑先輩、この服とかどうですかっ♪」
侑「うん! かすみちゃんに合っててかわいいよ!」
かすみ「それじゃあ〜この服とかどうですかっ!」
侑「うん! かわいいYO!」
かすみ「……侑先輩ってどんな服装が好きなんですか?」
侑「え、どんな……?」
かすみ「例えば〜こういうフリフリかわいい系が好き、とか! ちょっと落ち着いた雰囲気のレース系が好き、とかとか!」
かすみ(侑先輩の好みの服を知っておけば、今後の参考に……♪)
侑「うーん、そういうのって考えたこと無かったなぁ……」
かすみ「むぅー……じゃあ、このお店に飾ってあるあの服装が好き、とか無いんですか?」
侑「服装……あっ、でもこの服装とか……」
かすみ「! 侑先輩はこういう服装の子が好きなんですかっ」
侑「かすみちゃんが来たらきっとかわいいだろうなって」
かすみ「……そ、そういうこと言ってるんじゃないんですけどっっ!///」 かすみ「そもそも、かすみんは何着たって似合いますからね!」ドヤッ!
かすみ「あっ……そうだ!」
侑「?」
かすみ「それなら、かすみんが侑先輩をコーデしちゃいます♪」
侑「え、私を?」
かすみ「この際、侑先輩もかわいくなっちゃいましょうよ♪」
侑「えぇっと……私は別にいいかなって……」ソロー
かすみ「あ〜逃げちゃダメですよ♡」
かすみ「えへへ、任せてください♪ かわいいかすみんが、侑先輩を最高にかわいくしてあげます♡」
侑「お、お手柔らかに……」
〜間〜
かすみ「わぁ〜〜!! 侑先輩、とってもかわいいですっ!!」
侑「あはは……/// フリフリのスカートなんて久しぶりに着たよ……///」
かすみ(かっこいい侑先輩も大好きですけど、かわいい姿の侑先輩も素敵です♪)
かすみ「あっ、でもかすみんの方がかわいいんですからねっ!!」
侑「ふふっかすみちゃんはブレないね♪」 ──
──お花屋🌷──
かすみ「お花、ですか?」
侑「うん、お母さんの誕生日に贈ろうかなって」
かすみ「へぇー、素敵です!」
侑「かすみちゃんならどんなお花を選ぶ?」
かすみ「そうですねぇ、かすみんなら……」
かすみ「あっ、かすみ草……!」
かすみ「かすみんはお花になってもかわいいんですね〜♪」
かすみ「なになに? かすみ草の説明文には……」
かすみ「花束のメイン花を引き立てるのに最適……名脇役っ!!?」
かすみ「誰が脇役ですかっっ!!!」 侑「あはは、それじゃあ、かすみ草を花束に入れようかな♪」
かすみ「ちょっと、侑せんぱ〜い?」ジトッ
侑「脇役じゃなくて、かすみ草メインの花束、なんてのもいいんじゃないかな?」
かすみ「かすみんがメイン……!」
侑「どんな花でも引き立てれるなら、メインでも一番に輝けると思うんだ」
侑「私は好きだな、かすみ草♪」ニコッ
かすみ「侑先輩……!/// かすみんも大好きです〜♡♡」
侑「ふふっ、かすみちゃんもかすみ草が好きになった?」
かすみ「むぅ……そうじゃないのに……///」 ──
────
侑「うわ〜〜! 写真でも見たけど、本当に大きな会場だね!!」
かすみ「そうですねぇ、かすみんの晴れ舞台にふさわしい会場ですね!」
侑「楽しみだなぁ〜!」ワクワク
今日のデートのメイン。
No.1 Cutest♡スクールアイドルコンテストの会場。
今日はコンテスト開催の初日。
大規模に行われるこの大会は3週間に分けて開催されるみたいで、かすみんの出場日は再来週。
なので、今日はライバルの敵情視察ってところです! 侑「今のスクールアイドルもすごかったね! 私もまだまだ知らないこんなすごいスクールアイドルがいるなんて!!」✨✨
かすみ「むぅ〜……確かにすごかったですけど、かすみんにとってはライバルなんですよ? 侑先輩はどっちを応援してるんですかぁ〜!」
侑「あはは、そうだね。本当はみんなを応援したいけど……」
侑「でも、今はかすみちゃんを一番に応援しなきゃね」
侑「今日来たのも、私が楽しむためってのもあるけど、かすみちゃんのステージ作りの参考になればなって」
かすみ「侑先輩……!」
侑「あっ! 次のスクールアイドルの曲が始まるよ!!」✨✨
かすみ「むぅ〜〜……本当にかすみんを一番だと思ってるんですか〜〜?」
全国から集まったスクールアイドルたちが、絶え間なく自分のかわいいをステージ上で表現していく。
かすみんも知ってる有名なスクールアイドル、知名度がまだまだのスクールアイドル。
どんな子でも、この大きなステージに立てるチャンスがあるのは本当に良い機会なんだと思う。 でも、条件が同じって事は、それだけ力の差がよく分かるって事で……
ステージ慣れしてる子、大きなステージに立ち止まる子、全力を出し切れない子、他とは圧倒的にレベルの違う子。
かすみ「………」
かすみんも……ここで歌うんだ。ここで踊るんだ。
そして、優勝するにはこのライバルたちに勝たなきゃいけない。
そのために、努力して頑張っているんだもん。
負けたくない……負けたくないっ!!
かすみんは、かわいいだけは絶対に譲れないから……!!
でも……
ステージに立つスクールアイドルたちを見ると、それがどれだけ困難な事かがわかってしまう。
かすみんと同じくらい……ううん、それ以上に努力してるのかなって思えちゃう。
それでもかすみんは…… ──
──帰り道🌇──
侑「すごかったね〜!! みんなキラキラしててかわいくって!!」✨✨
侑「あんなにすごいステージがこれから3週間に分けて見れるなんでほんともうもう最っ高だよ〜〜!!」
かすみ「そ、そうですね……」
侑「あの大きな会場で踊るかすみちゃんも、すっごく楽しみ♪」ニコッ
かすみ「……もちろんですよっ、なんてったってかすみんが優勝するんですから、いっちばんかわいい姿を約束します♪」
侑「……かすみちゃん?」
かすみ「え?」
侑「もしかして、緊張してる?」
かすみ「っ!! そ、そんなわけないじゃないですか〜♪」 かすみ「かすみんは大丈夫ですよ? 優勝目指してるのに、そんなにやわな事言ってられないのでっ!」
侑「あんなに大きなステージは初めてだもんね……」
かすみ「もう、侑先輩ったら心配しすぎですよ〜?」
かすみ(……とは言ったものの、緊張してるのは本当です……)
かすみ(でもでも、侑先輩が見てくれるんですからっ! そんな姿見せるわけには……)
侑「……かすみちゃん」
そんな不安を見透かしてるように、侑先輩はかすみんの方をじっと見つめて……
侑「はい、これ!」🌼
かすみ「これは……お花?」
侑「マーガレット。さっきのお花屋さんで買ったんだ♪」
侑「頑張るかすみちゃんへのプレゼント!」
侑「かわいらしくてイエローカラーで、かすみちゃんにピッタリだと思って♪」ニコッ
かすみ「っ!/// えへへ、ありがとうございます……♡」🌼 侑「マーガレットの花言葉にはね『信頼』って意味があるの」
かすみ「信頼……?」
侑「かすみちゃんなら絶対に優勝できるよっ!!」
侑「だって、誰よりもスクールアイドルに真剣で、かわいいを追求して、頑張ろうと努力してるんだもん」
侑「そんな姿を見てると、私も頑張らなきゃって思えてくる……」
侑「一年生なのに本当にすごいなって思うもん!」
侑「だから、そんなすごいかすみちゃん自身を信頼してあげて?」
かすみ「かすみん自身を……信頼……」
侑「私も、かすみちゃんを信頼してるからっ!!」ギュッ
かすみ「侑先輩……!///」 かすみ(本当に侑先輩はズルいです……欲しい時に、欲しい言葉をくれて……///)
かすみ(そんな風に言われたら、もう立ち止まるわけにはいきませんよね♪)
かすみ(侑先輩が見てくれるなら……! 一緒にいてくれるなら、かすみんは、かすみんは……!!)
かすみ「侑先輩、ありがとうございますっ!」ニコッ
かすみ「あ、あの侑先輩っ!///」
かすみ「かすみん、大会が終わったら侑先輩にお話が…///」
──ピコン📱
侑「……ん?」📱
かすみ「え、どうかしました?」
侑「ごめんね、ちょっと連絡が来てね……あれ?」📱
かすみ「?」 侑「……かすみちゃんのステージって再来週末、だよね?」
かすみ「はい、そうですね……?」
侑「その日……」
かすみ「?」
侑「その日、私のピアノオーディションの日と被っちゃった……」
かすみ「……え?────」 ───神様は、時にいじわるなことをしてきます……
最高に楽しかったデートは、最悪の不安を残して……
きっとこれが、最初で最後の最大の試練。─── きりがいいので今日はここまでとします。
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