穂乃果「時の女神?」
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
2月3日 in部室
穂乃果「恵方巻き♪恵方巻き♪」ユサユサ
海未「穂乃果、揺らさないでください」
ことり「はい、これは穂乃果ちゃんのぶんだよ」
穂乃果「うわぁ!美味しそう!」
ことり「はい、巻き巻きしましょうね♪」
凛「真姫真姫にゃ〜!」ガバッ
真姫「ちょっと凛!くっつかないでよ!」
花陽「ふぁああああ……お米がきらきらしてます…!」
凛「かよちんの目もキラキラしてるにゃ〜」 にこ「全く、子どもね…」ハァ
希「一番子どもっぽいにこっちに言われるとはなぁ〜」
にこ「誰が子どもか」
絵里「あはは……でも、よくこんなにたくさん用意できたわね?」
にこ「ほんとよ、恵方巻きの具材って結構値段するのよ?どっから調達したんだか…」
穂乃果「ふっふん、いい質問だよにこちゃん」
にこ「なによ」
穂乃果「実はね、この穂乃果が商店街のくじ引きで当てたんだよ…!」ドヤァ
絵里「すごいドヤ顔ね」
にこ「腹立たしいわね」 穂乃果「まあまあ、これ見てよ!」ピラッ
[一等 豪華海鮮詰め合わせ!!]
にこえり「「お、おお……」」
海未「穂乃果、昔から運はいいんですよね…」
穂乃果「一等だなんてびっくりしちゃったよー」アハハ
ことり「さすが穂乃果ちゃん♪」
にこ「や、やるわね…」
希「穂乃果ちゃんのパワーはすごいなぁ」
絵里「それで、みんなで恵方巻きなのね」
絵里(みんなで食べようと思うのが、穂乃果らしいわね)クスッ ーーー
にこ「とりあえず、みんな分揃ったわね?」
希「こっちはバッチリや」
ことり「うん、いい感じ♪それじゃあ、いただきますの挨拶しようか、花陽ちゃん♪」
花陽「はいっ!それでは!!」ギラッ
ことり「みなさ〜ん♪」
ことぱな「「いただきます!」」
一同『 いただきます!』
穂乃果「やったー!恵方巻き〜!」モグモグ
海未「穂乃果、喉に詰まらせないでくださいよ」
穂乃果「んむむむ、はむいひょうふ!」
海未「すみません、わかりません」
ことり「おいしいね〜」モグモグ 凛「真姫ちゃんを食べるにゃ〜!」
真姫「だから私じゃないってば!!」
花陽「はむはむはむはむ」
にこ「……」
希「おぉー、穂乃果ちゃんいい食べっぷりやなぁ」
絵里「みんな、恵方巻きの意味わかってるの?」
一同「!?!!」
穂乃果「あれ?恵方巻きって…」
真姫「もう、その年の恵方を向いて食べるんデッショー?」
ことり「あれ?たしか今年の恵方って…」
海未「全く、穂乃果は急いで食べすぎです」
凛「あんまり気にしたことないにゃー」
真姫「今年の恵方は東北東でしょ?ジョーシキよ」
花陽「…え?今年の恵方は北北西じゃないの?」
にこ「えっ?」
希「ん?」 絵里「ちょっとみんな、今年の恵方は西南西でしょ?しっかりしてよ」クスクス
希「えっ」
絵里「えっ?」
穂乃果「ほえ?どういうこと?」モグモグ
海未「いや、確か今年の恵方は南南東だったはずですよ。絵里のは去年の恵方でしょう?」
絵里「……えっ?」
海未「え?」 凛「凛はどっちでもいいにゃ」モグモグ
真姫「どっちでもよくないわよ。恵方を向いて食べるんだから」
花陽「あれぇ…?昨日調べたはずなんだけどなぁ…」ウーン
にこ「まっったくしょーーがないわねぇ!!」
希「お?」
にこ「このにこにーがアンタたちに教えてあげるわよ!」
希「ほぉ〜、にこっちは自信ありげやね?」
にこ「当ったり前よ!こちとら妹たちと毎年恵方巻き食べてんのよ!」
穂乃果「おおぉ…!説得力が違う!」 にこ「ーーーズバリ今年の恵方は………東北東よ!」
絵里「えっ」
にこ「あん?なによ」
絵里「それはおかしいわ、だって今年は未年(ひつじどし)でしょ?」
ことり「えっ」
海未「絵里……寝ぼけているのですか?」
絵里「ね、寝ぼけてないわよ」
にこ「あんた……正気?」ジトッ
絵里「ええぇ、私、そんな変なこと言った?」
海未「それはそうでしょう。だって今年の干支は」
にこ「亥(いのしし)」 海未「申(さる)」
にこうみ「でしょ?/なんですから」
にこ「…は?」
海未「えっ?」
希(あちゃあ〜…) 希「…これは、おかしなことになったなぁ」
絵里「希は今年の干支、知ってるの?」
希「もちろんや、今年の干支は〜」ムムム
にこ「カードで出すもんじゃないでしょ!」
ことり「あはは、希ちゃんらしいね…」
希「う〜ん、辰(たつ)や!」
ことり「ええっ?」
希「カードがそう言ってるんよ」
ことり「そ、それは、干支っていうのかな…」 真姫「待ってよ、納得いかない!」ガタンッ
凛「わわっ」
花陽「ま、真姫ちゃん…」オロオロ
真姫「私の記憶だと今年は2014年よ。みんな、今年がいったい何年かわかってる?」
穂乃果「真姫ちゃん…」
ことり「…こ、今年は、2015年じゃない?」
海未「……2016年では?」
凛「……2022年のはずにゃ」
花陽「……2017年じゃない?」
絵里「私、夢でも見てるのかしら…」アゼン 希「ーーーうっひっひ」
絵里「な、なによ希」
希「ならばこのノゾミンがほっぺたつねってしんぜよう〜」ツネリ
絵里「いたいいたい…いった!!!」
にこ「あんたたち、それどころじゃないでしょ…」
穂乃果「ほあ…?ひつじ?さる?」ポカーン
凛「凛、ネコちゃんがいいにゃ」
海未「こ、この二人は…!」ワナワナ
希「まぁまぁ♪とにかく、今は恵方巻き食べよっか」
穂乃果「あっ、だよね!穂乃果まだまだ食べ足りないよ!」
海未「あ、こら穂乃果」
穂乃果「〜〜♪」モグモグ ことり「穂乃果ちゃん、お腹減ってたんだね♪」ナデナデ
穂乃果「くぅーん…店番疲れたよぉ〜」グリグリ
ことり「おおきいワンチャンですね〜」
海未「この二人はだめです。能天気すぎます」
希「まあまあ、海未ちゃんも食べ?」グイッ
海未「むぐっぅ!?」
希「おいしいやろ〜」ニシシ
海未「む、ぐむむ」モグモグ
希「いいこいいこ♪」
海未「ぐぬむ…///」 にこ「はぁーっ……いろいろ突っ込みたいところはあるけど、今は食べちゃいましょ」
真姫「…にこちゃん、正気?」
にこ「腹が減っては戦はできぬ、よ。ほら、真姫も食べちゃいなさい」
真姫「……にこちゃんがそう言うなら…」
にこまき「「………」」モグモグ
凛「おかわりだにゃー!」
穂乃果「穂乃果もっ!」
花陽「やっぱりコシヒカリは最高です♡」
絵里(この三人は食べることしか考えてないみたいね…)ハァ ーーーー
穂乃果「ふぅ〜食べた食べたー!」
花陽「お腹いっぱいです…♡」
凛「食べたら眠くなってきたにゃ…」ウトウト
絵里「ちょっと、話はこれからでしょう?」
希「みんなたくさん食べたもんなぁ」
ことり「はい、あつい緑茶です♪」
海未「ありがとうごさいます、ことり」
ことり「海未ちゃん好みに濃い目に淹れておいたからね」
海未「さすがはことりです。いつでも園田家に嫁げますね」
真姫「ちょっと!海未までそんな能天気になっちゃダメよ」
海未「え、私能天気ですか?」
真姫「さっきまでの話、忘れたの?」
海未「えっと、さっきは確かーー」
海未「干支の話でしたっけ?」
真姫「西暦の話よ」ハァ 絵里「ーーそう、今が何年か。普通なら当然一致するはずのものなのに、ここまで認識がずれてるのはおかしいわ」
真姫「エリーはまともそうね。安心した」
絵里「まぁね、生徒会長だもの」ドヤ
にこ「元でしょ」
絵里「?にこったら酷いわ、私はまだ現役の生徒会長よ?」
にこ「はぁ??」ヌァン?
絵里「チカァ?」ハラァ?
ゴゴゴゴゴゴ…!
希「わー、ストップストップ!ここでまたこんがらがったらあかんよ!」 真姫「御託はいいの。とにかく、みんなの携帯を見せて」
穂乃果「へ?ケータイ?」
ことり「な、なんで…?」
真姫「カレンダーの西暦のところを見るのよ。大体の携帯にはあらかじめカレンダーアプリが入ってるわ」
絵里「いい案ね」
にこ「しゃーないわね」
希「じゃあみんな、テーブルの上に携帯置いてな〜」
海未「……」
ことり「……」
希「あれ?海未ちゃんとことりちゃんのは?」
ことうみ「」ギクッ 海未(ま、まずいです…)
ことり(こんなことになるなんて…)
海未(くっ、私のロック画面のパンチラ穂乃果が…)
ことり(…ことりお気に入りの、ブラチラ穂乃果ちゃんの待ち受け…)
ことうみ(見せられるわけがない!!)
ことり「あ、あは、ことり、家に忘れてきちゃったみたい…」
海未「き、奇遇ですねことり、私もです!」
ことり「う、海未ちゃんったらおっちょこちょい♪」アセアセ
海未「こ、ことりこそ」アセアセ 真姫「ーーー」イライラ
真姫「いいから見せなさい!」バッ
ことうみ「あああっ!!」
[穂乃果のパンチラ]
[穂乃果のブラチラ]
真姫「……」スッ
海未「無言なのが逆に堪えますよ真姫」
ことり「せめて何か言ってよぉ…」
真姫「言うわけないでしょ!」 絵里「ーーそれで、花陽の携帯は2014年」
希「ーー真姫ちゃんのは2015年」
海未「ことり、私、穂乃果のが2013年」
真姫「凛とにこちゃんが2016年…」
穂乃果「希ちゃんのが2019年で…」
花陽「ーーー絵里ちゃんのが2022年」
にこ「見事にみんなバラバラね」
真姫「こんなの、あり得ないわ…」
絵里「でも、実際に見せつけられちゃうとね…」
穂乃果「うーん、携帯の故障ってわけじゃないんだよね?」
花陽「それは、ないと思うけど…」 海未「みんな他の機能は正常ですし、カレンダーの西暦部分だけが全員揃って故障というのは、正直言ってあり得ません」キリッ
ことり「みんな、他のクラスメイトにも聞いてみない?もしかしたら異常を感じてるのは、私たちだけじゃないのかも」キリッ
絵里「見事な切り替えね」
希「穂乃果ちゃんにようバレんかったなぁ…」
真姫「不本意だけど海未の言う通り、故障ってことはあり得ないわね」
絵里「そうねぇ…」
凛「学校のみんなは気づいてるのかな?」
にこ「さぁ…今日はみんないつも通りに見えたけど?」
穂乃果「よーしっ、こうなったら聞き込み開始だよ!!」ガタッ
凛「凛、同じクラスの子に聞いてくるにゃ!」バタバタ
海未「あっ、二人とも!」
真姫「ちょ、ちょっと!」
ほのりん「「いってきま〜す!」」
にこ「相変わらずね」 海未「大丈夫でしょうか…」
絵里「心配だから私も着いていくわ。海未も行きましょう」ヤレヤレ
海未「…ええ、二人とも世話が焼けます」
花陽「は、花陽は残ってようかな。少し調べたいこともあるし…」
にこ「にこもパス。そんな気分じゃないわ」
絵里「そう?じゃあ花陽とにこ、留守番お願いね?」
ガラガラッ
にこ「で、ことりと希はどーすんのよ」
ことり「うーん、ことりもちょっと気になることがあるから、行ってくるね」
希「んー、うちはことりちゃんのお供しようかな」
ことり「えっ?」
希「なにがあるかわからんし、一人だと心配なんよ」
ことり「希ちゃん…ありがとう」
にこ「じゃ、にこと花陽は待ってるからね」
花陽「二人とも、気をつけてね…!」
ことり「行ってきます!」
希「ほな〜」 ーーーー
穂乃果「うーん、なんか人少なくない?」
凛「あれぇ?さっきまでたくさん部活動の子たちがいたんだけどなぁ…」
絵里「穂乃果、凛……!」ゼエハァ
海未「やっと追いつきました」ハァ
穂乃果「あっ!海未ちゃんに絵里ちゃん!」
凛「二人も一緒に調査するにゃ!」
穂乃果「いっひひ、なんか探偵っぽくない?」
凛「凛ちゃん探偵出動にゃ〜♪」
海未「ふざけている場合ですか!」
絵里「体力おばけ…」ハァハァ ヒデコ「あ、穂乃果に海未ちゃんじゃない」
フミコ「やっほー!」
ミカ「珍しいメンバーだね?」
穂乃果「あっ、三人とも!」
海未「ちょうどよかった、三人にお聞きしたいことがあるのですが」
ヒデコ「うん?どうしたの?」
穂乃果「今年って何年だかわかる?」
フミコ「ほ、穂乃果…」
ミカ「ついにそこまでバカになっちゃったなんて…」
穂乃果「違うよもー!」
ミカ「だって、今更すぎない?」
フミコ「今年は2013年でしょう?もう忘れちゃったの?」
海未「…2013年、ですか」
ヒデコ「海未ちゃんまで、どうしたのさ?」
穂乃果「だってみんなの携帯の表示もおかしいし、まるで生きてる時間がバラバラみたいなんだもん!」
ヒデコ「……」
フミコ「……」
ミカ「……」
絵里「?」 ヒデコ「…ソウ?」
凛(なんか、嫌な感じ…)ゾクッ
フミコ「アハハ、穂乃果ちゃン、面白いコト言ウのネ」ガクガク
凛「穂乃果ちゃん離れてっ」グイッ
穂乃果「ほえ?」
海未「…様子がおかしいです」
ミカ「音ノ木ハいツも通リ、同ジ時間ガ流レテイルヨ?」ガクガク
絵里「同じ、時間ですって…?」
穂乃果「三人とも、ロボットみたいに変な動き…」
ヒデコ「μ’sのミンナ、ズット、イヨウ、ネ、ネ」ガクガクッ
絵里「こ、来ないで…!」
海未「…ひとまず退散しましょう」
凛「うん!」
穂乃果「みんな、部室に走って!」
ダッ ーーー
ことり「ごめんね、希ちゃん。ついてきてもらっちゃって」
希「いいんよ、ことりちゃんが行くところに、うちも興味があるから」
ことり「えっ?」
希「ーー理事長のとこやろ?」
ことり「…希ちゃんには、お見通しみたいだね」
希「ふふ、これでも三年生やからね……それで、理事長にはなんて聞くつもり?」
ことり「うーん、あんまり直接はよくない気がするの。なんとなくだけど…」
希「うちもそう思う。遠回しに聞いた方がよさそうやね」
ことり「世間話のつもりで行くから、希ちゃんは扉の前で待っててもらってもいいかな?」 希「えー、うちも理事長にいろいろ聞きたかったなぁ…」
ことり「ご、ごめんね」
希「んーん、ウチがついてったら怪しまれるかもしれないから、いいんよ」
ことり「希ちゃん……ありがとう」
希「ん、さぁ着いたで」
ことり「……うん、いってくるね」
希「…気をつけてな」
〜理事長室〜
コンコン
ことり「失礼します」
理事長「あら、どうしたの?ことり」
ことり「んー、ちょっと暇だから遊びに来ちゃった」エヘヘ
理事長「…もう、学校では先生と生徒の立場ですよ?」
ことり「ご、ごめんなさい〜」
理事長「……まぁ、二人しかいないからいいでしょう。それで、スクールアイドルの方はいいの?」
ことり「うん。μ’sの活動は今日はお休みなの」
理事長「…そう、しっかりと休むのよ」 ことり(……なんだろう、この違和感)ザワ
ことり「……ねえお母さん、ことりたちがスクールアイドルを始めた時のこと覚えてる?」
理事長「どうしたの?突然」
ことり「ちょっと、思い出話がしたくなって」
理事長「そう……覚えているわよ、ことりったら張り切ってたくさん布を買ってくるんだから、お母さん驚いたわ」ヤレヤレ
ことり「えへへ、好きな服が作れるのが嬉しくて…」
理事長「たった3人だったμ’sが今は9人になって、ラブライブで優勝するまでになるなんてねぇ」
ことり「……」
ことり「ねえお母さん、ことりたちがラブライブ優勝した時って、冬だったよね?」 綾辻行人の短編にフネがループしてることに気づいてみんなが発狂していくサザエさんパロディあったな 理事長「………」カク、カクカク
ことり「お、お母さん?」
ことり(……本当にこの人は、ことりのお母さん…?)
理事長「……ソうだったかしら?」
ことり「……うん」
理事長「歳をトルと忘れっぽくなルのよねぇ」カタカタ
ことり(身体が震えて、いや、痙攣してる?)
理事長「……」カクカク
ことり(ロボットみたい…)
ことり「そ、その後のことは覚えてる?」
理事長「……」ニコッ
ことり(ーーーっ!?)ゾワッ
理事長「ええ。音ノ木は無事に廃校を免れて、たくさんの新入生を迎えることができたわ。本当、μ'sには感謝してもしきれない」
ことり(痙攣したと思ったら急に流暢に喋り出したり、意味がわからないよ…) ことり「じゃ、じゃあ!なんで絵里ちゃんたちは卒業せずに音ノ木に残ってるの?」
理事長「…チッ」
バアン!
ことり「ひいっ!?」
ことり「な、なに?」ガタガタ
理事長「ーーーことリ、オカシなことヲ、言ウのね?」クスッ
ことり(…やっぱり、)
理事長「卒業式はまだ先でしょう?ことり、疲れてるみたいだから今日は帰りなさい」ニコッ
ことり「でも、」
理事長「ことり、ワカッテいるでしょウ?」
ことり「!?!」
ことり「誰?あなたは誰なの…?」
理事長「お母サンヨ」ニコニコ
ことり「ちがう……お母さんじゃない…」
理事長「アなタのお母サンよ」ニコニコ
ことり「……騙されないよ」
理事長「……」ニコニコ
ことり「お母さんは、そんなしなしなのトサカじゃないもん!!」
ダッ
理事長「ふふふフふ……」 ーーーー
〜部室〜
にこ「それで、花陽が調べたいことってなんなの?」
花陽「う、うん、ちょっとね……これなんだけど」
にこ「部室のパソコン?」
花陽「……最近ね、パソコンがおかしい気がして」
にこ「なによ、故障?修理代高いのよ?」ジトッ
花陽「ち、ちがうの、パソコンがっていうよりは、パソコンの中身っていうか…」オロオロ
にこ「どういうことよ?」
花陽「…多分見た方が早いと思うの」
にこ「んー?」ノゾキ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
全国でスクールアイドルフィーバー!
先陣を切るのは大人気グループのμ’s!!
〜平凡な女子高生がある日スターに〜
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー にこ「あ、この記事にこも見たことあるわよ」
花陽「結構有名なサイトだよね…花陽もびっくりしちゃった…」エヘヘ
にこ「これのどこがおかしいのよ?」
花陽「いや、ここまではいいんだけどね……」
にこ「?」
花陽「にこちゃん、試しにそのパソコンで『おにぎり』って調べてみて?」
にこ「はぁ?よくわかんないけど……『おにぎり』っと、」カタカタッターン
花陽「……」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
errorこのページは表示できません
ーーーーーーーーーーーーーーーー にこ「……おかしいわね。エラー表示になったわ」
花陽「…うん。じゃあ次に、『ラーメン』って調べてみて」
にこ「わかった。『ラーメン』っと」カタカタッターン
ーーーーーーーーーーーーーーーー
errorこのページは表示できません
ーーーーーーーーーーーーーーーー
花陽「……」
にこ「……またエラーね。回線の問題かしら?」
花陽「…違うと思うな」
にこ「でも、こんなに調子悪いの初めてよ?」
花陽「うん。にこちゃん、次に『μ’s』って調べてみて?」
にこ「……『μ’s』」カタカタッターン ーーーーーーーーーーーーーーー
貴重!!μ’sの初ライブ映像!
μ’s、舞台裏極秘映像!
カメラが潜入!
絶大な人気を誇るμ’s
その魅力は?メンバーにインタビュー!
老若男女を虜にするμ’s!世界進出へ!
μ’s『Angelic Angel』inニューヨーク
〜ライブ映像公開中〜
…
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
にこ「……」カチ、カチ
花陽「…これも、回線のせいなのかなぁ…」
にこ「……μ’sに関する話題だけ、すぐに出てきたわね。しかも大量に」カチカチ
花陽「うん…最近、ずっとこの調子なの」
にこ「……『にこにー』っと」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
矢澤にこ とは nikopedia
μ’sメンバーの可愛い担当矢澤にこに迫る!
にこにーとかいうかわいすぎるスクドルwwwww(252)
μ’sの裏リーダーにこにー!!
女性人気も上昇!?
…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
にこ「…μ’sメンバーも、出てくるわね」
花陽「うん。あとは音ノ木のこととか、μ'sに関するものならちゃんと出てくるの。他にもA-RISEとかスクールアイドルに関係するものなら見られるんだけど…」
にこ「にこに関する記事がこんなに…!」ニヤニヤ
花陽「そ、それどころじゃないよぉ〜!」
にこ「ふひひ…」
ガチャッ
バーン!!
にこ「どぅわっ!?!」
穂乃果「はやくっ!扉閉めて!!」 凛「絵里ちゃん急ぐにゃ!!」
絵里「だから、速いのよあなたたち…」ハァハァ
花陽「な、なにごと…!?」
海未「閉めますよっ!」
バタン!
絵里「ハァッ、ハァッ…!」
海未「さすがに、このスピードなら追いつけないでしょう」ハァハァ
にこ「ちょっとアンタたち!いきなり開けんじゃないわよ!!ビビるでしょうが!」
穂乃果「にこちゃんっ、これには深い事情が、あるんだよ」ゼイゼイ
花陽「みんなすごい疲れてるね?どうしたの?」
凛「襲ってきたんだにゃ!!穂乃果ちゃんのお友達がゾンビみたいにぐあーっときてワーってなって!!」
にこ「とりあえず落ち着きなさい」 ガチャッ
一同『!?!』
ことり「はぁ、はぁ…」
穂乃果「こ、ことりちゃん!?」
希「ふぅ〜、ことりちゃん、急にどうしたんよ」
海未「希まで…」
にこ「あんたたちまで、一体どうしたのよ?」
ことり「ーーお、お母さんが……お母さんがニセモノだったのっ!!」
穂乃果「え、ええ〜!?」
絵里「理事長が?」
にこ「ちょっと待ってよ、穂乃果たちの友達が襲ってきて、理事長がニセモノ?あんたたち頭大丈夫?」
海未「にこよりはまともです」
凛「にこちゃんには言われたくないにゃー」
にこ「はっ倒すわよ」 希「穂乃果ちゃんたちの方も何かあったん?」
穂乃果「うん…実はね、ヒデコたちが急におかしくなっちゃって…」
海未「タイミング的には、今年が何年かの話をしたあたりでしょうか」
凛「ロボットみたいにカクカクしだして怖かったにゃ!人造人間だにゃ!」
花陽「実はね、部室のパソコンもおかしいんだ」
絵里「あら、故障?」
花陽「ううん。スクールアイドル以外のことが調べられないようになってるの…」
海未「ネットにまで影響が…」
希「……ここまで来ると、ドッキリってわけじゃなさそうやね」
ことり「うう、お母さん…」 絵里「ところで、さっきから気になってたんだけど…」
にこ「どうかした?」
絵里「ーーー真姫は?」
シーン
海未「……えー、と」
穂乃果「ほ、穂乃果たちは最初に部室出たから…」
ことり「真姫ちゃん、いつのまに出たんだろう」
にこ「って、やばいじゃない!この状況であの子一人なんて危険すぎるわ!」ガタッ
希「にこっち!どこ行くつもりや?」
にこ「探しに行くに決まってるでしょ!みんなの話が本当だとしたら真姫は…!」
希「……一人で行くのは危険や、うちも行く」
絵里「希…」 花陽「は、花陽も行きます!」ガタッ
にこ「花陽、あんたは残りなさい」
花陽「で、でも真姫ちゃんが!」
にこ「なにかあった時のために人は残しておいた方がいいわ。こっちは希と私でなんとかするから」
花陽「…でも」
にこ「絶対帰ってくるから、大丈夫よ」
花陽「…うう……ごめんね、にこちゃん、希ちゃん」
希「うちらはへーきよ?」ニシシ
にこ「謝んじゃないわよ。さっさと帰ってくるから、留守番たのんだわよ」
穂乃果「おおぉ!にこちゃんがかつてないほどイケメンに見えるよ!」
希「にこっちはやる時はやる女やからね〜」
にこ「うっさい!早く行くわよ!」
希「はいよ〜」 花陽「気をつけてね…二人とも」
ガチャッ
バタン
花陽「大丈夫かな…」
凛「にこちゃんなら最悪髪がアフロになって終わりな気がするにゃ〜!」
海未「そのとおりですね」
絵里「さすがにこね」ハラショー
ガチャッ
にこ「聞こえてるっつーの!!」
その頃音楽室
真姫「愛してるっばんざーいっ!!」ポロンポロン
真姫「ここでッよかあった〜!!!」ポロンポロン ーーーーーーー
希「ん〜真姫ちゃんどこいったんやろ」
にこ「あの子、結構気まぐれだからね。ピアノでも弾いてんじゃない?」
希「ふーん?」ニヤニヤ
にこ「なににやついてんのよ」デコピン
希「あいたっ!にこっちひどいやん!」
にこ「どうせ変な妄想してたんでしょ」
希「風評被害や!」
〜♪
にこ「ん?ちょっと待って」ピタッ
ワラッテヨカナシイナラ〜♪
フキトバソウヨ〜♪
希「あれ、この声…」
にこ「やっぱりここだったみたいね」ハァ 希「にしても、誰とも会わなくてよかったな、あ……」ピタッ
にこ「なによ、急に止まったりし、て……」ピタッ
希「……」
にこ「……」
モブ「〜♪」
モブ2「〜♪」
モブ3「〜♪」
にこ「な、なんで音楽室の前に人だかりが?」
希「シッ、様子がおかしい」ヒソヒソ
にこ(……みんな、笑顔で曲に合わせて揺れてるわね)
希(……さすがに気持ち悪いなあ)
にこ「一体全体、どうなってんのよ」ボソッ アイシテルバンザーイ〜♪
ポロンポロン
にこ「……とりあえず、中で真姫ちゃんが歌ってるのは確定みたいね」ヒソヒソ
希「真姫ちゃん、ここまできて外の様子に気付いてないんかな?」ヒソヒソ
にこ「……あの子、結構鈍いとこあるから」
希「鈍すぎるやろ…」
にこ「これに関しては言い返せないわ」
希「ひとまず、真正面から行くのは危険やね。裏にもう一つ扉があったはずやから、そこから行こう」
にこ「了解」
希「慎重にな」
ソローリ
モブ達『〜〜〜♪』ユラユラ
にこ(これの後ろ通るの、すごい嫌なんだけど…)チラッ
希(うちだって嫌や!!)ナミダメ
にこ(ほら、着いたわよ)クイッ ガラッ
タタタッ
にこ「ふぅーーー」
希「生きた心地がせんかった…」
にこ「なんとかバレずに済んだみたいね……それで、」チラッ
真姫「みっずっが〜〜!!なくちゃたいへ〜んっ!!」ポロンポロン
希「気持ちよさそうに歌っとるなぁ」
にこ「ったく、こっちの苦労も知らないで…!」
にこ「ちょっと真姫!!!」ガシッ
真姫「ゔぇえっ!?」ビクッ 真姫「に、にこちゃん!?希もどうしたのよ」
希「もう、黙っていなくなるなんてダメやないの」プンスカ
真姫「あ、ごめん…」
にこ「真姫ってば、心配したんだからね?」
真姫「だ、だってエリー達の足が速すぎて、置いてかれちゃって、やることもなかったから…」
希「あー…」
にこ「理解したわ」ハァ
にこ「でも勝手な行動はしないこと!特に今は危険なのよ!」 真姫「危険って…にこちゃんなに言ってるのよ」
希「真姫ちゃん、外見てみ」
真姫「ん?」チラッ
モブ達『……』ジー
真姫「ひっ!?」
モブ達『……』ジー
真姫「な、なによあの人たち…」
にこ「演奏が止まったからか、揺れるのをやめたみたいね」
真姫「な、なんで真顔でこっち見てるのよ…」
希「説明は後や。とりあえずは部室に避難するのが先よ」 にこ「真姫、くれぐれもあいつらと会話しないようにね」
真姫「わ、わかったわ」
ガラッ
ソローリソローリ
モブ1「あ、真姫ちゃんやっほー」ニコニコ
モブ2「にこちゃーん」フリフリ
にこ(…今まで真顔だったのに、急に笑顔で話しかけてきたわね…)
希(…二人とも、目合わせちゃダメやで)チラッ
真姫(……なんなのよ、これ…)ゾワッ
モブ3「もう、まーきちゃん!そんな顔してどうしたの?」
真姫「ひっ」ビクッ
モブ4「私たち、真姫ちゃんの歌が大好きなんだよ?」
真姫「や、あの…」
にこ(…まずい!)
希「っ、走るよ!」
真姫「わっ、わっ、待ってよ!」
モブ3「まきちゃーん」ニコニコ
モブ4「希ちゃん、待ってよ〜」ニコニコ
にこ「待つわけないでしょ!!」 ーーーー
ガチャッ
真姫「はぁ、はぁ」ゼイゼイ
凛「あ、真姫ちゃんだにゃ!真姫ちゃんが帰ってきたにゃ!!」
希「ふう、これでみんな集合やね」
にこ「全く、なによあれ。気味悪いったらないわ」ハァハァ
花陽「にこちゃんと希ちゃんも!よかったぁ無事で…」
絵里「三人とも、おかえりなさい」
希「ただいま〜♪」
にこ「希…ずいぶん余裕そうね…」ハァハァ
真姫「……」ゼイゼイ
海未「走ってきたということは、やはり…」
穂乃果「追いかけられたってこと!?」
希「うん。大した速さじゃないから大丈夫だったけど…」
穂乃果「みんな、どうしちゃったんだろ…」
ことり「やっぱりこの学校、なにかおかしいよ…」 mob生徒たちは、µ’sに危害を加えたい訳じゃなさそうだが 穂乃果「ーーーねえ、提案なんだけど、学校の外に出てみない?」
にこ「はぁっ!?自殺行為じゃない!」
真姫「そうよ!部室の外に出るだけで危険なのに…」
海未「ですが、ここでいつまでもじっとしているわけにはいきません」
にこ「それはそうだけどっ!」
ワーワーヌワー
ギャーギャー
希「まあまあ、みんなお茶でも飲んで落ち着いて」
花陽「い、いつのまに緑茶が…!」
ことり「ふふ、全員分淹れておいたよ」
(^8^)つ旦旦旦旦旦旦旦旦旦 穂乃果「みんな落ち着いたみたいだね」
真姫「なんとかね」フゥー
希「よーし、じゃあそろそろ始めようか」
花陽「えっと…?」
凛「始めるって、なにを?」
絵里「ーーー作戦会議よ」キリッ
ことり「作戦、会議…?」ポカーン
絵里(かっこよかった、今の絶対かっこよかったわ) にこ「この先どうするかについて、そろそろ本格的に話し合わなきゃね」
穂乃果「じゃあ、意見のある人は挙手してね!」
凛「はい!はいはいはーい!」
穂乃果「はい、凛ちゃん隊員!」ビシッ
凛「このまま学校から逃げちゃえばいいんじゃないかにゃ?」
穂乃果「おおー!」
ことり「えぇ…?」
にこ「はぁっ!?あんたさっきの話聞いてたの!?」
凛「だって、ずっと学校にいるなんて耐えられないにゃ!」 海未「たしかに、凛の言うことも一理あるかもしれません」
凛「さすが海未ちゃんだにゃ」
海未「このまま学校に居続けるというのは、得策ではないような気がします。仮に学校外に助けを求められるなら、それが一番ですし」
凛「そうにゃそうにゃ」
真姫「じゃあ、仮に学校の外もこんな感じだったらどうするのよ?それこそバッドエンドなんじゃない?」
凛「わかリンガベー」
海未「そ、それは…」
真姫「…」ゴンッ
凛「げんこつは卑怯にゃ」 希「うーん、リスクを犯して賭けに出るかぁ」
穂乃果「じゃあ、他の意見のある人は?」
一同『うーん…』
絵里「何か対策があればいいんだけど…」
希「あ、ひとつわかったのは、真姫ちゃんが歌ってる時はそっちに夢中だったくらいかな」
花陽「夢中…?」
絵里「それ、どういうこと?」
にこ「真姫が音楽室で歌ってる間、あいつらは笑顔でずっと体を揺らしてたのよ。にこ達に気づく様子もなかったわ」
凛「なにそれこわいにゃ」
真姫「あの中には顔見知りもいたけど……ほんと、不気味だったわ」
ことり「というか真姫ちゃん、音楽室で歌ってたんだね」
真姫「べ、別にそれはどうでもいいでしょ」クルクル 穂乃果よーし、そうと決まったら試しに外に出てみようよ!」
海未「穂乃果、先走りすぎですよ。もし彼女たちが襲ってきたらどうするのですか」
穂乃果「そしたら真姫ちゃんに歌って貰えばいいんだよ」
にこ「そんなんで大丈夫かしら…」
希「でも実際、にこっちも見たやろ?あの光景」
にこ「ゔ、まあそうだけど…」
海未「……今は他に思いつきませんし、仕方ありません」
凛「ようやく部室から抜け出せるにゃ」
絵里「みんな、固まって動きましょう。一人になるのは危険よ」 ーーーー
in校門
凛「意外にあっさり出れたにゃ〜!」
希「誰も襲ってこなかったね」
真姫「やっぱり、会話がNGとか?」
花陽「まだはっきりとは…」
穂乃果「いざとなればもう、殴るしかないよ」
絵里「そうね。生きるためだもの。しかたないわ」
海未「ーーーこれは、」
ことり「海未ちゃん?」 絵里「どうしたのよ、早く出ましょう?」
ピシッ
絵里「あいたっ!?」
希「えりち!」
絵里「あ、ごめんなさい静電気だわ」
にこ「ビビらせるんじゃないわよ!にこは先にいくからね!」
ピシッ
にこ「にこおおおっ!?」
にこ「〜〜〜地味にいったいわね!」
海未「まさか…」
希「外に、出られない?」
花陽「そ、そんな…」 凛「凛が突破するにゃー!!」ダッ
真姫「待ちなさい凛!」
バリバリバリッ
凛「〜〜〜いっ!?」
絵里「凛!?」
凛「痛いにゃあ〜!!!」ゴロゴロ
真姫「馬鹿なのかしら?」
海未「…馬鹿なんです」
凛「二人ともひどいにゃ〜!」
穂乃果「とにかく、ここだと目立つから移動しよう!」 すみません少し空きます
別のss書き上げたらまた書きます 〜アルパカ小屋〜
にこ「で、なんでアルパカ小屋なのよ!」ジトッ
穂乃果「ここなら人も来ないかなって〜」アハハ
ことり「アルパカさんはいつも通りみたい♪」ナデナデ
白パカ「メエエェ〜」
花陽「さ、流石に動物まではおかしくなったりしないよね…?」
絵里「花陽、フラグよそれは」 真姫「それで、どうして外に出られなかったの?」
絵里「バリアよ」
花陽「バリアなんて本当に存在するんだ…」
にこ「悔しいけど、このにこにーが実際出れなかったんだから認めるしかないわ」
穂乃果「凛ちゃんが突破しようとしても無理だったみたいだし…」
凛「全身がビリビリして痛かったにゃー…」
花陽「もう凛ちゃん、無理しちゃダメだよ?」ナデナデ
凛「ごめんねかよちん〜」
真姫「……イミワカンナイ」 希「ところで皆、何か変だと思わん?」
海未「…変と言えば、全てが変ですが…」
ことり「希ちゃん、どうかしたの?」
希「うちらが部室を出たのが大体午後の4時」
絵里「……まさか」
希「あれから何時間経った?」
真姫「……2時間くらいかしら」
穂乃果「そういえば…」
凛「もうそんな経ってたんだね〜凛気づかなかったにゃ〜」
凛「だって外もこんなに明るいし!」
花陽「……そう、だね」 真姫「夕方の6時とは思えないくらいね」
凛「にゃ!?」
穂乃果「おかしいよ、だって今の時期なんて…」
ことり「この時間はもう、とっくに暗くなってるはずなのに…」
真姫「これ、夢じゃないわよね?」
にこ「ちゃんと痛いから安心しなさい」ギュッ
真姫「いたっぅ!?なにするのよ!」
希「はいはい、じゃれるのは後や」
真姫「べ、別にじゃれてなんか」
絵里「真姫、落ち着いて。それより、もう一度部室に戻った方がいいんじゃない?」
ことり「で、でも…」
穂乃果「校舎の中の方が生徒が多いから、戻るのは結構ハイリスクじゃない?」
海未「穂乃果が珍しくまともなことを…」ジーン
穂乃果「もう、穂乃果だってちゃんと考えてるよ!!」プンスコ
ことり「どうどう♪」
穂乃果「むー!」 にこ「でも、ここにずっといたらそれこそ袋のネズミじゃない?」
希「うーん、どうしようか」
花陽「真姫ちゃんが歌ってる間は、あの子たちは大人しかったんだよね?」
にこ「そうよ、なぜか満面の笑みを浮かべてたけどね」
希「思い出しただけでゾッとするわぁ…」
花陽「もしかしたら、歌とか音楽が好きなのかも…?」
真姫「その可能性はあるわね。一回しか見てないから、なんとも言えないけど」
希「ともかく真姫ちゃんの歌かピアノに反応してたのは確かやね」
花陽「じゃあさ、CDとか別の方法で音楽を流してみたらどうなんだろう?」
海未「ふむ」 花陽「あの子たちは歌に反応してるのか、ピアノに反応してるのか、それがわかれば逃げやすくなるんじゃないかなあ」
絵里「試してみる価値は、ありそうね」
にこ「んな実験みたいな…」
海未「CDとなると、部室にプレーヤーがあったはずです」
凛「結局部室に戻るのぉ〜?」
穂乃果「全員で移動するのは危険だよ。何人かはここに残ろう」
希「うちもそう思う。大勢で移動はリスクが高いから、三人くらいが限界やないかな」
真姫「私はいかないからね」
希「とりあえず、真姫ちゃんは確定やね」
真姫「ちょっと希!!」 にこ「だって今のところわかってるの、あいつらが真姫ちゃんの歌かピアノに反応してたってことだけじゃない」
希「そう、だから万が一のために真姫ちゃんは一緒にいた方がいいんよ」
海未「切り札として、ということですね」
穂乃果「なんかカッコいい!」
真姫「ぐ…」
絵里「希の言うことも一理あるわね。真姫、お願いできないかしら?」チラッ
真姫「エリーまで…」
ことり「真姫ちゃん……」ウルウル
花陽「真姫ちゃん……だめ、かな…?」ウルウル
真姫「ああっ、もうわかったわよっ///」 真姫「いけばいいんでしょ!」
にこ「さっすがマッキーにこ!」
希「残り二人は…どうしようか」ジー
希(万一に備えて俊敏に動ける人がいいやんな…)チラッ
凛「君に決めたっ!凛の切り札の真姫ちゃんにゃ!!」
穂乃果「おおおお〜!!」
真姫「イミワカンナイ!」
希(……いや、流石にこの二人はなしやろ…真姫ちゃん置いてかれかねん)チラッ
海未「凛、穂乃果!遊んでる場合ではありません!」
絵里「そうよ、まだ考えなくちゃいけないことはたくさん残ってるわ」
希(俊敏に動けて、かつ真姫ちゃんとも相性のいい二人…)
希「よし、絵里ちと海未ちゃんに決まりや」
絵里「えっ?私?」
海未「私は構いませんよ。絵里と一緒なら安心できますし」
絵里「えっ??」
希「決まりやな」 絵里「あの、追いかけてくるのとか、私苦手なんだけど…」
海未「それではいきましょうか」
絵里「ええっ」
海未「絵里、真姫。くれぐれも用心してくださいね」
真姫「はいはい、わかってるわよ」
絵里「ま、真姫ぃっ!」ガクブル
真姫「?何よエリー?怖いなら手くらい繋いであげてもいいけど」
絵里「いや、そういうことじゃ………ええ、うん、繋ぎましょう、手」
真姫「エリーは怖がりなんだから」
絵里(帰りたいチカァ……)ガクガク 自分も付いてく展開になると拒否しようとする絵里ずるい 様子がおかしいだけでゾンビみたいに襲いかかってこないのね 〜部室〜
絵里「ね、ねえ、まだかしら?」ビクビク
海未「絵里…お手洗いですか?」
絵里「ちがうわよっ!」
真姫「確かここらへんに……あった」
絵里「あった!?よかった、さっさと戻りましょう一刻も早く!」
海未「ええ、あとはCDもいくつかもっていきましょう」
ガタガタッ
真姫「っ!?」ビクッ 絵里「きゃああっ!?!」ムギュッ
海未「え、絵里、前が見えません…!」
絵里「絶対離れないでよ!!お願いだから!!」ガクブル
海未「わかりましたから!!胸で前が見えません喧嘩売ってるのですか!!」
絵里「知らないわよぉっ!」
真姫「何よ、今の音…」
海未「ぷはっ……と、とにかく用事は済みました。皆のところに戻りましょう」
絵里「誰もいないわよね…?」
ガラッ
真姫「…大丈夫そうね」 絵里「ふぅーー……案外簡単な任務だったわね」キリッ
海未「どの口が…」
真姫「エリーはビビりだもの」
絵里「そんなことないわよあの、さっきのはあれよ、発作よ」
海未「なら仕方ないですね」
真姫「そうね。発作なら仕方ないわ」
絵里「そうよ、仕方ないのよ」 コツコツ
海未「っ」ピタッ
絵里「な、何?」
海未「シッ、階段の下から足音が聞こえます…」
真姫「まずいわね」
絵里「!?、ど、どうしましょう」
海未「……引き返すしかなさそうです」 真姫「とりあえず、こっちの階を迂回して東の階段から部室に戻りましょ」
海未「ええ、ですが……」
絵里「……この階、人が多くない?」
モブ's「……」ジーッ
真姫「くっ、なんだってこんな集まってるのよ!」
海未「上に逃げましょう!」
絵里「わかったわ」
ダッ
モブ's「……」ジーッ 真姫「はぁっ、はぁっ」
海未「屋上まで来てしまいましたね」
絵里「これ、下から来られたら逃げ場がないじゃない…」
真姫「袋の鼠、ね…」
海未「今は息を潜めるしか無さそうです。待ち伏せでもされない限りは大丈夫でしょう」
絵里「えぇ……ん?」
真姫「エリー?」
絵里「これ、なにかしら…?」
海未「絵里、あまり動かない方が」
絵里「わかってるわ、でも見て。屋上に続く扉のところ」
海未「あれは…」
真姫「亀裂?」
キィィィィィィィイン 絵里「まるでゲームみたいね」
海未「虹色にきらきら光っていて、なんだか不気味ですね」
真姫「……この世界のおかしな現象には慣れてきたけど、触らないほうが良さそうよ」
海未「なぜです?」
真姫「ただの勘よ……でも、イヤな感じがするの」
絵里「珍しいわね、真姫がそんなこと言うなんて」
海未「いえ、こういった時の勘は馬鹿にはできません。そして、そろそろ部室に戻りましょうか」
真姫「この件も報告しなきゃ、ね」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています