歩夢「可愛い小物がいっぱいあるなぁ〜…ん?あれは果林さん?」
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果林「うーん…」
歩夢「難しい顔して小物を眺めてる…」
歩夢「…ていうか、果林さんってこういうところ来るんだ ちょっと意外かも」
果林「どれにしようかしら…」
歩夢「…」
歩夢「すごい悩んでる…何を買うのかな」
歩夢「…あんまり良くないことだけど、ちょっと隠れて見てよっと」
歩夢「果林さんが何を買うのか気になるし…」 歩夢「…」コソッ
果林「んー、どれにしたらいいか中々思いつかないものね」
歩夢(…悩みに悩んでる 確かにここのお店はいつも可愛い小物ばかりで目移りしちゃうけど、こんなに悩むものかなぁ)
果林「うーん…このハンカチもいいわね マグカップもいい感じだわ」
歩夢「じー」
果林「やっぱりさっきのコーナーの方がよかったのかも」スタスタ
歩夢(あっ、果林さんがあっち行っちゃう ついていかないと)スタスタ
ガッ
歩夢「うわあっ!?」
歩夢(か、果林さんを追うことに集中しちゃって、下に置かれてた売り物に気付かなかった…っ!)
スッテーン 歩夢「いたた…」
果林「大丈夫?」
歩夢「だ、大丈夫です…」ヨロヨロ
果林「驚いたわよ いきなり後ろから物凄い音が聞こえてきたから」
歩夢「ごめんなさい」
果林「いいのよ 気をつけてね?……って、歩夢!!??」
歩夢「あ、どうも」
果林「あ、ああああああ、歩夢なの!??!」
歩夢「歩夢です」
果林「ちょ、ええ?!ここで何をしてるの!?」
歩夢「普通に買い物です」
果林「そ、そう……」 歩夢「果林さんこそ、ここのお店で買い物ですか?」
果林「わ、わたし?!ち、違うわよ!?たまたま通りかかっただけ」
歩夢「え?さっき商品と睨めっこしてたじゃないですか」
果林「み、見てたの…!?」
歩夢「はい 果林さんがこういうお店に来るの意外だな〜って」
果林「そ、そうね」
歩夢「それで、ちょっと好奇心で隠れて見てたんです 多分、転んだのはバチが当たったからだと思います…」
果林「そ、そう…」
歩夢「はい」
果林「ずっと…見てたのね」
歩夢「見てました」 果林「…」
歩夢「…」
果林「…最悪だわ…」ガクッ
歩夢「ええっ!?」
果林「何もかもおしまいよ!!」
歩夢「そんなですか!?」
果林「だってずっと見てたんでしょ!?」
歩夢「見てました」
果林「…おしまいよ…」
歩夢「え、た、確かに果林さんが可愛い小物屋にいたのは驚きましたよ!?でも全然良いと思います!そういう果林さんだって可愛いと思いますよ?」
果林「そうじゃないのよ!別にそんなこと気にしてないわ!」
歩夢「じゃあなんで…」 果林「歩夢に見られたのが問題なのよ…」
歩夢「だ、誰にも話したりしませんよ?」
果林「そうじゃないの!」
歩夢「え……も、もしかして、わたしのこと嫌いなんですか…?」
果林「はあ?」
歩夢「か、買い物中にわたしに会いたくなかったとか…」
果林「そんなわけないでしょ」
歩夢「じゃあどうしてわたしに見られたことが問題なんですか?!」
果林「…」
歩夢「…」
果林「…はぁ ここまで来たら言うしかないわね」
歩夢「言ってほしいです」 果林「…あのね、歩夢」
歩夢「はい」
果林「わたしは今、あなたへの誕生日プレゼントを買いに来てたのよ」
歩夢「え」
果林「…」
歩夢「…」
果林「…」
歩夢「…大問題じゃないですか!!!」
果林「さっきからそう言ってるでしょ!」 果林「別にわたしがこういう可愛いお店で買い物してることを見られるのは構わないのよ!けど、今回に限っては唯一見られちゃだめな子に見られたの!」
歩夢「ごめんなさい…」
果林「あ、謝らなくてもいいのよ?!わたしも油断してたから」
歩夢「いやでも……もしわたしが誰かの誕生日プレゼントを選んでる時に本人に見られちゃったらと思うと…」
果林「…」
歩夢「…わ、わたし、見なかったことにして帰りますね!」
果林「待って」
歩夢「え?」
果林「どうせもうバレてるんだし、帰る必要なんてないわよ」
歩夢「でも…」 果林「…歩夢が隠れて見てたわたしって、どんな感じだった?」
歩夢「…すごい悩んでました」
果林「そうよ 何を買ったら喜んでもらえるのか悩んでたのよ」
歩夢「わ、わたしは気持ちがこもってればなんでも嬉しいですよ?」
果林「それは違うわ」
歩夢「え?」
果林「うーん……じゃあ例えば、この変なキャラクターのステッカーを、悩んで買いました!ってプレゼントされて、歩夢は心の底から喜べる?」
歩夢「はい」
果林「でしょ?だから気持ちがこもってればいいってわけじゃ……って、喜べるの?!」
歩夢「喜べます!」
果林「あー……そういえば歩夢ってそういう子だったわね…」 歩夢「どういう意味ですか?」
果林「優しいってことよ」
歩夢「そうですか」モジモジ
果林「はぁ……とにかく、わたし的にはどうせプレゼントするなら歩夢がほしいものをあげたいわけ」
果林「でも、侑ならともかくわたしはまだまだ歩夢の知らないところだらけだし、わからないのよ」
歩夢「…わたしのこと、すごい考えてくれてるんですね」
果林「当たり前よ 仲間なんだから」
歩夢「果林さん…」
果林「…って、恥ずかしいこと言わせないでくれる?!//」
歩夢「素敵ですっ」
果林「もう…///」 果林「てことで、歩夢がほしいものをプレゼントしたいから何かないかしら」
歩夢「わたしが選ぶんですね」
果林「何でもいいのよ?自分で言うのも何だけど、読モでお金稼いでるわけだし」
歩夢「なるほど」
果林「このお店の物でもいいし、別のとこでもいいわ」
歩夢「何でもいいんですか?」
果林「わたしが買える範囲でね」
歩夢「じゃあ〜……ベンツがほしいです」
果林「歩夢〜?」
歩夢「じょ、冗談ですよ?!」
果林「これはグリグリの刑かしらね」
歩夢「果林さん!?……ぎゃ〜!!!」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています