栞子「もう中学生も終わりですね……」???「終わらないよお」栞子「!?」
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
栞子「……あなたは?」
もう中「もう中学生と申しますよろしくお願いしまぁす!」
栞子「もう中学生?」
栞子「……あ!」 ――――
――
栞子「もう中学生も終わりですね」
――
――――
栞子「ああいや、さっきのはそういった意味では」
もう中「だぁいじょうぶ! ちゃんとわかってるからあ」
栞子「なら良かったです」 もう中「それよりも! 君はもう高校生なんだって?」
栞子「あ、はい。来月から、お台場の虹ヶ咲学園に通う予定です」
もう中「すごいね〜! わくわくしちゃうねえ!」
栞子「そうですね……。でも、上手くやっていけるのか不安で」
もう中「なーるほどねえ」 もう中「そうだそうだ! 丁度いいのがあるよ! しょしょお待ちを〜」ガサゴソ
栞子「……それは?」
もう中「高校生活体験セット! 日本中の中学生のために作ったんだよお」ダンボールセツエイ
栞子「へ、へぇ……」 もう中「君もやってみようよ!」
栞子「あ、え」
もう中「はじまりはじまり〜」
栞子「私はまだやるとは言ってな」
もう中「あー、高校だなあ! とっても高校だねえ!」
栞子「???」 もう中「あ! 校長先生だよ! きちんとあいさつをしようねー!」
もう中「おはよーございまーす!」
もう中「こら君たち! なんなんだそのあいさつは! あいさつゲームで鍛え直しだ!」
栞子「あいさつゲーム?」 もう中「はぁい! ルールを説明しまあす!」
もう中「校長先生が右に動いたら『おはようございます』、左に動いたら『ごきげんよう』と元気よくあいさつしようね〜!」
栞子「え? え?」
もう中「すたーと!」 もうしおはオワコン
今は公式がもうです推してるからな もう中「はい! はい!」サッサッサッ
栞子「おはようございますごきげんようおはようございます」
もう中「あそれあそれ」サッサッサッ
栞子「ごきげんようおはようございますごきげんようおはようございますごきげんよう」
栞子「……あの。これって絶対交互になるんじゃ」 もう中「ほんとうだー! 大発見だねえ」
栞子「あなたが作ったんですよね?」
もう中「そんなこともあるよ! それじゃあ、上に動いたら『こんにちは』、下に動いたら『にゃんにゃん』を追加だねえ」
栞子「にゃ……にゃん!?」 もう中「お猫さんたちの言葉で、『本日も良いお日柄ですね』って意味だよ〜」
栞子「あの短い鳴き声にそんな意味が」
もう中「あと、真ん中は休符だねえ。連続で同じのも来るから注意!」
栞子「急に難易度が上がりすぎていませんか?」
もう中「れっつごー!」 もう中「へい! へい!」サッサッサッ
栞子「こんにちはごきげんようこんにちはにゃんにゃんおはようございますにゃんにゃんごきげんようごきげんようおはようございますこんにちはにゃんにゃんごきげんよう」
栞子「はぁ……。はぁ……。」
もう中「やるねえ!」 もう中「ほい! ほい!」サッサッサッサッサッサッ
栞子「おはようございますごきげんようごきげんようおはようございますこんにちはにゃんにゃんごきげんようこんにちはにゃんにゃんごきげんようにゃんにゃんおはようございますにゃんにゃんおはようございますごきげんようにゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃん」
栞子「……って! にゃんにゃんが多すぎます!」
もう中「ついしっかり……。あ、うっかり……」 もう中「でもこれで、あいさつはばっちりだね!」
栞子「本当ですか……?」
もう中「それじゃあ次は、校舎の中に入ってみよー!」パカッ
栞子「妙に凝ってますね……」 もう中「オオサンショウウオさんがいるねー!」
栞子「いやいや、教室にオオサンショウウオがいるなんて常識的にありえません!」
もう中「前提を疑ってかかること。それが、高等教育のいろはだよお」
栞子「急に真面目なこと言わないでください……」 もう中「ほらほら、さっきのあいさつゲームを思い出して!」
栞子「え、えっと……」
オオサンショウウオ「ぎょえー」サッサッサッ
栞子「ご、ごきげんようおはようございますこんにちは」
オオサンショウウオ「ぎゅるる」サッサッサッ
栞子「おはようございますにゃんにゃんこんにちはにゃんにゃんごきげんようにゃんにゃん」 もう中「なはは〜」サッサッサッ
オオサンショウウオ「ぎぇぎぇぎぇ」サッサッサッ
栞子「にゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃん」
栞子「何回言わせるんですか!!」
もう中「あ! 見て! オオサンショウウオさんが!」
栞子「?」 オオサンショウウオ「ぎゃ……ぎゃ……にゃ……?」
オオサンショウウオ😺「にゃーん」
もう中「猫になったね〜」
栞子「え……?」
もう中「オオサンショウウオも、時には猫になる!」
もう中「ためになったねぇ〜」 栞子「いやいや」
栞子「……!」
栞子(前提を……疑う……!)
栞子「そうですね。オオサンショウウオが猫になる。そんな日だってありますよね」
もう中「うんうん! だから、栞子ちゃんが生徒会長になったり、素敵な衣装で歌って踊って人気者になったりする高校生活もあると思うんだあ!」
栞子「!?」 栞子「どうして私の名前を……? それに、私が人気者にって」
もう中「さあ。それはきっと、僕がずっと『もう中学生』だからかな〜」
栞子「……あの」
もう中「栞子ちゃん」
もう中「君は、みんなを笑顔にする適性があるよ」 栞子「……」
栞子「ありがとう、ございます……」
もう中「それじゃ、僕は行くね」
栞子「も、もう中学生さん!」
もう中「それでは、またまた〜」スッ 栞子「!?」
栞子「き、消えた……?」
栞子「……ふふっ」ニコッ
栞子「……ところで、この猫(元オオサンショウウオ)はどうすれば良いのでしょうか」
😺「にゃーん」 ※※※
しずく「へえ、入学前にそんなことがあったんだ」
栞子「ええ。不思議な体験でした」
璃奈「まさかはんぺんにそんな過去があったなんて」
😺「ぎょ……にゃーん」 かすみ「そういえば、かすみんも変なおじさんに会ったことあったな〜」
璃奈「私も」
しずく「私のところにもその内来るのかな……」ゾッ
???「ためになったねぇ〜。ためになったよぉ〜」
栞子「!」
かすみ「どうしたの、しお子?」
栞子「いえ……」
栞子(もう中学生さん。私は今、とっても楽しい高校生活を送っています!)
おしまいおしまい〜 ありがとうございました
前回
かすみ「もうすぐライブ開始です……」???「この街も変わらねえな」かすみ「!?」ビクッ
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1617122863/
きんりなは私ではないです ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています