栞子「おや、しずくさんが寝ています」
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部室
栞子「おはようございます」
しずく「…」ムニャ
栞子「…しずくさんしかいませんね というか、しずくさん来るの早くないですか?」
栞子「まだ集合時間の1時間半も前ですよ?」
栞子「わたしは少し生徒会の仕事でやらなければいけないことがあるので早めに来ましたが」
栞子「まさかしずくさんがいるなんて…」 栞子「…家も遠いですし、きっと余裕を持って家を出てるのでしょう 感心します」
栞子「…さて、ではわたしはなるべく物音をたてないように書類を完成させますか」カキカキ
20分後
栞子「…ふぅ〜 終わりました」
栞子「…」チラッ
しずく「…」ムニャムニャ
栞子「まだ寝てますね …何だか寒そうです わたしのブランケットをかけておきましょう」ファサ
……… 栞子「…」ポチポチ
栞子「…はぁ 暇です」
栞子「まだ誰も来る気配がありません しずくさんは寝てますし…」
栞子「…」
栞子「…しずくさんの寝顔、可愛らしいですね」
栞子「ほっぺも柔らかそうですし」ジー
栞子「…って、わたしは何を考えてるんですか!」
栞子「かすみさんじゃあるまいし、寝てる人にイタズラみたいなことはしません!」 悪魔しずく「しようよ」
栞子「!?」
悪魔しずく「そこはイタズラしようよ!」
栞子「し、しずくさん!?い、いえ…しずくさんは寝てるはずです!」
悪魔しずく「わたしは栞子さんの悪の部分が具現化されたしずくだよ」
栞子「わたしの悪の部分!?」
悪魔しずく「まあ細かいことは置いといて、イタズラしようよ」ニコッ 栞子「?!」
悪魔しずく「今がチャンスだよ?」
栞子「だめに決まってます!そもそもイタズラは寝ていようが起きていようが、してはいけないんです!」
悪魔しずく「栞子さんは堅いな〜 そんなこと言って、本当はイタズラしたいんでしょ?」
栞子「したくありません!」
悪魔しずく「本当に?」
栞子「!」 悪魔しずく「…栞子さん、最近わたしによくからかわれてない?」
栞子「…」
悪魔しずく「その仕返しをするチャンスなんだよ?」
栞子「しかし…」
悪魔しずく「大丈夫だよ わたしは寝てるんだから 何をしたって大丈夫!」
栞子「そういう問題では…」 悪魔しずく「もう、栞子さんがわたしにイタズラしたいってこと、わたし知ってるんだよ?」
栞子「そ、そんなこと思ってません!」
悪魔しずく「言ったでしょ?わたしは栞子さんの悪の部分が具現化されたしずくなの」
悪魔しずく「だから、栞子さんの心の奥にイタズラしたいって気持ちがあること、わかるよ?」
栞子「っ…」
悪魔しずく「ね?だからイタズラしよう!」
「だめだよ!」
栞子「!?」 天使しずく「悪魔のわたしに耳を傾けちゃだめ!」
栞子「しずくさん!?」
天使しずく「わたしは、栞子さんの正義の部分が具現化したしずくだよ」
栞子「正義の部分…」
天使しずく「栞子さん、いくらわたしが寝てるからってイタズラなんてしちゃだめだよ!」
栞子「…ですよね!その通りです!」
天使しずく「うん!だから、イタズラしてやる!って思わずにイタズラすればいいんだよ!」
栞子「はい?」 天使しずく「イタズラと思わなければイタズラじゃないんだよ!」
栞子「な、何を言ってるのですか!?」
天使しずく「寝てるわたしに好き放題するのは、イタズラじゃなくてただのスキンシップだと思えばいいんだよ」
栞子「そういう問題ではないでしょう!」
天使しずく「でも、もっとわたしと触れ合いたいと思わない?」
栞子「!」 天使しずく「わたしだって、もっと栞子さんとスキンシップ取りたいなって思ってるよ?」
栞子「そ、そうなのですか?」
天使しずく「うん!だからね、例えわたしが寝てる間に栞子さんに好き放題されても」
天使しずく「嫌な気持ちになんて絶対ならないよ!だから…イタズラしよっ」
栞子「結局イタズラじゃないですか!」
天使しずく「なんかもうそれでいいかなって」
栞子「そっちが面倒くさくならないでください!」
天使しずく「うるさいなぁ!」
栞子「!?」 天使しずく「わたしは栞子さんにイタズラしてもらいたいの!」
栞子「!」
天使しずく「わたしと栞子さんはイタズラをし合うことすら出来ない関係なの!?わたし悲しいよ!」
栞子「そ、そんなことはありません!」
天使しずく「じゃあイタズラしよっか♡」
栞子「……わかりましたよ!しますよ!」
天使しずく「ふふ♡」
悪魔しずく(悪魔だ…)
……… 栞子「しかし、イタズラと言っても何をすればいいのでしょうか」
悪魔しずく「そんなの決まってるじゃん 揉むんだよ!」
栞子「揉む?」
悪魔しずく「わたしのおっぱい」
栞子「……ぶっ!!!??」 悪魔しずく「寝てる人にイタズラって言ったらやっぱりこれだよね〜」
栞子「何を言ってるのですか!!そんなことするわけないでしょう!!!」
悪魔しずく「え〜」
天使しずく「栞子さんの言う通りだよ!そういうのは最後にするものなの!」
栞子「はい?」
悪魔しずく(さっき栞子さんに悪魔の囁きしてた癖に、こういう時は真面目なんだから…) 栞子「それで、どんなイタズラを…」
天使しずく「あのね、栞子さん 頭をなでなでしよう!」
栞子「なでなで?」
天使しずく「どうしてわたしがこんなに早くに部室にいたのか、疑問に思ったでしょ」
栞子「はい」
天使しずく「わたしね、実はすごく疲れてるんだ」
栞子「疲れてる?」 天使しずく「最近スクールアイドルも演劇も忙しくてね わたしが選んだ道だけど、やっぱり疲れるものは疲れるんだよね」
天使しずく「だから、早くに部室に来て睡眠時間を確保しようとしてたの」
栞子「なるほど…」
天使しずく「そんなわたしを、なでなでしてくれたら嬉しいなぁ」
栞子「!」
天使しずく「わたしってね、上手く人に甘えられないから…そういうのも踏まえて、わたしのためになでなでしてほしいなっ」
栞子「…わかりました しずくさんの頭をなでなでします!」
天使しずく「うん!」 時は遡って数分前
しずく「…むにゃ…」
ワーワー
しずく「…ん……」パチ
栞子「何を言ってるのですか!!」
しずく「…栞子さんだ…もう部室に来たんだ…」
ワーワー
しずく「誰かと電話してるのかな…じゃあ話しかけない方がいいよね…」
しずく「目は覚めちゃったけど、もう少しゴロゴロしてようかな……」グテッ 時は戻って
天使しずく「起こさないようにそっとだよ?」
栞子「はい」
悪魔しずく「イタズラはいっぱい控えてるんだからね」
栞子「わかってます…わかっていいのでしょうか…」
しずく「…誰と電話してるのかなぁ…」
ガタッ
しずく「!」 栞子「…」スタスタ
しずく(し、栞子さんがこっちに来る!)
しずく(な、何する気!?もしかしてイタズラ!?栞子さんが?!)
しずく(どうしよう…このまま寝たフリしてた方がいいのかな…)
しずく(……そうだ!このまま寝たフリし続けて、わたしにとことんイタズラしてもらおう!)
しずく(それで、そのことを栞子さんの弱みにしてスイーツ奢ってもらおっと♪)
しずく(ふふ、どんなイタズラもばっちこいだよ?栞子さん♪) なんでイタズラしに来たってわかるんですかね
やっぱり誘ってるんじゃないか 最近しお子のスレ多くて助かる
寿命が伸びてる実感あるわ 栞子「…」ピタッ
天使しずく「さあ、栞子さん!なでなでしてあげて!」
栞子「…うう///」
悪魔しずく「頭なでるくらいで照れるなんて栞子さんはピュアだね〜」
栞子「からかわないでください!」
天使しずく「ほら!わたしが待ってるよ!」
栞子「うう……失礼します…」スッ しずく(…何をしてくるのかな)
ナデナデ
しずく(…!)
栞子「…」ナデナデ
しずく(し、栞子さん?!)
栞子「…」ナデナデナデナデ
しずく(……うぅ) 天使しずく「栞子さん、労いの言葉も一緒に!」
栞子(労いの言葉…)
栞子「…しずくさんは本当に偉いです」ナデナデ
しずく(!)
栞子「毎日あんな遠くからニジガクまで通っていて、それなのに遅刻は一切していなくて」ナデナデ
栞子「勉学にもしっかりと向き合っていて、成績が優秀なのだってわたしは知っています」ナデナデ
しずく(…) 栞子「加えて、部活動はスクールアイドル同好会と演劇部を兼部していて」ナデナデ
栞子「それなのに、どちらも手を抜かず全力で頑張っていて」ナデナデ
栞子「わたしはそんなしずくさんのことを尊敬していますし、しずくさんの様な人になりたいと思っています」ナデナデ
しずく(栞子さん…) ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています