しずく(5)「ねえねえ、おままごとしよ」 「えー?しずくちゃんのおままごとなんか難しくてつまらないからいやだ」
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しずく(5)「…」
先生「あら、しずくちゃんまた1人で遊んでるの?あっちに混ざって遊びましょ?」
しずく(5)「いい」
先生「…じゃあ先生と遊びましょ」
しずく(5)「うん…」グスッ せつ菜「うおおおお!悪が蔓延る限り!私たちの正義が光へ変わる!」
しずく「受けてみよ!私達の必殺技!」 先生「しずくちゃんは何して遊びたい?」
しずく(5)「おままごと」
先生「しずくちゃんはおままごとが好きなのね」
しずく(5)「でもみんなはつまらないっていうの」
先生「…きっとしずくちゃんのおままごとがハイレベルだからよ」
しずく(5)「先生もしずくのおままごときらい?」
先生「ふふ、わたしはむしろリアリティを感じられて好きよ?」
しずく(5)「うん…」 しずく(5)「…」トボトボ
しずく(5)「…」キーコキーコ
キャッキャキャッキャ
しずく(5)「…いいなぁ みんな楽しそう…」
しずく(5)「わたしはいつもひとりぼっち」
しずく(5)「…」キーコキーコ
しずく(5)「おともだち、ほしいな…」グスッ
「おや!泣いてる声が聞こえます!!」
しずく(5)「?!」 「どうしたんですか?」
しずく(5)「…あなたは?」
菜々(5)「わたしは中川菜々です!」
しずく(5)「ななさん…」
菜々(5)「あなたの名前は?」
しずく「わたしは…桜坂しずく…」
菜々(5)「しずくさんと言うのですね」
しずく(5)「うん…」
菜々(5)「何で泣いてたのですか?」
しずく(5)「…泣いてない」
菜々(5)「泣いてましたよ」
しずく(5)「泣いてたならなんなの」
菜々(5)「わたしが笑顔にします!」
しずく(5)「!」 菜々(5)「わたしはヒーローです!」
しずく(5)「…ふふっ へんなの」
菜々(5)「変なのとはなんですか!」
しずく(5)「でも…かっこいい」
菜々(5)「…!」
しずく(5)「ヒーローのななさん、わたしね、おともだちがいないんだ」
菜々(5)「え?」
しずく(5)「みんなね、しずくは変わり者とか言って」
菜々(5)「…」
しずく(5)「わたしはみんなと仲良くしたいだけなのに…」グスッ
菜々(5)「ではわたしがしずくさんのお友達になりましょう!」
しずく(5)「!」 菜々(5)「何をして遊びますか?」
しずく(5)「いいの…?」
菜々(5)「何がですか?」
しずく(5)「わたしのおともだちになんかなって」
菜々(5)「だめな理由がありません!」
しずく(5)「!」
菜々(5)「しずくさんとはこうやって沢山お話しました!もう友達です!」
しずく(5)「…うん!」 しずく(5)「ちょっとあなた!またそとでお酒飲んできたでしょ!」
菜々(5)「ああ、えっと……美味しかったので!」
しずく(5)「ぶふっ!なにそれ!」
菜々(5)「ええ?!おかしかったですか!?」
しずく(5)「それじゃなんかいい人だよ もっと悪い感じをださないと」
菜々(5)「おままごとって結構難しいのですね…」
しずく(5)「…わたしが変わってるだけだよ」
菜々(5)「あっ…すみません…」
しずく(5)「ううん!わたしいま、すごい楽しい!」
菜々(5)「!」
しずく(5)「わたしとおともだちになってくれてありがとう!」
菜々(5)「はい!」
────────── 「菜々ー 帰るわよー」
菜々(5)「あ、お母さん!」
しずく(5)「お母さん?」
菜々(5)「はい!わたしのお母さんです!」
中川母「あら、その子は?」
菜々(5)「しずくさんです!おともだちになりました!」
しずく(5)「あ…桜坂しずくです…」
中川母「あら、礼儀正しくていい子ね」
しずく(5)「ありがとうございます」モジモジ
中川母「しずくちゃん、ごめんね?菜々はもう帰る時間なの」
しずく(5)「そうなんですか?」
中川母「ええ」 菜々(5)「お母さんはあそこのベンチで待っててください」
中川母「え?」
菜々(5)「しずくさんとお別れの挨拶をするので」
中川母「はいはい ちゃんとばいばいするのよ?」
菜々(5)「はい!」
………
しずく(5)「…ななさん、帰っちゃうの?」
菜々(5)「そうですね もう17時なので」
しずく(5)「明日もあそぼ?」
菜々(5)「それは難しいですね…」
しずく(5)「どうして?」
菜々(5)「えっと、しずくさんは鎌倉に住んでるんですか?」
しずく(5)「そうだよ」 菜々(5)「わたしは、たまたま鎌倉に来てるだけなんです」
しずく(5)「え…どこに住んでるの?」
菜々(5)「東京です」
しずく(5)「東京…」
菜々(5)「はい なので、次いつ会えるかっていうのは…」
しずく(5)「…」グスッ
菜々(5)「あっ…」
しずく(5)「せっかくおともだちになれたのに…」グスグス
菜々(5)「…だ、大丈夫です!またすぐに会えますよ!」
しずく(5)「…ほんと…?」
菜々(5)「はい!約束します!」
しずく(5)「またわたしと遊んでくれる…?」
菜々(5)「もちろんです!」 しずく(5)「うん…約束…」
菜々(5)「約束です!」
ギュッ
────────── 結局、あの日以来ななさんに会うことはなかった
わたしは相変わらずおともだちが出来ないままだったが
中学校に入ればある程度はおともだちも出来てそれなりに楽しい日常を送っていた
わたしはいつもななさんを探していた
通学路、お出かけ先…
行く場所全てでななさんがいないかなって
だって、約束したから
また遊んでくれるって
でもななさんは見つからない
わたしのこと嫌いになっちゃったのかな
そんなことまで考えるようになっていた 時は流れて
今日は高校の入学式の日
運命の歯車が再び回りだした 「えー、次は生徒会長からの挨拶です 中川生徒会長、よろしくお願いします」
しずく(中川…ななさんと同じ苗字だ …もしかしたら本人かも)
しずく(なんてことあるわけないか)
タッタッ
しずく「…!」
「新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます 生徒会長の中川菜々です」
しずく「…ななさん!!!?」
ザワッ
しずく「あっ…す、すみません…」
菜々「こほん 新入生の皆さんには───────」 しずく(1000人はいるんじゃないかってくらいの大勢の生徒の前で、堂々と話す生徒会長)
しずく(その人は紛れもない…わたしのヒーロー)
しずく(わたしの…わたしの大切なお友達、ななさんなのだった) \
 ̄ヽ、 _ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
`'ー '´
○
O
o
jΣミイ˶º ᴗº˶リ しずく「…ふう!今日も神SSを書いてしまいました!」
終わり ──────────
「新入生の皆さんは、この後各自クラスの確認をしてそれぞれの教室に〜」
しずく(ふぅ…やっと終わった)
しずく(ななさんを見つけた嬉しさと驚きで何にも話が入ってこなかった)
しずく(…話す機会作れないかなぁ 生徒会室に行けば会えるかな)
しずく(自由時間になったら、生徒会室に行ってみよう) ──────────
「本日は以上です 明日は校内の案内や授業説明等を行います 朝9時までには教室に入っていてください」
キーンコーンカーンコーン
しずく(…もう放課後になっちゃった)
しずく(自由時間はあったけど短かったし、生徒会室に行く暇なんてなかったよ…)
しずく(…でも、これから行けば会えるかなぁ)
しずく(会いたいな…ななさん…)
スタスタ
しずく(…広いなぁ ここから生徒会室までどうやって行けばいいんだろう)トボトボ
菜々「…」スタスタ
しずく(……あれ?今のって…) しずく「…菜々さん!?」クルッ
菜々「…」スタスタ
しずく「あっ、待って…!」ダッ
タッタッ
しずく「…!」
しずく「いない…」
しずく「どこ行っちゃったんだろう…」 しずく「…」トボトボ
菜々「…」スッ
しずく「あ!」スタスタ
しずく(どうしてこんな校舎裏なんかに…)ソー
菜々「…」キョロキョロ
しずく(…キョロキョロしてる)ジー
菜々「…」
菜々「ふぅ…」
しずく「…」ジー 菜々「…」カチャッ
菜々「…」スッ
菜々「…」シュルッ
菜々「…」キュッキュッ
しずく「!」
せつ菜「…ふう ここからはわたしの時間です!」
しずく「!?」 しずく(ど、どういうこと!?メガネを外して、髪の毛を横で結んで…)
しずく(…あ、もしかしてヒーローの変身とかなのかな…)
しずく(うう…わかんないよ…)
しずく(でも…)
せつ菜「今日もわたしの情熱と大好きを届けられるよう頑張ります!!」
しずく(わたしの知ってるななさんだ…!) せつ菜「さて…」スタスタ
しずく(あっ…ななさんがどこか言っちゃう…!せっかく追いついたのに!)
せつ菜「…」スタスタ
しずく「あ、あの!!」
せつ菜「…」ビクッ
せつ菜(ひ、人!?誰もいないことを確認していたのに…見落としてたのでしょうか…!!)
しずく「わ、わたし…」
せつ菜(もしかして、変身を見られてた!?ま、まずいです!せつ菜の正体がバレたら…)
しずく「その…む、昔会ったこと…」
せつ菜(…とりあえず逃げます!)ダダダッ
しずく「えっ?」 \
 ̄ヽ、 _ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
`'ー '´
○
O
o
jΣミイ˶º ᴗº˶リ しずく「幼き日に出会ったななさんと、高校で再開したしずく」
しずく「ようやく話が出来るチャンスが来たのに、声をかけたらななさんは逃げてしまいました」
しずく「ここから一体どうなってしまうのでしょう!!」
しずく「桜坂先生の書く続きに乞うご期待!!!」 座長そうやって勿体ぶって小出しにしてわかってんですよ?ほんとは出来上がってるって💙 両方5歳かよって思ったけど4月〜8月なら一応状況としてはありえるのか しずく「どうして…」タタタッ
せつ菜(すみません…!)ダダダッ
しずく「ななさん!!」
せつ菜(ほら!やっぱり変身シーンを見られてます!!撒かなければ!!!)ピョンッ
しずく「あっ…」
しずく「…」
しずく「ななさん…わたしのこと忘れちゃったのかな…」
しずく「それとも、やっぱりわたしのことが嫌いなんじゃ…」グスッ せつ菜(生徒会長として話しかけてきた生徒から逃げるのは有るまじき行為ですが…この後はライブなんです…)スタスタ
せつ菜(なので、明日しっかり謝りに行きましょう あのリボンは1年生なので新入生ですかね)
せつ菜(しっかり名簿で確認しておかなければ)
せつ菜(…)
せつ菜(それにしてもあの方、どこかで見たことが…)
──────
しずく「ななさん!」
──────
せつ菜「……!!」
──────
しずく(5)「ななさん!」
──────
せつ菜「……あ!!!!」 座長現在進行形で書いてる最中なのか...
がんばれ せつ菜「あの時の!!!」
せつ菜「尚更逃げたらまずいじゃないですか!!」
せつ菜「まさか虹ヶ咲に来ていたとは……」
せつ菜「……とりあえず今はその事は忘れてライブです」
せつ菜「その後のことは、ライブが終わったらにしましょう」
────────── しずく「……はぁ」トボトボ
しずく「ななさん……せっかく会えたのに………」トボトボ
キャーーーー!!
しずく「……ん?」
せつ菜「みんなー!!!会いたかったよー!!!!!」
しずく「…ななさん!?」 せつ菜「みんなー!!!会いたかったよー!!!!!」
しずく「…ななさん!?」
せつ菜「今日もわたしのライブ楽しんでいってくださいね!!!」
キャーーーーキャーーーー!!
しずく「…ライブ…」
せつ菜「走り出した〜♪」
しずく「!!!」 しずく(ななさんのパフォーマンスは圧倒的だった)
しずく(ななさんの熱に周りが包まれていって、わたしの体まで熱くなってくる)
しずく(これが…今のななさん…)
せつ菜「夢はいつか ほら輝き出すんだ!!」
キャー!!!
しずく「すごい…」
パチパチパチパチ
しずく「…」パチパチ せつ菜「優木せつ菜で、CHASEでした!!ありがとうございました!!!」
パチパチパチパチ
しずく(優木せつ菜…?)
せつ菜「…ふう!実は、今日は皆さんにお知らせがあります!」
せつ菜「さ、ステージに上がってください!」
彼方「こ、こんにちは〜」
エマ「チャオ〜!」
ザワザワ
せつ菜「…わたし、優木せつ菜は この2人とスクールアイドル同好会の設立を目指します!!」
ワーーー!!!
しずく(スクールアイドル同好会…) せつ菜「また、設立にあたってメンバーが5人必要なので、我こそはという方は!ぜひわたしのところへ来てください!!」
ワーーー!!!ワーーー!!!
しずく(……そっか…今のななさんには、もう違う仲間がいるんだ…)
しずく(だからもう…わたしなんて……)
しずく(…ななさん…一目会えてよかったです…)
しずく(さようなら…)グスッ
トボトボ せつ菜(皆さん喜んでくれてますね!彼方さんとエマさんも安心でしょう!)
せつ菜(…あ!)
しずく(…)トボトボ
せつ菜(しずくさん!?もしかして見てくれてたのでしょうか…)
せつ菜(…そうじゃなくて!追いかけないと!!)
せつ菜「では皆さん!今日のライブはこれで終わりです!次はスクールアイドル同好会としてライブが出来るよう頑張ります!」
せつ菜「ありがとうございました!!!」
キャーー!!! ?「むむむ…あれが噂の謎のスクールアイドル優木せつ菜…」
?「人気に相応しい歌唱力とパフォーマンス…」
?「ですが!!かすみんは世界一可愛いスクールアイドルとして!!」
?「負けませんからね!優木せつ菜!!!」
────────── \
 ̄ヽ、 _ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
`'ー '´
○
O
o
jΣミイ˶º ᴗº˶リ しずく「ななさんはスクールアイドルとして活動していた」
しずく「そのパフォーマンスは圧巻だった」
しずく「そして、ななさんには仲間がいた」
しずく「もうわたしのことなんて忘れられている」
しずく「そう思ったわたしはななさんに別れを告げて……」
しずく「しかし、そんなわたしとは裏腹に」
しずく「ななさんはわたしと話をしたいと思っていて………」
しずく「すれ違う2人の思い」
しずく「果たしてこの後どうなるのか!!!」
しずく「桜坂先生の書く続きに乞うご期待!!!」 ⁄/*イ^ᗜ^リ 何ですかこれは!確認するので没収です没収! 実は妄想じゃなくて現実で起きたことだったらめちゃくちゃ興奮するな? よくよく考えたらちゃんと一日一本出してるのすごいな座長
大作型だったり短編型だったりいろんな座長がいるけど、この座長は連載型か 自分を妄想にぶち込む座長草
いやもっとお願いします さすがに今日は更新難しそうかな?
とにかくご安全に......! 彼方「あ〜 久しぶりに緊張したよぉ」
エマ「そうだねぇ」
せつ菜「ですが、皆さんは2人の発表に喜んでくれてましたね!」
彼方「そうそう!彼方ちゃん嬉しくなっちゃったよ〜!」
エマ「これから頑張らなきゃ!」
せつ菜「はい!これからよろしくお願いしますね!」 彼方「部員集めも頑張らないとね〜」
せつ菜「…忘れてました」
エマ「せつ菜ちゃん〜!」
せつ菜「ふふ ですが、きっと入ってくれる人がいますよ!」
彼方「うん!スクールアイドルは最高だからね〜」
エマ「どんな子が来てくれるのかな〜」 彼方「それで、この後どうするの〜?」
せつ菜「あ、申し訳ないのですがわたしはこの後用事があって」
彼方「そっかぁ」
エマ「じゃあわたしと彼方ちゃんで同好会の紹介ポスター作ろうよ!」
彼方「おっ、それいいねぇ」
せつ菜「お願いしてもいいですか?」
エマ「任せて!」
彼方「せつ菜ちゃんは気にせず用事を済ませてきてね〜」
せつ菜「ではお言葉に甘えさせていただきますね!」
────────── しずく「…」
しずく「…ななさん…」
しずく「うう…」グスッ
しずく「せっかく会えたのに…っ」
しずく「もうわたしのことなんて…」
しずく「…ううん、わたしがおかしいだけなんだ」
しずく「幼少期のたった一度の出会いを高校生まで引きずってるわたしがおかしいんだよね…」
しずく「…でも……ななさんはわたしの初めてのお友達で…っ」
しずく「また遊んでくれるって言ってくれたのに…っ!!」
しずく「…寂しいよ…ななさん…」グスッ 「おや!泣いている声が聞こえます!!」
しずく「?!」 しずく「この声は…」バッ
せつ菜「…」ニコッ
しずく「ななさん…!!!」
せつ菜「え?あ、そうでした…」
スッスッ
シュルッ
カチャッ
菜々「…お久しぶりですね、しずくさん」 しずく「!」
菜々「えっと、変身のことや逃げちゃったことについてまずは説m…」
しずく「ななさん!!!」ガバッ
菜々「ひゃあっ!?」
しずく「ななさん…っ!!」ダキッ
菜々「し、しずくさん!?」 幼い頃と同じひらがなの「ななさん」呼びなのが可愛らしくも物悲しい ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています