しずく「せつ菜さんの手、温かいですね」せつ菜「しずくさんは冷たいですね」
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
部室
ガチャ
しずく「こんにちは…あれ、せつ菜さんだけですか?」
せつ菜「こんにちは。そうなんです」
しずく「はぁ、寒いですね…」
せつ菜「最近雪もちらほら振ってますからね」
しずく「はぁー…」スリスリ
せつ菜「先ほど暖房入れたばかりなのでここもまだちょっと寒いですね」
しずく「そうですね」ジー
せつ菜「な、なんですか?」
しずく「……」スタスタ
せつ菜「?」
しずく「……」ギュッ
せつ菜「な…///」
しずく「……」ニギニギ せつ菜「し、しずくさん…ここ部室です、誰か来たら…///」
しずく「大丈夫です、だって手を握ってるだけですよ」ニコ
せつ菜「こんなふうに両手を握り合うのはあまり普通ではありません!」
しずく「でも寒いんです。温めてください」
せつ菜「…はぁ…仕方ありませんね…」ニギニギ
しずく「…♪」スリスリ
せつ菜(しずくさんってどちらかと言えばお淑やかな性格だと思ってましたけど)
せつ菜(本気なのか、からかいたいだけなのか、私を照れさせたがる)
せつ菜(というより、こちらが素のしずくさんかもしれません)
せつ菜(最近は特に少し押し気味に来るのでドキドキしてしまう)
せつ菜(イメージとのギャップが激し過ぎますね)
しずく「せつ菜さんの手はいつも温かいですね」
せつ菜「しずくさんは今凄く冷たいですね…カイロとか持ってないんですか?」
しずく「忘れてしまいました」
せつ菜「そうですか…」 しずく「電車に乗る前に気付いて取りに戻ろうか悩んだんですけど…」
せつ菜「けど?」
しずく「こうしてせつ菜さんに温めてもらえばいいかなと思って」ニギ
せつ菜「……も、もう…///」
しずく「触れ合える口実になりますからね」
せつ菜「…いつも思いますけど、そういうことよく恥ずかしがらずに言えますね」
しずく「せっかくお付き合いしてるんですよ?」
しずく「恥ずかしいからって理由で遠慮なんて勿体ないと思います」
せつ菜「そこまで割り切れたら苦労はしません…」
しずく「せつ菜さんももう少し積極的になってくれてもいいんですよ」
せつ菜「……善処します」
せつ菜(できる気はしませんけどね…)
しずく「楽しみにしてます♪」スリスリ せつ菜「にしても冷たすぎますよ」ギュ
せつ菜「気持ちは嬉しいんですけど自分の事は大事にしてくださいね」ニギニギ
せつ菜「手で良いなら気が済むまで握りますけど、体調を崩されては困ります」
しずく「っ…は、はい」
せつ菜「…引っ掛かりますね。本当に分かってますか?」ジッ
しずく「わ、分かりました」
せつ菜「お願いしますよ?」
しずく(私にはああ言うくせに自分だってこれなんだから…)
しずく(むしろせつ菜さんは素で言う分私よりたちが悪いと思う///)
せつ菜「……ちょっと両手貸してください」スッ
しずく「?、どうぞ」
せつ菜「私のカイロ一緒に使いましょう」スポッ
しずく「!?」 せつ菜「しずくさんの手が冷たすぎてもう私の手もあまり温かくありませんから」
しずく「そ、そうですけど、服の中ってちょっと///」
せつ菜「お腹にカイロ貼ってあるんです。暖かくないですか?」ニコ
しずく「あ、あ…///」サスリ
しずく(あ、暖かいけど、これ…これ…!)
しずく(どうして平気でこんなことできるの…?///)カァ
しずく(せつ菜さんに比べたら私のすることなんてかわいいものです…///)
しずく「……うぅ」チラッ
せつ菜「?」ペカー
しずく「……///」フイッ
しずく(落ち着くのよしずく…)
しずく(せつ菜さんは善意でやってるだけだから…)
しずく(別に普通、こんなのせつ菜さんにはよくあること。普通なんだから…)
せつ菜(?…急に大人しくなっちゃいました) しずく(本当は分かっててやってるのではと時々思う)
しずく(思うんだけど…)チラッ
せつ菜「…なんですか?」キョトン
しずく(やっぱりせつ菜さんだしなぁ、という結論に落ち着く)
しずく「なんでもありません。とても暖かいです」サスサス
せつ菜「ふっ……それはよかったです」ピク
しずく(……!)
しずく「どうかしましたか?」
せつ菜「い、いえ、手つきがちょっと…」
しずく(……仕返ししちゃいます)
しずく「…♪」サスリ
せつ菜「…、…あの、あまり動かさないでもらえると…ふふっ」ピクン
しずく「さすってるほうが暖かいので」サスサス
せつ菜「っ、わざと、やってますね?」プルプル
しずく「何のことでしょうか♪」 せつ菜「もう、そういうことするなら終わりです!」スポッ
しずく「あぁ、酷いです…こんなに寒いのに…」フルフル
せつ菜「流石に騙されませんからね!もう十分温まってました!」
しずく「理由が無ければ触れちゃいけないんですか?」ピト
せつ菜「それは構いませんけど!」
しずく「では…」
スルリ
モゾモゾ
せつ菜「あ、ちょ、ちょっと、その触り方がだめなんですって!///」ピク
しずく「暖かい…幸せです」サスサス
せつ菜「ん、くっ…」プルプル
しずく「それと、せつ菜さん可愛いです」ボソッ
せつ菜「〜〜〜っ///」 せつ菜「し、しずくさん、もうやめましょう、ね?」
しずく「やめません。これは罰なんです」スリスリ
せつ菜「何言ってるんですか、意味が分かりません!」
しずく「せつ菜さんはもう少し考えてから行動してください」
しずく「こんなところでお腹触らせて…誘ってるんですか?」
せつ菜「ど、どうしてそうなるんですか!飛躍しすぎですっ///」
しずく「そうは言いますけど、嫌ならさっきみたいに引き剝がせばいいと思いますよ」
せつ菜「それは…」
しずく「…?」
せつ菜「…しずくさんが本当に触りたいのなら…あまり無理矢理は…」
しずく「…やっぱり誘ってるんですか?」
せつ菜「しずくさんっ!///」
しずく「……」ナデナデ
せつ菜「んっ、はぁ…はぁ…///」
しずく「!」ドキッ
しずく「…お腹さすってるだけで変な声出さないでください///」
せつ菜「出してません!///」
しずく(ちょっとからかうだけのつもりだったのに…)ドキドキ しずく「……」サスサス
せつ菜「しずくさん、ちょっと…」ピク
しずく「……」スリスリ
せつ菜「いつまでやるんですか、これ…っ」
しずく(だめ、やめられない…)ナデナデ
せつ菜「何か、言って下さ、くっ」
しずく(反応が可愛すぎます…)
せつ菜「…っ…んっ」ピクピク
しずく(可愛い…もっと見せて…)スルッ
ピタ
せつ菜「!?、だめです、直接はいくらなんでも!///」ガシッ
しずく「……」ジッ
せつ菜「そ、そんな目で見ないでください…絶対ダメです…」
しずく「……」サスサス
せつ菜「っ……だ、だからそれは、ぁ……///」 せつ菜「はぁ、はぁ……///」
しずく「……」
せつ菜「し、しずくさん、これ以上は、ほんとに…///」
しずく「…私だめかもしれません」
せつ菜「え?」
しずく「せつ菜さんの悶える顔を見てたら、なんだか…」
せつ菜「!?」
しずく「……」スッ
せつ菜「お、落ち着いてください!ここ部室なの忘れてませんか!?」
しずく「…いっそ見せつけちゃいませんか?」
せつ菜「今のしずくさんは見せられる範疇を超えそうなんですよ!」
しずく「……」
せつ菜(止まってくれた…?)ホッ しずく「……」ギュッ
せつ菜「っ!!」ビクッ
しずく「…やめなきゃって分かってるんですけど…」
せつ菜「へ?」
スルスル
せつ菜「あ、ど、どこ触ってるんですか!そこもうお腹じゃないです…///」
しずく「……せつ菜さん」
せつ菜「……っ」
しずく「少しだけ、少しだけですから…」
せつ菜「これ本当に言い訳利きませんよ…?」
しずく「……抑えがききそうにありません」
せつ菜「……」
せつ菜「やっぱりしずくさんは少し積極的過ぎますよ…」
しずく「…せつ菜さんはもう少し積極的になってくれてもいいと思います」
せつ菜「……だとしてもこんなところでするべきではありません」
せつ菜「冷静になってください」
しずく「……そうですよね」 しずく「すみません、どうかしてました」
しずく「せつ菜さんのことになると私、いつもこうですね」
せつ菜「しずくさん……」
しずく「……」
せつ菜「…ちょっとあっち向いてください」
しずく「?、はい」クルッ
せつ菜「今はこれで我慢してください」ソッ
ダキ
しずく「あ…」キュン
しずく「…いいんですか?こんな抱き方するのも普通じゃありませんけど」
せつ菜「…私だってこれでも我慢してるんです」
しずく「……せつ菜さんのそういうところ、ずるいんですよ」
せつ菜「また罰ですか?」
しずく「そうですね」
しずく「罰としてもう少しこのままで…」ギュ
せつ菜「はい」クスッ
しずく「……ん」
せつ菜「暖かいですね…」
しずく「…そう…ですね…」コクリ、コクリ
しずく(…なんだか眠く…) せつ菜「…しずくさん?」
しずく「…すー…すー…」
せつ菜「寝ちゃったんですか…」
しずく「…すー…」
せつ菜「……」ナデナデ
しずく「ん……」
せつ菜(無防備な寝顔…)
しずく「……んぅ…」
せつ菜「私の心を乱すだけ乱して」ナデ…
せつ菜「本当に、私の気も知らないで…」
せつ菜「しずくさんにも罰が必要ですよね」
せつ菜「……」スッ
ちゅ
せつ菜「……///」
しずく「……」 しずく(!?!?///)
せつ菜「……なんて…私、何してるんでしょうか…」
しずく(ほんとに何してるんですか…///)
―――微睡んでいた意識が一気に覚醒する
せつ菜「……顔、あついです…///」パタパタ
しずく(こんなところではよくないって自分で言ったのに)
せつ菜「でも…」
しずく(顔赤くなってないかな…起きてるのバレてないよね…)ドキドキ
しずく(背を向けてるから顔も見えないし、今更起きるわけにもいかないし…)
せつ菜「起きてるときは無理ですけど、寝てるときなら私も…」
ちゅ
しずく(っ///)
せつ菜「しずくさんの言う通り、私はずるいかもしれませんね」
ちゅっ
しずく(あ、やだ、何これ…///)キュンキュン せつ菜「こんな時でないと積極的になれません」
ちゅ
せつ菜「…憶病な私を許してください」
―――髪に、頬に、首元に
―――私の身体の至る所に口付けをしていくせつ菜さん
―――そんな大切なものを愛でるような扱いしないで
―――せっかく抑えた気持ちが再び溢れてしまうから
しずく(うぅ…私はどうしたらいいの…///)
しずく(せつ菜さんは私をどうしたいの…///)
せつ菜「……」ナデナデ
しずく(…私がせつ菜さんの前で寝てるとき、いつもこういうことされてるのかな)
しずく(……私には冷静になれって言うくせに…) せつ菜「……あまり良くありませんね、これ」
せつ菜「寝ている相手に勝手になんて、いくら恋人でも…」
せつ菜「しずくさんは素直に想いを形にしてくれるというのに」
せつ菜「私もがんばりますから…もう少し待っていてください」ナデナデ
しずく(……)
しずく(基本明るくて元気なせつ菜さんがこういうことには消極的で)
しずく(いつも私から押してばかりで、本当は困らせてるのかなって思ってた)
しずく(でも、せつ菜さんも本当は私に触れたかったんですね)
しずく(かっこいいけど、可愛くて…いじらしい人)
―――欲しいものは手に入れてしまったら興味が薄れるとか聞くけれど
―――私はそうは思わない
―――だって今こんなにも近くに居て、手は届くし触れ合える関係なのに
―――全然足りない。もっと欲しい。いくら貰っても貰い足りない
―――それどころか貰えば貰うほど、余計にせつ菜さんのことが欲しくなる ―――でもそっか
―――そういうことなら
せつ菜「……」ナデナデ
しずく「……」ギュッ
―――せつ菜さんの手を捕まえて両手で包み込む
せつ菜「…えっ…」
しずく「…せつ菜さん」
せつ菜「お、起きてたんですか…?」アセアセ
しずく「さすがにうたた寝してる時にあんなことされたら起きますよ」
せつ菜「…もしかして全部聞いてました?」
しずく「…ちょっと起きるに起きられなくて」
せつ菜「……恥ずかしいです///」
しずく「寝ている私に好き勝手した罰ですね」クス
せつ菜「でも寝てなかったじゃないですか…」
しずく「そこはお互い様ということで…」
せつ菜「……はぁ…もう…私のバカ…」
しずく「それより、どうしてくれるんですか?」
せつ菜「え…?」 しずく「せつ菜さんのせいで心も身体も火照り過ぎてしまいました…」
しずく「せっかく我慢したのに、酷いじゃないですか…」
―――包み込んだせつ菜さんの手をゆっくりと胸元に当てる
―――私の今の気持ちを分かりやすく伝える
―――目の前にどうしても欲しいものがあるのに遠慮するなんて無理
せつ菜「ちょっと、しずくさん!///」
しずく「責任もって、鎮めてください…///」
―――そのためなら少しくらい恥ずかしさを我慢するくらい大したことはない
―――せつ菜さんが踏み出せずにいる一歩は、私が手を伸ばせば届く距離だから
―――今は私から歩み寄ってあげます
せつ菜「……分かりました。私のコート、取ってください」
しずく「…?どうぞ」
ファサッ
せつ菜「これで最悪誰か来ても誤魔化せます」
しずく「……」ドキドキ
―――だってせつ菜さんも本当はそれを望んでると分かったから
―――そうしたらせつ菜さんも応えてくれるから せつ菜「しずくさんのせいですからね…どうなっても知りませんよ…」
しずく「はい。私が我慢できなくて、せつ菜さんを誘っちゃいました」ニコ
せつ菜「……はっきり言わなくていいんです」
せつ菜(なんて言ったけれど、本当は私の意志が弱いだけ)
せつ菜(私の訴えに思いとどまってくれたしずくさんに対して)
せつ菜(私は我慢できずにしずくさんに触れたくなってしまった)
せつ菜(そうしてしずくさんの気持ちを悪戯に昂らせて)
せつ菜(でもそんな憶病な私の気持ちを汲み取って)
せつ菜(私の代わりに手を引いてくれる)
せつ菜「ありがとうございます」ボソッ
しずく「え…?」
せつ菜「なんでもありません…」スッ
―――とりあえず今はしずくさんを愛することだけを考える
―――それが私にできる精一杯のお返し
―――こんな時でないと伝えられない、素直な想いも乗せて せつ菜「しずくさん…」サワサワ
しずく「せつ菜さ、ん……」ピクッ
せつ菜「可愛いですよ。すごく」
しずく「……///」
せつ菜「大好きです。愛しています」スリ…
しずく「…///」フイッ
せつ菜「…どうしたんですか?」
しずく「ちょっと今見せられない顔になってそうです///」
せつ菜(そんなこと言われたら…)
せつ菜「是非見てみたいんですけど。こっち向いてくれませんか?」
しずく「…嫌です」
せつ菜「お願いします」
しずく「見せませんからね?」
せつ菜「……お願いします」スリスリ
しずく「……」チラッ
せつ菜「……」ジー
しずく「あぅ…///」
せつ菜「大丈夫です、顔真っ赤で可愛いですよ」
しずく「…もう///」カァ せつ菜「もっとよく見せてください」クイッ
しずく「う……///」
―――本当に可愛い
―――こんな風に意地悪しても、結局折れてくれるところとか
―――照れを隠そうと顔を逸らすのに、目は合わせようとしてくれてるところとか
―――可愛すぎてどうにかなりそう
―――いや、もうなってる
―――こんな私らしくないことまでできてしまうほどに
―――私はしずくさんにはいつも敵わない
―――今日もまたあなたに理性を狂わされる
―――近付くだけで全身が熱くなってしまい、思考が鈍って目の前の人しか見えなくなる
―――まともではいられないのに、私はそれに焦がれるように近付きたくなる
―――触れたら火傷してしまうかのように錯覚するけれど
―――それ以上に、この可憐な少女に触れたくて仕方がない せつ菜「そういえばさっき私の手は温かいって言ってましたけど」
せつ菜「そう言ってくれるのはしずくさんだけなんですよ?」
しずく「え…急になんですか…?」
せつ菜「意味、分かります?」
しずく「えっと、私しか触ったりしないということでしょうか」
せつ菜「まぁそれもありますけど」
せつ菜「私の手がいつも温かいわけではなくてですね」
ニギ
せつ菜「しずくさんに手を握られるからですよ」
しずく「…そ、それって…」
せつ菜「ふふ、分かってもらえました?」
しずく「…私の顔まで熱くしないでください///」
せつ菜「それはすみません」ニコ せつ菜「……」ナデ…
しずく「ふぁ……っ!」ピクン
せつ菜「……かわいい」クニクニ
しずく「あっ……!だ、だめです…♡」
せつ菜「しずくさんって撫でられるのに弱いんですか?耳も敏感なんですね」
しずく「そ、そういうわけじゃな……ひゃうん!?︎」
せつ菜「そういうわけじゃないですか」
しずく「く、くすぐったいのがだめなんですっ」
せつ菜「そういえば、さっき私のお腹に好き放題してくれましたね」
しずく「!?」
せつ菜「私もしずくさんのお腹触りたいです」スルッ
しずく「…っ、あ、ふ…」ピク
せつ菜「お腹撫でただけで変な声出さないでください」ナデナデ
しずく「い、いじわるです///」
せつ菜「先にしたのはしずくさんですよ?」スリスリ
しずく「……///」プイッ
せつ菜「拗ねないでください」ポンポン
しずく「知りません…」 しずく「んっ、あぅ……」
せつ菜「また出ちゃいましたね。我慢できないんですか?」
しずく「…やらしい言い方しないでください///」
せつ菜「まぁ実際やらしいことをしようとしてますからね」
しずく「…そうですけど///」モジモジ
せつ菜「でもこれ、感触が気持ちいいですね。飽きません」サワサワ
せつ菜(……お腹だけじゃない)
―――白くて細い腕と脚が魅力的で、指先も桜貝みたいに美しくて
―――肌理細かい素肌はとても滑らかで吸い付いてくるようで
―――身体はとても華奢で抱きしめると壊れてしまいそうで
―――どこに触れても柔らかくて心地よくて
しずく「あ、あの…///」
せつ菜「はい?」
しずく「せつ菜さんって結構詩人なんですね///」
せつ菜「え…あ、声に出てました…?///」カァ
しずく「よく恥ずかしがらずに言えますね…なんて///」
せつ菜「いや、あの、忘れてください///」プシュー しずく「ふふ、無理ですね。多分一生忘れられません」
せつ菜「……勘弁してください///」
しずく「別にからかうわけじゃありません。そういうロマンチストなところも私は好きですよ」
せつ菜「やめてくださいって///」
しずく「ああいうセリフもせつ菜さんが言うと様になって素敵で―――んむ!?」
ちゅう
せつ菜「……ぷは…それ以上言うとこうですよ…///」
しずく「ぁ……は、はい///」ウットリ
―――なんとか黙らせたくて
―――恥ずかし過ぎて照れ隠しに唇をふさぐ
―――これはこれで恥ずかしいけれど
―――もう、どうとでもなればいい
スルッ
せつ菜「……」ムニ…
しずく「…ん///」 ―――キスの勢いに任せてシャツの下から手を入れ
―――そのまま直に胸に触れる
せつ菜(しずくさんの心臓の鼓動が伝わりますね)
せつ菜(多分、背中越しに私のも…)
しずく「……ふ、ぁ♡」
せつ菜(……)フニュン
しずく「せ、せつ菜さん、ぁ♡」ビクッ
せつ菜(…私の手で、しずくさんが乱れてるというこの事実)
しずく「ん、ん…///」ハァ、ハァ
せつ菜(何度経験しても慣れませんね…)フニフニ
しずく「……っ」ピク
せつ菜(我を忘れて夢中になり過ぎないように抑えるのに必死です)ドキドキ
―――柔らかい膨らみを手のひら全体で感じつつ
―――胸の先端、少し固くなったそれをつまんで弄る しずく「んぅ……、あ、ぅ♡」
せつ菜「…あの」クリクリ
しずく「あっ、んっ…っ!な、何ですか…?」
せつ菜「なるべく声は抑えてください」フニフニ
―――なんて意地悪を言ってみる
しずく「…っ///」ウルッ
せつ菜「ふふっ」ニコ
しずく「………」ジトッ
―――予想通りの訴えるような視線に微笑み返す
―――どの口が、なんて言い出しそうな不服そうな顔を無視して
―――何か言われる前に愛撫を再開する
しずく「ふ、ふーっ♡」ピクピク
せつ菜(この子可愛すぎませんか?)
―――なんだかんだ律儀に口元を抑えて堪える様子を見て思う
―――しずくさんが私をからかう気持ちが少し分かったかもしれない せつ菜「こんなに可愛い反応が見られるなら、意地悪もしてみるものですね」
しずく「……ばか///」
せつ菜「すみません」フニュン
―――まったく反省の色のない返事をしつつ
―――片手は胸を触ったまま
―――もう片手を下腹部へ持っていく
―――わざとゆっくりお腹を伝うように。これからすることの意思表示
―――察したしずくさんも、少し強張った両足の力を抜いて私の手の侵入を許す
せつ菜「……もう濡れちゃってますね。感じてもらえてよかったです」ヌルッ…
しずく「……///」ギュッ
せつ菜「……」ナデ
しずく「…ふ…はぁ…」プルプル
せつ菜(準備はいりませんね)ツプ
ニュル
しずく「ぁ…せつなさん…」キュッ
―――指を入れた途端に中が収縮して飲み込まれていくみたいな感覚
―――緊張してか、それとも私を捕まえたくてか せつ菜「……」フニ、モミ
しずく「…ふぅ…はぁ…」
せつ菜「……」ムニュ、グニュ
しずく「ん……ぁ♡、んん♡」ピクッ
せつ菜(かわいい)
せつ菜「……」ヌプププ
しずく「あっ……♡、ふぁぁ……!」ビクビク
せつ菜「…大丈夫ですか?」
しずく「ぁ、は、はい…♡」ハァ、ハァ
―――反応の良過ぎるしずくさんに気を配りつつ
―――愛おしくてたまらず頭をなでる
せつ菜「……」ナデナデ
しずく「……それ、好きです」
せつ菜「……これは?」チュプン
しずく「〜〜〜っ♡」ビク
しずく「……急にしないでください…///」
せつ菜「……」ナデナデ せつ菜(ちょっとした意地悪に、不服ながらも抗えないしずくさんが癖になる)チュプ、チュプ
しずく「…ん……」
せつ菜(…多分この特殊な状況に私も少し、いやかなり興奮している)
しずく「ぁ……あの、せつなさん」
せつ菜「あ、はい?」
しずく「本当に大丈夫ですから………もう少し強めにしてもらえると、私…///」カァ
せつ菜(しずくさんも同じみたい)
せつ菜「分かりました」クチュ、クチュ
しずく「ぁ♡、んっ♡」ピクン
せつ菜(いつもより濡れてる気がします)
しずく「……あ、ぅ♡」
せつ菜(……気のせいではないでしょうね)クニッ
しずく「ぁ……♡」ビクッ
せつ菜「……」 せつ菜(それにしても…)
しずく「ん…♡」
せつ菜(学校内という公共の場で)
せつ菜(可愛い後輩の女の子を抱きしめて)
せつ菜(見えないようにコートで隠して)
せつ菜(服の中に手を滑り込ませて)
せつ菜(胸元をまさぐり)
せつ菜(大事な所に指を入れて、弄繰り回す私)
せつ菜(そんな私の腕の中で、大人しくされるがままのしずくさん)
しずく「あん♡せつなさん♡」ピクン
せつ菜(……背徳感がすごい…///)
せつ菜(…慣れてはだめですよね、こんなの…)ドキドキ
―――いつまでもこうしていたい気持ちをなんとか我慢して
―――手を少しずつ激しく動かしていく
せつ菜「……」ニュプ、ニュプ
しずく「はぁ♡…ん、ん♡」 ―――身体が見えないせいだろうか
―――しずくさんが漏らす声と、胸の柔らかさと、指先の暖かさの3つに全神経が集中する
―――耳をくすぐる吐息の音も、肌に伝わる震えも
―――何もかも逃さないように感じ取ろうとする
せつ菜「しずくさん…」チュプン
しずく「せつなさ……ぁ♡、せつなさんっ」
―――もう声を抑えることも忘れて
―――それを気にすることも忘れて
―――この昂る気持ちをどう表現したらいいのか分からない私たちは
―――ただお互いの名前を呼び合うだけになって
―――その先にあるものを求めて
せつ菜「しずくさん……好きです」
しずく「ん、わ、私も、せつなさんの事が…好き……大好きです♡」キュゥ
せつ菜「もっと、その声で名前呼んでください」グリッ
しずく「ぁ、あ♡、せつ菜さんっ、私!♡」
せつ菜「いつでもどうぞ」ジュプ、ジュプ
しずく「あ、やぁ♡、せつなさんっ♡」キュンキュン
せつ菜「……」グチュッ
しずく「っ―――♡♡」ビクンビクン せつ菜「……」ヌプ…
しずく「ん…///」
―――余韻で入れっぱなしだった指を引き抜く
せつ菜「…お疲れ様です」
しずく「……♡」トローン
せつ菜(してる最中のしずくさんも大概ですけど)
せつ菜「今日もとってもかわいかったです」ナデナデ
しずく「せつ菜さんも素敵でした…」ジッ
せつ菜(イった後、蕩けた顔で見つめるしずくさんが実は一番破壊力がある)
せつ菜「…撮ってもいいですか?」
しずく「だ、だめです!!///」バッ
―――あまりの色っぽさに以前写真を撮ろうとしたら物凄い怒られた
―――こうして毎度頼んでみるも、いまだに許してはもらえない
せつ菜「残念です」ナデナデ
しずく「…何度頼まれても無駄ですからね」プクッ
せつ菜(……さっきのように、押し切れば折れてくれませんかね」
しずく「せつ菜さん?また声に出てます」ジトー
せつ菜「あっ…あはは、すみません…」 しずく「私が間違ってました。やっぱりせつ菜さんは少し控え目くらいでいいですっ」
せつ菜「…善処します」
せつ菜(あの可愛さを知ってしまったから絶対無理ですけど)
しずく「それにしても、誰も来ませんでしたね…」
せつ菜「そういえばすっかり忘れてましたけど…」チラッ
せつ菜「普段ならとっくに練習を始めている時間ですね」
しずく「……」ポチポチ
しずく「LINEにも特に連絡はありません」
せつ菜「……」
しずく「……」
せつ菜「…嫌な予感がするんですけど」
しずく「……」
せつ菜「……」スタスタ
ガチャ
せつ菜「……」キョロキョロ
しずく「誰か居ますか?」
せつ菜「いえ、誰も……あれ」
せつ菜「なんですかこれ」ピラッ ―――部室のドアに1枚の張り紙
『関係者以外(というか関係者も)絶対立ち入り禁止!
スクールアイドル同好会一同』
せつ菜「」
しずく「……せつ菜さん?」
せつ菜「……こんなものが貼ってありました」ピラッ
しずく「…?…………!?」
しずく「だ、だれですか!?誰がこれを!」
せつ菜「知りませんよ!私に聞かないでください!」
しずく「もう、恥ずかしいですっ!///」
せつ菜「だからやめたほうがいいって言ったんです!///」
しずく「わ、私ですか!?私は我慢したのにせつ菜さんがしたがったんです!」
せつ菜「そもそも最初にその気にさせたのはしずくさんです!」
せつ菜・しずく「「むぅ…!」」
しずく「……やめましょう…不毛です…すみません」
せつ菜「…そうですね…私こそすみません」 せつ菜「とりあえず、今やるべきは…」
しずく「……」コクン
―――二人してLINEのグループを開く
―――そして…
グループトーク『スクールアイドル同好会』
せつ菜:明日からしばらく生徒会が忙しくなるので休みます
しずく:明日からしばらく演劇部が忙しくなるので休みます
おわり ゆうせつエッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ
同時にラインとか他メンバー気づいてそうだね
乙 ×ゆうせつ◯しずせつ
⎛(cV„Ò ᴗ ÓV⎞興奮しすぎて間違えたYO! ビターな前作のお口直し
読んでくれた皆様ありがとうございました ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています