穂乃果「シンクロニシティ?」
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代行ありがとう!
多分こっちで合ってると思うのでこっちで書く
地の分あり 希「お地蔵さん」
ウチ、実は神田明神で巫女さんをやってるんや
ふふ、羨ましいやろ〜
巫女服を着て朝早くに境内を掃除してると、不思議と頭がスッキリするんよ
もちろん普段の学校生活もあるから、お手伝いできるんは早朝と夕方くらい。
μ'sに入ってからは、放課後はほとんどが練習で潰れてしまうから、せめて朝だけでも!と思って、今日も4時に起きてお手伝いに来てるんやけど……ふわあぁ。
アハハ、流石に寝不足になりそうや…
これじゃ、えりちに偉そうに言えんなぁ >>5
希(あ、そろそろ学校行かんと…)
巫女服から制服に着替えて、急いで歩き出す。
こーんなに早起きしてるのに、遅刻だなんてもったいないもんなぁ
なんて思いながら通学路を歩いていると
希「…ん?」
灰色の道路の中で、きらりと銀色に輝くものが見える。
希「むむっ、どれどれ…」ヒョイ
拾い上げると、それはウチもよく見知ったもの。
希「おお、今日は百円!大金や!」
まじまじと見つめて、制服のポケットにそっとしまう。
って、決して拾ったお金をウチのお駄賃にしてるわけやないんよ!?
これには深いふかーーい事情があるんや >>7
希「っと、お地蔵さんはーー」
希「あ、いたいた」
百円玉を拾った所から少し歩くと、10体くらいのお地蔵さんが並んでいる場所がある。
まさか現代の東京に、こんな古そうなお地蔵さんが残ってるなんてな
お地蔵さんにはところどころ苔が生えてる
つまり、それだけ長い間ここにいるってことやんな
ウチが思うに、ここは相当なスピリチュアルパワーを蓄えてるスポットなはずや!
だから
希「今日も、いいことありますように♪」チャリン
ウチは今日も、お地蔵さんにお賽銭を届ける。 言い忘れた
ss内容については不思議ネットさんからお題をお借りしてます。興味あったらどうぞ
http://world-fusigi.net/archives/9465614.html >>8
──でもな、少しだけ不思議なんよ
ウチが硬貨を拾うのは、決まってこのお地蔵さんたちの近くにいる時だけ。隣町に行ったって、お賽銭どころかゴミ一つ落ちてない。
なのに、ここの近くを通ると必ずお金が落ちているんよ
最初はどうしようか迷ったんやけど、わざわざ交番に届けるのは時間がかかるし、自分のものにするのもなんだか悪いし…
気がついたら、お金を拾うたびにお地蔵さんに届けてたってワケや! >>11
どうやらウチ、拾ったお金をこの賽銭箱に入れる係に任命されちゃったみたい♪
ネコババするときっと仏様に怒られちゃうから、真面目なのぞみんはしっかりとお賽銭箱に納めてます♡
希「ふふ、これで今日も一日安泰やんな〜」
欲を言えば、焼肉食べ放題のチケットでも道に落ちててくれたら最高にラッキーなんやけど♪
希「って、さすがにそれはないか」ニシシ
『───ありがとう』
希「…ん?」 >>12
振り向くと、そこには誰もいない。
希「んー?今、声がしたような…」ウーン
希「って、あぁ!
もうこんな時間!」
希「遅刻だけは堪忍や〜!!」バタバタ
終わり こんな感じでちまちま書いてく
ss初めてだからなんか書き方とかアドバイスあったら言ってくれ >>17
え?つけた方がいいかと思ったんだが違ったのか?
なんかすまんな >>21
わざわざ相手にしなくていいよ
読んでるから書きたいように書いてくれ 終わったのに保守するとかまとめサイトに載る目的の承認欲求ガイジ?
ラ板のSSの質が下がるからマジ死んで欲しい もんじゃ君自分が保守した方のスレ使われなかったからイライラでワロタ >>30
ありがとう!
途中ですまんけどあげてくな 穂乃果「シンクロニシティ?」
これは練習終わり、いつもみたいに三人で帰ってたときのことなんだけど。
穂乃果、朝二人に会った時からずーっとこの提案をしたくてそわそわしてたんだ!
えへへ、きっとことりちゃんあたりには、様子がおかしいのバレてたかな?
穂乃果「ねえねえ!ことりちゃん、海未ちゃん!」ガバッ
って、興奮のあまり二人に抱きついちゃった♡
ことり「きゃあっ♡」
海未「ちょっ///…穂乃果!耳元でいきなり大声を出さないでください!」
穂乃果「む、大声なんて出してないよー!!穂乃果、これでもしゅくじょってやつなんだから!」プンスカ
海未「穂乃果は普段から声が大きいんです!というか意味をわかって言っているのかですかあなたは!」
ことり「アハハ……穂乃果ちゃんも海未ちゃんも声おっきいよぉ…」
ことりちゃんが耳を抑えて苦笑いしてるから、私と海未ちゃんはハッとなって顔を見合わせる。
ほんと私たちって、ことりちゃんがいないとつい熱くなっちゃうみたい… >>33
穂乃果「あっ、ごめんねことりちゃん」コソコソ
海未「す、すみません。取り乱しました」コソコソ
ことり「ふふ、いいよぉ。二人ともちゃんと静かにできてえらい!」ナデナデ
ことりちゃんの撫で撫で攻撃!
穂乃果はこれでイチコロです♡
穂乃果「くぅ〜ん」ゴロゴロ
海未「こ、ことりっ、ここは外ですよ///」
───クスクス、海未ちゃんったら、耳まで真っ赤になっちゃって♪
本当はことりちゃんの撫で撫でが大好きなの、穂乃果知ってるんだからね。
って、違う違う! >>34
穂乃果「そう!三連休だよ!!!」ガバッ
ことり「わぁっ」
海未「ーーー穂乃果?わかっているとは思いますが、世間が三連休だからと言って練習がなくなるわけではありませんよ?特に最近は放課後全員で揃う機会が無かったんですから、この三連休でしっかり振り付けの確認をーーー」
穂乃果「ああーっ!!もう海未ちゃんってば、それくらいわかってるよぉ!」
放っておくと海未ちゃん、すぐにお説教のスイッチが入っちゃうんだよ〜…
穂乃果「穂乃果は!せっかくの三連休なんだから三人でなにかしたい!って言いたかったの!!」
海未「三人で…ですか?」
ことり「穂乃果ちゃん、どこかに遊びに行きたいの?」
穂乃果「うーん、遊びたいのもそうなんだけど、もっと他に何かあるんだよねぇ」
穂乃果の突然の思いつきに、キョトンとした顔の海未ちゃんとことりちゃん。
二人にはいつも迷惑かけっぱなしです♪
そして今日も、たくさん迷惑かけちゃうんだっ >>35
海未「言っておきますが、宿題の手助けならしませんよ?」
穂乃果「ちがうよぉ!」
うーーーん
さっきまでアイデアが出かかってたんだけどなぁ…
海未ちゃん、ことりちゃん、穂乃果で、三人で……
遊びでもなく、宿題でもなく……
幼馴染三人、水入らずのーー
穂乃果「あ!思いついた!!お泊まり会だよ!」
ことり「…お泊まり、会?」
穂乃果「うん!穂乃果、久々に三人でお泊まりしたいの!それも今日!!」
海未「また急な話ですね…」ヤレヤレ
海未ちゃんは呆れて首を振っている。
むー、予想通りの反応だよ! >>36
ことり「ふふ、私は賛成かな」
穂乃果「おおー!さっすがことりちゃん!」ヤッター!
さすがことりちゃん!
ことりちゃんって、こう見えて結構ノリがいいんだよ。
──ふふ、穂乃果とことりちゃん、二人揃えば海未ちゃんなんて敵じゃないんだから♪
海未「……言っておきますが、私は無理ですよ。いくらなんでも今日だなんて急すぎます」
───ほら、こう言うと思ったもん。
ことほの「「うみちゃん…」」ウルウル
海未「!?!?」
穂乃果「おねがい、うみちゃん…」ウルウル
ことり「うみちゃんと、シたいの……(お泊まり)」ウルウル
え〜い、堅物の海未ちゃんめ、喰らえ!
ことほのの必殺おねだりビームだよ♡ >>37
海未「そっ、そんな目をしたってだめです!だいたい、お母様になんと言われるか」
穂乃果「あ、海未ちゃんのお母さんにはもう連絡しといたよ!」
ことり「これでバッチリだね♡」
海未「!!!!」
海未(速い…!いつの間に!)
その瞬間、海未に戦慄走る…!
海未(二人とも…そこまでしてお泊まりしたいのですか…)
海未「はぁ…しかたないですね…」
ことほの「やった〜!!」ピョンピョン
───クスクス、作戦大成功♡ 1レスごとに安価付けなくてもいいんだぞ
どちらにせよ読むけど >>41
そうだったのか!
教えてくれてありがとう というワケで、無事に私たちのお泊まり会が始まったのです!
穂乃果「……」
海未Zzz
ことり「むにゃ、…」スヤスヤ
穂乃果(どうしてなの〜!!!)ウガーッ
みんなでご飯を食べてお風呂に入って、穂乃果の部屋で布団を並べて…
三人で川の字!スーパー幼馴染の最強形態だっていうのに…海未ちゃんとことりちゃん、早々に寝ちゃうなんてあんまりだよ〜
穂乃果「むぅ…」チラッ
海未Zzz
ことり「へへ、ちーずけーきぃ…」スヤァ
海未ちゃん、寝てる時は本当に静か
ことりちゃん、どんな夢を見てるんだろう?
穂乃果「………」
穂乃果「ふわぁーあ…」
穂乃果(もう、穂乃果も寝ちゃうんだからっ)モゾモゾ
へへ、二人とも朝起きたら覚悟してよね♪ >>44
ーーーーー
穂乃果「……うーん」
穂乃果「ユッキーぃ〜…お茶〜」
穂乃果「……あれ?」
ーーーチュンチュン
カーテンからは太陽の光が溢れている。
穂乃果、結構寝ちゃってたかもしれない!
穂乃果「今何時!?」ガバッ
穂乃果「って、なーんだぁ」ホッ
時計は七時半を指していて、思ったよりも早い時間帯にほっとする。
朝になるのって、あっという間なんだね…
ついさっき寝たばっかりの気がするのに、まだまだ寝足りないよお!
穂乃果「あと1時間〜」モゾモゾ
でも、今日は二度寝しても大丈夫!
なんたって三連休♪練習もお昼からだし、海未ちゃんとことりちゃんを二度寝地獄にご招待♡
穂乃果(あれ、そういえば海未ちゃん,今日は起きるの遅いんだ?……まあいっか!)
穂乃果「うひひ、海未ちゃーん!」ガバッ でも、そこにいたのは海未ちゃんじゃなくて、
穂乃果「ーーーーえ?」
白アルパカ「メエエエ」
穂乃果「あっ、アルパカ〜!?!?」
なにこれ、新手のドッキリ番組!?
だって穂乃果の部屋なのに、隣にはアルパカが寝てて…
穂乃果「はっ、ことりちゃんは!」
「むにゃ、ホノカチャ…」
よかった…!ことりちゃんはいるみたい
穂乃果「大変だよことりちゃん!海未がぁ!」ユサユサ
茶アルパカ「もー、朝からうるさいよお〜」グルルッ
穂乃果「ぇ、…?」
茶アルパカ「海未ちゃんに怒られちゃうよお?」グルルッ
穂乃果「えええ〜〜〜!?!?」
ーーーー嘘。誰か嘘って言ってよ
最愛の幼馴染二人が、起き抜けからアルパカになっちゃってるだなんて〜!!
穂乃果「うわーーーん!!こんなのやだよお〜!!!」 in夢
白アルパカ「メエエエエエ!!!」
茶アルパカ「ホノカチャン大好き♡」ペロペロ
穂乃果「うわあああっ、海未ちゃんことりちゃん!助けてえええ!」ワーンッ
ーーーーーー
深夜3時 in穂乃果の部屋
穂乃果「う〜ん、う〜ん…」グヌヌ
海未「ーーーー!」パチッ
海未「今のは、一体…」
海未(というか、まだ夜中の3時…)
ことり「ーーーあれ、海未ちゃんも起きた?」
海未「こ、ことり!?なぜこんな時間に…!」
ことり「うーん、なんだか目が覚めちゃって…」
海未「ことりもでしたか…」
ことり「うん。もってことは、海未ちゃんも?」
海未「…えぇ、普段なら朝まで起きることなどないのですが、なぜ…」
ことり「ふふ、いつもは海未ちゃん、朝までぐっすりだもんね」クスクス
海未「す、睡眠は大切なんです!」
ことり「わかってるよぉ」クスクス 海未「ところで、穂乃果は…」チラッ
穂乃果「う〜ん……」モゾモゾ
ことり「アハハ…穂乃果ちゃん、お腹出しっぱなし…」
海未「穂乃果は相変わらずですね…」
海未(全く、いつ見ても酷い寝相です…)
でも、なんでしょう。
この言い表せないもやもやは。
ことり「海未ちゃん、もう寝る?」
海未「ええ。明日も練習がありますし、ことりも寝ましょう」
ことり「ーーーうん。そうなんだけどね…」モジモジ
海未「……」ゴクリ
ことり「なんだか、穂乃果ちゃんに呼ばれてるような気がして…」
海未「!」
海未「…やはり、ことりも感じていたのですね」 私たち二人がほぼ同時に目を覚ますなんて、普段だったら有り得ません。
それに加えて、寝ている穂乃果の様子がおかしいのです。
ことり「よ、よかったぁ…ことりの勘違いじゃなくて」
海未「しかし、一体穂乃果はどうして助けなんて…」
穂乃果「うーん、うーん」ジタバタ
ことり「なんだか穂乃果ちゃん、苦しそう…」
海未「ーーー穂乃果が、私たちに助けを求めている」
ことり「!!」
海未「ーーー私は、大切な友達が困っているときには……」スッ
ことり「海未ちゃん、まさか…」
海未「ーーー何も聞かずに」
海未「ーーー全力で助けになるのが、剣の道だと思うのです」
海未「穂乃果、御免ッッ!」
パァアアン‼︎
穂乃果「ーーーーーいッッ、ッッ、たあぁあああ〜い!!?!?!?」ガバッ
ことり「きゃ〜♡海未ちゃんのあな最(あなたは最低ですビンタ)!生で見れる日が来るなんて思わなかったよ〜!!」キャッキャッ 海未ちゃんの強烈ビンタで叩き起こされた穂乃果は、涙目で海未ちゃんをキッ!って睨みつけたんだ。
でも全然効果ないみたい。
ひどいよ海未ちゃん!
穂乃果「なッ、なにすんのさ海未ちゃん!!!」ヒリヒリ
海未「おはようございます」スンッ
ことり「おはよう、穂乃果ちゃん♪」
穂乃果「あれ……」
穂乃果「アルパカじゃ、ない?」
あれ?さっきまで二人はアルパカだったはずなのに
もしかして、さっきのは夢だったのかな?
ことり「アルパカ?」
海未「穂乃果、何を言っているのですか?」
ペタペタとことりちゃんと海未ちゃんを触ってみる。
わあ、まるで人間みたい…! ことりちゃんのトサカ、ふわふわで気持ちいい〜♡
ほっぺももちもち!
海未ちゃんの髪の毛、さらさらで最高〜♡
お腹の筋肉も、引き締まってる!
うん!やっぱりこれぞ私の最愛の幼馴染だね!
海未「ほ、穂乃果///寝ぼけているのですか?」
ことり「穂乃果ちゃんったら大胆///」
そして私は、二人の肩をがっしりと掴むと
穂乃果「うわあああ〜〜ん!!!!よかったよおおお〜〜〜」
大号泣するのでした♪
海未「穂乃果ァ!!??」
ことり「ホノカチャン!??」
穂乃果「アルパカじゃなくてよかったよ〜!!!」ウワーーンッ
終わり にこ「エレベーター」
高ニの頃、アキバのとあるメイドカフェでバイトをしてた時のことよ。
結構古い雑居ビルで、昔から「出る」って噂があったらしいの。
まあ、にこは信じてなんかいなかったんだけどね。 その店のスタッフ用エレベーターは地下から屋上までの合計8個ボタンがあったんだけど、地下は使われてなかったのよ。
だからB1のボタンを押すと『その階へは止まりません』という音声が流れるようになってたの。
まあ、使わないんだから行く必要もないもの。
当たり前っちゃ当たり前ね。
でもね、あのエレベーターにはきっと何かある。
にこはそう思っているわ。 にこ「う〜寒っ」ブルブル
にこ(こころ達、いい子にしてるかしら?)
ある日のバイト終わり、いつも通りエレベーターで一階まで降りようとしたのよ。
当然のように「1」のボタンと「閉じる」ボタンを押したわ。
そしたら
『その階へは止まりません』
あの音声が流れたわ。
にこ(ん?もしかしてにこ、間違ってB1押した?) たしかに「1」を押したと思ったんだけどね。
きっと疲れが溜まってるんだって思ったわ。
学校行ってバイトして妹達の面倒見て…我ながらよくやってるわ、ほんと。
だからなおさらさっさと帰ろうと思ったのよ。
今度こそしっかりと「1」を押したわ。
『その階へは止まりません』
にこ(めんどくさいわね…)
ビル自体が古かったからね。
もう立て替えどきだったんじゃないかしら。
エレベーターまで壊れるなんて、どんだけボロいのよってね。
とりあえずもう一度「1」を押してみたわ。
『その階へは止まりません』
まあ予想通りよ。 にこ(はぁ…階段使うかー…)
疲れてるから階段なんて使いたくなかったけど、このままじゃ埒が明かないから仕方ないわ。
とりあえずエレベーターから降りようと思って「開く」のボタンを押したの。
シーン
にこ「無反応かい!」
「開く」を連打しても全く扉の開く気配の無いエレベーターに、徐々に嫌な予感が湧いてきたわ。
普段希のオカルト話を話半分に聞いてたし、くだらいと思ってたけどーーーその時ばかりは希が恋しかったわ。 次に「2」のボタンを試してみたの。
『その階へは止まりません』
「3」…『その階へは止まりません』
「4」…『その階へは止まりません』
「5」…『その階へは止まりません』
「6」…『その階へは止まりません』
残っているのは屋上と地下へのボタンだけ。
にこ「勘弁してよね…」ハァ
とりあえず、早く外に出れそうな「B1」を押したわ。
『その階へは止まりません』 まあ、もともと地下のボタンを押したときに流れる音声だもの。正しい反応ね。
残すは屋上への「R」ボタンのみ。
にこ「はぁ〜〜」
にこ「早く帰りたいっつーの!」ポチッ
ガコン ウウウウウウ
にこ「っ」
余裕ぶってみたけど、にこの膝は相当ガクガクしてたわ。
だって今までうんともすんとも言わなかったエレベーターが、屋上に向かって急発進し始めたのよ?
私、生きて帰れるか真剣に考え込んだわよ。 にこ(これ、開けたら絶対なんかいるパターンじゃない!!)ガタガタ
にこ(もし帰れなかったら、どうなるのかしら…)
心細くて泣きそうになる。
でも、頭に妹達の顔が思い浮かんでハッとしたわ。
にこ「……今夜は豆腐のハンバーグ、こころ達に食べさせなきゃいけないのよ!!しっかりしなさい矢澤にこ!」
そうやって気合を入れた。
そうでもしなきゃやってられなかったから。 チーンッ
にこ「っ」ビクッ
エレベーターが屋上に到達したわ。
何が襲ってくるかわからないから、「閉める」のボタンをいつでも押せるように身構えていたの。
ウイィイン
にこ「…」
そしてついに扉が開いて、屋上の景色が視界に飛び込んで来たの。夜だから結構夜景が綺麗だったわ。
にこ「……?」キョロキョロ
少し降りて辺りを確認したけど、何もいない。
にこ「……ぬわぁんでよ!!!」
今までの恐怖を返しなさい!! にこ(はぁ、とんだ拍子抜けだわ……)
結局そのあとは特に何もなく、エレベーターも元に戻ったわ。
すぐさま「1」と「閉める」を押してやったわ。
大昔にこの雑居ビルで飛び降り自殺があったらしいけど、何か関係があるのかもね。
その日はとりあえず希に迎えに来てもらって一緒に帰ったわ。
あの体験をした後で、暗い夜道を歩いて帰る自信はなかったからね。
その日以降、にこはその雑居ビルには近寄らなくなった。
終わり 何かもうせっかくμ'sのSSスレ立ってもつまらなさ過ぎて泣くわ >>64
文才なくてすまんな😅
もう少し面白くなるよう努力するよ ことり「ヘアピン」
これは、ことりの幼馴染のUちゃんのお話です。
まだピカピカの高校一年生だった頃、ことりはいつものようにUちゃんのおうちに遊びに行っていたんです。
もう一人の幼馴染のHちゃんは家の手伝いで来れなかったので、ことりは一人でUちゃんの家に向かいました。夏の日差しがジリジリと肌を焼くのが嫌で、できるだけ日陰を歩いて渡ります。
ふふっ、今のことり、まるで忍者みたい。 「お邪魔しま〜す」
「いらっしゃい、ことり」
Uちゃんのおうちは日本舞踊の家元で、すごく立派なお屋敷なんです。
和風なUちゃんのお部屋でくつろぎながらお茶を飲んでると、とっても落ち着きます。
「ふぅ〜、Uちゃんちのお茶はおいしいね〜」
「そ、そうでしょうか…?」
「うん。うちは紅茶が多いから、緑茶はあんまり詳しくないだ」
「たしかに、ことりの家は紅茶の種類がすごいですからね」
「えへへ、お母さんが出先でよく買ってくるんだぁ」
Uちゃんとたわいない話をしてる時間はとっても幸せで、落ち着きます。 そして対面にはUちゃんのきりっとしたお顔。
ことり(はあ〜ん♡しあわせぇ〜)プワプワ
えへへ
こう見えて実はことり、他の人がびっくりするくらい幼馴染ラブなのです♪
もちろんHちゃんとの時間も大好きだけど、こうやって静かにUちゃんと二人で過ごすのも大好きです。
そんな大切なUちゃんと次は何を話そうか少し考えていると…
ことり(……あれ?)
Uちゃんのお部屋の畳に、黒いヘアピンが落ちているのを見つけました。
ことり(…珍しい)
というのも、Uちゃんは普段からサラサラのストーレートヘアー。ことりの憧れでもあります。
部活の時に髪を結んだりはするものの、ヘアピンで髪を留めているのはほとんど見たことがありませんでした。 「Uちゃん、これ落ちてたよ」
「………あぁ、ありがとうございます、ことり」
「ーーー?でも珍しいね、Uちゃんがヘアピン使うなんて」
「あ、いえ。これは私のではありません」
ことり(……え?)
ことりは一瞬、理解が追いつきませんでした。
だってここはUちゃんのお部屋で。
そこに落ちていたヘアピンがUちゃんのじゃないなんて…
ことり(まさか…!) ことりは気づいてしまいました。
Uちゃんの部屋に頻繁に出入りするのなんて、今までことりとHちゃんだけだったのに。
それに、Hちゃんもことりも、ヘアピンは普段使っていません。
ーーーーそう、これはきっと、Uちゃんの彼女のモノーー
ことり(……そっか)
Uちゃん、私たちに相談くらいしてくれてもよかったのに…
「ーーーUちゃん、ことり、応援するよ」
「……あの、なんのことですか?」
「ーーーでもね!せめて私たちに一言くらいあってもいいと思うの!誓って二人の邪魔なんてしないから!」
「すみません。意味がわかりません」
必死になって叫んでも、Uちゃんはとぼけています。
こうなったら、真正面から聞くしかありません!
「だってこれ、Uちゃんの彼女さんのモノでしょう…?」
「違います」
「ーーそう、だよね…やっぱり彼女さんが……え?」
「ですから、私に恋人はいませんし、そのヘアピンは誰のものでもありません」
「え?ええ〜!?」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています